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第2話 受付業務 登録窓口②
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ジョブ別優先登録会は事前に告知されるため、大勢の冒険者が集まる。
勇者と戦士の月は、とりわけ数が多い。
コナハト皇国の勇者となりランクを上げれば、それだけで名誉になる。
魔王討伐時に国のバックアップが受けられるのも大きいだろう。
数名の勇者を視て、ユリアナは息を吐いた。
(目ぼしい勇者は、いないわね。そうそう見付かるものでもないけれど)
できれば国に推挙できるようなポテンシャルを秘めた勇者を見付けたいものだ。
コナハト皇国女王メイヴは自身が戦場を指揮する程の戦丈夫だ。
下手な冒険者は眼力だけで負ける。
(今回もハズレしか来なそうね)
そう考えていたユリアナの前に、次の勇者がやってきた。
「よろしくお願いします……」
気弱に挨拶した男性は、まだ少年の幼さを残している。
経歴を見なくても、冒険者学校を卒業したてのルーキーだとわかる。
(あらら……、金の卵がやってきたかしら)
感じる魔力はまだ弱い。
内気な性格が邪魔をしているのだろうか。
「当ギルドの勇者様優先登録会に御参加いただき、ありがとうございます。まずはこちらを、ご記入ください」
胸に手を当てて礼をする。
羽ペンを差し出すと、若い勇者が素直に手にして書き始めた。
羽の色を興味深く見詰める。
(魔力量はまだ少ない。けど、これから伸びるわ。魂の色が美しい。透き通ったガラス細工のように透明、なのに七色に光り輝く。どんな光を受けるかで、成長が変わる子ね)
まだ何色にも染まっていない美しい魂に、感嘆の息が漏れた。
「フィン様は何故、勇者になろうと思われたのですか?」
登録用紙に書かれた「フィン=マックール」の名を見詰める。
経歴は思った通り、冒険者学校を卒業したてだ。
年齢も十六歳と、若い。
「やっぱり、僕みたいなのが勇者なんて、おかしいですか?」
フィンが俯いたまま、小さな声で答えた。
「冒険者学校でも散々言われたんです、向いてないって。そもそも冒険者学校卒業の勇者なんか、ギルドじゃ馬鹿にされるだろうけど」
冒険者は必ず学校を出なければならないわけではない。
国のジョブ登録試験を通過さえすれば、誰でもなれる。
質の良い冒険者を育てるために国が立ち上げた学校だが、入学者は未だ少ない。
実戦経験を積んで冒険者になる者の方が圧倒的に多いので、学校出身者は馬鹿にされる傾向がある。
「冒険者学校は勇者を始めとした冒険者を育てるための機関です。教育を受けた過程を恥じる必要はありません」
ユリアナの言葉は、フィンには慰めにもならないだろう。
四角四面で一般的な言葉を並べただけだ。
「フィン様はジョブ登録試験を通過して勇者になられた。御自分を誇ってください」
「誇るなんて、そんなの……。割と誰でもなれるって、聞いてます」
それも嘘ではないから、何とも言えない。
冒険者はその数自体が少ないから、多少質が悪い程度なら資格を与えてしまう場合が多い。
ユリアナからすれば悪政だと思う。
だからこそ、ユリアナのような冒険者を見極める占術受付嬢が存在するわけだ。
「それでも、勇者になったフィン様には理由があるのですよね?」
フィンは登録用紙を記入する手を止めた。
「僕は、魔王に会いたいんです」
「倒したいのではなく?」
「倒すかどうかは、会ってみなければわかりません。僕には魔王が無条件に倒していい相手だとは思えない。だけど、詳しく知らない。だから、知りたいんです」
今までの気弱さが消えた言葉は力強く、気持ちが籠っていた。
「詳しく知らないのに、倒していい相手ではないと思う理由を、お聞かせ願えませんか」
ユリアナは、胸に手を当て礼をした。
その姿に、フィンが驚いた顔をした。
「僕なんかに、貴女ほどの方が、頭を下げてくださるのですね」
「私はただのギルドの受付嬢でございます」
「ただの……? 一国の姫様のような気品と、強くて大きな魔力を感じます。むしろなんで受付嬢なのか、疑問です」
ユリアナは、コナハト皇国の第二皇女だ。
