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第二十一章 武器が出来るまで
第三百十九話 自由時間
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翌日。
イズミが1人まったり朝食を食べていると、マスタングから連絡が入って来た。
「マスター、一度武装の点検をしたいのですが」
「分かった、直ぐに行く」
朝食を食べ終えると、ショルダーバッグを持ってマスタングの待つ馬車置き場に向かう。
馬車置き場に入ると、マスタングのボンネット上で昨日の野良猫が眠っていた。
「野良猫も一緒か」
「昨日の餌が気に入ったと言ってました」
イズミはマスタングのトランクを開けると、ショルダーバッグから武器を1つづつ取り出してはトランク内に並べる。
アサルトライフル、グレネードランチャー、ショットガン、マグナム。
対人戦闘ならば十分過ぎる武装ではある。
しかし、昨日のゴーレムの様な魔物には明らかに威力不足だった。
「あのゴーレムが特殊な魔物だった…なら有り難いな。今まで以上の装備は扱いこなせる自信が無い」
「マスターは冒険者や騎士ではありませんので、巨大な魔物と戦闘をする事がそもそも想定外なのです。旅が目的であって、魔物討伐が目的ではありませんから」
「…そうだな」
トランクを閉めたイズミは小さなため息をつくと、ボンネット上でスヤスヤと眠る野良猫にゆっくりと近付く。
「…グッスリだな」
「起きておるぞ」
野良猫はボンネットから降りると身体を伸ばし、前脚で顔の毛繕いをする。
「ご飯をくれるなら喜んで貰うぞ。なんなら昨日とは違う味が良いし、身もしっかり入っているのが良い」
「大分贅沢な要望だな」
マスタングの助手席を開き別の猫餌を実体化するように頼むと、グローブボックスから新たな小袋と小皿を用意してくれた。
「まさか猫餌の実体化の頻度が増えるとはな」
「猫の情報網は有力です。今後の為にもある程度のストックは必要かと」
小皿に餌を盛り付けたイズミは野良猫の前にゆっくりと小皿を置くと、野良猫は毛繕いを止めて餌の匂いを確かめてからガツガツと食べ始めた。
「さて、ベリアのナイフが出来る迄は自由時間だ。ヒュミトール近辺でも走ってみるか?」
「我々は外部から監視されてますので、下手に動くのは悪手になりかねません」
「俺やベリアを監視した所で、何も美味しい話は湧いてこないのにな」
「それは違います。元いた世界の知識や経験は、この世界でも有用なのです。現にトニックウォーターはラミア族にて生産が始まり、エレナ様は自らの足で歩けるようになりました」
トランクが開いたので、イズミは武器を手に取り状態を確認する。
どうやら安全の為に弾は全て抜かれているようだ。
「マスターの旅路と実績を調べ、そこから金の匂いを察知した者がいれば、間違いなく接触を図るべく行動するでしょう」
「考え過ぎ、では無さそうだな」
「冒険者ギルドや貴族、商人ギルドは必ず嗅ぎつけると想定していなければ、動けば動く程に様々な話を持ち込まれるかと」
「商売の経験は元いた世界でも…無いに等しいから、何とも言えないな」
自分が会社で働いていた時の事を思い出してみるが、物の売り買いや仕入れに関する知識等は少ないのだ。
出来れば商人ギルドとは関わりを持ちたくは無い。
武器に弾を込めてセイフティを掛け、ショルダーバッグへと収納する。
「それに女神様達も我々に興味を持っています」
「それだ。マスタングには女神様から連絡が来てるのか?」
「はい」
マスタングは即答した。
「近くに寄ったら、挨拶程度の顔見せに来て欲しいとの事でした」
「ついでにお供え物か」
「そうです」
気楽な旅に女神様への挨拶回り、冒険は偶にあれば良しで、戦闘は極力避けたい…そんな我儘な人生は送れそうにない。
そんな事を考えながらマグナムへの弾込めを済ませると、ショルダーホルスターに仕舞う。
