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第壱章 ―― 不愚対天 ――
第029話 ―― 決っして裂け
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【前回のあらすじ――。中庭でノックとバニスが口論していると、大学校の教員のレクラウスが騒動の渦中に駆けつけ、事情を聴く。バニスはノックの従者であるミミックが西域で悪名高い盗人であると主張した】
これらの宝物がその嫌疑の証拠なのだ……! とバニスはその場に散乱する宝飾品を示し、最後にノックを睨む。
「先ほどは卑しくも言い逃れしようとしていたが果たして、この品々が身分に相応しいか疑問だな?」
くぅ勢いに任せて……、とノックは後ろの地面に後悔を呟くも直ぐに、検察官気取りのバニスに目を細める。
「それでも、ミミックを拘束する権限がお前に与えられたわけじゃない。もし、追求したいなら落ちてる財宝を拾って来歴を特定して見せろ。来歴が公的に証明されない限り、こいつの持ち物だし、こいつは推定無罪だし! 散らばった物だって俺にとってはガラクタだ」
ガラクタではない……ッ、と怒り心頭のバニスが一歩踏み出すのをレクラウスが腕で押し止める。
「この周囲に散乱する宝飾品の数々は、全てそのミミックが出したものか?」
そうです……、と忌々し気に告げるバニスは一歩引いた。
ますます興味深い……、とレクラウスは眼鏡を指で固定し一瞬で小箱との距離を詰め、木目まで観察する。
ノックは慌てて飛び退く。
レクラウスは己の挙動を顧みて、背筋を正すと咳払いする。
「すまない。探求心に乗っ取られた。しかし話は理解した。確かに、このような往来で糾弾するのはいささか軽率が過ぎる」
冷静さを取り戻すバニスは。
「その者が邪知暴虐の徒である可能性も排除できませんでしたので……。人の目が監視するうちに捕えたいと思ったのです」
その意見にもレクラウスは理解を示す。
「なるほど確かに、このミミックが件の盗人と断言できる証拠があり、入学志願者の従者でなければ、その対処も間違いではなかったのだろう……。だが正しい選択は、“思慮をもって弁えること”だ。双方、理解したのなら二度と揉め事を起こさぬように。散らかした物を疾く回収せよ」
バニスは最初、自分の意見が通ると思って力を抜いて構えていたが、最後まで話を聞いて眉を顰める。
「聞き違い、あるいは私が言葉を知らぬからでしょうか? その仰り様では、まるでそのミミックを不問にするように聞こえたのですが?」
「その通りだ」
レクラウスの毅然とした物言いにバニスは、何を!? と声を荒げてしまう。
レクラウスは述べる。
「一時的でも、この大学校の敷居を跨ぐ資格を有しているのならば我々は、このノックを拒むことはない。勿論、後で来歴は尋ねるがな……」
レクラウスが不意に向ける視線に対し、ノックは生唾を飲むが、咄嗟に右腕に語りかけ、客人紋を提示する。
レクラウスはそれにも頷き、バニスに視線を向ける。
「一方で、入試志願者並びにその従者を拘束する権限が君に貸与された、という記憶が私にはないのだが?」
バニスは相手の問い詰める眼差しを真正面から受け身動ぎする。
「ですが……。だが、そのような言葉で引き下がれるほど……私は軟弱ではない……ッ」
炎は消えていた。しかし、代わりにバニスが放つのは覚悟そのもの。
人間が本来表層に出せないはずの内面であった。
「私は知っている……そこの魔物の卑劣な悪行によって……涙を吞んだ人間を……」
記憶に焼き付くのは、憔悴した父の姿。
机や椅子、書類や筆記具くらいしかない質素な部屋の中。
強く、気高く、誰もが崇敬を抱く男が、ただ、呆然と下を向いていた。
今の自分の腰ほどの背丈しかなかった幼いバニスは、薄く開いた扉からその痛ましい姿を目にし、何も声をかけられず、引き下がった。
かつて無力だった幼子は、今では意志の奔流とも結うべき纏う圧力で憎むべきものに対峙する。
バニスが発揮する怒りの炎は、見るものが勝手に抱く幻想なのだろう。しかし、それが実体のあるものだと誤認させる説得力が、彼の眼差し、彼の佇まい、そして、彼の言葉に宿っていた。
「その魔物がしでかした罪業は……ッ。ただ器物を盗んだだけに有らずッ。その魔物は人の心を……ッ、細やかな喜びを奪い! 安寧を踏み躙ったのです! 世に泥棒は浜の真砂に匹敵するといわれている。だからと言ってそれが当然だとして1つの例外を認めれば! その悪逆の徒から良識ある人々の安寧を守ろうと先人が培ってきた法と規範、そして……」
