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私は、久しぶりにエマの家に行く事にした。
「シンデレラのガラスの靴は何故消えなかったのかしら?」
今日はエマにシンデレラの本を読んでいた。読み終わった後、不思議そうにして質問してきた。
「確かにそうだね。もしかしたら、ガラスの靴はシンデレラの恋の形だったのかも。もともとシンデレラ自身にあった物だから消えなかったとか!」
共感したのか頷いた後、でも、と続けた。
「妖精さんが作ってくれたんじゃないの?」
「もともと全てシンデレラの想いが作ったものかもしれないね。」
とても深く頷きながら、エマは次の本を持ってきた。エマは全力で本を読んでいるから私も読む側としてとても楽しい。
シンデレラの話を翌日先生に聞いてみる事にした。先生ならきっといい考えが浮かぶはずだと思ったからだ。
「なかなかいい着眼点だね。いまパッと思いついたのだったら、普通にフェアリーゴットマザーからシンデレラへのプレゼントなのかなとは思うね」
その考えが先生から出てくるということが、私にとってとてもおかしい事だった。あまりに一般的だったからだ。
「そうだ、牧岡さん。幸せの意味って分かる?」
急に先生は私に質問してきた。私もパッと思いついた一般的な考えを先生に言った。
「今、息できている事ですかね。先生はどうですか?」
先生はいつもの笑顔とは違う、期待外れのような笑顔でこちらに微笑みかけた。
「無くならないとわからないもの」
私は先生に言われたことの意味がいまいちわからなかった。
「どういう事ですか?」
先生は、私をからかうように笑いながら「これから考えてみると良いよ」と言った。
「他にないですか?質問みたいなの」
先生はしばらく考えた後、私に聞いてきた。
「好きな反対はなんだと思う?あと、正義の反対」
すぐに思いついた答えは、嫌いと悪だった。それはきっと先生が望む答えではない事をすぐに気づき、少し考えた。
「好きな反対は無関心と、正義の反対は正義。ですね」
先生はさっきの笑顔とまるで違う、喜びに満ち溢れた顔をした。
「そうだよ。よく分かったね」
遠くから大城先生を呼ぶ声が聞こえ、ちょっと言ってくる、と言い他の先生に大城先生を取られてしまった。
一人、静寂で包まれた図書室で時間が過ぎるのをただ待っていた。すると、ガラガラとドアが開く音が聞こえたので、先生かと思い見上げた瞬間そこには紗凪が立っていた。
「ここにいると思った。誰と思ったの?」
「別に?紗凪は何しにきたの?」
私がそう聞くと少し怒ったように紗凪は続けた。
「何しにきた?じゃないよ、杏奈と一緒に...いや、何もない!帰る!」
紗凪は怒って帰ってしまった。何を言いかけたんだろう。
昼休み、その事を美咲に話すと下品に大笑いしながら言った。
「それは、杏奈が悪いよ。だから紗凪、一緒に飯食わないのか。謝っといた方がいいよ」
紗凪の言いたかったことも、美咲が言ってることもどういうことなんだろう。それと、大城先生の幸せの意味も。
「よく分かんないけど謝っとく。聞きたいことがあっんだけど、幸せってなんだと思う?」
珍しく美咲は食事中の手を止めて、私と目を合わせた。
「急にどうした?」
「色々あって、幸せとは美咲にとって何か教えて欲しくて」
驚きながらも、頷いて美咲は私の質問に真剣に考えた。
「仲間がいることかな。杏奈みたいな頭のいいやつが通うこの高校に来れたのも仲間が必死に勉強教えてくれたからだしな」
美咲もそんな事を考えるんだなと私は感心した。
「紗凪ー!杏奈が謝りたいってよ」
他のグループと喋っている紗凪を美咲は呼び止めた。
「さっきはごめん、紗凪。一緒にご飯食べない?」
紗凪は私が無神経な事を言ったことより、私が食事に誘ったことの方が嬉しそうに、机をつけた。
「杏奈から誘われたら断れないじゃない。二人でさっきなんの話をしてたの?」
「幸せってなんだと思う?って話。紗凪はどう思う?」
紗凪はきっと真剣に考えると思ったら、すぐに返答が返ってきた。
「杏奈と美咲と一緒にご飯を食べてること」
私は紗凪の言葉に少し嬉しくなった。
人によって幸せはそれぞれなんだ。でも、共通することが「無くならないとわからないもの」という事なんだろうか?
