モブに転生した原作者は世界を救いたいから恋愛している場合じゃない

霞花怜

文字の大きさ
43 / 78
第Ⅰ章 ゲーム本編①

41.まさかの事態

しおりを挟む
 事件はある日突然起こるもので、事前に準備した計画なんて、運命は笑いながら一蹴する。
 人間は、何度も運命に裏切られ絶望しながら、時々起こるささやかな幸運に感謝して生きる。
 人生なんて、そんなものだ。

 それは、どうやら異世界に転生しても同じらしい。 

 ロキの雷魔法を試すために向かった夏の庭でノエルたちが目撃したのは、信じたくない光景だった。
 渦巻く闇を纏っているような異形、膨大な魔力の塊が佇んでいる。
 暴発した魔力に飲まれて本体すら確認できないそれは、アイザックの気配を漂わせていた。

「アイザック、なの……?」

 マリアの震える声は、皆の気持ちを代弁していた。
 あまりに突然の出来事に、現実を受け入れられない。

「まさか、『呪い』が発動したのか?」

 レイリーの戸惑う声が零れた瞬間、鋭い氷の刃が頬を掠めた。

「これ、アイザックの氷結魔法だね」

 氷の破片を拾い上げて、ロキの目が鋭くなる。

「呪いなら、精神操作で自死するんじゃないのか? あれでは、まるで、人を殺そうとしているようだ」

 ウィリアムが戸惑いの目を向ける。 
 魔力の塊と化したアイザックからは、確かな殺意を感じる。
 それも一人に向けられたものではない。無尽蔵に他者にばら撒かれる、意志のない殺意だ。

「呪いには、イレギュラーな魔術付与を施したタイプも存在します。リヨン様のような」

 ノエルの説明に、ウィリアムが息を飲んだ。

(そうだ、アイザックの『呪い』はイレギュラータイプ。発動すれば自身の魔力が尽きるまで、周囲の人間を殺し続ける)

 シナリオでは発動前にマリアが中和術で解呪する。
 だから実際に『呪い』が発動したアイザックはゲーム内には登場しない。

(この世界でも、アイザックの『呪い』が発動するとは、考えてなかった。人質は生かしておかなきゃ意味がない。もし発動するなら、解呪法を入手しているはず。一体、どうやって……)



 現状、『呪い』の完全解呪は二パターンしかない。
 一つは、ノエルとマリアが使う中和術。
 もう一つは、『呪い』を生成した闇魔術師自身が解除する方法だ。

(でも、本人すら解除不可という縛りを付けていたら、解除法は中和術しかない。何より、二十年近く前の『呪い』を生成した闇魔術士が生きているとは思えない。だとすれば、教会は解除手段を持っていないことになる)

 それでは交渉の余地はない。
 脅しに毒を使うなら、解毒薬は必須だ。でなければ取引が成立しない。

(一体、どういう状況で、こんなことに……)

 異形と化したアイザックの魔力が、大きく畝った。
 周囲に巻き散らかしていた魔力が集約し、こちらに向かう。

 全員に緊張が走る。

 目などどこにもないのに、異形に睨みつけられているような圧が掛かる。
 同時に無数の氷結魔法が雨のように飛んできた。

 ウィリアムが咄嗟に炎の壁で遮る。
 ロキが稲玉を空高く放り投げる。
 稲玉が割れて、無数の雷が氷の塊を撃ち落とした。

(すごい……。さっき覚えたばかりの魔法を、もう自在に使いこなしてる。やっぱり、ロキ天才)

 うっとり眺めてしまった気持ちを、頬を打って引き締め直す。

「マリア、中和術を準備しろ! 私たちが攻撃を防ぐ。レイリーはマリアの保護を!」

 攻撃を防ぎながら、ウィリアムが叫んだ。
 マリアが頷き、浄化術を展開する。その前で、レイリーが防御結界を張った。
 ノエルは闇魔術のベールを降ろした。ベールに刺さった氷の棘が、どろりと溶けた。

「自然発動した可能性はあると思うか?」

 攻撃をいなしながら、ウィリアムがノエルに問う。

「多分、ないです。あれだけの魔力量を維持しているのに、自然に発動するとは思えません」
「ならば誰かに、意図して発動を促されたか」

 ノエルは頷く。

「ノア様が、何らかの目的でアイザック様の『呪い』を発動させた、と考えるのが妥当だけど、目的が分かりません。今の時点でアイザック様を使っても、利がないはず……」
「待て! 不用意に近づくのは危険だ! 戻れ!」