バニスは胸元の透かし織から手を放し、ベストの内から取り出したのは折り畳んだ紙。
「我が父ライル・ティエフェールが騎士道の根本として、その命を賭して諸悪から守った道徳が! 蝕まれ、冒涜されてしまう!」
広げれば羊皮紙だとは思えない真珠のような光沢を持つ紙面。
それは……、とレクラウスが口走る。
推薦状? とノックが推測を呟く。
金色の植物の図像の枠に収まる文字も金色に輝き、表面が怪しく揺らめいている。
「金嵌推薦状……ッ」
とルブトンは息を吞む。
「悪逆無道を許容するくらいならば、私はこの学校より永劫追放されたほうがましだ!」
バニスは推薦状の両端を握り締める。
その行為だけで気弱な者は軽い悲鳴を上げ、口を開け放ち呆然とする。
終始冷静な面持ちだったレクラウスもあからさまに驚き、手を伸ばす。
「待て! それは金嵌推薦状! それは諸国の王侯にのみ発行されるまさしく秘宝だ。それをどうするつもりだ?」
「あなた方、大学校が悪を守るというなら、私は……、このバニス・ティエフェールは! あなた方の敵となる!」
バニスの形相は最早、炎と呼べるほど苛烈で激情に滾り、声は雷鳴のように迸る。
「我は薪! ハイペリオンに希う! 求むるは至極の焔! 相関する結合を決断し! 所在を定めん!」
レクラウスが天に右手を突き出す。
「アジサイ! ヒヤシンス! スイレン! 滝壺に満ちれ! 清水は朝靄の糧となれ! 双方のつながりを断つように北風よ松明を奪え! 結合の要素を乖離させるほどに燎原の芽を摘み取れ!」
重なる祝詞を先に言い終えるのは。
「――《イグニス・ルベルス》」
バニスの両手が深紅の炎に包まれ、金色の火花が飛び散る。
「――《ボレアス・メルギトゥル》」
レクラウスが手首を握って下支えした右手は、透明な海と見紛う紺碧の光を生み出す。
それは一瞬にして陽光によって透き通った水の球体となる。しかし燦燦と煌めく表面はすぐさま霜に覆われ、バニスに向けられた瞬間凍り付き、ガラスを割った音を鳴らして一気に霧散し、解き放った冷たい霧で空間を埋め尽くす。
バニスが手中にしていた炎が白い煙に塗り替えられ、火花も急激に侘しくなり、最後は水蒸気に抱かれて、推薦状を握り締めることとなる。
レクラウスは腕を下げ安堵の声を漏らす。
「これで……」
呟く彼は顔を上げ、己の認識の甘さを悟る。
冷気に包まれてなお、バニスの激情は燃え、朱に染まった顔面は額に浮き出る血管から熱気を立ち昇らせる。そして、渾身の力で左右に推薦状を引っ張る。
レクラウス曰く。
「呪詛で燃やすのは防がせてもらった。そして、その推薦状は破損と汚染を防ぐために魔法による加護が幾重にも施されている。鉄を折り曲げるほうが容易いだろう……。事実、そちらは鉄より柔らかいが、折っても折り目がつかないしな。分かったら納めるがいい」
顔を真っ赤にし、額と手に血管を浮かべるバニス。
皮ほどの可塑性を示すだけの推薦状は、頑丈神話を覆し中心から裂け、断面から白銀の粒子が血のように吹き出し、金色の光の繊維がこれ以上は途切れまいと健気に姿を見せる。
嘘だろ待て! とレクラウスは最初とは別人と思えるような慌てっぷりで飛び出した。
推薦状に手が届く、あと一歩のところで、少年の力がついに超常の加護と法則によって守られた推薦状を引き裂いた。
2つに分かたれた羊皮紙の表面から剥離した真珠の輝きが、炎によって蝕まれるように脆く砕けて飛散し、白銀の塵となる。
金色の文字は空中に拡散し、鴻毛のごとく彷徨う。
その中を遅きに失したレクラウスが力なく一歩進み、漂う金の文字の1つを手に受け止めて、それが端から粒子となって潰えるまで見届けた。
「なんて……ことを……」
レクラウスは額を抑える。しかし、語り出しは穏やかなものだった。
「君が破壊したそれが、いったいどれほど貴重なものか知っているのか?」
バニスは肩で呼吸していたが表情も声も平然としていた。むしろ、晴れやかに見えた。
「知っております。かなり、有益なものであると……。確か、入学試験の多くを免除できるとか。あるいは試験に最初から加点があるとかないとか……。どちらになるかは、その年次第ということなので、あまり気にしませんでしたが……」
衆目は呆然とする。言葉もない。
レクラウスは表情を隠すように、あるいは痛みを堪えるように手で顔を覆う。
上階から見ていたルブトンは目をあけ放ち、唇を震わせる。
その隣にいた青年は額を抑え口を開く。
