189 / 295
第二部 ありがとう、おめでとう よろしくね
19
しおりを挟む
☆最新しおりのみなさま、申し訳ないです!!! 先に18を公開してしまっておりました!!!
ご迷惑おかけしてすみません。ドジな私をお許しください。
11/7今朝、16.17を慌てて更新させていただきました。
晶襲来までの様子をもう一度ご覧くださいませ~ 読んだよと一言感想とかぽちっとエールとかいただけると
とってもとってもありがたいです💛 よろしくお願いいたします。
「ちょっとだけ、な。ここでは、あれだから……」
しかしどこか店に入って今更ゆっくり差し向って話すという気にはなれず、柚希は自分が先導して歩いていくことにした。
クリスマスイブ当日の夕べに商店街は何となく浮かれた雰囲気が漂い、行きかう人々の顔つきがいやに明るく輝いて見える。
そんな中少しでも人目が少なく落ち着ける場所へと商店街から外れ気味に歩いているうち、ホワイトクリスマスと銘打った白いイルミネーションを桜の木々に施した川沿いの道にでてしまった。
はしゃいだ声に惹かれるように目をやれば、近隣にある高校の生徒が写真を撮ったり、買い物帰りなのか幼子と自転車に乗ったまま光を指差す親子連れなどが見に来ている。街中にささやかにある、そんなのんびりとした雰囲気漂うイルミネーションだ。距離も短いからみんな写真を撮ったら用なしとばかりにすぐにいなくなる。
適度な雑踏、適度な静けさの中。がしゃり、とフェンスを掴んで昏い川を覗きこんだ晶が呟いた。
「……春の桜の方が、やっぱり綺麗だな」
「そうだね……」
春には桜が咲き乱れる木々は、今は白い灯りが取り付けられて、美しくもあるがやはり少し寒々しく物悲しい。
(春には……。仕事帰りに晶とここに寄ったんだっけ)
シフト勤務の柚希の次の休みにはもう桜が散ってしまうだろうからと、晶はわざわざ忙しい平日の夜に仕事を切り上げて、スーツの上着を小脇に抱え文字通り駆けつけてくれた。そのまま近くのコンビニで買い込んだチューハイを片手に、2人して立ったまま花見を楽しんだ。
(桜の花びらが真っ白な雪みたいに見えた。梢が重そうにゆっくり揺れるたびに花びらが沢山散って……。あの時はすごく、綺麗で……)
はらはらと花びらが散る中、温んだ春風が心地よくて、猫のように目を細めて眠そうにしていたら、晶が柚希の髪から花弁を取り除きついでに優しく顎先を撫ぜてから腕の中へ抱き寄せられた。
アルコール度数の少ない酒でもすぐに幸せなほろ酔い気分を味わえる、柚希は得だな、なんて揶揄われ、腕の中で目を開いたら満開の桜の前で晶は穏やかに微笑んでいた。
その後は指を絡ませブランコのように少し揺らしながら駅までの道を手を繋いで歩いた。
(幸せだったよな……。あの時だって)
ご迷惑おかけしてすみません。ドジな私をお許しください。
11/7今朝、16.17を慌てて更新させていただきました。
晶襲来までの様子をもう一度ご覧くださいませ~ 読んだよと一言感想とかぽちっとエールとかいただけると
とってもとってもありがたいです💛 よろしくお願いいたします。
「ちょっとだけ、な。ここでは、あれだから……」
しかしどこか店に入って今更ゆっくり差し向って話すという気にはなれず、柚希は自分が先導して歩いていくことにした。
クリスマスイブ当日の夕べに商店街は何となく浮かれた雰囲気が漂い、行きかう人々の顔つきがいやに明るく輝いて見える。
そんな中少しでも人目が少なく落ち着ける場所へと商店街から外れ気味に歩いているうち、ホワイトクリスマスと銘打った白いイルミネーションを桜の木々に施した川沿いの道にでてしまった。
はしゃいだ声に惹かれるように目をやれば、近隣にある高校の生徒が写真を撮ったり、買い物帰りなのか幼子と自転車に乗ったまま光を指差す親子連れなどが見に来ている。街中にささやかにある、そんなのんびりとした雰囲気漂うイルミネーションだ。距離も短いからみんな写真を撮ったら用なしとばかりにすぐにいなくなる。
適度な雑踏、適度な静けさの中。がしゃり、とフェンスを掴んで昏い川を覗きこんだ晶が呟いた。
「……春の桜の方が、やっぱり綺麗だな」
「そうだね……」
春には桜が咲き乱れる木々は、今は白い灯りが取り付けられて、美しくもあるがやはり少し寒々しく物悲しい。
(春には……。仕事帰りに晶とここに寄ったんだっけ)
シフト勤務の柚希の次の休みにはもう桜が散ってしまうだろうからと、晶はわざわざ忙しい平日の夜に仕事を切り上げて、スーツの上着を小脇に抱え文字通り駆けつけてくれた。そのまま近くのコンビニで買い込んだチューハイを片手に、2人して立ったまま花見を楽しんだ。