「シンデレラのガラスの靴は何故消えなかったのかしら?」
今日はエマにシンデレラの本を読んでいた。読み終わった後、不思議そうにして質問してきた。
「確かにそうだね。もしかしたら、ガラスの靴はシンデレラの恋の形だったのかも。もともとシンデレラ自身にあった物だから消えなかったとか!」
共感したのか頷いた後、でも、と続けた。
「妖精さんが作ってくれたんじゃないの?」
「もともと全てシンデレラの想いが作ったものかもしれないね。」
とても深く頷きながら、エマは次の本を持ってきた。エマは全力で本を読んでいるから私も読む側としてとても楽しい。
シンデレラの話を翌日先生に聞いてみる事にした。先生ならきっといい考えが浮かぶはずだと思ったからだ。
「なかなかいい着眼点だね。いまパッと思いついたのだったら、普通にフェアリーゴットマザーからシンデレラへのプレゼントなのかなとは思うね」
その考えが先生から出てくるということが、私にとってとてもおかしい事だった。あまりに一般的だったからだ。
「そうだ、牧岡さん。幸せの意味って分かる?」
急に先生は私に質問してきた。私もパッと思いついた一般的な考えを先生に言った。
「今、息できている事ですかね。先生はどうですか?」
先生はいつもの笑顔とは違う、期待外れのような笑顔でこちらに微笑みかけた。
「無くならないとわからないもの」
私は先生に言われたことの意味がいまいちわからなかった。
「どういう事ですか?」
先生は、私をからかうように笑いながら「これから考えてみると良いよ」と言った。
「他にないですか?質問みたいなの」
先生はしばらく考えた後、私に聞いてきた。
「好きな反対はなんだと思う?あと、正義の反対」
すぐに思いついた答えは、嫌いと悪だった。それはきっと先生が望む答えではない事をすぐに気づき、少し考えた。
「好きな反対は無関心と、正義の反対は正義。ですね」
先生はさっきの笑顔とまるで違う、喜びに満ち溢れた顔をした。
「そうだよ。よく分かったね」
遠くから大城先生を呼ぶ声が聞こえ、ちょっと言ってくる、と言い他の先生に大城先生を取られてしまった。
一人、静寂で包まれた図書室で時間が過ぎるのをただ待っていた。すると、ガラガラとドアが開く音が聞こえたので、先生かと思い見上げた瞬間そこには紗凪が立っていた。
「ここにいると思った。誰と思ったの?」
「別に?紗凪は何しにきたの?」
私がそう聞くと少し怒ったように紗凪は続けた。
「何しにきた?じゃないよ、杏奈と一緒に...いや、何もない!帰る!」
紗凪は怒って帰ってしまった。何を言いかけたんだろう。
昼休み、その事を美咲に話すと下品に大笑いしながら言った。
「それは、杏奈が悪いよ。だから紗凪、一緒に飯食わないのか。謝っといた方がいいよ」
紗凪の言いたかったことも、美咲が言ってることもどういうことなんだろう。それと、大城先生の幸せの意味も。
「よく分かんないけど謝っとく。聞きたいことがあっんだけど、幸せってなんだと思う?」
珍しく美咲は食事中の手を止めて、私と目を合わせた。
「急にどうした?」
「色々あって、幸せとは美咲にとって何か教えて欲しくて」
驚きながらも、頷いて美咲は私の質問に真剣に考えた。
「仲間がいることかな。杏奈みたいな頭のいいやつが通うこの高校に来れたのも仲間が必死に勉強教えてくれたからだしな」
美咲もそんな事を考えるんだなと私は感心した。
「紗凪ー!杏奈が謝りたいってよ」
他のグループと喋っている紗凪を美咲は呼び止めた。
「さっきはごめん、紗凪。一緒にご飯食べない?」
紗凪は私が無神経な事を言ったことより、私が食事に誘ったことの方が嬉しそうに、机をつけた。
「杏奈から誘われたら断れないじゃない。二人でさっきなんの話をしてたの?」
「幸せってなんだと思う?って話。紗凪はどう思う?」
紗凪はきっと真剣に考えると思ったら、すぐに返答が返ってきた。
「杏奈と美咲と一緒にご飯を食べてること」
私は紗凪の言葉に少し嬉しくなった。
人によって幸せはそれぞれなんだ。でも、共通することが「無くならないとわからないもの」という事なんだろうか?
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