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しまっこ
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美保中学校がある三穂島は、太平洋に浮かぶ小さな離島にある。気候は年中温暖で恵まれていて、人口200人足らずの漁業に頼る小島だ。
そんな美保中学校には、とても珍しい特徴がある。それは全国から美保中学校に転校可能な制度が設けられていること。本来は地元の中学校に通うのが、日本の公立中学校の自然な姿だが、国がこの学校だけに認めた特例で、全国隅々から入学が可能となっている。
全校生徒は24人で、1年から3年まで一つのクラスで生活し、そこを2人の教師が担当している。生粋の地元生徒12人は〝しまっこ〟と呼ばれ、島外からの転入生12が〝いずかえ〟と呼ばれている。その多くが学校に馴染めず、小学校の時から不登校だった生徒。早く独り立ちさせたいと、親が考えた生徒。学力面では図抜けているが、大集団よりこじんまりしてる方が、才能を伸ばせると考えられた生徒。両親が離婚し、祖父母に育てられていた生徒。大都会のビル街より、大自然の中でのびのび過ごしたいと考えた生徒など、この島にやってくる生徒は、大なり小なり理由を抱えている。
しまっこ、いずかえ、どちらも12人が同数であるため、後のトラブルの原因となっていく。
美保中には、半世紀以上続く伝統行事がある。それは遠泳。周りを海に囲まれた三穂島の海水浴場には、都会から人が、大挙して押し寄せて来る。この島で生まれ育った12人は、自然と幼い頃から海に親しんできていて、泳ぐことは得意中の得意。一方、転入組の多くは、街中の子どもたちのため、塾、英会話、ピアノ教室に通ってはいたが、ほとんどは泳げないという事実。そのため、毎年この遠泳の時期になるとバトルが勃発してしまう。
全校生徒24人が、ミーティングルームに集められる。
「今年も2kmの遠泳があります」
「やったー」
しまっこは、大喜びで歓声をあげる。まさに腕の見せ所だ。それに対して、いずかえは必死に抵抗する。
「えっやだ。せめて全員参加は止めてほしい」
溺れそうになるので、まさに命がけだ。
すると困り果てた教頭が提案する。
「やるかやらないか、一週間後に住民投票にかけましょう」
えっ、そんなおおげさな!
と思われがちだが、自分たちのことは自分たちで決める、この島ではよくあることだ。ましてや学校行事の〝遠泳〟は、島の象徴。何せ島の住民のほとんどが、この美保中出身であるゆえ、みんな経験してきた一大行事となる。
よ~し、中止にさせてやる!
と、いずかえが意気込めば、
島の宝を守るぞ!
と、しまっこが誓う。
その日から、生徒たちの熾烈な選挙運動が始まった。
しまっこは、美保中の卒業生たち家を、昔からある島の習わしやプライドを訴えて回った。島民には、こんな情に訴えるやり方が効きめ抜群。
よっしまっこ、がんばれよ。俺たちがついてるからな
と声が掛かる。手応えは上々だ。特にお年寄りからの熱い支持がある。
いずかえはどうだろう。こちらの支持者は少数だが、それでも、島に移り住んできた者や、全国からの生徒受け入れ賛成者が、応援してくれる。
伝統は灯すのが大事。進化を妨げることではないぞ!
まさに発展、時代に合わせた変化を求めようとする。
ちなみに美保中の教職員は校長を始め7人だが、全員が島外からの赴任者。
選挙戦が白熱してくると、当然、学校内の雰囲気も悪くなってきた。
あるとき島のこれからについての授業で、講師を呼んで話を聞くことになった。
「島のおば~の話を聞きたい。もう90歳で島の生き字引だ」
すかさず、いずかえが言い返す。
「また島?いつも昔の話ばかり。どうせなら都会のIT社長など最先端の人がいい」
これまでも幾度となく対立してきた、しまっこといずかえだが、今回の住民投票をきっかけに、さらに険悪な関係に陥ってしまっている。
またあるときは、こんなことがあった。給食のセレクト献立で、島ゆかりのトビウオの唐揚げにするか、チーズスフレにするかでの対立。こうなると、もうどうでもいいことで言い争いが起きてしまう、まさに最悪。
いつも島、島、島って。もう勘弁してくれ!
お前らよそ者のくせに、態度がでかいんだ。島のことさえ聞いてればいいんだよ!
