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第35話 「叶わない夢」
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ドーム状の広大な空間が広がったのは、二人が無言で歩いて間もなくのことだった。
天上を埋め尽くさんばかりに生える大量のつらら石。
そこから透明な雫が垂れ、静かな水音を立てる。
周囲に貼られた符の発する淡い光が、大きな水面と垂れる雫に反射しキラキラと輝いている。
二人の目の前に広がっているのは大きな地底湖だった。
その幻想的な風景を前に心が緩んだのだろう。
「うわぁ……綺麗」
らしくない己の発言にハッとし、隣に立つルーイを見るが、幸いも気付いた様子はなかった。
内心で自身を戒め、こほんと咳払い。
しかし、この幻想的な風景を前に何の感想も持たない乙女など居ないだろう。
自身を乙女だ、とは露ほども思っていないクレハだったが、それでも目の前に広がる息を飲むほどの景色は月並みだが幻想的で、とても綺麗だった。
二人は地底湖の外周を沿うようにして歩いていく。
時折クレハが地底湖を覗き込む。
透明度の高い水面は、クレハの顔と湖底をちょうど半々に映していた。
それを何度も繰り返すなど、まるで子どもがすることのようだったが、初めてこの地底湖を見る者なら当然の反応だろう。
隣を歩くルーイも満更ではない様子だ。
何度も訪れ、見慣れている風景のはずだが、その顔には確かな感動が見て取れる。
幾百、幾千のつらら石と、雄大な地底湖が織りなす自然の神秘は例える言葉がまるでない。
奇跡、などと表現してしまっては、かえって安っぽく聞こえてしまうだろう。
見せるために人工的に作られた景観ではなく、ただただ長い年月のみが形成した風景だからこそ、ここまで感動を覚えるのだろう。
二人は暫くの間、景色に目を奪われ無言で歩みを続けていた。
やがて口を開いたのはクレハの方だった。
「この景色はとても尊いですね」
「そうだな。オレたちが生まれる前からあって、死んだ後もあり続ける。そう考えたらオレたちの一生なんてあのつらら石一本の価値もないのかもな」
以外にも詩的なことを言うルーイ。
クレハは思わず、「へぇ」と感嘆の言葉を漏らした。
しかし、クレハの見解は違った。
ここは少し少年と意見を交わしてみようと思い、口を開いた。
「それは違うと思いますよ」
隣を歩くクレハが前を向いたまま静かに、まるで自然を邪魔しないように優しく語りかける。
「私たち大陸人も獣人も、皆等しくいずれは土へと還ります。樹人は長命ですが、彼らも無限の生ではないと聞きます。あのつらら石だって数十年、数百年後には落ちて砕けてしまうかもしれないし、この地底湖もいつか乾く日が来るかもしれない」
クレハは言葉を紡いでいく。
「だからこそ、私たちは――いえ、あの一本のつらら石ですらも自分の生を一生懸命に生きている。赤子が産まれ、子どもが大人になり、やがて年老いて生を終える。あのつらら石だって最初は赤子の小指程の大きさしかなかったはずです。掛かる時間が長いか短いか、ただそれだけの差でしかない。もっとも、私たちには想像も出来ないような永い時間ですが」
天井に無数に生えるつらら石を、まるで我が子を見るような優しい目で見やるクレハ。
「赤子が育つようにあのつらら石も育つ。その過程があるからこそ、その集大成と言っていいかもしれないこの景色は尊い。と、私は思います」
いつしか二人は立ち止まっていた。
ルーイは天井のつらら石に釘付けになるクレハの横顔から目が離せない。
目の前の事象を事実と根拠をもって説明する学者にはあるまじき抽象的で曖昧な表現だったが、ルーイにはその考え方こそが尊く思えた。
「……そうかもな。オレはクレハのその考え方、好きだ」
「共感頂きありがとうございます。自分でも学者にはあるまじき考え方、とは思いますけどね」
「学者にあるまじき武力を持ってんだから今更、だろ」
「私が脳筋学者とでも?」
「違う、そうじゃない!」
クレハがアダマスの大鎌を召喚し、ルーイが腰を引く。目も眩むような大自然の前で何をやっているんだ、と二人は同時に思い――笑った。