フィンの言葉は、ユリアナの身の上を言い当てている。
ユリアナの心に天啓が降りた。
探していた冒険者が見つかった、と。
「あ……、余計な話を、すみません。理由、でしたよね」
ニコリとして黙っているユリアナに、フィンが慌てた。
「昔、リンデル王国に遊びに行った時、魔獣に襲われた僕を助けてくれたのは西の魔王と呼ばれる竜王様でした。怖かったけど、悪い存在には思えなかった。だから、もう一度、会って確かめたいんです。本当は、どんな存在なのかを」
この大陸には、四人の魔王が存在する。
北と西の魔王は隣国のリンデル王国に、東の魔王は中津公国に、南の魔王はコナハト皇国に居城を構えている。
(この子は、コナハト皇国が探し求めていた逸材、本当の勇者になれる素質があるわ)
それはまさに母王メイヴが求める人材だ。
ユリアナは登録用紙を指さした。
「用紙の続きを、ご記入願います」
「あ! すみません。まだ途中だったのに、余計な話をしてしまいました」
フィンが慌てて用紙を記入する。
「余計ではありません。大変に有意義なお話を伺えました。お礼申し上げます。手を止めさせたのは私の問いかけのせいです。焦らずゆっくりご記入ください」
「いえ、そんな……。僕の方こそ、嬉しかったです」
フィンが用紙を記入しながら話す。
「僕の話を馬鹿にしないで聞いてくれて、ありがとうございました」
嬉しそうな顔が見えて、ユリアナは微笑んだ。
書き上がった登録用紙を一通り確認する。
例の如く、ルーレット盤を取り出した。
「本日、ご登録いただいた勇者様には、無料で一人、パーティの仲間を斡旋させていただきます。こちらのルーレットを回してください」
ルーレットに手を掛けて、フィンが、ごくりと息を飲んだ。
(この子に相応しい、正しく成長できるように見守ってくれるような仲間を宛がいましょう)
ユリアナは手を合わせて目を伏した。
「勇者フィン=マックールに光神ルーグ様の御加護があらんことを。貴方の道行に光が灯りますように」
フィンがルーレットを回す。
針が天啓を示した。
「おめでとうございます。レベル99の猫が当たりました」
「え? レベル99の、え? 猫? えっと、レベルって99までですよね。レベルマックスの、猫? ……え?」
フィンがとてもテンパっている。
その姿が可愛いと思った。
「はい、猫様です。本日、ギルドに来てくださっていますので、会っていただけますよ」
ララクに目配せする。
元気印な笑顔で手を上げた。
「声掛けてきまっす! 確か、部屋の掃除してくれてるはずなので!」
「部屋の掃除……」
ララクの背中を眺めて、フィンが不安そうに呟いた。
たむろしていた冒険者たちが、ざわついた。
「おい、マジかよ。ついにネコさんがパーティに入るのか」
「ネコさんが冒険に出るの、何十年振りだよ」
古参の冒険者たちの反応を、どう理解していいかわからないらしい。
フィンの顔には戸惑いしかない。
「奇跡だぜ、小僧。いや、フィンつったか。必要なら俺らも協力すっから、声掛けろよな」
フィンより十歳以上年上の戦士が、その肩に手を置く。
どう反応していいかわからない顔で、フィンが頷いていた。
「連れてきましたよ~」
ララクが戻ってきた。
その後ろに、二本足で歩く大きな猫が付いて来た。
「あら~、可愛い子ねぇ。貴方が私を引き当ててくれたフィンくんね。よろしくどうぞ」
二本足で歩く猫がフィンの手を取り握手する。
肉球が気持ちいいだろうなと羨ましく思う。
「あの、えっと、猫さんは……ジョブは……」
「猫ですけど? ジョブは猫。名前もネコなのよ~」
フィンが戸惑いがちに声掛ける。
うふふと笑うネコの姿は、猫らしくて可愛い。
「それにしても痩せっぽちねぇ。ちゃんとご飯食べてる? 規則正しい生活してる? 食べて寝るは基本よ」
「その辺りも含めて、ネコさんに育てていただければと存じます」
ユリアナのお願いを、ネコは快く引き受けた。
「わかったわ。ユリアナちゃんが期待をかける新人君ですものね。気合い入れて育てるわ」
ポン、と胸を叩く姿は、とても勇ましく頼りがいがある。
フィンは早速、ネコの家に連れ帰られて、規則正しい生活と共に、冒険のイロハを叩きこまれるのだった。