「お代わりニャ」
「おっ、もう食い終わったのか」
イズミは野良猫の催促に答えるように小皿に餌を入れると、マスタングの洗車をしようと思い立ち一度屋敷へと戻るのだった。
イズミが1人まったり朝食を食べていると、マスタングから連絡が入って来た。
「マスター、一度武装の点検をしたいのですが」
「分かった、直ぐに行く」
朝食を食べ終えると、ショルダーバッグを持ってマスタングの待つ馬車置き場に向かう。
馬車置き場に入ると、マスタングのボンネット上で昨日の野良猫が眠っていた。
「野良猫も一緒か」
「昨日の餌が気に入ったと言ってました」
イズミはマスタングのトランクを開けると、ショルダーバッグから武器を1つづつ取り出してはトランク内に並べる。
アサルトライフル、グレネードランチャー、ショットガン、マグナム。
対人戦闘ならば十分過ぎる武装ではある。
しかし、昨日のゴーレムの様な魔物には明らかに威力不足だった。
「あのゴーレムが特殊な魔物だった…なら有り難いな。今まで以上の装備は扱いこなせる自信が無い」
「マスターは冒険者や騎士ではありませんので、巨大な魔物と戦闘をする事がそもそも想定外なのです。旅が目的であって、魔物討伐が目的ではありませんから」
「…そうだな」
トランクを閉めたイズミは小さなため息をつくと、ボンネット上でスヤスヤと眠る野良猫にゆっくりと近付く。
「…グッスリだな」
「起きておるぞ」
野良猫はボンネットから降りると身体を伸ばし、前脚で顔の毛繕いをする。
「ご飯をくれるなら喜んで貰うぞ。なんなら昨日とは違う味が良いし、身もしっかり入っているのが良い」
「大分贅沢な要望だな」
マスタングの助手席を開き別の猫餌を実体化するように頼むと、グローブボックスから新たな小袋と小皿を用意してくれた。
「まさか猫餌の実体化の頻度が増えるとはな」
「猫の情報網は有力です。今後の為にもある程度のストックは必要かと」
小皿に餌を盛り付けたイズミは野良猫の前にゆっくりと小皿を置くと、野良猫は毛繕いを止めて餌の匂いを確かめてからガツガツと食べ始めた。
「さて、ベリアのナイフが出来る迄は自由時間だ。ヒュミトール近辺でも走ってみるか?」
「我々は外部から監視されてますので、下手に動くのは悪手になりかねません」
「俺やベリアを監視した所で、何も美味しい話は湧いてこないのにな」
「それは違います。元いた世界の知識や経験は、この世界でも有用なのです。現にトニックウォーターはラミア族にて生産が始まり、エレナ様は自らの足で歩けるようになりました」
トランクが開いたので、イズミは武器を手に取り状態を確認する。
どうやら安全の為に弾は全て抜かれているようだ。
「マスターの旅路と実績を調べ、そこから金の匂いを察知した者がいれば、間違いなく接触を図るべく行動するでしょう」
「考え過ぎ、では無さそうだな」
「冒険者ギルドや貴族、商人ギルドは必ず嗅ぎつけると想定していなければ、動けば動く程に様々な話を持ち込まれるかと」
「商売の経験は元いた世界でも…無いに等しいから、何とも言えないな」
自分が会社で働いていた時の事を思い出してみるが、物の売り買いや仕入れに関する知識等は少ないのだ。
出来れば商人ギルドとは関わりを持ちたくは無い。
武器に弾を込めてセイフティを掛け、ショルダーバッグへと収納する。
「それに女神様達も我々に興味を持っています」
「それだ。マスタングには女神様から連絡が来てるのか?」
「はい」
マスタングは即答した。
「近くに寄ったら、挨拶程度の顔見せに来て欲しいとの事でした」
「ついでにお供え物か」
「そうです」
気楽な旅に女神様への挨拶回り、冒険は偶にあれば良しで、戦闘は極力避けたい…そんな我儘な人生は送れそうにない。
そんな事を考えながらマグナムへの弾込めを済ませると、ショルダーホルスターに仕舞う。
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