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三章:この羽根は君を暖める為に(最終章)
41:嵐の前に*
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ラブホテルに置いてあるアダルトグッズは種類が少なく、古い物も混ざっているにも関わらず割高。
機能性が高い物とはいえ流石にアイマスクが二千円はいかがなものか。
目隠しするだけなら百円ショップにもあるのに。
それでもすぐ購入して使えるのは便利か。
アブノーマルなプレイもボタン一つで入り口が開く。
これから始めるのは嫌な記憶を上書きする為の情交。
バスの車内で雛子が痴漢被害を受けた箇所は唇と、布越しに弄られた秘部だった。
「触られて気持ち悪かったから」と穿いてきたショーツは風呂の後でゴミ箱行き。
下着も自販機に並んでいたので、まずは替えを買うことにした。
ただ、やはりここはラブホテル。
そういうつもりではなかったのだが、当然のようにセクシーランジェリーしか無い。
「……良いよ、見ても」
ベッドの上、こうして蝶々結びを解く瞬間はお菓子の箱を開ける時と似た気持ち。
雛子が腰紐を失ったバスローブを肩から落とすと、苺とバニラの残り香を纏った肉感的な裸体が現れる。
重たげな丸い乳房に桃色に染まった先端、柔らかな脂がありつつも確かに括れた腰。
着けているのは薄い黒レースの小さなショーツのみ。
「帰るまでの間に合わせだから何でも良いかと思ってたけど、やっぱりこれ際どい……ていうか、ちょっとキツいし……」
いつものスポーティな印象のブラトップですら肉感的な雛子が身に着けるとアンバランスな色気が出てしまうのだ。
勝負下着だというなら鳳一郎の負けで良い。
かといってあまり見つめるのも悪い気がして、脱がせて良いかと訊ねた。
「勝負下着って最終的には脱ぐだろ」
「ん、でも……これは脱がせなくても良いけど……」
どういうことかといえば、おずおずと雛子が脚を開いたのが答え。
実のところこのショーツは隠し穴開き構造になっており所謂オープンクロッチ。
軽く捲ると穿いたまま秘部が丸見えになるので、却って全裸よりも淫ら。
メンズ下着は前が開く構造が当たり前だがレディースだとこんなにも艶やかなのか。
度が過ぎると却って毒になり、理性を溶かしてしまう。
「……雛子、キスして良いか?」
「ん……え、っあ、そっちじゃ……ッ」
雛子が頷いたのを合図に、鳳一郎の唇はショーツを開いて濃桃の花弁に吸い付く。
何度かキスを落としてから、舌先を優しく這わせ始めた。
騙し討ちのような許可による強引なやり方。
雛子が珍しく少し動揺していたので悪いとは思いつつも、小さい下着を穿いたことであちらも期待は高まっていたらしくもう花弁は開いていた。
衣服が精神に与える効果は意外と大きいものだ。
これまで散々見たり触れたりしてきたが、やはりここに鳳一郎の凶暴な雄で侵入するのは躊躇ってしまう。
あまりに小さくて壊してしまいそうでこちらが怖い。
両者の体格差も問題なのだが、そもそも鳳一郎が女の身体に関して経験不足ということも要因の一つ。
尻と違って女の秘部は泥々に濡れるので、いまだに毎回ながら新鮮な感動があるくらいだ。
確かにアダルトコンテンツの画像や動画なら見たがエンターテインメントと比べてはいけない上、生身の女は雛子しか知らない。
だからこそ壊れ物を扱うような手や舌になるのだが。
「ン……っ、んん……やぁ……」
小悪魔も間違いなく雛子の一面とはいえ、今は身を潜めて素直な反応。
初めのうちは羞恥の為か生硬かったが、鳳一郎の与える熱でゆるゆると蕩けてきて甘い声を漏らす。
風呂でも丹念に愛でた珠は間近で見ると本当に小さい。
ここは雄の部分と同じようなものらしいが、こんなにも敏感では却って痛々しく見えてしまう。
膨らんできても唇で挟み込んで吸ったり舐め転がしたりと飽くまでも優しく。
