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第二十八章 梅雨が明けるまで
第五百八十五話 向き不向き
ベリアは早朝から冒険者ギルドの仕事に向かい、イズミとオリヴィアは二日酔いも無かったので早速ドワーフの武器屋へと買い物に向かっている。
天気は相変わらずの雨模様で、マスタングにポツポツと当たる雨音が心地良い。
オリヴィアは男神様や精霊達から好評だった上下一体型のレザースーツではなく、上着だけレザージャケットを着込んでいる。
「イズミ、帰ったらで良いんだけど。胸のピアスを変えてくれないかい?革の服を着た時にボールの位置が違って変に思えて」
「じゃあストレートにするか」
「イズミに付け変えてもらうから、そのつもりで」
「いずれは自分で変えれるようになった方が良いぞ。その日の気分で変えれるのも、良いだろ?」
「自分で変えれるのも大事だけど、決めた相手の手で変えてもらえるってのが良いのさ」
オリヴィアは助手席ではなく後部座席に座っている、今の内から前席よりは狭い座席に慣れさせているのだ。
オリヴィアはその後部座席から腕を伸ばし、イズミの肩に触れようとした。
「おっとオリー、運転中のお触りは事前に声をかけてくれないか。ビックリして操作を間違えると事故になりかねない」
「それは不味いね。他所様に迷惑をかけるのは良くない」
イズミの説明に納得したオリヴィアは、何度か体勢を変えながら後部座席に座り直した。
馬車置き場に駐車してから武器屋に向かう道中、道行く男達の視線が必ず一度はオリヴィアに向くのが分かるが、イズミは意識的に無視して武器屋へと入店する。
「らっしゃい…おぅ、アンタか!この前買った武器の調子はどうだ」
「良い感じですよ」
イズミはショルダーバッグから大型のナイフを取り出し店員に見てもらう。
「…もう血を吸わせたのか」
「私にも色々とありましてね」
「それに、作った時には無かった魔力が籠っているが」
店員の指摘を受けたイズミは、何か魔力が籠った原因について考え込む。
「何ですかねぇ?一度放置していた時に、雷に打たれたくらいしか思い当たる節が無いのですが」
「雷に打たれただぁ?」
店員がナイフの細部まで確認をしだしたので、別の店員が対応をしてくれる事になった。
「本日は何をお探しで?」
「旅の仲間が増えたので、彼女向けの武器をと…冒険者ではないがね」
オリヴィアが冒険者ではない事を事前に伝えると、店員は店の奥にある試し斬り用の空間へ案内してくれた。
「剣を扱った事は?」
「少しだけ」
オリヴィアは店員に使い方を聞いてから、標的に向けて何度か剣を振るった。
「あー…お客さん、剣に向いてないね」
「そうかい?」
「斬るってより、叩く方が相性が良さそうだ。見てみな」
店員がオリヴィアから剣を回収すると、その剣が既に歪んでいるのが一目で分かった。
「剣を振るってのは、思っているより奥が深いんだ。説明は省くが、お客さんの動作には繊細さに欠ける所があってね…剣を使いたいなら、かなり頑丈じゃないと直ぐに折れるね。一回本気で振るってみな」
店員が別の剣を渡すと、オリヴィアは本気の振りで標的に斬り掛かった。
ガキン!
そんな音が響くと、剣は標的の途中で折れてしまっていた。
「冒険者じゃないって事は、戦闘に慣れて無いって事だろ?今から剣を習うくらいなら、もっとシンプルな武器の方が良いと思うな」
「例えば?」
「兎に角目の前の敵に当てれば良いってことなら、棍棒とかだな」
店員は野球のバットより少し長い棍棒を持って来たので、オリヴィアは試しに色々な物に対して叩き込んでみる。
見た目からして重そうだが、特にオリヴィアの表情は変わっていないように見える。
そんな棍棒だったが、一分もしない内に変形してしまった。
「店員さん?棍棒ってのはこうなるものなのかい」
「…いや?お客さんが怪力なだけだ」
「失礼だね、アタシは普通の女だよ」
「俺達でもそんな事にはならん」
店員は困ったような表情で別の商品を探しに店内へ戻って行く。
イズミは見事なまでにひん曲がった棍棒を貸してもらうが、思っていたよりも重く落としそうになる。
「重っ!」
「そうかい?」
イズミがメガネを掛けてマスタングに調べてもらうと、棍棒の重量は6kgだった。
正に金属の塊である、オリヴィアの怪力でひん曲がっているが。
「おまちどうさん…お客さんには、コイツが良いかもしれん。昔オーガ族向けに卸してた武器の在庫品だ」
「アタシをオーガ族だと思ってるなら、本当に失礼だよ?」
「あの棍棒をひん曲げる力を持ってるなら、オーガ族が使うような頑丈な武器じゃないと何を使っても直ぐに壊れるさ」
オリヴィアの前に置かれた武器は、先程の棍棒よりも大型だった。
持ち手部分に大きな違いは無いが、肝心の叩きつける部分が八角形になっており、各々の面に円錐形の突起が複数個付いている。