コナハト皇国にフィアナ騎士団を創設し、魔王との和解で世界の秩序を守る偉業を成し遂げたフィン=マックールは後の世で、世界を救った英雄七傑に数えられる英傑となる。
勇者と戦士の月は、とりわけ数が多い。
コナハト皇国の勇者となりランクを上げれば、それだけで名誉になる。
魔王討伐時に国のバックアップが受けられるのも大きいだろう。
数名の勇者を視て、ユリアナは息を吐いた。
(目ぼしい勇者は、いないわね。そうそう見付かるものでもないけれど)
できれば国に推挙できるようなポテンシャルを秘めた勇者を見付けたいものだ。
コナハト皇国女王メイヴは自身が戦場を指揮する程の戦丈夫だ。
下手な冒険者は眼力だけで負ける。
(今回もハズレしか来なそうね)
そう考えていたユリアナの前に、次の勇者がやってきた。
「よろしくお願いします……」
気弱に挨拶した男性は、まだ少年の幼さを残している。
経歴を見なくても、冒険者学校を卒業したてのルーキーだとわかる。
(あらら……、金の卵がやってきたかしら)
感じる魔力はまだ弱い。
内気な性格が邪魔をしているのだろうか。
「当ギルドの勇者様優先登録会に御参加いただき、ありがとうございます。まずはこちらを、ご記入ください」
胸に手を当てて礼をする。
羽ペンを差し出すと、若い勇者が素直に手にして書き始めた。
羽の色を興味深く見詰める。
(魔力量はまだ少ない。けど、これから伸びるわ。魂の色が美しい。透き通ったガラス細工のように透明、なのに七色に光り輝く。どんな光を受けるかで、成長が変わる子ね)
まだ何色にも染まっていない美しい魂に、感嘆の息が漏れた。
「フィン様は何故、勇者になろうと思われたのですか?」
登録用紙に書かれた「フィン=マックール」の名を見詰める。
経歴は思った通り、冒険者学校を卒業したてだ。
年齢も十六歳と、若い。
「やっぱり、僕みたいなのが勇者なんて、おかしいですか?」
フィンが俯いたまま、小さな声で答えた。
「冒険者学校でも散々言われたんです、向いてないって。そもそも冒険者学校卒業の勇者なんか、ギルドじゃ馬鹿にされるだろうけど」
冒険者は必ず学校を出なければならないわけではない。
国のジョブ登録試験を通過さえすれば、誰でもなれる。
質の良い冒険者を育てるために国が立ち上げた学校だが、入学者は未だ少ない。
実戦経験を積んで冒険者になる者の方が圧倒的に多いので、学校出身者は馬鹿にされる傾向がある。
「冒険者学校は勇者を始めとした冒険者を育てるための機関です。教育を受けた過程を恥じる必要はありません」
ユリアナの言葉は、フィンには慰めにもならないだろう。
四角四面で一般的な言葉を並べただけだ。
「フィン様はジョブ登録試験を通過して勇者になられた。御自分を誇ってください」
「誇るなんて、そんなの……。割と誰でもなれるって、聞いてます」
それも嘘ではないから、何とも言えない。
冒険者はその数自体が少ないから、多少質が悪い程度なら資格を与えてしまう場合が多い。
ユリアナからすれば悪政だと思う。
だからこそ、ユリアナのような冒険者を見極める占術受付嬢が存在するわけだ。
「それでも、勇者になったフィン様には理由があるのですよね?」
フィンは登録用紙を記入する手を止めた。
「僕は、魔王に会いたいんです」
「倒したいのではなく?」
「倒すかどうかは、会ってみなければわかりません。僕には魔王が無条件に倒していい相手だとは思えない。だけど、詳しく知らない。だから、知りたいんです」
今までの気弱さが消えた言葉は力強く、気持ちが籠っていた。
「詳しく知らないのに、倒していい相手ではないと思う理由を、お聞かせ願えませんか」
ユリアナは、胸に手を当て礼をした。
その姿に、フィンが驚いた顔をした。
「僕なんかに、貴女ほどの方が、頭を下げてくださるのですね」
「私はただのギルドの受付嬢でございます」
「ただの……? 一国の姫様のような気品と、強くて大きな魔力を感じます。むしろなんで受付嬢なのか、疑問です」
ユリアナは、コナハト皇国の第二皇女だ。
フィンの言葉は、ユリアナの身の上を言い当てている。
ユリアナの心に天啓が降りた。
探していた冒険者が見つかった、と。
「あ……、余計な話を、すみません。理由、でしたよね」
ニコリとして黙っているユリアナに、フィンが慌てた。
