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紫紺の魔女
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ヒスイとブリーチの登場で勢いを取り戻した騎士達は、ヒスイと共に、次々と魔物を倒して行った。
特に、アズベルトは国王とは思えない力で、前線で戦う。
「未来の友人の王子は、騎士団長なんですよ。」と言うと、
「流石、私の血筋だな。」嬉しそうに、バッサバッサと魔法と剣で魔物をなぎ倒して行った。
大物な魔物はほぼ片付けた頃。
なんだか、コロコロと笑う若い女の子の笑い声が聞こえた。
まさかとは思いますが、この子が魔女でしょう。
伝説の悪い魔女というから、もっと、こう、魔女らしいものを想像していたのですが。
紅の魔女とは、反対のキャラが出てきてビックリです。
クルンクルンの縦巻きロールの銀髪。大きなリボン。
クリックリンの大きな目に紫の瞳。
フリッフリの可愛い紺地のドレスに、ボリュームたっぷりのパニエ。
白のハイソックス。黒の厚底の靴。
まさにゴスロリの中学生くらいの女の子。
でも、騙されません。紅の魔女と一緒で年齢はサバ読んでますよね。いくつなのか、怖くて聞けないです。
心置きなく全力で戦う事を誓います。
「ご機嫌よう、紫紺の魔女ですわ。」
「初めまして、翡翠の魔女と呼ばれているものです。紫紺の魔女様は何故、こんな事をしているのでしょう?」
「ゲームですわ。わたくしの放った魔物によってアリが踏み潰されて楽しいじゃない。面倒なアリが居無くなったら、わたくしがお城に住むの。」
「アリ…?」とヒスイ。
「アリですわ。わたくし以外人間はアリですわ。」
魔女は長生きしすぎると、おかしくなる生き物な気がします。
ヒスイは普通に人生全うしたいなと思う。
「魔物もそろそろ全滅だし、貴女は戦うのかしら?」とヒスイは聞いてみた。
「もちろんですわ。わたくしと遊んでいただくわ。」
「私、時間が無いので、すぐにでもお願いしたいわ。」
紫紺の魔女はスカートを掴み、カーテシーをした。
つまり、良いってことかな。
紫紺の魔女は、呪文を唱える。
「深き闇より、紫紺の魔女の魔女の名のもとに……」
黒に近い紺の魔方陣より、いくつものグネグネとした蛇が赤い舌をペロペロ出し召喚される。
グロテスクである。
シャーッと口を開き襲いかかる。
魔法はイメージです。
魔方陣なんて必要ない。
光る太い針をイメージし、降らせる。
気持ち悪いので串刺しです。
ジュジュジュジュ…と溶けるように消える。
ヒスイは一歩、そして一歩近づく。
「なっ…なんなの!?無詠唱ですって!!」紫紺の魔女は叫ぶ。
「無詠唱で魔法が使える魔女はこの国には今いないのかしら。だったら、紅の魔女も無詠唱で魔法使えてたし、よっぽど強かったって事ね。つまり、貴女は自分が強いって自惚れているだけで他の魔女より弱いんじゃない?」
こういう自意識過剰は、ハッキリ言わないとね。
ブリーチは、国王や騎士を魔物から護り、攻撃の手助けをしてくれていた。
お陰で、騎士達も大きなケガも無く、魔物を鎮圧できたようだ。
ブリーチは的確に指図し、魔物を消滅させ、
ケガ人の治癒までおこなっていた。
「さっきも言ったけど、私時間無いのよ。約束があるもんで。さっさと消えてもらうわ。」
ヒスイは『呪い』をかける。
何故、殺さないのか……。たぶん、日本人だからだよね。
もう、紅の魔女は殺してしまったけど。
悪い人であっても出来れば殺したくない。
何の『呪い』かって?
そうね、お伽話のように『カエル』かな。
じゃあ、どうすれば解けるか。
『反省』なんてどうかな?
紫紺の魔女がするかな?
ちゃんと反省したのなら、解けても良いんじゃない?
彼女に解く方法は教えてあげないけどね!!