そうしているうちに濃桃の花弁も蜜で蕩け、鳳一郎の指先を許した。
「痛くないか?」
性行為の際、鳳一郎は一つずつ相手の確認を取りながら進む。
こういう時、相手が恥ずかしげに頷く姿は愛らしい。
ただし強面の巨漢なので、夜遊びの時に外見で寄ってくる男は刺激を求めている方が多かった。
「奪うように激しくしてほしい」という願望を持っていることもあり、そうした場合は拍子抜けされた後に振られがち。
性行為に同意はしても、何をしても良いとは限らないだろうにと考える鳳一郎には不向き。
一晩だけの関係でもルールは必要である。
「ふぁ……っ、あ、ン……ッ……」
次第に蜜でぬるぬると滑らかになり、花弁が咥え込む指も二本、三本。
根本まで埋めると、女の指では届かない奥を探られて雛子が時折高い声で啼く。
何度も達しては懸命に締め付けてくる。
柔らかな熱を指で掻き乱しながら、顔を上げた鳳一郎は黙って見つめていた。
底無しの暗さを見せる時も妖艶さに惹かれてしまうが、今は子供のように無防備。
雛子の表情が蕩けてくると、潤みきった暗褐色の双眸から涙が流れた。
きっと甘いであろう一雫。
鳳一郎が半身を起こして雛子の頬を舐めれば、白い腕が首に巻き付いてきた。
深いキスを交わしながら悶えて一際愛しくなる。
「あの……鳳一郎もイかなくて、良いの?」
「ん、それじゃ……」
そうだった、一回で足りるのかと訊かれたのが始まり。
唇に紡がれる唾液の糸が切れるのを見届けてから要望を答えた。
いつもと違うことなら鳳一郎も興味がある。
身長差があると後背位は難しく、高さを調整する為に台が必要。
こういう時は離れ家の布団よりベッドの方が良いか。
ベッドの端に雛子の両手と膝をつかせて四つん這い。
色白の裸体に黒いショーツ一枚というこの格好は堪らないものがある。
後ろがTバックでないのは意外だが、白桃じみた尻はレースに包み切れず危うい色気を増していた。
そうして雛子の脚が開かないようにバスローブの腰紐で両膝を結ぶ。
柔らかい生地なので痛みは無く痣にもならないだろう。
床に立った鳳一郎がローションと避妊具で雄を覆って準備万端、雛子の背後から内腿へ差し込んだ。
黒いレースを開いたまま剥き出しの花弁に跨らせる。
「なんか……これ、私から生えてるみたい……」
金色の翳りの下、鳳一郎の規格外な大きさの雄が鎌首をもたげているのだ。
この奇妙で生々しい光景に雛子も思わず戸惑っているような声を零す。
小さく笑ってしまったが和やかさもすぐ情欲の海に沈み、ゆっくりと腰を使い始めた。
「ん……っむぅ……鳳一郎、これ、イイ……?」
「そうだな……この格好やっぱ、興奮する……」
内腿に挟み込んだ雄を突くように抜き差ししながら、擬似的とはいえ獣の交尾じみた格好。
張りのある柔肌を濡らすのはほとんどローションでも繰り返すうちに蜜が匂い立つ。
達した後で敏感になった花弁をこうして擦り上げられて、雛子も腰を揺すっているのが可愛い。
強烈な快感ではないのが却ってもどかしく、後背位なので激しくなりがち。
視覚的な征服感は荒れ狂うように掻き立てられる。
下を向いた丸い乳房が瑞々しく揺れていて、やはり先程のプリンと重なってしまう。
触れたいのは山々でも惜しい気がしてやめておいた。
シーツを握る雛子の拳に鳳一郎が片手を重ねる。
ここに居るのはお前の男だと、暗に示す。
「はぁ……っ雛子、イくなら、一緒な……ッ……」
同時というのは難しいにしてもタイミングを合わせようと近付けることは出来る。
達する度に震える雛子の内腿に、鳳一郎も避妊具越しの欲望を吐き出した。
ここが白濁液で泥々になったらきっと綺麗だろう。
やっても良いけれどやらない。
面倒事は諸々置いておいても、汚したくないという確かな気持ちは愛や純真と呼ばれるもの。
雛子はもう平気だと言うが、今日は帰りのバスに乗るのは遠慮しておいた。
夕暮れ迫る寒空の下を一停分だけ多めに歩く。
どうでも良いことも良くないことも、いつもより沢山話す為に。
「……で、鳳一郎、たまに夜中どこ行ってるの?」
