鳥籠にぬくめ鳥〜スーパー攻め様と愛玩少女がツガイになるまで

タケミヤタツミ

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序章:殻は割られてしまった

03:調教*

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「ふぁ……ッ!」

ふと、冷たいローションが垂れてきて菫色のワンピースの背が跳ねる。
驚いたのもあれど、これから当主に何をされるのか雛子は知っているからこそ悍ましい。
こうして谷間の奥で閉ざされていた蕾までもずぶ濡れにされていく。

「支度を済ませておけ」という事前の命令は尻の洗浄まで含んでいた。
戦慄く蕾へ丹念にローションが塗り込まれる。
そして入口がほぐれたところで、いつもの異物の先に突かれた。


「ひ……ッ!あぁ……っ、当主様、や、やだ……ぁ……」
「力を抜け、ナカにキャップが残ったら嫌だろう?」

クリップも角張りも無く、つるりとした筆ペンは雛子の調教用。
先が少し細くなっているのでお誂え向き。

破瓜の時とは違い、こうして当主は細い物から時間や手間を掛けながら尻を慣らしてくる。
ゆっくりと突き刺されていく感覚は何度目か。
今はまだ男の指や筆ペンだけなのでこれで限界。
ただ、キャップの付いたペン先から侵入していくのはまだ序の口だった。


キャップまで完全に呑み込んでも安堵には早く、その先は急に一回りほど太くなる。
些細な違いでもまだ開発されきってない雛子には息苦しい。

わざわざ筆ペンに装着された鉛筆グリップの所為。
シリコン製で筒型をしており、メーカーによって形状は様々だがこれは中でも特に凹凸の多いタイプ。

尻は抜かれる時の方が感じてしまう部位である。
表面が滑らかなら差し込みやすいが、摩擦が無くても刺激が足りない。
これで前後に動かされると、グリップの凹凸が内壁に引っ掛かる度にぐちゅぐちゅとローションがいやらしく粘着いた音を響かせた。

まだ戸惑うばかりの雛子は快楽として受け止めきれず、異物感と嫌悪感で鳥肌を立てる。
ほとんど拷問のようなのに、どんなに拒絶しても聞き入れてもらえたことなど一度も無かった。


「慣れてきたら、今度からもっとイイ物で可愛がってやるからな……まぁ良い、今日はこの辺にしといてやる」

それが「もう下がれ」という意味なら良かったのに。
むしろ、事はこれから。

筆ペンから離れた当主の手は雛子の尻を撫で上げ、ワンピースの腰を掴む。
雄の切っ先が背後で水音を立てて、急に圧迫感。
尻を弄られながら更に蜜を溢れさせていた花弁を開き、そのまま奥まで一気に貫かれる。

「んぁ……ッ、あ、あぁ、うあぁ……っ!」

後背位で繋がると激しくなりがち。
卓上に上半身を突っ伏したまま、重い机が軋みそうなほど揺さぶられる少女の身体。
当主の方も相当焦れていたようで年甲斐も無く情欲を滾らせて腰を振る。

肉塊を打ち付ける音に、泡立って溢れる体液。
荒れ狂う波に呑まれては何度も雛子の意識が飛ぶ。

いっそ壊れてしまった方が楽だろうに、発育が良い雛子は同年代の少女達の中で色々と頑丈な方で骨格や筋力もそれなりに。
女性器は本人の体格に見合うようになっているので何とか猛る雄を受け止める。
それだけでなく恐ろしいことに、幼いながらも身体は彼女の意思を無視して「精液が欲しい」とばかりに自ら絡み付こうとする。

「あぁ、早く両穴犯して……この尻からも儂の精液を溢れさせるところが見たい……っ……」
「く……ッ、ふ、ぅ……あ、うぅ……」

当主が悍ましい言葉を吐きながら腹の奥に精液を注ぎ込み、雛子は啜り泣きの呼吸が震えた。
栓をしていた雄が出て行けば白い脚を伝い落ちて靴下まで濡らす。
ランプの灯りにじっとり艶めく涙や涎、汗ばんだ肌。
清楚で上品な制服は見る影も無くぐちゃぐちゃに汚されてしまった。

破瓜から数ヶ月経っても行為の後はまだ疼くような痛みが残る。
しかし終わった訳でなく、蕾は深々と筆ペンで塞がれたままだった。
勝手に引き抜くことは許されず惨めな格好。
こんなことばかり繰り返しては自我まで溶けて泥々にされそうだった。


そうして下半身だけ剥き出しの当主が椅子に腰掛けた。
乱れた制服の雛子を引き寄せ、跪かせる。

「抜いてほしかったら、舐めて綺麗にしろ……二回目は口で許してやるから」

湯気を立てそうなほど熱くなっていて男女の体液に塗れた濃い匂い。
吐き出したばかりで項垂れた雄を押し当てられ、薔薇色に染まった雛子の頬がぬるりと汚れる。

しゃぶる作法もこの書斎で教え込まれた。

これは何度も雛子を抉ってきた禍々しい凶器。
だというのに、躾けられた通り愛しむようなキスを落とす。
小さい唇が吸い付くと再び硬くなってくる。

ふと、そうやって跪く格好から当主に視線を移した。
暗褐色の目を凝らさずに純潔を奪った罪人をただ黙って見つめる。


「……儂を見るな、集中しろ」

一体何を怯んでいるのだか。
命令を下す当主の声も苦しげで、訝しみながら雛子は瞼を半分落とす。
あどけない顔立ちにランプの濃い陰影。
その目は恐ろしく静かで、月を浮かべた夜の沼のような魔力すら持つ。

ただ、命令を無視した訳でもなかった。
従わなければいつまでも終わらないのなら、心を無にして済ませてしまった方が早い。

思えば最初に書斎で叩き込まれた性技がこれなのだ、躊躇いなどもう忘れてしまった。
反応を示す雄に苺に似た赤い舌が這う。
精液だけでなく自分の蜜も混じっていて、これは情欲そのものの味と匂い。
しばらく口一杯に根元まで咥えると涎が垂れ流しになる。

「く、うぅ……ッ、出すぞ、残らず飲め……」

金色の頭を押さえ付けたら絶頂が近い合図。
口腔に吐き捨てられた物を呑み込み、その証に当主の指を噛まされて何も無いことを確認させられる。


いつも当主は二回ほど出さないと治まらない。
雛子の中だけでなく、顔や服までしっかり汚すこともある。
それにしてももう若くない上に仕事漬けで疲れている筈だというのにまだ性欲を持て余すとは、昔はどんな化け物だったのやら。

こうして約束は守られる訳だが雛子の屈辱は続く。
弛緩した尻からゆっくりと筆ペンが抜かれ、認めたくない快楽に奥歯を噛むのだ。



そんな日々でも妊娠の心配だけは無いのがせめてもの救いだった。
最上家の落胤を防ぐ為、子を為した後の当主はパイプカットしているらしい。
自己治癒能力で復活してしまうこともあるらしいが、そうならない為にも定期的に病院へ通っているという徹底ぶり。

どうも当主は雛子で「昼は淑女、夜は娼婦」という人形遊びがしたいようだった。
両者がまるで別人の顔であればこそ興奮する。

ここまで手塩に掛けて学や品性まで身に付けさせたのだから雛子が孕んでしまえば台無し。
そもそも表向きは仮にも義父と娘、こんな関係が公になれば当主にとって命取り。
最上家の使用人達は長年仕えているプロだけに口が堅く、それだけでなくもはや忠誠は崇拝に近いので彼ら彼女らが外へ漏らすことも考え難い。

立場がある者ほど証拠を残してはいけないのだ。
激しくとも雛子が倒れるまで抱き潰したり、噛み跡やキスマークなど肌に跡を残すような真似もせず慎重。
当然の話、制服も替えがあるので明日には何食わぬ無表情で学校へ通う。


が、普通の娘ならばとっくに精神が壊れている頃。
こうして痛みに慣れてしまった後は雛子も自分でも気付かなかったが、どうやら体力も好色の気質もあるようで性行為自体は嫌いでなかった。

というのも最上家は人並み外れた多淫の気があるそうで子沢山の代も多かったそうだ。
今は避妊の方法もあり、本家は跡取りの長男のみに絞って種をばら撒かないようにしているものの。

そしてこの気質こそ、この非道な男と雛子が繋がっている血。
雄を受け入れるのはまるで泥濘んだ傷口。
どこへも逃げられない身は快楽に押し潰されるしかないのだろうか。


否、まだ戦い方ならある。

悲鳴を上げず、乱れてなどやらず、屈しないのも悪態をつき続けるのもご立派なこと。
しかし、雛子の武器はそれらのどれともまた違った。


年頃の娘は日毎に驚くような速さで成長していく。
身体を重ねるうちに美しくなって艶を増し、いつまでもされるがままの子供ではいられない。
情交中の雛子は媚びず、欲求を否定せず、悠々と余裕を持つようになる。
受け身であろうと「こちらが抱いてやる」の心構え。
そこに淡い笑みの色香が一滴。

睨むと相手を見上げる形になりがちなので上げるのは顎、飽くまでも静かに見下ろすのだ。

こうして暗褐色の双眸は闇を宿す。
覗き込めば、奈落の底まで通じるような深さ。
お前の悪事は全て見ている。
いつか地獄に落ちることを忘れるなとでも言いたげな。
まるで美しい魔物と交わっているような錯覚。


そうするうち、当主の方がおかしくなってしまった。
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