やがて、どちらからともなく歩みを再開する。
「〝魔女の庭〟を越えないと来られないのが残念だけど、いつかタリアにも見せてやりたいんだ」
「それは素敵ですね。きっと喜びますよ」
地底湖の外周を歩きながら二人は束の間の安堵を得る。
それに感化されたのか、単なる気まぐれか。
ルーイはもう少しだけ、自分のことを少女に語ってみようと思った。
「世界にはこんな風景がまだまだある。いつかはオレもそういったものを見て回りたいんだ」
「そうなのですか」
「……似合わない、って思うだろ。けど、昔からそうなんだ。こういった何物にも代えがたい、自然が生み出した風景ってのを見るのが好きなんだ」
ルーイが読み漁ってきた書物の中には、世界中の風景の写真集やそれらを描いた風景画集も多い。
それらに憧れを抱き、いつかは自身の目で直接見て廻りたいと思っているのは、紛れもない事実であり、ルーイにとって叶わない夢の一つだった。
「似合う、似合わないではなく、好きか嫌いか。それだけだと思います」
それに。
「自然の雄大さを目の当たりにして様々な思いをその胸に抱く。私はとても素敵なことだと思います」
「……ありがとうな」
思いの外、真摯な意見を返されてルーイはどうすればいいのか分からなくなった。とても照れくさい。
続けてクレハが言う。
「ということは、貴方はいずれ、この島から出られるおつもりなのですか?」
「いや、今は全く考えてない」
「?」
行動力の塊のようなルーイらしくない、それもキッパリとした返答にクレハが意外そうに返した。
そしてルーイは何の思いもないよう、努めてぶっきらぼうに言った。
「オレの仕事はこの街と島を護ることだ。それをほっぽり出してどこかに行く気はないな」
「……そうですか」
「夢、ってやつだ。別に諦めてるわけじゃないし、機会があったら本当に行ってみたいとは考えてるんだ……そうだな、あの阿呆がもう少し頼りになったら、真剣に考えるかもな」
そう言って薄く笑う少年の目には、確かに憂いの感情は浮かんでいなかった。
だからこそ、クレハは何も言えなかった。
やがて、二人は地底湖をぐるっと回り再び洞窟の中へと足を踏み入れた。
クレハはふと、自然の神秘をその目に焼き付けようと一度だけ振り返り、ルーイの後に続いた。
天上を埋め尽くさんばかりに生える大量のつらら石。
そこから透明な雫が垂れ、静かな水音を立てる。
周囲に貼られた符の発する淡い光が、大きな水面と垂れる雫に反射しキラキラと輝いている。
二人の目の前に広がっているのは大きな地底湖だった。
その幻想的な風景を前に心が緩んだのだろう。
「うわぁ……綺麗」
らしくない己の発言にハッとし、隣に立つルーイを見るが、幸いも気付いた様子はなかった。
内心で自身を戒め、こほんと咳払い。
しかし、この幻想的な風景を前に何の感想も持たない乙女など居ないだろう。
自身を乙女だ、とは露ほども思っていないクレハだったが、それでも目の前に広がる息を飲むほどの景色は月並みだが幻想的で、とても綺麗だった。
二人は地底湖の外周を沿うようにして歩いていく。
時折クレハが地底湖を覗き込む。
透明度の高い水面は、クレハの顔と湖底をちょうど半々に映していた。
それを何度も繰り返すなど、まるで子どもがすることのようだったが、初めてこの地底湖を見る者なら当然の反応だろう。
隣を歩くルーイも満更ではない様子だ。
何度も訪れ、見慣れている風景のはずだが、その顔には確かな感動が見て取れる。
幾百、幾千のつらら石と、雄大な地底湖が織りなす自然の神秘は例える言葉がまるでない。
奇跡、などと表現してしまっては、かえって安っぽく聞こえてしまうだろう。
見せるために人工的に作られた景観ではなく、ただただ長い年月のみが形成した風景だからこそ、ここまで感動を覚えるのだろう。
二人は暫くの間、景色に目を奪われ無言で歩みを続けていた。
やがて口を開いたのはクレハの方だった。
「この景色はとても尊いですね」
「そうだな。オレたちが生まれる前からあって、死んだ後もあり続ける。そう考えたらオレたちの一生なんてあのつらら石一本の価値もないのかもな」
以外にも詩的なことを言うルーイ。