「まさか、金嵌推薦状を破壊するとは……。試験を免除される、といえるほどの優位を与える推薦状を……」
ルブトンも機械的に頷き、声を震わせる。
「なんということだ……あれは我らが女王陛下が下賜したもの……。それを……あやつは……ッ」
これらの宝物がその嫌疑の証拠なのだ……! とバニスはその場に散乱する宝飾品を示し、最後にノックを睨む。
「先ほどは卑しくも言い逃れしようとしていたが果たして、この品々が身分に相応しいか疑問だな?」
くぅ勢いに任せて……、とノックは後ろの地面に後悔を呟くも直ぐに、検察官気取りのバニスに目を細める。
「それでも、ミミックを拘束する権限がお前に与えられたわけじゃない。もし、追求したいなら落ちてる財宝を拾って来歴を特定して見せろ。来歴が公的に証明されない限り、こいつの持ち物だし、こいつは推定無罪だし! 散らばった物だって俺にとってはガラクタだ」
ガラクタではない……ッ、と怒り心頭のバニスが一歩踏み出すのをレクラウスが腕で押し止める。
「この周囲に散乱する宝飾品の数々は、全てそのミミックが出したものか?」
そうです……、と忌々し気に告げるバニスは一歩引いた。
ますます興味深い……、とレクラウスは眼鏡を指で固定し一瞬で小箱との距離を詰め、木目まで観察する。
ノックは慌てて飛び退く。
レクラウスは己の挙動を顧みて、背筋を正すと咳払いする。
「すまない。探求心に乗っ取られた。しかし話は理解した。確かに、このような往来で糾弾するのはいささか軽率が過ぎる」
冷静さを取り戻すバニスは。
「その者が邪知暴虐の徒である可能性も排除できませんでしたので……。人の目が監視するうちに捕えたいと思ったのです」
その意見にもレクラウスは理解を示す。
「なるほど確かに、このミミックが件の盗人と断言できる証拠があり、入学志願者の従者でなければ、その対処も間違いではなかったのだろう……。だが正しい選択は、“思慮をもって弁えること”だ。双方、理解したのなら二度と揉め事を起こさぬように。散らかした物を疾く回収せよ」
バニスは最初、自分の意見が通ると思って力を抜いて構えていたが、最後まで話を聞いて眉を顰める。
「聞き違い、あるいは私が言葉を知らぬからでしょうか? その仰り様では、まるでそのミミックを不問にするように聞こえたのですが?」
「その通りだ」
レクラウスの毅然とした物言いにバニスは、何を!? と声を荒げてしまう。
レクラウスは述べる。
「一時的でも、この大学校の敷居を跨ぐ資格を有しているのならば我々は、このノックを拒むことはない。勿論、後で来歴は尋ねるがな……」
レクラウスが不意に向ける視線に対し、ノックは生唾を飲むが、咄嗟に右腕に語りかけ、客人紋を提示する。
レクラウスはそれにも頷き、バニスに視線を向ける。
「一方で、入試志願者並びにその従者を拘束する権限が君に貸与された、という記憶が私にはないのだが?」
バニスは相手の問い詰める眼差しを真正面から受け身動ぎする。
「ですが……。だが、そのような言葉で引き下がれるほど……私は軟弱ではない……ッ」
炎は消えていた。しかし、代わりにバニスが放つのは覚悟そのもの。
人間が本来表層に出せないはずの内面であった。
「私は知っている……そこの魔物の卑劣な悪行によって……涙を吞んだ人間を……」
記憶に焼き付くのは、憔悴した父の姿。
机や椅子、書類や筆記具くらいしかない質素な部屋の中。
強く、気高く、誰もが崇敬を抱く男が、ただ、呆然と下を向いていた。
今の自分の腰ほどの背丈しかなかった幼いバニスは、薄く開いた扉からその痛ましい姿を目にし、何も声をかけられず、引き下がった。
かつて無力だった幼子は、今では意志の奔流とも結うべき纏う圧力で憎むべきものに対峙する。
バニスが発揮する怒りの炎は、見るものが勝手に抱く幻想なのだろう。しかし、それが実体のあるものだと誤認させる説得力が、彼の眼差し、彼の佇まい、そして、彼の言葉に宿っていた。
「その魔物がしでかした罪業は……ッ。ただ器物を盗んだだけに有らずッ。その魔物は人の心を……ッ、細やかな喜びを奪い! 安寧を踏み躙ったのです! 世に泥棒は浜の真砂に匹敵するといわれている。だからと言ってそれが当然だとして1つの例外を認めれば! その悪逆の徒から良識ある人々の安寧を守ろうと先人が培ってきた法と規範、そして……」
バニスは胸元の透かし織から手を放し、ベストの内から取り出したのは折り畳んだ紙。
