正規ルートに反対!〜確定攻略対象者に近付きません‼︎〜

蒼葉

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 いやいやいや。
 何で、こういう状況に陥っているのだろうか。
 確かに私は乙女ゲームのヒロインだけど!
 今時の異世界転生者だけども!
 ゲームの世界観知ってますけども!
 目の前の状況が自分にとって最も最悪で、絶対に望んでない事だけは主張したい。

 私はゲーム関係なく平々凡々に暮らしたいの!

~~~~~~~~~

 前の記憶を取り戻したのは五歳の誕生日。
 贅沢を好まない両親が一年に一度の私の誕生日だけはご馳走を用意してくれる。プレゼントも、勿論用意してくれた。
 大好きで、大切な家族。悲しませるなんてする気も起きない。
 だから、毎年の誕生日には家で大人しく本を読んで過ごした。


 ただ。五歳の時、予測不可能な事件が起きた。
 小規模の地震が起きたのだ。
 たとえ短くても、軽い揺れであろうとも、家に耐震装置なんて存在しないこの世界には棚の上からの落下物を押さえるものなんてない。
 自室にいた私は、自分の持ち物である本棚の分厚い本が、まさか自分の頭上に降り注ぐとは思わなかった。
 自身を庇いきれず直撃した後、速攻ブラックアウト。気づいたらベッドで寝ていた。

「へ?何?」

 辺りを見回すと、記憶にある自室ではない何処か。プチパニックを起こすも、よくよく考えたら自分の部屋だと気付く。でも、今まで使っていた部屋ではない。無機質な鉄筋コンクリートではなく、柔らかな木の香りがする部屋。何故か癒される。

「あー・・・。あれか・・・。俗に言う異世界転生ってやつか」

 流行り物が好きだった私は、勿論ラノベも読んでいた。本だけでなく電子版も読み漁るほどだ。決してボッチではない。1人の時とかに読み漁る程度。ボッチだから読んでたのではない!

 何かの事情で転生した話はよく書かれる。大抵は性格の良い人が悪役になったり追放からのザマァが展開される。え?私も悪役なの?嫌だ。
 慌てて部屋の隅にある姿見で確認すると、かなり可愛い女の子が此方を見ていた。軽くウェーブがかかるピンクブロンドの髪が肩辺りで綺麗に切り揃えられている。

 ・・・?

 どう見ても、ヒロイン色でしょ‼︎これ‼︎
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