不思議な巡り合わせ

romi

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小さい頃から

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話はひとみが幼稚園のときまで遡る。ひとみは複雑な家庭環境だったため、幼稚園の頃、彼の家族の家に預けられていたことがある。
遠い親戚なのだ。
幼稚園のころのひとみは今よりぶっ飛んでいる子供で、メチャクチャ変わっていた。
臆病で人見知りだけど変なところで、堂々としていた。
彼から後から話されたかんじによると、大好きな絵を四六時中描きまくり、ジュースにごはんを入れてブクブクさせ、彼に(なんなんだこいつ、きもちわる)と思われたりしたらしい。
ひとみの記憶では彼なのか彼の弟なのか、どっちなのかわからないが、どちらかにタンスの上に持ち上げられ、座らせられ、こわくて泣いていたというかんじだ。
しかも小学生のときももう一回あずけられた。だから余計に本当の兄妹のような感じがするし、おじさんおばさんも娘扱いしている。
ひとみはあまりそう思わないが。

ちなみに小学生のころは、家族で野球中継を見ていたのだが、そのなかで大学生くらいの彼が、
「この解説者いやなかんじ」みたいに話していたり、彼とひとみがふたりきりで食事をしていると、当時はガリガリで食の細いひとみがサンドイッチを食べきれなかったとき、
「もう食べれないの?もっと食べろよ」と話している。
そのとき、なぜか彼は腕時計をチクチクいじっていて、ひとみがなにしているのと聞くと、おもしろいからと壊れた腕時計をなおしていて、すごいなあとひとみは密かにおもった。

こんなこともある。ある日、彼の母、おばさんにりんごの皮剥きを習っていたとき、気むづかしい同士の彼とおばさんが口論になった。それは、
「こっちの切れないほうでむいたほうがいい」
「いや、こっちのよくむけるほうでむいたほうがいい」
というかんじだ。その喧嘩をぼんやり眺めながら、ひとみは
(とても大切にされている)
というふうに強く感じたりした。

また、ある夏、田舎に集まっていたとき、まだこどものひとみに、彼の弟貴之が、
「ひとみのためになんとか寺までいって、煙あびてきたんだぜ~」(かっこよくするため)
みたいなかんじだ。貴之はクールな彼と真逆な陽キャなお兄ちゃんで、ひとみが絵を描いていると
「女の裸描いてくれよ」
と、言ってきたこともある。貴之も彼もかっこよく兄弟でモテていたらしい。
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