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【第4部〜西洋の神々編〜】
第8章 須弥山の攻防⑤
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「釈迦如来様、この度はお手柄でしたな」
「二郎神君殿、この様な麓まで何故に?」
「いや、釈迦如来様に限ってと思いましたが、万が一の為にと援軍を遣わされました。なにせお一人でいらっしゃるので…」
二郎神君は、恐縮気味に頭を掻きながら言った。セブンスターである釈迦に、万が一など有り得ないだろう。天帝様の心配性には困ったものだ、と言った感じだ。
釈迦は私達の事を特に説明などしなかった為、二郎神君は私達を捕虜だと思っているみたいで、そのため時々、阿籍が彼の配下達の無礼な態度にキレそうになり、私が宥めていた。
須弥山はとんでもない距離を登って行くはずなのだが、気が付けばもう中伏まで来ていた。
「早~い!凄い、どうなってるの?」
「私の能力で皆さんを連れてますから」と、釈迦が答えた。
「マジでヤバいな、釈迦…絶対に怒らせてはダメだ…」
前ループでは、阿籍が殆どの神を倒して、それを私が生き返らせて手下にした。倒せない相手を、どうやって仲間にしようかと思案しながら登った。
須弥山の中伏を過ぎると、今度は毘沙門天(ヴァイシュラヴァナ)が軍勢を率いて現れた。
「如来様に拝謁!」と挨拶をすると、私達を一瞥して言った。
「流石は如来様ですな。魔族共をいとも容易く捕虜にされるとは」
「いえいえ、彼らは捕虜ではありませんよ」
二郎神君も「何だって?」みたいな顔して振り返ったので、思わず吹き出しそうになった。
「どう言う理由ですか?捕虜では無いのに何故、忉利天に連れて行こうとされているのですか?」
「まぁまぁ、落ち着いて。彼らをよくご覧なさい。大人しく付いて来てくれてるではありませんか?少なくとも今は敵対するつもりは無い様ですよ?天帝様と阿弥陀如来様に重要なお話があるのです。貴方が知る必要はない」
静かな口調で淡々と話すので、毘沙門天は不満そうな顔をして、納得出来ないと言い、魔族の後方に回り、不審な動きを見せたら背後から襲撃すると言って兵を後ろに下げた。
(本当、嫌な奴だな…)
釈迦は勝手にしなさいと言わんばかりに、無言で足を速めた。
「二郎神君殿、この様な麓まで何故に?」
「いや、釈迦如来様に限ってと思いましたが、万が一の為にと援軍を遣わされました。なにせお一人でいらっしゃるので…」
二郎神君は、恐縮気味に頭を掻きながら言った。セブンスターである釈迦に、万が一など有り得ないだろう。天帝様の心配性には困ったものだ、と言った感じだ。
釈迦は私達の事を特に説明などしなかった為、二郎神君は私達を捕虜だと思っているみたいで、そのため時々、阿籍が彼の配下達の無礼な態度にキレそうになり、私が宥めていた。
須弥山はとんでもない距離を登って行くはずなのだが、気が付けばもう中伏まで来ていた。
「早~い!凄い、どうなってるの?」
「私の能力で皆さんを連れてますから」と、釈迦が答えた。
「マジでヤバいな、釈迦…絶対に怒らせてはダメだ…」
前ループでは、阿籍が殆どの神を倒して、それを私が生き返らせて手下にした。倒せない相手を、どうやって仲間にしようかと思案しながら登った。
須弥山の中伏を過ぎると、今度は毘沙門天(ヴァイシュラヴァナ)が軍勢を率いて現れた。
「如来様に拝謁!」と挨拶をすると、私達を一瞥して言った。
「流石は如来様ですな。魔族共をいとも容易く捕虜にされるとは」
「いえいえ、彼らは捕虜ではありませんよ」
二郎神君も「何だって?」みたいな顔して振り返ったので、思わず吹き出しそうになった。
「どう言う理由ですか?捕虜では無いのに何故、忉利天に連れて行こうとされているのですか?」
「まぁまぁ、落ち着いて。彼らをよくご覧なさい。大人しく付いて来てくれてるではありませんか?少なくとも今は敵対するつもりは無い様ですよ?天帝様と阿弥陀如来様に重要なお話があるのです。貴方が知る必要はない」
静かな口調で淡々と話すので、毘沙門天は不満そうな顔をして、納得出来ないと言い、魔族の後方に回り、不審な動きを見せたら背後から襲撃すると言って兵を後ろに下げた。
(本当、嫌な奴だな…)
釈迦は勝手にしなさいと言わんばかりに、無言で足を速めた。
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