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第二十二章 一斉捜査
第三百六十二話 キマイラ防衛戦①
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人通りの無い大通りを爆走していると、正面に防壁が見えてきた。
車内のモニターを確認すると、キマイラの反応は10時方向、少し左を意識しつつステアリングを握り直す。
直後、爆発音と共に遠くから煙が上がるのが見えた。
「始まったのか?」
「多分」
ベリアは新しいナイフを準備すると昨日渡したリボルバーをジッと見つめ、アイテムボックスへと仕舞った。
防壁の手前までマスタングで進むと、キマイラの攻撃で防壁が崩壊していた。
一部の建物も倒壊し衛兵隊の防戦も虚しく、ただキマイラに蹂躙されているようにしか思えない惨状だった。
「これ以上キマイラを町へ入れるな!なんとしてでも抑えるんだ」
衛兵隊の隊長だろう男が、戦える兵を束ね弓でキマイラを射る。
しかし、その規格外な巨体に刺されども動きが鈍る事はない。
「不味い!総員防御体勢を取れ、次の攻撃が来るぞ」
キマイラは防壁を破壊すると一度距離を取り、再攻撃の準備に入ったの見て衛兵隊も冒険者達も身を守る為に、盾や防御魔法、建物に身を隠す等をする。
破壊された防壁の向こう側から、大きな火球のような物が飛んできた。
キマイラのファイアブレスだった。
「…これは酷い」
目の前の惨状に、思わず言葉が漏れ出てしまった。
ベリアはマスタングから降りるとナイフを抜き、近くの建物へと飛び乗って移動を開始した。
「なんてデカさだ、キマイラの突進でも防壁が崩れるぞ」
ベリアは防壁に身を隠している衛兵隊に向け、移動しつつ注意喚起を促す。
「キマイラが突進して来るぞ、防壁から距離を取れ!」
大声で指示を出すが、一部の衛兵は身体がすくんでいるのか動きが鈍い。
キマイラの突進で破壊された防壁と共に身を吹き飛ばされてしまった。
「マスタング、戦闘態勢だ」
「かしこまりました。ミサイル、ガトリングの使用許可を」
「許可する…先ずは自分の武装で手傷を負わせる事が出来るのかどうかだな」
イズミもマスタングから降りてグレネードランチャーを取り出すと、瓦礫で足元が悪くなった道を移動する。
完全に破壊された防壁の向こうに見えるキマイラは、本当に規格外な大きさだった。
「これがSランクの魔物ってやつか」
「…一般人は逃げなさい!我々がアレの進行を遅らせている間に、少しでも遠くへ逃げるんだ!」
冒険者とも衛兵隊とも見えぬ服装のイズミを見た男が、声を荒げながらイズミへと接近する。
「逃げ出したくもなるが、此方もそうはいかないんだ…アンタは?」
「俺はAランク冒険者パーティー『燃えゆる明星』のマッコイだ。そう言うお前は?」
「無宿人のイズミだ…誰か防御魔法の使い手は居ないか?キマイラが再攻撃して来るぞ」
冒険者パーティー『燃えゆる明星』のマッコイと名乗った男は、避難がてら仲間の2人が居る建物へと案内する。
「ここなら一旦は大丈夫だろう。ティア、ヨルス、魔力は残ってるか?」
「俺は何とか動けるけど、ティアは完全に魔力切れだ」
ティアと呼ばれた女とヨルスと呼ばれた男は、顔面蒼白で戦闘どころでは無いように見えた。
「…大丈夫なのか?」
「キマイラのファイアブレスを2人がかりで2度も防ぎきったんだ、もう魔力が残ってない」
イズミが尋ねるとマッコイはヨルスから剣を受け取り、外へと歩き出す。
「他の仲間が防衛と避難誘導をしている、2人はその支援をしてやってくれ。イズミも一緒に避難するんだな」
マッコイはヨルス達の言葉を遮るようにして、防衛を続ける衛兵隊の援護に向かって行った。
イズミはティアとヨルスの2人に声を掛ける。
「お二方、動けるか?」
「俺は大丈夫、ティアは自分の足で歩くのは厳しい。魔力切れで全身の力が入らないんだ」
「それだと避難誘導の支援も難しいな…コレでも飲むか?」
イズミはショルダーバッグから2本の小瓶を取り出した。
どれだけ控えめに表現しても、物凄く不味いと自分の中で評判の魔力回復薬である。
「コレは?」
「特製の魔力回復薬だ。物凄く不味いが、効果は保証するぞ」
「物凄く不味いって」
「じゃ、俺はキマイラ対応に向かいますので」
