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第2章
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「マリオ・・・ですか?」
「そう。彼、リリアローズ嬢の護衛に付いてたんじゃなかった?」
「そうです。まだ正式に任じられた訳ではありませんが、そのうち専属の執事に、と兼用しておりました」
マリオが?なぜ二人を逃したの?
「落ち着いて。取り敢えず、公爵から保護の要請が来ているから、このまま王城にいるといい。母上、私は父上に報告をして参ります」
「わかったわ。早く行ってらっしゃい」
では、と私達に一礼をして去って行く殿下。
後ろ姿をぽやっと見ていると温かい体温に包まれました。
顔を上げると、それは王妃様でした。
「リリア、震えてるわ」
自覚はありませんが、どうやら動転しているらしい体が小刻みに震えていたようです。
「わ、たし・・・」
「大丈夫よ。私達がリリアを護るわ。安心なさい」
心地良く、心強いお言葉をいただき、幾分か震えがましになってきました。
後日、逃亡に手を貸していたマリオが公爵邸に帰ってきました。
どうやら、お父様達の指示での裏切り行為だったようです。
「守備は?」
お父様の執務室にはお父様と私とセバスチャンとマリオの四人。
少し疲労が見えるマリオはお父様の質問に簡潔に答えています。
「予定通りです」
「逃げ込んだ場所は?」
「カウロ男爵家です」
え?男爵様は、お父様のご友人では?
「カウロ男爵家だと?」
「はい。行き先を告げられ、送り届けましたので間違いございません」
男爵様は独身で、お一人で住んでおられたはずです。
「旦那様、どうやら男だけを操っているかと思われます」
「そのようだな。現に、かかりにくいお前達親子は別として、公爵邸の男の使用人には呪術玉を使った形跡があった」
そうなのです。
短期間でしたが、男性使用人に呪術玉を使用していたらしく、侍女や女性使用人から少し様子がおかしいと報告があって調べた結果、形跡が出てきたのです。
王家に内密に報告を上げ、魔術師様を派遣して頂いて、事なきを得ました。
勿論、お父様も完全に効力を無効化していただいております。
「男爵家の使用人方は大丈夫でしょうか」
私が言うのもなんですが、ある日突然親しい人が自分に対して見向きもしなくなったら、とても悲しいものです。
「リリアローズは優しいな」
「公爵家の二の舞になられたら大変では?と思っただけです」
「リリア・・・」
おかしな事言いました?何故か悲しい顔をされました。
「兎も角。公爵家と同じ様にターシャが男爵夫人として居座るなら、また蔓延し出すぞ・・・」
「既に、おかしな事になりつつあります」
「なんだと⁉︎」
「貴族様方が何人か集まっていました。ターシャ様は顔見知りだったようで、気やすく話しかけておられました」
「何処の誰だかわかるか?」
「旦那様のご友人方でした」
きっと、先日チラッと見せて頂いたリストに載っておられた方々なのでしょう。
お父様が顔を悔しげに歪ませておいでです。
「・・・もう、手遅れか?」
「専門ではないので・・・」
「そうだな。明日、陛下なら相談してみよう。魔術師殿ならわかるかもしれん」
もう、既に公爵家だけの話ではなくなってきています。
彼女達の目的は何処にあるのでしょう?
「そう。彼、リリアローズ嬢の護衛に付いてたんじゃなかった?」
「そうです。まだ正式に任じられた訳ではありませんが、そのうち専属の執事に、と兼用しておりました」
マリオが?なぜ二人を逃したの?
「落ち着いて。取り敢えず、公爵から保護の要請が来ているから、このまま王城にいるといい。母上、私は父上に報告をして参ります」
「わかったわ。早く行ってらっしゃい」
では、と私達に一礼をして去って行く殿下。
後ろ姿をぽやっと見ていると温かい体温に包まれました。
顔を上げると、それは王妃様でした。
「リリア、震えてるわ」
自覚はありませんが、どうやら動転しているらしい体が小刻みに震えていたようです。
「わ、たし・・・」
「大丈夫よ。私達がリリアを護るわ。安心なさい」
心地良く、心強いお言葉をいただき、幾分か震えがましになってきました。
後日、逃亡に手を貸していたマリオが公爵邸に帰ってきました。
どうやら、お父様達の指示での裏切り行為だったようです。
「守備は?」
お父様の執務室にはお父様と私とセバスチャンとマリオの四人。
少し疲労が見えるマリオはお父様の質問に簡潔に答えています。
「予定通りです」
「逃げ込んだ場所は?」
「カウロ男爵家です」
え?男爵様は、お父様のご友人では?
「カウロ男爵家だと?」
「はい。行き先を告げられ、送り届けましたので間違いございません」
男爵様は独身で、お一人で住んでおられたはずです。
「旦那様、どうやら男だけを操っているかと思われます」
「そのようだな。現に、かかりにくいお前達親子は別として、公爵邸の男の使用人には呪術玉を使った形跡があった」
そうなのです。
短期間でしたが、男性使用人に呪術玉を使用していたらしく、侍女や女性使用人から少し様子がおかしいと報告があって調べた結果、形跡が出てきたのです。
王家に内密に報告を上げ、魔術師様を派遣して頂いて、事なきを得ました。
勿論、お父様も完全に効力を無効化していただいております。
「男爵家の使用人方は大丈夫でしょうか」
私が言うのもなんですが、ある日突然親しい人が自分に対して見向きもしなくなったら、とても悲しいものです。
「リリアローズは優しいな」
「公爵家の二の舞になられたら大変では?と思っただけです」
「リリア・・・」
おかしな事言いました?何故か悲しい顔をされました。
「兎も角。公爵家と同じ様にターシャが男爵夫人として居座るなら、また蔓延し出すぞ・・・」
「既に、おかしな事になりつつあります」
「なんだと⁉︎」
「貴族様方が何人か集まっていました。ターシャ様は顔見知りだったようで、気やすく話しかけておられました」
「何処の誰だかわかるか?」
「旦那様のご友人方でした」
きっと、先日チラッと見せて頂いたリストに載っておられた方々なのでしょう。
お父様が顔を悔しげに歪ませておいでです。
「・・・もう、手遅れか?」
「専門ではないので・・・」
「そうだな。明日、陛下なら相談してみよう。魔術師殿ならわかるかもしれん」
もう、既に公爵家だけの話ではなくなってきています。
彼女達の目的は何処にあるのでしょう?
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