こうなると、2つのグループに完全に遮断され、互いを非難し合うようになってしまった。
いよいよ投票日当日となり、学校の体育館に投票場が設けられた。今回の投票権は、中学生以上に与えられるため、有効投票数は175票。こんな住民投票は全国でも希のため、マスコミが黙ってるはずもない。東京のキー局は、連日ワイドショーでその模様を伝えてきた。この日も朝から、いくつものテレビクルーが、島の隅々まで取材して回り、その盛り上がりとくれば、もちろん島の歴史上最大となっていた。
夕方5時、投票が閉めきられた。住民の多くが選挙結果を知りたくて、開票場へ駆けつけてきている。
開票が始まった。遠泳に賛成なら○、反対なら×の印。
○、○、○・・・・・
圧倒的に○が続く。
○、×、○、○・・・
やはり○ばかりだ。その結果、賛成が136票、反対21票の大差。この瞬間、今年も遠泳の実施が決まった。
テレビ局のレポーターたちが、生徒たちを見つけインタビューを始める。
「島の魂が守られて良かったです。これからも島の伝統を受け継いでいきます」
しまっこがこう答えると、
「悔しいです。初めは泳ぐのが嫌だったけど、途中から何でも島、島というように、変化を求めない考え方についていけなかったというか・・・」
いずかえも悔しさ隠そうとしない。しまっこの笑顔と、いずかえの落胆ぶりが交差する。賛成、反対の双方に言い分はあるが、これで結果は出た。
開票された翌日からの教室は、まるで敵対するかのごとく反目し合い、何かにつけて言い争いが起きてしまう。まさに収拾不可能となる。
それから数日経ったある日、耳を疑うような情報が流れてきた。
三穂島の美保中学校、本島の久礼島中学校に統合か?
この情報はあっという間に島全体を駆け巡り、生徒たちの耳にも入ってきた。
「先生、統合って本当なんですか?」
「そんなの絶対嫌だ!」
もう教室内は騒然となる。驚いたことに反対を声高に主に唱えてたのはいずかえ。それもそのはず、彼らがこの学校に転校してくる意味はなくなり、彼らの存在意義さえ、問われる事態になってしまうからだ。
先生、なんとかしてよ
と言われても、どうすることもできない。
そのとき、思いもしなかった意見が飛び出した。
「こんなときこそ住民投票して島民の意見を聞けば?そしてその結果を世間に知らせれば」
「いいね、やろう。そして俺たちの美保中を守るんだ」
昨日まであれほど憎しみ合っていた、しまっこといずかえが、一気に結束し美保中存続のためのタッグを組むこととなる。決まったら行動は早い。島民の家々を、しまっこといずかえがペアで回り、統合阻止を訴えることになった。
「なんだ、俺たちって仲悪いんじゃなかった?ハハハ」
しまっこといずかえの関係が、急速に近づいてきた。そんな住民投票では、予想通りほぼ満票で統合反対という結果が出た。
これを本島の議会へ提出し、ネットでも流すんだ!
