君のそのキラキラが嫌い

kyO

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からかいがいのある子

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 楓さんとの出会いは僕が小学3年生の頃。
 隣に越してきたのが楓さんだったのだが、第一印象から少し不思議な人だった。


 お互いの母親が挨拶した早々に気があったのか世間話が盛り上がってる中、手持ち無沙汰になった僕はちらりと楓さんを見ると、目が合った楓さんが何を思ったのかにやりとこちらを見つめたのだ。

 小さいながらも身の危険を感じた瞬間だった。


 楓さんの両親は僕の両親と同じで夜遅くまで仕事をしていたため、必然的に2人でいることが多かった。
 恐らく僕が小さいから中学生の楓さんがいた方がいいと思い一緒にいてあげてと言われたのかもしれない。
 
 お互い学校が終わると楓さんの家に帰る習慣になった。
 その習慣が僕の中学卒業まで続いたので仲良くなったと言うか嫌われていると思っていなかったので少し困惑している。





  __________________
 __________







「楓さーん!今日何食べたいとかある?」


 居間で扇風機に当たりながらテレビを見ていた楓さんに夜ご飯のリクエストを聞いてみた。
 
楓さんの好きな食べ物は基本的に子供が大体好きなようなハンバーグやカレー、オムライスなどいわゆる子供舌なのだが一応聞いてみる。

「うーん、別に秋が作るものならなんでもいーや。今日秋が食べたいものでもいいよ。」
「僕が食べたいものでもいいの?何作っても文句言いません??」
「うん、言わないよ。」


 少し考えた楓さんだったがなんとリクエストがなかった。
 いつもなら聞けば何かしらを要求するのだが今回は僕が食べたいものでいいらしい。

 ほんとにいいのか楓さんの傍に近づき顔を覗き込むとつられてこちらを見てくる楓さん。
 じーと見つめるとまたあの時のにんまり顔になってきた。



「…なに秋。そんなじっと見つめて、また噛まれたかったりする?」
「な!そんなわけない!!」
「じゃあそんなに見ないこと。今度は違うとこ噛んじゃうよー。」



 くすくすと笑う楓さんは先程噛まれた方の僕の耳たぶを掴みくいくいと引っ張る。
(何を言ってるんだこの人は!人がせっかく忘れようとしてるのに!!)

 さっき噛まれた場所に意識が行き、見なくてもわかるほど耳が真っ赤に暑くなる。
 勘違いでなければ楓さんは僕が高校生になってからこのような小さないたずらをするようになったような気がする。






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