婚約破棄された俺をお前が好きだったなんて聞いてない

十山

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11.婚約破棄された先輩※

「レオナルド…レオって呼んでいいですか?」

結婚式を挙げ、とうとう初夜である。何だかんだ、この日まで性的なことはキスくらいだった。

「ああ。好きに呼べばいい」
「レオ…!」

こんな時もポーカーフェイスに見えて、レオの顔は少し赤くなっている。かわいい…僕だけがこの顔を知っていればいい。


レオナルド先輩と言えば、ローレンス先輩の強面の婚約者兼護衛。常に二人はセットで行動していた。見た目から人柄や性格も理想の王子様のローレンス先輩と、ワイルドな見た目の剣術科のエリートのレオナルド先輩。まるで、物語の中から出てきたような二人だった。

僕は孤児院を支援する貴族の当主に、高い光属性の魔力を見込まれて特待生で王立学園に入学した。
平民の孤児ながら通う事になった僕にとって、尊い身分の方たちは雲の上の存在。そんな人たちと関わる事になり、毎日が夢のようだった。
中には意地悪してくる人も居たけれど、身分が高くても能力が高い人たちほど、能力さえあれば平民にも分け隔てなく接してくれた。

僕が努力しないと、孤児院への支援が減らされる。
時々、プレッシャーを感じながらも、僕は意外と世渡り上手のようで生徒会に入る事が出来た。
ロドニーという、平民の親友が出来たのも大きな支えになった。ロドニーは平民でもそこそこ裕福な家柄なのだが、嫌味なところがなく慎ましやかな性格、成績はそこそこだが努力家で、一緒に居て心地よかった。
生徒会へも彼を伴って顔を出していた。

そのうち、ローレンス先輩が、ロドニーに熱い視線を送っているのに気付いた。ローレンス先輩と話す時、僕の隣に居るロドニーをチラチラと見ている。
あちゃー、これ大丈夫?ローレンス先輩の婚約者が気を悪くするんじゃ…
ちらりとレオナルド先輩を見ると、ばちっと目が合ってしまった。ほわ~かっこいい~

思わず、僕はぽっと頬を染めて微笑んだ。
レオナルド先輩は、まるで見てなかったと言わんばかりに、ローレンス先輩に視線を移した。
ロドニーの事は気にしてないのかな?大丈夫だろうか?

それから何度も、レオナルド先輩とは目が合って、その度にソワソワした。にこにこと愛想を振りまいている時に、ふと視線を感じたら、レオナルド先輩だったりもした。
僕は色んな意味で目立つから、視線を感じる事なんて日常茶飯事なのに、レオナルド先輩からの視線にだけは、ドキドキソワソワしてしまう。
レオナルド先輩は、僕と視線が合ったからといって、何か反応するわけでもない。すぐに逸してしまうし、気のせいかもしれないけど、いつも僕はドキドキしていた。
あの人には婚約者が居るんだ。僕は平民なんだから、邪な気持ちを抱いちゃいけない。

そう自分に言い聞かせた。

そして、とうとうロドニーとローレンス先輩が結ばれ、婚約破棄したと聞いた。レオナルド先輩に申し訳ないとロドニーはすごく落ち込んでいたし、ローレンス先輩も手放しに喜ぶ性格じゃない。

でも、僕は手放しで喜んだ!
これで堂々とアタックできるんじゃ?!

レオナルド先輩が一人のところを見計らって、聞きにいったら、両想いと言われて、やっぱりあの視線は…!と舞い上がってしまった。
頑張ろう!先輩に釣り合うように!!今よりもっと!!

その後、何の接触もなく先輩は卒業してしまい、薄々自分の勘違いには気付いていた。
生徒会に先輩が顔を出さなければ、学科も学年も違うから、接点が無いのだ。
気付いていたけど、先輩の結婚の話しを聞かない限りはと頑張った。
何でこんなに好きなのかよくわからない。わからないけど、色んな出会いがあっても、先輩以上に好きだと思える人は現れなかった。
神殿は思ったより爛れていて、性的な事など感じさせなかった、清廉潔白で高潔な先輩に夢を抱いていたのかもしれない。
理不尽で、むかつくことばかりだったけど、先輩に会える日を夢見て頑張れた。

再会して、やはり先輩は高潔な人のままだった。そして誰にも身体を許してなかった!
その高潔な先輩が、僕の下で喘いでいる。恥じらって顔を背ける様にぐっとくる。
感無量です………先輩~!!
ありがとう、スライム~!!

先輩が僕を意識するようになったのもスライムのお陰だと思う。しかも使役したスライムは便利だった。後の穴を綺麗にしてくれるし、柔らげてくれる。媚薬効果もある。やりすぎないように、コントロールもしてるけど、後孔からズルリと出る感覚に、レオが震えた。

「柔らかくなったか確認しますね」
「うう…」

恥ずかしいんだろうが、されるがままのレオがかわいい。トロトロの粘液をまとう後孔に指を入れる。ついでに、陰茎も口に咥え、唾液でベチャベチャにする。こんな高潔な人が、淫靡に尻を濡らし陰茎を勃てている。
たまらない。
「あっ…うう…ルキーニ…ルキーニ…」
「気持ちいいれすか?」
ちゅむ、じゅぼ…舐めながら後孔の指を増やし、いいところを探る。
「うう…もう、もういやだ…挿れてくれ…」
「ええ…でも…大丈夫ですか?」
「お前のそれが欲しい」
情欲に濡れた瞳にゾクゾクする。唇にむしゃぶりつき、ゆっくりと腰を進めた。
「あっああっ…」
「レオ、レオっ…!!」
ズニュ…ゆっくりゆっくり、中を撫でるように進む。
「はぁっ…ぐ…」
「だいぶ奥まで入りましたよ…痛くないですか…大丈夫ですか?」
「もうちょい、このままで…」
「はい」
僕のは納まりきってないけれど、もう充分奥まで入った。慣れるまで、身体を密着させて、イチャイチャしたい。
キスをすると、レオも甘えるように動きを合わせてくれた。

普段は強面で、表情があまり変わらないレオ。こんなにかわいい顔をするなんて反則だっ…!!

「レオ、大好き、好きです…かわいい」
「オレを、かわいいなんていうの、お前だけだぞ…」
「レオは?」

レオは、どうやら僕の顔が好きらしい。良かった。好きになってもらえるところがあって。
瞳を潤ませて見つめると、レオが苦虫を噛み潰すような顔をした。しょんもりすると、ふ、と優しく笑って。

「ルキーニが好きだ。お前がかわいくて仕方ない…」

見たことのない甘くて優しい顔で言われて、がっつかない方がおかしいだろう。

初夜はそれは盛り上がり、朝まで二人でいちゃついて、幸せな新婚生活が始まったのだった。

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