しかし、意気込んだ生徒たちだったが、結局、統合の計画が覆ることはなかった。
統合が決まった以上、いずかえがここに留まる理由はなくなった。転入組12人全員が、地元へ戻ることとなる。
「俺たちは去るけど、また会おうな」
いずかえの一人がそこまで話した後、少しためらいながらさらに続けた。
「最後に一言いいですか?島の人たちは、俺たちのこと、いずかえって呼んでたよね。でもあれって好きじゃなかったなあ。それってどうせ〝いずれ帰る〟の意味だったんでしょ?俺たちだって、島民として認めてもらいたかったてのが本音だよ」
しまっこたちの胸が、グリグリとえぐられていく。
すすり泣く声だけが響く中、静かに時間だけが過ぎていった。
夕方、島出発最後のフェリーが、桟橋に横づけられていた。デッキにはあのいずかえの12人の姿が。そして、見送りには、島民のほとんどが駆けつけてきていた。
「今日までいろいろありがとう、とても楽しかった。さようなら」
すると、しまっこから返しの大声が。
「さようならなんて言うな。いいぞ、いつでも帰ってこい。だって、ここはお前たちの家。だよな、俺たちみんな〝島っ子〟じゃないか!」
ボー ボー ボー
悲しげな汽笛を合図に、フェリーが離れていき、両者を繋ぐテープが、切れていく。
そして船は水平線の彼方へ消えていく。
そんな美保中学校には、とても珍しい特徴がある。それは全国から美保中学校に転校可能な制度が設けられていること。本来は地元の中学校に通うのが、日本の公立中学校の自然な姿だが、国がこの学校だけに認めた特例で、全国隅々から入学が可能となっている。
全校生徒は24人で、1年から3年まで一つのクラスで生活し、そこを2人の教師が担当している。生粋の地元生徒12人は〝しまっこ〟と呼ばれ、島外からの転入生12が〝いずかえ〟と呼ばれている。その多くが学校に馴染めず、小学校の時から不登校だった生徒。早く独り立ちさせたいと、親が考えた生徒。学力面では図抜けているが、大集団よりこじんまりしてる方が、才能を伸ばせると考えられた生徒。両親が離婚し、祖父母に育てられていた生徒。大都会のビル街より、大自然の中でのびのび過ごしたいと考えた生徒など、この島にやってくる生徒は、大なり小なり理由を抱えている。
しまっこ、いずかえ、どちらも12人が同数であるため、後のトラブルの原因となっていく。
美保中には、半世紀以上続く伝統行事がある。それは遠泳。周りを海に囲まれた三穂島の海水浴場には、都会から人が、大挙して押し寄せて来る。この島で生まれ育った12人は、自然と幼い頃から海に親しんできていて、泳ぐことは得意中の得意。一方、転入組の多くは、街中の子どもたちのため、塾、英会話、ピアノ教室に通ってはいたが、ほとんどは泳げないという事実。そのため、毎年この遠泳の時期になるとバトルが勃発してしまう。
全校生徒24人が、ミーティングルームに集められる。
「今年も2kmの遠泳があります」
「やったー」
しまっこは、大喜びで歓声をあげる。まさに腕の見せ所だ。それに対して、いずかえは必死に抵抗する。
「えっやだ。せめて全員参加は止めてほしい」
溺れそうになるので、まさに命がけだ。
すると困り果てた教頭が提案する。
「やるかやらないか、一週間後に住民投票にかけましょう」
えっ、そんなおおげさな!
と思われがちだが、自分たちのことは自分たちで決める、この島ではよくあることだ。ましてや学校行事の〝遠泳〟は、島の象徴。何せ島の住民のほとんどが、この美保中出身であるゆえ、みんな経験してきた一大行事となる。
よ~し、中止にさせてやる!
と、いずかえが意気込めば、
島の宝を守るぞ!
と、しまっこが誓う。
その日から、生徒たちの熾烈な選挙運動が始まった。
しまっこは、美保中の卒業生たち家を、昔からある島の習わしやプライドを訴えて回った。島民には、こんな情に訴えるやり方が効きめ抜群。
よっしまっこ、がんばれよ。俺たちがついてるからな
と声が掛かる。手応えは上々だ。特にお年寄りからの熱い支持がある。
いずかえはどうだろう。こちらの支持者は少数だが、それでも、島に移り住んできた者や、全国からの生徒受け入れ賛成者が、応援してくれる。
伝統は灯すのが大事。進化を妨げることではないぞ!
まさに発展、時代に合わせた変化を求めようとする。
ちなみに美保中の教職員は校長を始め7人だが、全員が島外からの赴任者。
選挙戦が白熱してくると、当然、学校内の雰囲気も悪くなってきた。
あるとき島のこれからについての授業で、講師を呼んで話を聞くことになった。
「島のおば~の話を聞きたい。もう90歳で島の生き字引だ」
すかさず、いずかえが言い返す。
「また島?いつも昔の話ばかり。どうせなら都会のIT社長など最先端の人がいい」
これまでも幾度となく対立してきた、しまっこといずかえだが、今回の住民投票をきっかけに、さらに険悪な関係に陥ってしまっている。
またあるときは、こんなことがあった。給食のセレクト献立で、島ゆかりのトビウオの唐揚げにするか、チーズスフレにするかでの対立。こうなると、もうどうでもいいことで言い争いが起きてしまう、まさに最悪。
いつも島、島、島って。もう勘弁してくれ!
お前らよそ者のくせに、態度がでかいんだ。島のことさえ聞いてればいいんだよ!