「お客さんの怪力でコイツを本気で振り下ろせば、大抵の敵は一撃で戦闘不能になるさ。甲冑なんて無いも同然だな」
オリヴィアが持つ前にイズミが持ってみるが、とてもじゃないが構える事すらキツイ代物だった。
そんな武器をオリヴィアはひょいと片手で掴むと、ブンブンと振り回して感覚を確かめ始める。
「…うん、悪くないね。この突起のお陰でよりダメージを与える訳だね」
「そうだ。只の棒では勢いを削がれる事があるから、しっかりと打ち込めるように突起をつけてるんだ」
オリヴィアの反応は上々なので、それで良いかを尋ねてみる。
「オリー、その武器で大丈夫そうか?」
「そうだね…広い所で暴れるなら、この武器で大丈夫」
「狭い所ではその大きさが仇となって振り回せないか。なら他のも見ておくか」
オーガ族向けの武器は購入する想定でキープして、2人は店員の案内の下で別の武器を見させてもらう。
「狭い所を想定するのであればショートソードやダガーなのだが、お客さんは刃の付いた武器とは相性が悪そうだから…コレはどうです?」
用意されたのは2本の十手のような武器だ。
長さは自分の大型ナイフと同じか僅かに短いように思える。
「コレも刃は付いてないが、使い方次第で相手の剣を折れる。他だと鎖付きの鉄球とも相性が良いだろう」
「あの…アタシを何だと思ってます?」
「怪力自慢のネェちゃんだな」
「オリー…取り敢えず、全部買っとくか?使える使えないは別としてさ」
オリヴィアは大きく深呼吸をしてから手にした十手のような武器を力任せに一振りすると、1発で90度近くまで折れ曲がってしまった。
見せつけるようにニヤリと笑うオリヴィアに店員の表情が強張る。
「もっと頑丈な素材ので、お願いしますね」
「…だとしたら、高純度のアダマンタイト製だな」
「全部ね、梅雨明けまでに。支払いは彼が」
「…金貨500枚とかで足りるか?」
イズミはとんでもない逸材を旅の仲間にしたのだと思いながら、店員の案内で先払いで武器の支払いを済ませる。
全部アダマンタイト製の特注品で、金貨650枚の支払いだった。
天気は相変わらずの雨模様で、マスタングにポツポツと当たる雨音が心地良い。
オリヴィアは男神様や精霊達から好評だった上下一体型のレザースーツではなく、上着だけレザージャケットを着込んでいる。
「イズミ、帰ったらで良いんだけど。胸のピアスを変えてくれないかい?革の服を着た時にボールの位置が違って変に思えて」
「じゃあストレートにするか」
「イズミに付け変えてもらうから、そのつもりで」
「いずれは自分で変えれるようになった方が良いぞ。その日の気分で変えれるのも、良いだろ?」
「自分で変えれるのも大事だけど、決めた相手の手で変えてもらえるってのが良いのさ」
オリヴィアは助手席ではなく後部座席に座っている、今の内から前席よりは狭い座席に慣れさせているのだ。
オリヴィアはその後部座席から腕を伸ばし、イズミの肩に触れようとした。
「おっとオリー、運転中のお触りは事前に声をかけてくれないか。ビックリして操作を間違えると事故になりかねない」
「それは不味いね。他所様に迷惑をかけるのは良くない」
イズミの説明に納得したオリヴィアは、何度か体勢を変えながら後部座席に座り直した。
馬車置き場に駐車してから武器屋に向かう道中、道行く男達の視線が必ず一度はオリヴィアに向くのが分かるが、イズミは意識的に無視して武器屋へと入店する。
「らっしゃい…おぅ、アンタか!この前買った武器の調子はどうだ」
「良い感じですよ」
イズミはショルダーバッグから大型のナイフを取り出し店員に見てもらう。
「…もう血を吸わせたのか」
「私にも色々とありましてね」
「それに、作った時には無かった魔力が籠っているが」
店員の指摘を受けたイズミは、何か魔力が籠った原因について考え込む。
「何ですかねぇ?一度放置していた時に、雷に打たれたくらいしか思い当たる節が無いのですが」
「雷に打たれただぁ?」
店員がナイフの細部まで確認をしだしたので、別の店員が対応をしてくれる事になった。
「本日は何をお探しで?」
「旅の仲間が増えたので、彼女向けの武器をと…冒険者ではないがね」
オリヴィアが冒険者ではない事を事前に伝えると、店員は店の奥にある試し斬り用の空間へ案内してくれた。
「剣を扱った事は?」
「少しだけ」
オリヴィアは店員に使い方を聞いてから、標的に向けて何度か剣を振るった。
「あー…お客さん、剣に向いてないね」
「そうかい?」
「斬るってより、叩く方が相性が良さそうだ。見てみな」
店員がオリヴィアから剣を回収すると、その剣が既に歪んでいるのが一目で分かった。
「剣を振るってのは、思っているより奥が深いんだ。説明は省くが、お客さんの動作には繊細さに欠ける所があってね…剣を使いたいなら、かなり頑丈じゃないと直ぐに折れるね。一回本気で振るってみな」
店員が別の剣を渡すと、オリヴィアは本気の振りで標的に斬り掛かった。
ガキン!