「あー……何だよ、知ってたのか」
胸に溜め込んでいた靄々もいざ明かせば何でもない。
浮気すら疑われていたことに苦笑して、今度は二人でと夜のデートに誘った。
これで明日は嵐を控えているというのだから不思議なものだ。
機能性が高い物とはいえ流石にアイマスクが二千円はいかがなものか。
目隠しするだけなら百円ショップにもあるのに。
それでもすぐ購入して使えるのは便利か。
アブノーマルなプレイもボタン一つで入り口が開く。
これから始めるのは嫌な記憶を上書きする為の情交。
バスの車内で雛子が痴漢被害を受けた箇所は唇と、布越しに弄られた秘部だった。
「触られて気持ち悪かったから」と穿いてきたショーツは風呂の後でゴミ箱行き。
下着も自販機に並んでいたので、まずは替えを買うことにした。
ただ、やはりここはラブホテル。
そういうつもりではなかったのだが、当然のようにセクシーランジェリーしか無い。
「……良いよ、見ても」
ベッドの上、こうして蝶々結びを解く瞬間はお菓子の箱を開ける時と似た気持ち。
雛子が腰紐を失ったバスローブを肩から落とすと、苺とバニラの残り香を纏った肉感的な裸体が現れる。
重たげな丸い乳房に桃色に染まった先端、柔らかな脂がありつつも確かに括れた腰。
着けているのは薄い黒レースの小さなショーツのみ。
「帰るまでの間に合わせだから何でも良いかと思ってたけど、やっぱりこれ際どい……ていうか、ちょっとキツいし……」
いつものスポーティな印象のブラトップですら肉感的な雛子が身に着けるとアンバランスな色気が出てしまうのだ。
勝負下着だというなら鳳一郎の負けで良い。
かといってあまり見つめるのも悪い気がして、脱がせて良いかと訊ねた。
「勝負下着って最終的には脱ぐだろ」
「ん、でも……これは脱がせなくても良いけど……」
どういうことかといえば、おずおずと雛子が脚を開いたのが答え。
実のところこのショーツは隠し穴開き構造になっており所謂オープンクロッチ。
軽く捲ると穿いたまま秘部が丸見えになるので、却って全裸よりも淫ら。
メンズ下着は前が開く構造が当たり前だがレディースだとこんなにも艶やかなのか。
度が過ぎると却って毒になり、理性を溶かしてしまう。
「……雛子、キスして良いか?」
「ん……え、っあ、そっちじゃ……ッ」
雛子が頷いたのを合図に、鳳一郎の唇はショーツを開いて濃桃の花弁に吸い付く。
何度かキスを落としてから、舌先を優しく這わせ始めた。
騙し討ちのような許可による強引なやり方。
雛子が珍しく少し動揺していたので悪いとは思いつつも、小さい下着を穿いたことであちらも期待は高まっていたらしくもう花弁は開いていた。
衣服が精神に与える効果は意外と大きいものだ。
これまで散々見たり触れたりしてきたが、やはりここに鳳一郎の凶暴な雄で侵入するのは躊躇ってしまう。
あまりに小さくて壊してしまいそうでこちらが怖い。
両者の体格差も問題なのだが、そもそも鳳一郎が女の身体に関して経験不足ということも要因の一つ。
尻と違って女の秘部は泥々に濡れるので、いまだに毎回ながら新鮮な感動があるくらいだ。
確かにアダルトコンテンツの画像や動画なら見たがエンターテインメントと比べてはいけない上、生身の女は雛子しか知らない。
だからこそ壊れ物を扱うような手や舌になるのだが。
「ン……っ、んん……やぁ……」
小悪魔も間違いなく雛子の一面とはいえ、今は身を潜めて素直な反応。
初めのうちは羞恥の為か生硬かったが、鳳一郎の与える熱でゆるゆると蕩けてきて甘い声を漏らす。
風呂でも丹念に愛でた珠は間近で見ると本当に小さい。
ここは雄の部分と同じようなものらしいが、こんなにも敏感では却って痛々しく見えてしまう。
膨らんできても唇で挟み込んで吸ったり舐め転がしたりと飽くまでも優しく。
そうしているうちに濃桃の花弁も蜜で蕩け、鳳一郎の指先を許した。
「痛くないか?」
性行為の際、鳳一郎は一つずつ相手の確認を取りながら進む。
こういう時、相手が恥ずかしげに頷く姿は愛らしい。
ただし強面の巨漢なので、夜遊びの時に外見で寄ってくる男は刺激を求めている方が多かった。
「奪うように激しくしてほしい」という願望を持っていることもあり、そうした場合は拍子抜けされた後に振られがち。
性行為に同意はしても、何をしても良いとは限らないだろうにと考える鳳一郎には不向き。
一晩だけの関係でもルールは必要である。
「ふぁ……っ、あ、ン……ッ……」
次第に蜜でぬるぬると滑らかになり、花弁が咥え込む指も二本、三本。
根本まで埋めると、女の指では届かない奥を探られて雛子が時折高い声で啼く。
何度も達しては懸命に締め付けてくる。
柔らかな熱を指で掻き乱しながら、顔を上げた鳳一郎は黙って見つめていた。
底無しの暗さを見せる時も妖艶さに惹かれてしまうが、今は子供のように無防備。
雛子の表情が蕩けてくると、潤みきった暗褐色の双眸から涙が流れた。
きっと甘いであろう一雫。
鳳一郎が半身を起こして雛子の頬を舐めれば、白い腕が首に巻き付いてきた。
深いキスを交わしながら悶えて一際愛しくなる。
「あの……鳳一郎もイかなくて、良いの?」
「ん、それじゃ……」
そうだった、一回で足りるのかと訊かれたのが始まり。
唇に紡がれる唾液の糸が切れるのを見届けてから要望を答えた。
いつもと違うことなら鳳一郎も興味がある。
身長差があると後背位は難しく、高さを調整する為に台が必要。
こういう時は離れ家の布団よりベッドの方が良いか。
ベッドの端に雛子の両手と膝をつかせて四つん這い。
色白の裸体に黒いショーツ一枚というこの格好は堪らないものがある。
後ろがTバックでないのは意外だが、白桃じみた尻はレースに包み切れず危うい色気を増していた。
そうして雛子の脚が開かないようにバスローブの腰紐で両膝を結ぶ。
柔らかい生地なので痛みは無く痣にもならないだろう。
床に立った鳳一郎がローションと避妊具で雄を覆って準備万端、雛子の背後から内腿へ差し込んだ。
黒いレースを開いたまま剥き出しの花弁に跨らせる。
「なんか……これ、私から生えてるみたい……」
金色の翳りの下、鳳一郎の規格外な大きさの雄が鎌首をもたげているのだ。
この奇妙で生々しい光景に雛子も思わず戸惑っているような声を零す。
小さく笑ってしまったが和やかさもすぐ情欲の海に沈み、ゆっくりと腰を使い始めた。
「ん……っむぅ……鳳一郎、これ、イイ……?」
「そうだな……この格好やっぱ、興奮する……」
内腿に挟み込んだ雄を突くように抜き差ししながら、擬似的とはいえ獣の交尾じみた格好。
張りのある柔肌を濡らすのはほとんどローションでも繰り返すうちに蜜が匂い立つ。
達した後で敏感になった花弁をこうして擦り上げられて、雛子も腰を揺すっているのが可愛い。
強烈な快感ではないのが却ってもどかしく、後背位なので激しくなりがち。
視覚的な征服感は荒れ狂うように掻き立てられる。
下を向いた丸い乳房が瑞々しく揺れていて、やはり先程のプリンと重なってしまう。
触れたいのは山々でも惜しい気がしてやめておいた。
シーツを握る雛子の拳に鳳一郎が片手を重ねる。
ここに居るのはお前の男だと、暗に示す。
「はぁ……っ雛子、イくなら、一緒な……ッ……」
同時というのは難しいにしてもタイミングを合わせようと近付けることは出来る。
達する度に震える雛子の内腿に、鳳一郎も避妊具越しの欲望を吐き出した。
ここが白濁液で泥々になったらきっと綺麗だろう。
やっても良いけれどやらない。
面倒事は諸々置いておいても、汚したくないという確かな気持ちは愛や純真と呼ばれるもの。
雛子はもう平気だと言うが、今日は帰りのバスに乗るのは遠慮しておいた。
夕暮れ迫る寒空の下を一停分だけ多めに歩く。
どうでも良いことも良くないことも、いつもより沢山話す為に。
「……で、鳳一郎、たまに夜中どこ行ってるの?」
「あー……何だよ、知ってたのか」
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