ギュウーンと緑に光る魔方陣が彼女を捕らえる。
足元の魔方陣は徐々に縮まり、最後には紫紺の魔女は『カエル』になった。
グワグワ鳴くカエルを、気持ち悪いので指先で摘んで、アズベルト国王に委ねる。
「丈夫な鉄格子の虫カゴで飼ってください。魔法は使えませんから安心してください。」と伝える。
「呪いをかけましたが…たぶん解けないでしょう。長生きの魔女はそういう生き物ですから。
私達は帰らせてもらいます。
ブリーチ帰りましょう。」ヒスイが言う。
「急ぎましょう。」ブリーチがヒスイの手を取る。
「国王として、礼を言う。
『翡翠の魔女』の話は国の伝説になるだろう。
未来の子孫によろしくな。」アズベルトがそう言って、ヒスイとブリーチに片膝をつき頭を下げた。
他の騎士達も同じように頭を下げる。
そして、ヒスイとブリーチは、ブリーチの時空魔法により消えた。
「ブリーチは、タイムスリップする運命って知ってたのよね。」
「そうですね。仕事ですから。」
爽やかな笑顔で答えた。
二人は急いだ。
未来にいる仲間達の所へ。
特に、アズベルトは国王とは思えない力で、前線で戦う。
「未来の友人の王子は、騎士団長なんですよ。」と言うと、
「流石、私の血筋だな。」嬉しそうに、バッサバッサと魔法と剣で魔物をなぎ倒して行った。
大物な魔物はほぼ片付けた頃。
なんだか、コロコロと笑う若い女の子の笑い声が聞こえた。
まさかとは思いますが、この子が魔女でしょう。
伝説の悪い魔女というから、もっと、こう、魔女らしいものを想像していたのですが。
紅の魔女とは、反対のキャラが出てきてビックリです。
クルンクルンの縦巻きロールの銀髪。大きなリボン。
クリックリンの大きな目に紫の瞳。
フリッフリの可愛い紺地のドレスに、ボリュームたっぷりのパニエ。
白のハイソックス。黒の厚底の靴。
まさにゴスロリの中学生くらいの女の子。
でも、騙されません。紅の魔女と一緒で年齢はサバ読んでますよね。いくつなのか、怖くて聞けないです。
心置きなく全力で戦う事を誓います。
「ご機嫌よう、紫紺の魔女ですわ。」
「初めまして、翡翠の魔女と呼ばれているものです。紫紺の魔女様は何故、こんな事をしているのでしょう?」
「ゲームですわ。わたくしの放った魔物によってアリが踏み潰されて楽しいじゃない。面倒なアリが居無くなったら、わたくしがお城に住むの。」
「アリ…?」とヒスイ。
「アリですわ。わたくし以外人間はアリですわ。」
魔女は長生きしすぎると、おかしくなる生き物な気がします。
ヒスイは普通に人生全うしたいなと思う。
「魔物もそろそろ全滅だし、貴女は戦うのかしら?」とヒスイは聞いてみた。
「もちろんですわ。わたくしと遊んでいただくわ。」
「私、時間が無いので、すぐにでもお願いしたいわ。」
紫紺の魔女はスカートを掴み、カーテシーをした。
つまり、良いってことかな。
紫紺の魔女は、呪文を唱える。
「深き闇より、紫紺の魔女の魔女の名のもとに……」
黒に近い紺の魔方陣より、いくつものグネグネとした蛇が赤い舌をペロペロ出し召喚される。
グロテスクである。
シャーッと口を開き襲いかかる。
魔法はイメージです。
魔方陣なんて必要ない。
光る太い針をイメージし、降らせる。
気持ち悪いので串刺しです。
ジュジュジュジュ…と溶けるように消える。
ヒスイは一歩、そして一歩近づく。
「なっ…なんなの!?無詠唱ですって!!」紫紺の魔女は叫ぶ。
「無詠唱で魔法が使える魔女はこの国には今いないのかしら。だったら、紅の魔女も無詠唱で魔法使えてたし、よっぽど強かったって事ね。つまり、貴女は自分が強いって自惚れているだけで他の魔女より弱いんじゃない?」
こういう自意識過剰は、ハッキリ言わないとね。
ブリーチは、国王や騎士を魔物から護り、攻撃の手助けをしてくれていた。
お陰で、騎士達も大きなケガも無く、魔物を鎮圧できたようだ。
ブリーチは的確に指図し、魔物を消滅させ、
ケガ人の治癒までおこなっていた。
「さっきも言ったけど、私時間無いのよ。約束があるもんで。さっさと消えてもらうわ。」
ヒスイは『呪い』をかける。
何故、殺さないのか……。たぶん、日本人だからだよね。
もう、紅の魔女は殺してしまったけど。
悪い人であっても出来れば殺したくない。
何の『呪い』かって?
そうね、お伽話のように『カエル』かな。
じゃあ、どうすれば解けるか。
『反省』なんてどうかな?
紫紺の魔女がするかな?
ちゃんと反省したのなら、解けても良いんじゃない?
彼女に解く方法は教えてあげないけどね!!
ギュウーンと緑に光る魔方陣が彼女を捕らえる。
足元の魔方陣は徐々に縮まり、最後には紫紺の魔女は『カエル』になった。
グワグワ鳴くカエルを、気持ち悪いので指先で摘んで、アズベルト国王に委ねる。
「丈夫な鉄格子の虫カゴで飼ってください。魔法は使えませんから安心してください。」と伝える。
「呪いをかけましたが…たぶん解けないでしょう。長生きの魔女はそういう生き物ですから。
私達は帰らせてもらいます。
ブリーチ帰りましょう。」ヒスイが言う。
「急ぎましょう。」ブリーチがヒスイの手を取る。
「国王として、礼を言う。
『翡翠の魔女』の話は国の伝説になるだろう。
未来の子孫によろしくな。」アズベルトがそう言って、ヒスイとブリーチに片膝をつき頭を下げた。
他の騎士達も同じように頭を下げる。
そして、ヒスイとブリーチは、ブリーチの時空魔法により消えた。
「ブリーチは、タイムスリップする運命って知ってたのよね。」
「そうですね。仕事ですから。」
爽やかな笑顔で答えた。
二人は急いだ。
未来にいる仲間達の所へ。
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