 レイリーの大声に、ウィリアムとノエルが振り返る。
 一人の男子学生がこちらに走り寄ってきた。

「ウィリアム様、僕も、何かお手伝いを」

 顔も知らない男子学生だ。
 ウィリアムの前で震える男子学生は、魔力量も少なく、正直役には立たなそうに見えた。

「有難いが、君の魔力量では危険の方が大きい。この状況で君を守りながら攻撃を防ぐのは、我々の技量では至難だ。戻って安全なところへ……」
「そうですよね。僕程度じゃ、何の役にも立たない。才能も実力もあるウィリアム様とは違う。取り巻きの一人にすら、なれないんだ」
「? 何を話している?……っ!」

 男子学生がウィリアムに凭れ掛かった。

「ウィリアム様が悪いんですよ。貴方は王族で優秀で友人も多くて、何でも持っている。僕とは違う。何も持っていない僕の気持なんか、貴方にはわからない」

 ウィリアムの腹から、嫌な気配がした。

「お前、何してる!」

 ロキが男子学生を引き剥がす。
 左の脇腹に、短刀が深々と突き刺さっていた。
 ウィリアムの体が、その場に崩れる。

「僕は悪くない。悪くないんだ。やらないと、僕の『呪い』が発動するって。やらなきゃ僕はすぐに死んでしまうって」

 ぶつぶつと口の中で呟く言葉に、ノエルは、はっとした。

「ウィリアム様! 傷口を、見せてください!」

 ウィリアムに駆け寄り、腹を確認する。
 短剣が刺さる傷口に、紋様が浮かび上がっていた。

「これは、闇魔術の、『呪い』の紋様……」

 ノエルは息を飲んだ。
 ロキが男子学生の襟首を掴み上げた。

「どういうつもりだ。誰の指示だ!」

 男子学生に反応はない。目の焦点もあっていない。

「ぁ、あは、あははは!」

 笑い出した男性学生がロキを突き放した。
 ウィリアムに飛び掛かり、腹の短剣を引き抜くと、自分の胸に突き刺した。
 男子学生は自ら心臓を一突きし、絶命した。
 あまりの速さに止めることも出来ず、全員が唖然とした。

「これが、『呪い』による自死……」

 状況と本人の言葉から考えて、呪い持ちだと考えて間違いない。
 発動を仄めかして脅され、誰かに利用されたのだろう。

(誰かなんて決まっている、ノア以外いない。最初から使い捨てるつもりの駒だったんだ。アイザックを消費して、ウィリアムという人質を新たに作るための、捨て駒)

 ノエルは拳を握り締める。

「っ……ぅっ……かはっ」

 咳き込んだウィリアムの口から鮮血が流れる。
 ロキと共にウィリアムを担ぎ、レイリーの防御結界の後ろに寝かせる。

「リアム、リアム! どうして、リアムに『呪い』が」

 涙目でウィリアムに縋り付くレイリーの手を、ロキが握る。

「レイリー、落ち着け。今は、リアムの傷の手当てをするんだ。マリアの中和術があれば、『呪い』は解呪できる、だろ?」

 口元を手で覆って、レイリーが何度も頷く。
 何とか冷静を保つように、必死に言い聞かせているようだった。

 後ろの様子を気にしながらマリアは浄化術を展開している。
 光の粒子が乱れて荒い。

「飛んでくる攻撃は私とロキで引き受ける。だからマリアは、安心して中和術を練って」

 防御結界の前に出るノエルの腕を、マリアが引いた。
 逼迫した表情のマリアがノエルを見詰める。

「大丈夫だよ。きっと全部上手くいく。明日になったら、昨日は大変だったねって、皆で笑えるよ。だから今は、何があっても頑張ろう」

 マリアの手を、強く掴んで、そっと離した。

「ロキ、行こう」

 ノエルとロキは魔力の塊と化したアイザックに向かって走り出した。

「ノエル、作戦とかある?」

 ロキの表情には、焦りが見える。

(このまま消耗戦を続けるのは、得策じゃない。何よりアイザックの魔力が持たない。魔力切れを起こせば、死んでしまう)