(桜の花びらが真っ白な雪みたいに見えた。梢が重そうにゆっくり揺れるたびに花びらが沢山散って……。あの時はすごく、綺麗で……)
はらはらと花びらが散る中、温んだ春風が心地よくて、猫のように目を細めて眠そうにしていたら、晶が柚希の髪から花弁を取り除きついでに優しく顎先を撫ぜてから腕の中へ抱き寄せられた。
アルコール度数の少ない酒でもすぐに幸せなほろ酔い気分を味わえる、柚希は得だな、なんて揶揄われ、腕の中で目を開いたら満開の桜の前で晶は穏やかに微笑んでいた。
その後は指を絡ませブランコのように少し揺らしながら駅までの道を手を繋いで歩いた。
(幸せだったよな……。あの時だって)
21
あなたにおすすめの小説
運命の番ってそんなに溺愛するもんなのぉーーー
白井由紀
BL
【BL作品】(20時30分毎日投稿)
金持ち社長・溺愛&執着 α × 貧乏・平凡&不細工だと思い込んでいる、美形Ω
幼い頃から運命の番に憧れてきたΩのゆき。自覚はしていないが小柄で美形。
ある日、ゆきは夜の街を歩いていたら、ヤンキーに絡まれてしまう。だが、偶然通りかかった運命の番、怜央が助ける。
発情期中の怜央の優しさと溺愛で恋に落ちてしまうが、自己肯定感の低いゆきには、例え、運命の番でも身分差が大きすぎると離れてしまう
離れたあと、ゆきも怜央もお互いを思う気持ちは止められない……。
すれ違っていく2人は結ばれることができるのか……
思い込みが激しいΩとΩを自分に依存させたいαの溺愛、身分差ストーリー
★ハッピーエンド作品です
※この作品は、BL作品です。苦手な方はそっと回れ右してください🙏
※これは創作物です、都合がいいように解釈させていただくことがありますのでご了承くださいm(_ _)m
※フィクション作品です
※誤字脱字は見つけ次第訂正しますが、脳内変換、受け流してくれると幸いです
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
こわがりオメガは溺愛アルファ様と毎日おいかけっこ♡
なお
BL
政略結婚(?)したアルファの旦那様をこわがってるオメガ。
あまり近付かないようにしようと逃げ回っている。発情期も結婚してから来ないし、番になってない。このままじゃ離婚になるかもしれない…。
♡♡♡
恐いけど、きっと旦那様のことは好いてるのかな?なオメガ受けちゃん。ちゃんとアルファ旦那攻め様に甘々どろどろに溺愛されて、たまに垣間見えるアルファの執着も楽しめるように書きたいところだけ書くみたいになるかもしれないのでストーリーは面白くないかもです!!!ごめんなさい!!!
幼馴染みのハイスペックαから離れようとしたら、Ωに転化するほどの愛を示されたβの話。
叶崎みお
BL
平凡なβに生まれた千秋には、顔も頭も運動神経もいいハイスペックなαの幼馴染みがいる。
幼馴染みというだけでその隣にいるのがいたたまれなくなり、距離をとろうとするのだが、完璧なαとして周りから期待を集める幼馴染みαは「失敗できないから練習に付き合って」と千秋を頼ってきた。
大事な幼馴染みの願いならと了承すれば、「まずキスの練習がしたい」と言い出して──。
幼馴染みαの執着により、βから転化し後天性Ωになる話です。両片想いのハピエンです。
他サイト様にも投稿しております。
変異型Ωは鉄壁の貞操
田中 乃那加
BL
変異型――それは初めての性行為相手によってバースが決まってしまう突然変異種のこと。
男子大学生の金城 奏汰(かなしろ かなた)は変異型。
もしαに抱かれたら【Ω】に、βやΩを抱けば【β】に定着する。
奏汰はαが大嫌い、そして絶対にΩにはなりたくない。夢はもちろん、βの可愛いカノジョをつくり幸せな家庭を築くこと。
だから護身術を身につけ、さらに防犯グッズを持ち歩いていた。
ある日の歓楽街にて、β女性にからんでいたタチの悪い酔っ払いを次から次へとやっつける。
それを見た高校生、名張 龍也(なばり たつや)に一目惚れされることに。
当然突っぱねる奏汰と引かない龍也。
抱かれたくない男は貞操を守りきり、βのカノジョが出来るのか!?
目が覚めたら宿敵の伴侶になっていた
木村木下
BL
日本の大学に通う俺はある日突然異世界で目覚め、思い出した。
自分が本来、この世界で生きていた妖精、フォランだということを。
しかし目覚めたフォランはなぜか自分の肉体ではなく、シルヴァ・サリオンという青年の体に入っていた。その上、シルヴァはフォランの宿敵である大英雄ユエ・オーレルの『望まれない伴侶』だった。
ユエ×フォラン
(ムーンライトノベルズ/全年齢版をカクヨムでも投稿しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる