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第三章 無宿人の宿命
第二十四話 ギルドは無宿者お断り
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冒険者ギルドの支店がある町、ミグルンには村を出発した翌日の昼過ぎに到着した。
道中で1日だけ夜営をした訳だが、広大な草原から平原へと移り変わる風景や焚火をしつつ夜空を眺めたりと、少しだけこの世界にも慣れつつある…気がする。
楽しむ余裕が有るのと無いのでは、かなり違いがあるからな。
ミグルン町は建物も道路もしっかりとしていて、活気溢れる商店街もあった。
俺はカレンと一緒に食料を購入すべく、馬車置場を探した。
町に入るとすぐの所に馬車置場があったので、そこに停める事にした。
「お客さん、馬車の停留と管理で1日につき銅貨3枚になりますけど、よろしいでしょうか?」
馬車置場の管理を任されているのか手伝っているのか、少年が近付いて案内をしてくれた。
「見張り番みたいなものですよ」
カレンがそっと教えてくれた。
有人式のコインパーキングと言った所か。
俺は少年に指示された場所にマスタングを停めて、銅貨3枚を手渡した。
商店街へ向かう途中には武器屋に宿屋、ギルドの支店があり様々な種族が買い物や仕事に勤しんでいる。
冒険者ギルドと書いてある看板をカレンが見つけてくれたので、食料を買う前に冒険者ギルドの登録をする事になった。
冒険者ギルド支店の入口を潜ると、受付担当の方なのか犬の耳が付いている人が案内をしてくれた。
「ようこそ冒険者ギルドミグルン支店へ!仕事の依頼ですか?」
影響スマイルとハキハキとした声で、明るい雰囲気で案内所まで話ながら進んだ。
「旅の者でね、冒険者ギルドへ登録をしたくて」
ギルド登録の受付窓口に案内してくれた犬耳の人にお礼を言って、窓口に向かって声をかけた。
「冒険者ギルドへの登録を頼みたい」
窓口の向こうから返事が聞こえ、担当の人…こちらも犬耳だ…が顔を見せた。
「はいはい!新規登録ですね!」
資料一式を持って現れたのは、頭は犬だが身体は人間の亜人?だった。
「担当しますモールと申します」
挨拶をそこそこに、モールの登録手続きを始めてもらった。
手続きは簡単なものだった。
魔法陣の上に立ち検査魔法を受けてから、書類型の検査具で右手の手形を取る。
他には簡単な質疑応答だ。
「検査結果は一刻半程度で出ますのでお待ち下さい、再度お越し頂けるのであれば外出も可能です」
と言う事で、待つのは退屈なので買い物に出掛ける。
俺はまず、カレンの衣服を新調する事に決めた。
流石に出会った時の服装では歩きにくいし、俺の衣服とは別の意味で目立つ可能性があるからだ。
カレンに銀貨を渡して服を見てもらっている間に、俺は武器屋に行ってみる。
この世界の武器屋だ。
どのような武器が売っているのか、男なら気になる所だろう。
武器屋に入ると、思わず溜め息が出てしまった。
レイピア、ハンマー、アックスに2mはある棍棒…
飛び道具まで展示されている。
「いらっしゃい、冒険者かい?」
店の店主だろう男…これはドワーフ族とでもいうのだろうか?…小柄で筋肉質なオジサンが奥からやって来た。
俺はギルドに登録申請中だと伝えつつ、店内の武器を見て回った。
日本刀のような武器は無く、銃も無かった。
店の奥を覗くと、小型の武器が飾られていた。
ナイフやダガー、クロスボウに指輪と言った具合だ。
「こっちのは戦闘用と言うより、狩猟や護身用だな」
ドワーフ族…だと思う事にする…のオジサンが説明してくれた。
冒険者ギルド登録者だと、少しだけ割引もあるらしい。
気になるナイフがあったが、詳細はギルド登録が済んでからにしよう。
また来ると挨拶をして、カレンの元へ向かった。
カレンと合流すると、新しい服に着替えていた。
ウエスタン映画の町娘が着ていそうな服だった。
「似合ってるな」
俺は自分の語彙力の無さに苦笑するしか無かった。
腕時計を見ると、申請してから2時間は経過していた。
一刻半は過ぎたと判断して、ギルドの支店に向かう。
「大変申し訳御座いません。イズミ様の申請は通りませんでした」
「カレン様は、仮登録と言う形で受理されました」
悲しそうに耳が垂れている担当のモールさんの隣に、厳つい亜人がやって来た。
「イズミと言ったな?お前の魔法検査結果では、ギルドへの登録は受理出来ぬ」
男はギルドの管理者らしい。
「…詳細を聞いても?」
俺は検査検査を教えて貰う事にした。
「冒険者ギルドは10年程前から、冒険者達の身元確認をしているのだ」
管理者の話はこうだ。
『冒険者ギルドの質を向上する為、問題行動を起こす登録者を排除する事になった』
その結果、冒険者ギルドへの新規登録には以下の条件が必須となったらしい。
1つ目は、出自の透明化。
これは生まれ育った場所や環境、育ちを把握する為だ。
2つ目は、犯罪歴の有無。
ギルド登録者が犯罪行為をしていたら、ギルドの信頼が失われてしまうからだ。
3つ目は、難民で無い事。
難民はまず生活の安定が最優先になる為、冒険者の前に一般市民のしての登録及び生活を確保して欲しい…だそうだ。
難民ならば、仮登録までは出来るみたいだ。
カレンは戦争で避難をしているだけで、故郷が存在するのでこれに該当したのか。
「イズミよ…お前の出自を確認したが、ギルド上層部や魔術師連盟でも把握していない土地と名前であった。これでは例え紹介や推薦状があっとしても、規則として登録は認められん」
「厳しい言い方になるが、身元の分らぬ無宿者は断る規則なのだ。例外は無い。理解してくれ」
規則は登録は出来無い。
例外は無い。
今の俺は、諦めるしか無かった。
道中で1日だけ夜営をした訳だが、広大な草原から平原へと移り変わる風景や焚火をしつつ夜空を眺めたりと、少しだけこの世界にも慣れつつある…気がする。
楽しむ余裕が有るのと無いのでは、かなり違いがあるからな。
ミグルン町は建物も道路もしっかりとしていて、活気溢れる商店街もあった。
俺はカレンと一緒に食料を購入すべく、馬車置場を探した。
町に入るとすぐの所に馬車置場があったので、そこに停める事にした。
「お客さん、馬車の停留と管理で1日につき銅貨3枚になりますけど、よろしいでしょうか?」
馬車置場の管理を任されているのか手伝っているのか、少年が近付いて案内をしてくれた。
「見張り番みたいなものですよ」
カレンがそっと教えてくれた。
有人式のコインパーキングと言った所か。
俺は少年に指示された場所にマスタングを停めて、銅貨3枚を手渡した。
商店街へ向かう途中には武器屋に宿屋、ギルドの支店があり様々な種族が買い物や仕事に勤しんでいる。
冒険者ギルドと書いてある看板をカレンが見つけてくれたので、食料を買う前に冒険者ギルドの登録をする事になった。
冒険者ギルド支店の入口を潜ると、受付担当の方なのか犬の耳が付いている人が案内をしてくれた。
「ようこそ冒険者ギルドミグルン支店へ!仕事の依頼ですか?」
影響スマイルとハキハキとした声で、明るい雰囲気で案内所まで話ながら進んだ。
「旅の者でね、冒険者ギルドへ登録をしたくて」
ギルド登録の受付窓口に案内してくれた犬耳の人にお礼を言って、窓口に向かって声をかけた。
「冒険者ギルドへの登録を頼みたい」
窓口の向こうから返事が聞こえ、担当の人…こちらも犬耳だ…が顔を見せた。
「はいはい!新規登録ですね!」
資料一式を持って現れたのは、頭は犬だが身体は人間の亜人?だった。
「担当しますモールと申します」
挨拶をそこそこに、モールの登録手続きを始めてもらった。
手続きは簡単なものだった。
魔法陣の上に立ち検査魔法を受けてから、書類型の検査具で右手の手形を取る。
他には簡単な質疑応答だ。
「検査結果は一刻半程度で出ますのでお待ち下さい、再度お越し頂けるのであれば外出も可能です」
と言う事で、待つのは退屈なので買い物に出掛ける。
俺はまず、カレンの衣服を新調する事に決めた。
流石に出会った時の服装では歩きにくいし、俺の衣服とは別の意味で目立つ可能性があるからだ。
カレンに銀貨を渡して服を見てもらっている間に、俺は武器屋に行ってみる。
この世界の武器屋だ。
どのような武器が売っているのか、男なら気になる所だろう。
武器屋に入ると、思わず溜め息が出てしまった。
レイピア、ハンマー、アックスに2mはある棍棒…
飛び道具まで展示されている。
「いらっしゃい、冒険者かい?」
店の店主だろう男…これはドワーフ族とでもいうのだろうか?…小柄で筋肉質なオジサンが奥からやって来た。
俺はギルドに登録申請中だと伝えつつ、店内の武器を見て回った。
日本刀のような武器は無く、銃も無かった。
店の奥を覗くと、小型の武器が飾られていた。
ナイフやダガー、クロスボウに指輪と言った具合だ。
「こっちのは戦闘用と言うより、狩猟や護身用だな」
ドワーフ族…だと思う事にする…のオジサンが説明してくれた。
冒険者ギルド登録者だと、少しだけ割引もあるらしい。
気になるナイフがあったが、詳細はギルド登録が済んでからにしよう。
また来ると挨拶をして、カレンの元へ向かった。
カレンと合流すると、新しい服に着替えていた。
ウエスタン映画の町娘が着ていそうな服だった。
「似合ってるな」
俺は自分の語彙力の無さに苦笑するしか無かった。
腕時計を見ると、申請してから2時間は経過していた。
一刻半は過ぎたと判断して、ギルドの支店に向かう。
「大変申し訳御座いません。イズミ様の申請は通りませんでした」
「カレン様は、仮登録と言う形で受理されました」
悲しそうに耳が垂れている担当のモールさんの隣に、厳つい亜人がやって来た。
「イズミと言ったな?お前の魔法検査結果では、ギルドへの登録は受理出来ぬ」
男はギルドの管理者らしい。
「…詳細を聞いても?」
俺は検査検査を教えて貰う事にした。
「冒険者ギルドは10年程前から、冒険者達の身元確認をしているのだ」
管理者の話はこうだ。
『冒険者ギルドの質を向上する為、問題行動を起こす登録者を排除する事になった』
その結果、冒険者ギルドへの新規登録には以下の条件が必須となったらしい。
1つ目は、出自の透明化。
これは生まれ育った場所や環境、育ちを把握する為だ。
2つ目は、犯罪歴の有無。
ギルド登録者が犯罪行為をしていたら、ギルドの信頼が失われてしまうからだ。
3つ目は、難民で無い事。
難民はまず生活の安定が最優先になる為、冒険者の前に一般市民のしての登録及び生活を確保して欲しい…だそうだ。
難民ならば、仮登録までは出来るみたいだ。
カレンは戦争で避難をしているだけで、故郷が存在するのでこれに該当したのか。
「イズミよ…お前の出自を確認したが、ギルド上層部や魔術師連盟でも把握していない土地と名前であった。これでは例え紹介や推薦状があっとしても、規則として登録は認められん」
「厳しい言い方になるが、身元の分らぬ無宿者は断る規則なのだ。例外は無い。理解してくれ」
規則は登録は出来無い。
例外は無い。
今の俺は、諦めるしか無かった。
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