その日、女の子になった私。

奈津輝としか

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【第5部〜旧世界の魔神編〜】

第2章 異変

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 あれから、数日は平穏に過ごしていた。いつもの感じで、絶倫さんを友梨奈と一緒に見送ると、私は性転換薬で男に戻り友梨奈を抱いた。女性になると、男になった友梨奈に襲われた。
「ダメだって、友梨奈!これはルール違反だよ。止めて!」
「俺だって瑞稀を抱きたいんだよ。俺と付き合ってたじゃないか?妥協案に乗ったけど、俺の気持ちはどうなんだよ!」
「…そんなにヤりたいなら、好きにして良いよ。でもそれ以上は求めないで。もう友梨奈とは終わったの…ごめんなさい」
服を引き裂かれてあらわになった乳房を、揉まれながら吸われた。私の胸を夢中で愛撫する友梨奈の頭を、両腕で抱きしめると、性器に指を出し入れされた。その動きがリズム良く強弱をつけて掻き回されると、足の指先まで痙攣して達した。
 挿入れられるタイミングで、ピンポーンと玄関のチャイムが鳴った。私は隠れると、友梨奈が出て対応した。何かが届けられたみたいだ。しかし友梨奈は固まったかの様に、その場から動こうとはしなかった。ショックを受けているみたいだ。私は何の気無しに覗き込んだ。
「ダメ!瑞稀、見ちゃダメー!」
しかし、私の目には映ってしまった。その信じられない光景に、よろよろと力無く歩み寄ると、絶対さんだった物の生首を胸に抱き締めると、声も無く泣いた。
「何で?どうして?」
 友梨奈がテレビを点けると、あの研究所に突如化け物が現れて、研究所にいた職員や春町の住人を虐殺して食べていると言う、衝撃的な内容だった。カメラが一瞬捉えたのは、異形な姿の化け物だった。
 私は絶倫さんの首を大切に置くと、研究所に向かって走り出した。
「待って、瑞稀!」
友梨奈も後から全力で駆けて来た。
光速飛翔ライトニングレイヴン
自然と喉の奥から、その言葉を発していた。文字通り光の速さで飛ぶと、あっという間に研究所に着いた。
「何、今の?」
自分自身に驚きを隠せなかった。もしかすると今のが、超能力の発現だったのかも知れない。
 研究所の裏口、絶倫さんに会ったあの入口から潜入を試みた。内部に入ると、辺り一面からせ返る様な血の匂いが漂っていた。
ひどい!」
 見ればまだ小学校に上がる前の姉弟が、折り重なる様にして絶命していた。絶命していたと断言出来るのは、2人とも脳と内臓を食い破られていたからである。
 何か武器になる様な物は無いかと、周囲を見渡すと、ゴルフクラブがあったので、それを両手に持って恐る恐る先に進んだ。食堂に行くと、100人は座れるほど広い食堂が真っ赤に染まり、無数の食い散らかされた遺体が転がっていた。絶倫さんが担当する部屋に行くと、首の無い絶倫さんの身体が残っており、その内臓はやはり食い尽くされていた。
「すぅーっ、はぁ。すぅーっ、はぁぁぁ…」
(絶倫さん…貴方の仇は必ず討つ!)
この見えない敵に憎悪を募らせた。
 ふと、視線を感じて目を向けると、犬の姿をした化け物が飛び掛かって来て、噛みついて来た。
「グルルル…、ガォォォオ!」
私に馬乗りになって噛み付いて来た所を、ゴルフクラブを盾にして守った。噛み付いて来るのを火事場の馬鹿力で防いでいたが、それもすぐに限界が来て、手がプルプルと震えて来た。「もうダメだ」そう思った時、見慣れた首輪に気付いた。
「…ジェシー?」
犬の姿をした化け物は、「クゥーン」と鳴いて甘えて見せた。
「そんな?嘘でしょう、ジェシー!どうしちゃったのよ?」
 再び、ジェシーだった物は低い唸り声を上げて、にじり寄った。飛び掛かかられると、思わず両手で身を守った。するとジェシーは私では無く、私の背後に忍び寄っていた人形ひとがたの化け物に飛び掛かったのだ。噛んで驚かせ、そこを私がゴルフクラブで、頭を叩き割ろうと振りかざした。すると、両手で防御する格好をした。その時に見えてしまったのだ。手にしていた腕時計は、お子さんの手造りだと言うオリジナルだ。世界に1つしかない。近所の美江おばさんだ。
「美江おばさん、私よ。瑞稀、青山瑞稀だよ。分かる?」
化け物となった美江おばさんは、頷くと暴れるのを止めた。
「そんな…まさか、信じられない。まさか春町の皆んななの?」
混乱して動揺する私の頭は、ついて来ない。
「皆んなを助けたいの。美江おばさん、職員は何処に行ったの?」
尋ねてみたが、分からないのか、しっくりとした解答は得られなかった。しかし、職員が仕事をしている場所は知っている。そこへと急いだ。だが、次々と異形の集団が現れて襲って来た。
「待って!春町の皆んなよね?私は6区の青山瑞稀です!皆さんをこんな目に合わせた職員に、問い詰めたいのです!何処にいるか知っていますか?」
「うーっ、うーっ…」
言葉にならない声で、ついて来いと言われているみたいだった。私はその後をついて行った。すると、職員らが異形の姿となった春町の住人を銃殺して、虐殺していた。
「止めてー!」
「瑞稀さん?生きていたのね?」
私を撃ち殺した女性職員がいた。
「でも残念ねぇ。またここで死んじゃうのよ、貴女」
狙いを定めて的確に私の心臓を撃ち抜いた。
「…」
 声を出そうとして、血の泡を吹いて倒れた。床に倒れると、絶命するまでの時間、自分の胸から有り得ないほどの量が流れ出る血液を見ていた。
「寒い……結局、何も出来なかったなぁ…」
目を瞑ると、私は息絶えた。
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