こうなると、2つのグループに完全に遮断され、互いを非難し合うようになってしまった。
いよいよ投票日当日となり、学校の体育館に投票場が設けられた。今回の投票権は、中学生以上に与えられるため、有効投票数は175票。こんな住民投票は全国でも希のため、マスコミが黙ってるはずもない。東京のキー局は、連日ワイドショーでその模様を伝えてきた。この日も朝から、いくつものテレビクルーが、島の隅々まで取材して回り、その盛り上がりとくれば、もちろん島の歴史上最大となっていた。
夕方5時、投票が閉めきられた。住民の多くが選挙結果を知りたくて、開票場へ駆けつけてきている。
開票が始まった。遠泳に賛成なら○、反対なら×の印。
○、○、○・・・・・
圧倒的に○が続く。
○、×、○、○・・・
やはり○ばかりだ。その結果、賛成が136票、反対21票の大差。この瞬間、今年も遠泳の実施が決まった。
テレビ局のレポーターたちが、生徒たちを見つけインタビューを始める。
「島の魂が守られて良かったです。これからも島の伝統を受け継いでいきます」
しまっこがこう答えると、
「悔しいです。初めは泳ぐのが嫌だったけど、途中から何でも島、島というように、変化を求めない考え方についていけなかったというか・・・」
いずかえも悔しさ隠そうとしない。しまっこの笑顔と、いずかえの落胆ぶりが交差する。賛成、反対の双方に言い分はあるが、これで結果は出た。
開票された翌日からの教室は、まるで敵対するかのごとく反目し合い、何かにつけて言い争いが起きてしまう。まさに収拾不可能となる。
それから数日経ったある日、耳を疑うような情報が流れてきた。
三穂島の美保中学校、本島の久礼島中学校に統合か?
この情報はあっという間に島全体を駆け巡り、生徒たちの耳にも入ってきた。
「先生、統合って本当なんですか?」
「そんなの絶対嫌だ!」
もう教室内は騒然となる。驚いたことに反対を声高に主に唱えてたのはいずかえ。それもそのはず、彼らがこの学校に転校してくる意味はなくなり、彼らの存在意義さえ、問われる事態になってしまうからだ。
先生、なんとかしてよ
と言われても、どうすることもできない。
そのとき、思いもしなかった意見が飛び出した。
「こんなときこそ住民投票して島民の意見を聞けば?そしてその結果を世間に知らせれば」
「いいね、やろう。そして俺たちの美保中を守るんだ」
昨日まであれほど憎しみ合っていた、しまっこといずかえが、一気に結束し美保中存続のためのタッグを組むこととなる。決まったら行動は早い。島民の家々を、しまっこといずかえがペアで回り、統合阻止を訴えることになった。
「なんだ、俺たちって仲悪いんじゃなかった?ハハハ」
しまっこといずかえの関係が、急速に近づいてきた。そんな住民投票では、予想通りほぼ満票で統合反対という結果が出た。
これを本島の議会へ提出し、ネットでも流すんだ!
しかし、意気込んだ生徒たちだったが、結局、統合の計画が覆ることはなかった。
統合が決まった以上、いずかえがここに留まる理由はなくなった。転入組12人全員が、地元へ戻ることとなる。
「俺たちは去るけど、また会おうな」
いずかえの一人がそこまで話した後、少しためらいながらさらに続けた。
「最後に一言いいですか?島の人たちは、俺たちのこと、いずかえって呼んでたよね。でもあれって好きじゃなかったなあ。それってどうせ〝いずれ帰る〟の意味だったんでしょ?俺たちだって、島民として認めてもらいたかったてのが本音だよ」
しまっこたちの胸が、グリグリとえぐられていく。
すすり泣く声だけが響く中、静かに時間だけが過ぎていった。
夕方、島出発最後のフェリーが、桟橋に横づけられていた。デッキにはあのいずかえの12人の姿が。そして、見送りには、島民のほとんどが駆けつけてきていた。
「今日までいろいろありがとう、とても楽しかった。さようなら」
すると、しまっこから返しの大声が。
「さようならなんて言うな。いいぞ、いつでも帰ってこい。だって、ここはお前たちの家。だよな、俺たちみんな〝島っ子〟じゃないか!」
ボー ボー ボー
悲しげな汽笛を合図に、フェリーが離れていき、両者を繋ぐテープが、切れていく。
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