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一章:秘密は殻の中(鳳一郎視点)
03:宵の口*
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この広い屋敷での家事なんて突き詰めればキリがないものの、主人たる祖母も母も夕方からは仕事の時間なので「適当なところで切り上げて良い」とのこと。
本業は学生ということもあり、雛子は飽くまでもお手伝いさんの立場で自由が利く。
正規で雇っている家政婦達も他に居るのだし。
一昨年までは曾祖母の介護士も来ていた。
自分の家が単なる金持ちでないことなら鳳一郎も分かっている。
昔々の話、鳳一郎の高祖父がここら一帯を取り仕切る極道の王様のような人だったらしい。
そしてここは末のお姫様である曾祖母の為に建てられた屋敷。
極道と水商売は切り離せないもので、高祖父から継がれた「来島」の名は今でも夜の街で影響力がある。
その曾祖母の代からは完全に女系の家となり祖母は歓楽街の顔役、母は高級クラブのママとそちらの道へ逸れて今に至っていた。
祖父も父も鳳一郎が子供の頃に亡くなり、もうこの家に男は自分一人。
防犯も兼ねて「なるべく雛子ちゃんと一緒に居て」と言いつけられていた訳で、こういう仲になるのは時間の問題だったのかもしれない。
「鳳一郎、数学のテストどうだった?」
「悪くないけど、うちの学校で高得点取ってもな……参考書読むか」
高校二年生の冬ともなると流石に天井が見えてくる。
色事に溺れてばかりいられず、二人とも受験はするつもりなので勉強も忘れてない。
来島家の面々は成績が良かろうと、どうにも素行の悪さが共通していた。
現在は文筆業やメディア進出などカリスマホステスとして名を馳せている姉三人も、強く怖く美しくという伝説を残す歴代スケ番である。
「いい男たるもの紳士であれ」と厳しく育てられ、確かにその方が格好良いと鳳一郎も納得しているものの。
ちなみに祖母からの言いつけによりペン習字も日課でやらされているので、万年筆を持つ鳳一郎の指にはインクの跡がなかなか消えない。
将来の話や具体的にやりたいことを訊かれても困るが、とりあえず鳳一郎には夜を生きるつもりなど無かった。
店やら家やらは姉らが居るので任せて良い。
ただ少し怖いと思うことがあるとすれば雛子とのこと。
気が紛れたら振られるのではないか、とか。
学生らしく普通に告白を経て始まった交際なら良かったのに。
一言で表すなら、雛子から誘われて鳳一郎が流された形。
性依存なら本来は医療を頼るべきなのだろうが、関係を持つ選択をした責任は取って最後まで付き合うつもり。
ただ、その「最後」とはどうやって訪れるのか。
突然別れを切り出されそうな気もする。
あのブラックコーヒーに似た暗褐色の目は何を考えているのか読めず、雛子の本心が分からなくて鳳一郎の腹には不安が居座っている。
「集中しないと終わらないよ?」
問題集を開いても上の空でいたら、雛子に注意された。
誰の所為と思っているのやら。
とはいえ、鳳一郎が勝手に振り回されているだけなので何も言えず。
夕食も勉強も終わって、入浴後にはすっかり緩んだ空気で満たされる。
まだ宵の口でも心地良い微睡みが全身に伸し掛かる頃。
往々にして、世話を焼かれているのが焼いているのか分からなくなる時があった。
鳳一郎がドライヤーの風を当ててやると、洗い立ての淡い金髪はラベンダーを匂い立たせながら砂漠の砂嵐のように広がる。
広くて厚い胸、背中を預けた雛子はすっぽり収まっていた。
湯冷めしないまま頭を温められて、心地良さからもう眠そうな様子。
「なぁ、寝るんならもう布団入った方が……」
「続きしようって言ったのに」
鳳一郎が丁寧に櫛を掛けていると、小さな手に部屋着の裾を引かれて捕獲完了。
子供のような姿を晒しておきながら不意にこうして心臓を跳ねさせる。
それも悪くないので、黙って従うまで。
先程まで世話する為に触れてはいたが、欲情して手を伸ばすのはまるで違う。
寝室で最初に交わすキスが一番甘い。
雛子が着ているミントグリーンの前開きパジャマは肌触りの良いフリース素材。
ふわふわに包まれているのは可愛いので脱がしてしまうのは罪悪感もありつつ、やはり裸が見たい。
布団に座り込んだままボタンを外せば、クリーム色を溶かした白い肌。
