その日、女の子になった私。

奈津輝としか

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【第4部〜西洋の神々編〜】

第8章 須弥山の攻防③

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 一夜明けて、私はロードとルシエラだけを連れて、釈迦のいる須弥山の麓に来た。
「どうされましたか?貴女方が去られないので、私も帰れないのです」
「相談があって参りました。お話だけでも聞いては頂けないでしょうか?」
「分かりました。お話だけなら伺いましょう。しかし、嘘をつかれても私には分かりますよ?」
「はい、これから語る事は全て事実です」
そう言って私は、全ループで西洋天界が攻めて来た話をした。西洋天界が攻めて来た理由は、私が東洋天界の天帝になったのが原因だが、そこは伏せた。それ以外は全て真実であり、それに伏せただけなので嘘でもない。釈迦は少し驚いた表情をして見せたが、すぐに顔色一つ変えないで話を聞いていた。
「なるほど…。確かに信じられないお話ですが、事実に違いない」
目を閉じて何やら考え事を始めた。瞑想しているのか?恐らく何かのスキルで、私の話が真実であるかどうか判別していた様だ。
「それで、貴女方は何をするつもりで須弥山を登ろうとしているのですか?」
「西洋天界の侵攻を食い止めるお手伝いをしたいのです。どうしても須弥山を登らせて頂けないのなら仕方ありません。西に周り、オリンポス山を登って天界の頂上に行くしか有りません」
「どうしてそこまでして、東洋天界を救おうとされるのか?」
「我々魔族も元はと言えば、天界の守護者でした。罪人と言えども、その罪業が晴れれば、再び天界へと戻ります。戻る世界が無くなってしまうのが偲びないのです」
と、目の端に涙を浮かべて見せた。
「ふむ。嘘泣きは私には通用しませんが、この度は認めましょう。共に参り、天帝と阿弥陀如来様に報告致しましょう」
うまくいった。絶対に勝てない釈迦と争う事なく、須弥山を登れる事になった。最強の護衛者だ。忉利天までは、これで安心だろう。私はルシエラとロードと顔を見合わせて、安堵の表情を見せた。
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