「我が父ライル・ティエフェールが騎士道の根本として、その命を賭して諸悪から守った道徳が! 蝕まれ、冒涜されてしまう!」
広げれば羊皮紙だとは思えない真珠のような光沢を持つ紙面。
それは……、とレクラウスが口走る。
推薦状? とノックが推測を呟く。
金色の植物の図像の枠に収まる文字も金色に輝き、表面が怪しく揺らめいている。
「金嵌推薦状……ッ」
とルブトンは息を吞む。
「悪逆無道を許容するくらいならば、私はこの学校より永劫追放されたほうがましだ!」
バニスは推薦状の両端を握り締める。
その行為だけで気弱な者は軽い悲鳴を上げ、口を開け放ち呆然とする。
終始冷静な面持ちだったレクラウスもあからさまに驚き、手を伸ばす。
「待て! それは金嵌推薦状! それは諸国の王侯にのみ発行されるまさしく秘宝だ。それをどうするつもりだ?」
「あなた方、大学校が悪を守るというなら、私は……、このバニス・ティエフェールは! あなた方の敵となる!」
バニスの形相は最早、炎と呼べるほど苛烈で激情に滾り、声は雷鳴のように迸る。
「我は薪! ハイペリオンに希う! 求むるは至極の焔! 相関する結合を決断し! 所在を定めん!」
レクラウスが天に右手を突き出す。
「アジサイ! ヒヤシンス! スイレン! 滝壺に満ちれ! 清水は朝靄の糧となれ! 双方のつながりを断つように北風よ松明を奪え! 結合の要素を乖離させるほどに燎原の芽を摘み取れ!」
重なる祝詞を先に言い終えるのは。
「――《イグニス・ルベルス》」
バニスの両手が深紅の炎に包まれ、金色の火花が飛び散る。
「――《ボレアス・メルギトゥル》」
レクラウスが手首を握って下支えした右手は、透明な海と見紛う紺碧の光を生み出す。
それは一瞬にして陽光によって透き通った水の球体となる。しかし燦燦と煌めく表面はすぐさま霜に覆われ、バニスに向けられた瞬間凍り付き、ガラスを割った音を鳴らして一気に霧散し、解き放った冷たい霧で空間を埋め尽くす。
バニスが手中にしていた炎が白い煙に塗り替えられ、火花も急激に侘しくなり、最後は水蒸気に抱かれて、推薦状を握り締めることとなる。
レクラウスは腕を下げ安堵の声を漏らす。
「これで……」
呟く彼は顔を上げ、己の認識の甘さを悟る。
冷気に包まれてなお、バニスの激情は燃え、朱に染まった顔面は額に浮き出る血管から熱気を立ち昇らせる。そして、渾身の力で左右に推薦状を引っ張る。
レクラウス曰く。
「呪詛で燃やすのは防がせてもらった。そして、その推薦状は破損と汚染を防ぐために魔法による加護が幾重にも施されている。鉄を折り曲げるほうが容易いだろう……。事実、そちらは鉄より柔らかいが、折っても折り目がつかないしな。分かったら納めるがいい」
顔を真っ赤にし、額と手に血管を浮かべるバニス。
皮ほどの可塑性を示すだけの推薦状は、頑丈神話を覆し中心から裂け、断面から白銀の粒子が血のように吹き出し、金色の光の繊維がこれ以上は途切れまいと健気に姿を見せる。
嘘だろ待て! とレクラウスは最初とは別人と思えるような慌てっぷりで飛び出した。
推薦状に手が届く、あと一歩のところで、少年の力がついに超常の加護と法則によって守られた推薦状を引き裂いた。
2つに分かたれた羊皮紙の表面から剥離した真珠の輝きが、炎によって蝕まれるように脆く砕けて飛散し、白銀の塵となる。
金色の文字は空中に拡散し、鴻毛のごとく彷徨う。
その中を遅きに失したレクラウスが力なく一歩進み、漂う金の文字の1つを手に受け止めて、それが端から粒子となって潰えるまで見届けた。
「なんて……ことを……」
レクラウスは額を抑える。しかし、語り出しは穏やかなものだった。
「君が破壊したそれが、いったいどれほど貴重なものか知っているのか?」
バニスは肩で呼吸していたが表情も声も平然としていた。むしろ、晴れやかに見えた。
「知っております。かなり、有益なものであると……。確か、入学試験の多くを免除できるとか。あるいは試験に最初から加点があるとかないとか……。どちらになるかは、その年次第ということなので、あまり気にしませんでしたが……」
衆目は呆然とする。言葉もない。
レクラウスは表情を隠すように、あるいは痛みを堪えるように手で顔を覆う。
上階から見ていたルブトンは目をあけ放ち、唇を震わせる。
その隣にいた青年は額を抑え口を開く。
「まさか、金嵌推薦状を破壊するとは……。試験を免除される、といえるほどの優位を与える推薦状を……」
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