クレハは思わず、「へぇ」と感嘆の言葉を漏らした。
しかし、クレハの見解は違った。
ここは少し少年と意見を交わしてみようと思い、口を開いた。
「それは違うと思いますよ」
隣を歩くクレハが前を向いたまま静かに、まるで自然を邪魔しないように優しく語りかける。
「私たち大陸人も獣人も、皆等しくいずれは土へと還ります。樹人は長命ですが、彼らも無限の生ではないと聞きます。あのつらら石だって数十年、数百年後には落ちて砕けてしまうかもしれないし、この地底湖もいつか乾く日が来るかもしれない」
クレハは言葉を紡いでいく。
「だからこそ、私たちは――いえ、あの一本のつらら石ですらも自分の生を一生懸命に生きている。赤子が産まれ、子どもが大人になり、やがて年老いて生を終える。あのつらら石だって最初は赤子の小指程の大きさしかなかったはずです。掛かる時間が長いか短いか、ただそれだけの差でしかない。もっとも、私たちには想像も出来ないような永い時間ですが」
天井に無数に生えるつらら石を、まるで我が子を見るような優しい目で見やるクレハ。
「赤子が育つようにあのつらら石も育つ。その過程があるからこそ、その集大成と言っていいかもしれないこの景色は尊い。と、私は思います」
いつしか二人は立ち止まっていた。
ルーイは天井のつらら石に釘付けになるクレハの横顔から目が離せない。
目の前の事象を事実と根拠をもって説明する学者にはあるまじき抽象的で曖昧な表現だったが、ルーイにはその考え方こそが尊く思えた。
「……そうかもな。オレはクレハのその考え方、好きだ」
「共感頂きありがとうございます。自分でも学者にはあるまじき考え方、とは思いますけどね」
「学者にあるまじき武力を持ってんだから今更、だろ」
「私が脳筋学者とでも?」
「違う、そうじゃない!」
クレハがアダマスの大鎌を召喚し、ルーイが腰を引く。目も眩むような大自然の前で何をやっているんだ、と二人は同時に思い――笑った。
やがて、どちらからともなく歩みを再開する。
「〝魔女の庭〟を越えないと来られないのが残念だけど、いつかタリアにも見せてやりたいんだ」
「それは素敵ですね。きっと喜びますよ」
地底湖の外周を歩きながら二人は束の間の安堵を得る。
それに感化されたのか、単なる気まぐれか。
ルーイはもう少しだけ、自分のことを少女に語ってみようと思った。
「世界にはこんな風景がまだまだある。いつかはオレもそういったものを見て回りたいんだ」
「そうなのですか」
「……似合わない、って思うだろ。けど、昔からそうなんだ。こういった何物にも代えがたい、自然が生み出した風景ってのを見るのが好きなんだ」
ルーイが読み漁ってきた書物の中には、世界中の風景の写真集やそれらを描いた風景画集も多い。
それらに憧れを抱き、いつかは自身の目で直接見て廻りたいと思っているのは、紛れもない事実であり、ルーイにとって叶わない夢の一つだった。
「似合う、似合わないではなく、好きか嫌いか。それだけだと思います」
それに。
「自然の雄大さを目の当たりにして様々な思いをその胸に抱く。私はとても素敵なことだと思います」
「……ありがとうな」
思いの外、真摯な意見を返されてルーイはどうすればいいのか分からなくなった。とても照れくさい。
続けてクレハが言う。
「ということは、貴方はいずれ、この島から出られるおつもりなのですか?」
「いや、今は全く考えてない」
「?」
行動力の塊のようなルーイらしくない、それもキッパリとした返答にクレハが意外そうに返した。
そしてルーイは何の思いもないよう、努めてぶっきらぼうに言った。
「オレの仕事はこの街と島を護ることだ。それをほっぽり出してどこかに行く気はないな」
「……そうですか」
「夢、ってやつだ。別に諦めてるわけじゃないし、機会があったら本当に行ってみたいとは考えてるんだ……そうだな、あの阿呆がもう少し頼りになったら、真剣に考えるかもな」
そう言って薄く笑う少年の目には、確かに憂いの感情は浮かんでいなかった。
だからこそ、クレハは何も言えなかった。
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