「私が闇のベールでアイザック様を囲うから、そこに稲玉落とせる? あと何回くらい使えそう?」
「二回が限界かな」

 雷魔法は魔力消費が激しい。作ったノエルが一番よく知っている。

(根本を何とかしないといけない。マリアの中和術が完成するまでの時間稼ぎ。雷は動きを封じるには良策だけど、二回じゃ時間稼ぎには短い。どうする……)

 ノエルは自分の手を見詰めた。

(最終的には、私が中和術を使う、しかない。こういう時の為の、奥の手だ)

 ノアが何故、このタイミングでアイザックの『呪い』を発動させたのかは、わからないが、意図があるのは確実だ。

(わからないことは、考えても仕方ない。アイザックが死んだら、どのみち世界が破滅するんだ。死なせない作戦を決行するしかない)

「とにかく、動きを止めよう。稲玉、準備して」
「わかった」

 風魔法で飛び上がり、アイザックの周りにベールを巻く。
 途中、飛んでくる氷攻撃を避けながら飛行する。氷の棘はどんどん太く大きくなって矢になっていた。
 魔力を強く纏った氷の矢は手足に掠るだけで出血する。
 もろに当たると、凍り付いてしまう。避けるだけでも一苦労だ。
 一通り闇のベールを降ろしてロキを振り返る。

「ロキ、今!」

 頭上に稲玉を掲げたロキが稲妻を何本も走らせる。
 感電したアイザックが動きを止め、攻撃が止んだ。
 ちらりとマリアを窺う。焦りからか、中和術への昇華に梃子摺っているようだ。

(感電で動きを止められるのは、精々数分だ。あと一回、同じ作戦を使う前に、私が中和術を使ってしまうか)

 マリアの後ろから、黒い霧が立ち上っているのか見えた。

(なんだ、あれ。魔力が流れているのか?)

 霧の元を辿る。ウィリアムの傷口から、魔力が流れ出していた。
 黒い霧はアイザックに向かい流れる。
 ウィリアムの魔力を吸収したアイザックの闇は、更に膨れ上がった。

「嘘だろ……」

 ロキが言葉を無くす。

(これじゃぁ、アイザックもウィリアムも死んでしまう。ノアは一体、何がしたいんだ)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~

ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。 異世界転生しちゃいました。 そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど チート無いみたいだけど? おばあちゃんよく分かんないわぁ。 頭は老人 体は子供 乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。 当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。 訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。 おばあちゃん奮闘記です。 果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか? [第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。 第二章 学園編 始まりました。 いよいよゲームスタートです! [1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。 話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。 おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので) 初投稿です 不慣れですが宜しくお願いします。 最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。 申し訳ございません。 少しづつ修正して纏めていこうと思います。

異世界ほのぼの牧場生活〜女神の加護でスローライフ始めました〜』

チャチャ
ファンタジー
ブラック企業で心も体もすり減らしていた青年・悠翔(はると)。 日々の疲れを癒してくれていたのは、幼い頃から大好きだったゲーム『ほのぼの牧場ライフ』だけだった。 両親を早くに亡くし、年の離れた妹・ひなのを守りながら、限界寸前の生活を続けていたある日―― 「目を覚ますと、そこは……ゲームの中そっくりの世界だった!?」 女神様いわく、「疲れ果てたあなたに、癒しの世界を贈ります」とのこと。 目の前には、自分がかつて何百時間も遊んだ“あの牧場”が広がっていた。 作物を育て、動物たちと暮らし、時には村人の悩みを解決しながら、のんびりと過ごす毎日。 けれどもこの世界には、ゲームにはなかった“出会い”があった。 ――獣人の少女、恥ずかしがり屋の魔法使い、村の頼れるお姉さん。 誰かと心を通わせるたびに、はるとの日常は少しずつ色づいていく。 そして、残された妹・ひなのにも、ある“転機”が訪れようとしていた……。 ほっこり、のんびり、時々ドキドキ。 癒しと恋と成長の、異世界牧場スローライフ、始まります!