イズミは急ぎ足で建物から出ると、グレネードランチャーを持ち直し破壊された防壁へと向かった。
車内のモニターを確認すると、キマイラの反応は10時方向、少し左を意識しつつステアリングを握り直す。
直後、爆発音と共に遠くから煙が上がるのが見えた。
「始まったのか?」
「多分」
ベリアは新しいナイフを準備すると昨日渡したリボルバーをジッと見つめ、アイテムボックスへと仕舞った。
防壁の手前までマスタングで進むと、キマイラの攻撃で防壁が崩壊していた。
一部の建物も倒壊し衛兵隊の防戦も虚しく、ただキマイラに蹂躙されているようにしか思えない惨状だった。
「これ以上キマイラを町へ入れるな!なんとしてでも抑えるんだ」
衛兵隊の隊長だろう男が、戦える兵を束ね弓でキマイラを射る。
しかし、その規格外な巨体に刺されども動きが鈍る事はない。
「不味い!総員防御体勢を取れ、次の攻撃が来るぞ」
キマイラは防壁を破壊すると一度距離を取り、再攻撃の準備に入ったの見て衛兵隊も冒険者達も身を守る為に、盾や防御魔法、建物に身を隠す等をする。
破壊された防壁の向こう側から、大きな火球のような物が飛んできた。
キマイラのファイアブレスだった。
「…これは酷い」
目の前の惨状に、思わず言葉が漏れ出てしまった。
ベリアはマスタングから降りるとナイフを抜き、近くの建物へと飛び乗って移動を開始した。
「なんてデカさだ、キマイラの突進でも防壁が崩れるぞ」
ベリアは防壁に身を隠している衛兵隊に向け、移動しつつ注意喚起を促す。
「キマイラが突進して来るぞ、防壁から距離を取れ!」
大声で指示を出すが、一部の衛兵は身体がすくんでいるのか動きが鈍い。
キマイラの突進で破壊された防壁と共に身を吹き飛ばされてしまった。
「マスタング、戦闘態勢だ」
「かしこまりました。ミサイル、ガトリングの使用許可を」
「許可する…先ずは自分の武装で手傷を負わせる事が出来るのかどうかだな」
イズミもマスタングから降りてグレネードランチャーを取り出すと、瓦礫で足元が悪くなった道を移動する。
完全に破壊された防壁の向こうに見えるキマイラは、本当に規格外な大きさだった。
「これがSランクの魔物ってやつか」
「…一般人は逃げなさい!我々がアレの進行を遅らせている間に、少しでも遠くへ逃げるんだ!」
冒険者とも衛兵隊とも見えぬ服装のイズミを見た男が、声を荒げながらイズミへと接近する。
「逃げ出したくもなるが、此方もそうはいかないんだ…アンタは?」
「俺はAランク冒険者パーティー『燃えゆる明星』のマッコイだ。そう言うお前は?」
「無宿人のイズミだ…誰か防御魔法の使い手は居ないか?キマイラが再攻撃して来るぞ」
冒険者パーティー『燃えゆる明星』のマッコイと名乗った男は、避難がてら仲間の2人が居る建物へと案内する。
「ここなら一旦は大丈夫だろう。ティア、ヨルス、魔力は残ってるか?」
「俺は何とか動けるけど、ティアは完全に魔力切れだ」
ティアと呼ばれた女とヨルスと呼ばれた男は、顔面蒼白で戦闘どころでは無いように見えた。
「…大丈夫なのか?」
「キマイラのファイアブレスを2人がかりで2度も防ぎきったんだ、もう魔力が残ってない」
イズミが尋ねるとマッコイはヨルスから剣を受け取り、外へと歩き出す。
「他の仲間が防衛と避難誘導をしている、2人はその支援をしてやってくれ。イズミも一緒に避難するんだな」
マッコイはヨルス達の言葉を遮るようにして、防衛を続ける衛兵隊の援護に向かって行った。
イズミはティアとヨルスの2人に声を掛ける。
「お二方、動けるか?」
「俺は大丈夫、ティアは自分の足で歩くのは厳しい。魔力切れで全身の力が入らないんだ」
「それだと避難誘導の支援も難しいな…コレでも飲むか?」
イズミはショルダーバッグから2本の小瓶を取り出した。
どれだけ控えめに表現しても、物凄く不味いと自分の中で評判の魔力回復薬である。
「コレは?」
「特製の魔力回復薬だ。物凄く不味いが、効果は保証するぞ」
「物凄く不味いって」
「じゃ、俺はキマイラ対応に向かいますので」
イズミは急ぎ足で建物から出ると、グレネードランチャーを持ち直し破壊された防壁へと向かった。
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