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三八式歩兵銃
愛の宅急便
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「ペギー、あなたにはどうしても叶えたい願いがありますね。その願いは何ですか?」
キューピッドは優しく聞いた。
マーガレットはまっすぐキューピッドの瞳を見て
「彼が無事に帰って来ることです」
と即答した。
「それはここに?」
「いえ、無事に国へ帰って来てさえくれればそれで良いです。またこの街に来れるかなんてどうでも良い事です」
マーガレット瞳にうっすらと涙が浮かんでいた。
「ふむ」
キューピッドは少し考えた。
「ペギー、君の想いを僕が彼に伝えてあげよう」
と言って立ち上がった。
「いえ。そんな事は……」
驚いたようにキューピッドを見上げるマーガレット。
「神はあなたに二つの選択肢を与えました。一つは彼に想いを伝えるチャンス選ぶ権利を、もう一つは何も伝えずに心の奥底にその想いを沈める……という二つの選択肢です」
キューピッドは優しく微笑みながら言った。
マーガレットは俯いたが答えを出せなかった。あまりの唐突な出来事と、信心深い彼女にとって恐れ多い出来事でどう返答していいか分からなかった。
「愛を司る神キューピッドに直接願いを伝える事が出来る最初で最後のチャンスですよ。もうこんな機会は二度とありません。どうしますか?」
キューピッドの顔に笑顔はなかった。ただその表情は、自分の人生は自分で決めるのだという強い意志をマーガレットに伝えるには充分だった。
マーガレットは顔を上げてじっとキューピッドを見上げてた。瞳は大きく開かれている。
「無事に帰って来てくれさえすれば良いのです……でも、もしそれがかなうなら、もう一度彼に会いたい。会って思いっきり抱きしめてあげたい……いえ……抱きしめて欲しい……」
マーガレットの最後の台詞は涙に濡れていたが、はっきりと最後までキューピッドを見つめて言った。
「よろしい。確かに承った」
キューピッドはそう言うとスッと立ち上がった。
キューピッドはとても楽しそうだった。ここ最近のうつうつとした気持ちが一気に拡散してしまったようだ。
「本当に良いんですか?」
マーガレットが見上げて聞いた。
「もちろん」
「ありがとうございます」
マーガレットはそういうと跪いてキューピッドに祈りを捧げた。
「お礼を言いたいのは僕の方さ。久しぶりに『真実の愛』に触れた気がする。こんなにすがすがしい気持ちになったは久しぶりだよ」
そういうとキューピッドは窓の手すりに飛び移ると再びあの美しい白い羽を広げた。
「ペギー、行ってくるね。もう空を見上げて憂う事もない。ため息を空に聞かせてあげる必要もない。君はそのテーブルの前で彼との再会を夢見て、ダージリンでも飲んで待っていればそれで良い」
そう言うとキューピッドはそのまま、笑いながら背中から空に倒れ込んでいった。
思わずマーガレットは窓際に駆け寄った。その目の前をキューピッドは羽を広げ舞い上がっていき
「今度、僕がここに来る時は、ティーカップをもう一つ用意しておくように」
そう言い残して空高く消えた。
マーガレットは窓の手すりから身を乗り出して空を見つめた。
空は相変わらず青く高かった。
キューピッドは優しく聞いた。
マーガレットはまっすぐキューピッドの瞳を見て
「彼が無事に帰って来ることです」
と即答した。
「それはここに?」
「いえ、無事に国へ帰って来てさえくれればそれで良いです。またこの街に来れるかなんてどうでも良い事です」
マーガレット瞳にうっすらと涙が浮かんでいた。
「ふむ」
キューピッドは少し考えた。
「ペギー、君の想いを僕が彼に伝えてあげよう」
と言って立ち上がった。
「いえ。そんな事は……」
驚いたようにキューピッドを見上げるマーガレット。
「神はあなたに二つの選択肢を与えました。一つは彼に想いを伝えるチャンス選ぶ権利を、もう一つは何も伝えずに心の奥底にその想いを沈める……という二つの選択肢です」
キューピッドは優しく微笑みながら言った。
マーガレットは俯いたが答えを出せなかった。あまりの唐突な出来事と、信心深い彼女にとって恐れ多い出来事でどう返答していいか分からなかった。
「愛を司る神キューピッドに直接願いを伝える事が出来る最初で最後のチャンスですよ。もうこんな機会は二度とありません。どうしますか?」
キューピッドの顔に笑顔はなかった。ただその表情は、自分の人生は自分で決めるのだという強い意志をマーガレットに伝えるには充分だった。
マーガレットは顔を上げてじっとキューピッドを見上げてた。瞳は大きく開かれている。
「無事に帰って来てくれさえすれば良いのです……でも、もしそれがかなうなら、もう一度彼に会いたい。会って思いっきり抱きしめてあげたい……いえ……抱きしめて欲しい……」
マーガレットの最後の台詞は涙に濡れていたが、はっきりと最後までキューピッドを見つめて言った。
「よろしい。確かに承った」
キューピッドはそう言うとスッと立ち上がった。
キューピッドはとても楽しそうだった。ここ最近のうつうつとした気持ちが一気に拡散してしまったようだ。
「本当に良いんですか?」
マーガレットが見上げて聞いた。
「もちろん」
「ありがとうございます」
マーガレットはそういうと跪いてキューピッドに祈りを捧げた。
「お礼を言いたいのは僕の方さ。久しぶりに『真実の愛』に触れた気がする。こんなにすがすがしい気持ちになったは久しぶりだよ」
そういうとキューピッドは窓の手すりに飛び移ると再びあの美しい白い羽を広げた。
「ペギー、行ってくるね。もう空を見上げて憂う事もない。ため息を空に聞かせてあげる必要もない。君はそのテーブルの前で彼との再会を夢見て、ダージリンでも飲んで待っていればそれで良い」
そう言うとキューピッドはそのまま、笑いながら背中から空に倒れ込んでいった。
思わずマーガレットは窓際に駆け寄った。その目の前をキューピッドは羽を広げ舞い上がっていき
「今度、僕がここに来る時は、ティーカップをもう一つ用意しておくように」
そう言い残して空高く消えた。
マーガレットは窓の手すりから身を乗り出して空を見つめた。
空は相変わらず青く高かった。
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