そんな音が響くと、剣は標的の途中で折れてしまっていた。
「冒険者じゃないって事は、戦闘に慣れて無いって事だろ?今から剣を習うくらいなら、もっとシンプルな武器の方が良いと思うな」
「例えば?」
「兎に角目の前の敵に当てれば良いってことなら、棍棒とかだな」
店員は野球のバットより少し長い棍棒を持って来たので、オリヴィアは試しに色々な物に対して叩き込んでみる。
見た目からして重そうだが、特にオリヴィアの表情は変わっていないように見える。
そんな棍棒だったが、一分もしない内に変形してしまった。
「店員さん?棍棒ってのはこうなるものなのかい」
「…いや?お客さんが怪力なだけだ」
「失礼だね、アタシは普通の女だよ」
「俺達でもそんな事にはならん」
店員は困ったような表情で別の商品を探しに店内へ戻って行く。
イズミは見事なまでにひん曲がった棍棒を貸してもらうが、思っていたよりも重く落としそうになる。
「重っ!」
「そうかい?」
イズミがメガネを掛けてマスタングに調べてもらうと、棍棒の重量は6kgだった。
正に金属の塊である、オリヴィアの怪力でひん曲がっているが。
「おまちどうさん…お客さんには、コイツが良いかもしれん。昔オーガ族向けに卸してた武器の在庫品だ」
「アタシをオーガ族だと思ってるなら、本当に失礼だよ?」
「あの棍棒をひん曲げる力を持ってるなら、オーガ族が使うような頑丈な武器じゃないと何を使っても直ぐに壊れるさ」
オリヴィアの前に置かれた武器は、先程の棍棒よりも大型だった。
持ち手部分に大きな違いは無いが、肝心の叩きつける部分が八角形になっており、各々の面に円錐形の突起が複数個付いている。
「お客さんの怪力でコイツを本気で振り下ろせば、大抵の敵は一撃で戦闘不能になるさ。甲冑なんて無いも同然だな」
オリヴィアが持つ前にイズミが持ってみるが、とてもじゃないが構える事すらキツイ代物だった。
そんな武器をオリヴィアはひょいと片手で掴むと、ブンブンと振り回して感覚を確かめ始める。
「…うん、悪くないね。この突起のお陰でよりダメージを与える訳だね」
「そうだ。只の棒では勢いを削がれる事があるから、しっかりと打ち込めるように突起をつけてるんだ」
オリヴィアの反応は上々なので、それで良いかを尋ねてみる。
「オリー、その武器で大丈夫そうか?」
「そうだね…広い所で暴れるなら、この武器で大丈夫」
「狭い所ではその大きさが仇となって振り回せないか。なら他のも見ておくか」
オーガ族向けの武器は購入する想定でキープして、2人は店員の案内の下で別の武器を見させてもらう。
「狭い所を想定するのであればショートソードやダガーなのだが、お客さんは刃の付いた武器とは相性が悪そうだから…コレはどうです?」
用意されたのは2本の十手のような武器だ。
長さは自分の大型ナイフと同じか僅かに短いように思える。
「コレも刃は付いてないが、使い方次第で相手の剣を折れる。他だと鎖付きの鉄球とも相性が良いだろう」
「あの…アタシを何だと思ってます?」
「怪力自慢のネェちゃんだな」
「オリー…取り敢えず、全部買っとくか?使える使えないは別としてさ」
オリヴィアは大きく深呼吸をしてから手にした十手のような武器を力任せに一振りすると、1発で90度近くまで折れ曲がってしまった。
見せつけるようにニヤリと笑うオリヴィアに店員の表情が強張る。
「もっと頑丈な素材ので、お願いしますね」
「…だとしたら、高純度のアダマンタイト製だな」
「全部ね、梅雨明けまでに。支払いは彼が」
「…金貨500枚とかで足りるか?」
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