「昔、リンデル王国に遊びに行った時、魔獣に襲われた僕を助けてくれたのは西の魔王と呼ばれる竜王様でした。怖かったけど、悪い存在には思えなかった。だから、もう一度、会って確かめたいんです。本当は、どんな存在なのかを」
この大陸には、四人の魔王が存在する。
北と西の魔王は隣国のリンデル王国に、東の魔王は中津公国に、南の魔王はコナハト皇国に居城を構えている。
(この子は、コナハト皇国が探し求めていた逸材、本当の勇者になれる素質があるわ)
それはまさに母王メイヴが求める人材だ。
ユリアナは登録用紙を指さした。
「用紙の続きを、ご記入願います」
「あ! すみません。まだ途中だったのに、余計な話をしてしまいました」
フィンが慌てて用紙を記入する。
「余計ではありません。大変に有意義なお話を伺えました。お礼申し上げます。手を止めさせたのは私の問いかけのせいです。焦らずゆっくりご記入ください」
「いえ、そんな……。僕の方こそ、嬉しかったです」
フィンが用紙を記入しながら話す。
「僕の話を馬鹿にしないで聞いてくれて、ありがとうございました」
嬉しそうな顔が見えて、ユリアナは微笑んだ。
書き上がった登録用紙を一通り確認する。
例の如く、ルーレット盤を取り出した。
「本日、ご登録いただいた勇者様には、無料で一人、パーティの仲間を斡旋させていただきます。こちらのルーレットを回してください」
ルーレットに手を掛けて、フィンが、ごくりと息を飲んだ。
(この子に相応しい、正しく成長できるように見守ってくれるような仲間を宛がいましょう)
ユリアナは手を合わせて目を伏した。
「勇者フィン=マックールに光神ルーグ様の御加護があらんことを。貴方の道行に光が灯りますように」
フィンがルーレットを回す。
針が天啓を示した。
「おめでとうございます。レベル99の猫が当たりました」
「え? レベル99の、え? 猫? えっと、レベルって99までですよね。レベルマックスの、猫? ……え?」
フィンがとてもテンパっている。
その姿が可愛いと思った。
「はい、猫様です。本日、ギルドに来てくださっていますので、会っていただけますよ」
ララクに目配せする。
元気印な笑顔で手を上げた。
「声掛けてきまっす! 確か、部屋の掃除してくれてるはずなので!」
「部屋の掃除……」
ララクの背中を眺めて、フィンが不安そうに呟いた。
たむろしていた冒険者たちが、ざわついた。
「おい、マジかよ。ついにネコさんがパーティに入るのか」
「ネコさんが冒険に出るの、何十年振りだよ」
古参の冒険者たちの反応を、どう理解していいかわからないらしい。
フィンの顔には戸惑いしかない。
「奇跡だぜ、小僧。いや、フィンつったか。必要なら俺らも協力すっから、声掛けろよな」
フィンより十歳以上年上の戦士が、その肩に手を置く。
どう反応していいかわからない顔で、フィンが頷いていた。
「連れてきましたよ~」
ララクが戻ってきた。
その後ろに、二本足で歩く大きな猫が付いて来た。
「あら~、可愛い子ねぇ。貴方が私を引き当ててくれたフィンくんね。よろしくどうぞ」
二本足で歩く猫がフィンの手を取り握手する。
肉球が気持ちいいだろうなと羨ましく思う。
「あの、えっと、猫さんは……ジョブは……」
「猫ですけど? ジョブは猫。名前もネコなのよ~」
フィンが戸惑いがちに声掛ける。
うふふと笑うネコの姿は、猫らしくて可愛い。
「それにしても痩せっぽちねぇ。ちゃんとご飯食べてる? 規則正しい生活してる? 食べて寝るは基本よ」
「その辺りも含めて、ネコさんに育てていただければと存じます」
ユリアナのお願いを、ネコは快く引き受けた。
「わかったわ。ユリアナちゃんが期待をかける新人君ですものね。気合い入れて育てるわ」
ポン、と胸を叩く姿は、とても勇ましく頼りがいがある。
フィンは早速、ネコの家に連れ帰られて、規則正しい生活と共に、冒険のイロハを叩きこまれるのだった。
コナハト皇国にフィアナ騎士団を創設し、魔王との和解で世界の秩序を守る偉業を成し遂げたフィン=マックールは後の世で、世界を救った英雄七傑に数えられる英傑となる。
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