崖っぷち令嬢は冷血皇帝のお世話係〜侍女のはずが皇帝妃になるみたいです〜

束原ミヤコ
恋愛
ティディス・クリスティスは、没落寸前の貧乏な伯爵家の令嬢である。 家のために王宮で働く侍女に仕官したは良いけれど、緊張のせいでまともに話せず、面接で落とされそうになってしまう。 「家族のため、なんでもするからどうか働かせてください」と泣きついて、手に入れた仕事は――冷血皇帝と巷で噂されている、冷酷冷血名前を呼んだだけで子供が泣くと言われているレイシールド・ガルディアス皇帝陛下のお世話係だった。 皇帝レイシールドは気難しく、人を傍に置きたがらない。 今まで何人もの侍女が、レイシールドが恐ろしくて泣きながら辞めていったのだという。 ティディスは決意する。なんとしてでも、お仕事をやりとげて、没落から家を救わなければ……! 心根の優しいお世話係の令嬢と、無口で不器用な皇帝陛下の話です。

【完結】竜王に嫁いだら、推しの半竜皇子の継母になりました〜冷酷な夫には興味ありませんが、闇落ち予定の皇子は私が全力で幸せにします!〜

せりもも
恋愛
転生したのは、web小説の世界だった。物語が始まる前の時間、隣国の竜王へ嫁ぐ薄幸の王女、デジレに。 結婚相手である竜王ワッツァは、冷酷非道で人間を蔑む恐ろしい竜人だ。彼はデジレを、半竜(半分竜で半分人間)である息子の養育係としかみていない。けれどその息子バートラフこそ、前世の「わたし」の最オシだった。 この世界のバートラフはまだ5歳。懸命に悪ガキぶっているけど、なんてかわいいの!? 小説のバートラフは、闇落ちして仲間の騎士たちに殺されてしまうけど、そんな未来は、絶対に許さないんだから!  幼いバートラフに対する、愛情いっぱいの子育ての日々が始まる。やがて彼の成竜への通過儀礼を経て、父の竜王は、デジレに対して執着を見せ始める。 ところが、竜と人間の戦争が始まってしまう。おとなになったバートラフは人間側につき、聖女の騎士団に入った。彼は、父の竜王に刃を向けられるのか? そして、転生者デジレに与えられたスキル「プロットを破断する者」を、彼女はどう発動させるのか。

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

所(世界)変われば品(常識)変わる

章槻雅希
恋愛
前世の記憶を持って転生したのは乙女ゲームの悪役令嬢。王太子の婚約者であり、ヒロインが彼のルートでハッピーエンドを迎えれば身の破滅が待っている。修道院送りという名の道中での襲撃暗殺END。 それを避けるために周囲の環境を整え家族と婚約者とその家族という理解者も得ていよいよゲームスタート。 予想通り、ヒロインも転生者だった。しかもお花畑乙女ゲーム脳。でも地頭は悪くなさそう? ならば、ヒロインに現実を突きつけましょう。思い込みを矯正すれば多分有能な女官になれそうですし。 完結まで予約投稿済み。 全21話。

記憶喪失となった転生少女は神から貰った『料理道』で異世界ライフを満喫したい

犬社護
ファンタジー
11歳・小学5年生の唯は交通事故に遭い、気がついたら何処かの部屋にいて、目の前には黒留袖を着た女性-鈴がいた。ここが死後の世界と知りショックを受けるものの、現世に未練があることを訴えると、鈴から異世界へ転生することを薦められる。理由を知った唯は転生を承諾するも、手続き中に『記憶の覚醒が11歳の誕生日、その後すぐにとある事件に巻き込まれ、数日中に死亡する』という事実が発覚する。 異世界の神も気の毒に思い、死なないルートを探すも、事件後の覚醒となってしまい、その影響で記憶喪失、取得スキルと魔法の喪失、ステータス能力値がほぼゼロ、覚醒場所は樹海の中という最底辺からのスタート。これに同情した鈴と神は、唯に統括型スキル【料理道[極み]】と善行ポイントを与え、異世界へと送り出す。 持ち前の明るく前向きな性格の唯は、このスキルでフェンリルを救ったことをキッカケに、様々な人々と出会っていくが、皆は彼女の料理だけでなく、調理時のスキルの使い方に驚くばかり。この料理道で皆を振り回していくものの、次第に愛される存在になっていく。 これは、ちょっぴり恋に鈍感で天然な唯と、もふもふ従魔や仲間たちとの異世界のんびり物語。

処理中です...