夕方は制服を着せたままだったのでほとんど肌を見ずに終わってしまったが、童顔に似合わず身体つきだけはすっかり大人だった。
健康美なイメージの強い白のブラトップでも、肉感的な雛子が身に着けると自然な色気が出る。
Lサイズでもカップに収まりきらない、大きめの林檎が二つ実ったような重量感のある乳房。
一方のショーツは色だけ合わせて、剥いた白桃じみた大きさの尻には随分と小さくアンバランス。
無骨な手を添えて、柔らかい頬から首にキスの雨を降らせる。
昨日咲かせた桜に似たキスマークも再び吸い付き赤が濃くなった。
鎖骨や肩にも散った薄いそばかすにも愛しむように。
そうしているうちにも、下がっていく手は乳房を支える形で布越しに優しく揉む。
張り詰めたブラトップは軽く指先だけで下げると、弾けるように乳房が溢れてしまう。
色付いた先端は甘そうなコーラルピンク。
まだ柔らかい乳首を親指と中指で摘んで、人差し指で撫でてやるとすぐに応えるように固く尖り出す。
「脱がせて良いか?」
「ん……うん……」
ここまで来ておいて煮え切らない返事。
というのも、ブラトップを愛用しているのは腹を見られたくないという理由も含まれるらしい。
括れと筋肉の張りがあるので弛んだ印象が無い腰も、触れてみると柔らかい下腹が掌に収まる。
鳳一郎からすればもっと肉がついていても抱き心地が良くて好みなのだが、雛子としてはコンプレックスらしく恥ずかしがるのが何だか可愛い。
ほとんどサイドが紐のようなショーツも引き下ろすと、濃い金色の翳りまで鳳一郎の前に。
長い髪を下ろして服を脱ぎ捨てた雛子は丸みのある柔らかさがルノワールの裸婦画を思わせる。
きっと陽光の下が似合う芸術じみた美しさも、夜の寝室では仄暗い艶が匂い立つ。
鳳一郎が劣情混じりの視線を這わせれば、流石に雛子も羞恥で息が乱れて肌に仄かな桃色を帯びる。
これからもっと恥ずかしい目に遭わせるのに。
「上、乗りな」
命令しても飽くまでも甘い声色。
今日はシックスナインに決めたものの、体格差が大きく大人と子供のようなので不都合は色々と。
何しろお互いに寝転がった状態では口まで届かないのだ。
そこは日数を重ねて試行錯誤。
枕で支えながら鳳一郎だけ緩く上体を起こせば問題なし。
鼻先の距離、何も隠す物がない雌の部分。
尻に乗られて圧迫されるよりも、自分から顔を近付ける形で舌を伸ばす。
「んやぁ……ッ」
戸惑ったような雛子の声は確かに甘さが絡んでいた。
何をされているのか見えない分、耳や下腹部が酷く敏感になる。
白くて丸い尻は脂が乗っていて見事な量感。
押し開くと濃い桃色の花弁に、合わせ目でまだ莢に包まれた珠。
戦慄く蕾までも全部丸見えで可愛い。
あまり奥まで舌を突き込むと痛がるので、花弁はしゃぶるだけ。
こうしていると甘い雌の匂いで頭が痺れそうになる。
溢れてきた蜜と唾液が混ざり合って淫らな水音。
莢を押し開いて膨らんできた珠に吸い付くと、また泣きそうな吐息が雄の部分に吹き掛かる。
優しくしたいのにいつも溺れてしまう。
堪える癖があるのか、雛子は最中にあまり声を上げない。
感じてばかりでは愛撫が疎かになってしまうので、達するのは交互に。
蕩けた表情が見たいと思いつつも、どうか泣いていませんようにと小さな祈り。
情交から小一時間ほどして目が覚めた。
横向きで寝ていた鳳一郎の胸に、雛子が収まって静かな寝息を繰り返している。
二人とも体格が良い方なので一つの布団では狭く、二つ並べてはいるのだが寒い日はこうなりがち。
「……寝たか」
常夜灯の下、金髪が乱れて無防備な寝顔。
終わった後の雛子は再びふわふわしたフリースのパジャマをしっかり着込むので、何だかぬいぐるみのような抱き心地。
こうしていると甘ったるいくらいに暖かい。
眠気や寒さに負けそうになりつつ、鳳一郎は居心地の良い布団からゆっくりと抜け出した。
部屋着のままでは流石に冷えるので着替えねば。
ハンガーから外したコートを羽織って、出掛ける支度を始める。
夜はこれから、甘い時間はこれから。
ただし違う意味で。
本業は学生ということもあり、雛子は飽くまでもお手伝いさんの立場で自由が利く。
正規で雇っている家政婦達も他に居るのだし。
一昨年までは曾祖母の介護士も来ていた。
自分の家が単なる金持ちでないことなら鳳一郎も分かっている。
昔々の話、鳳一郎の高祖父がここら一帯を取り仕切る極道の王様のような人だったらしい。
そしてここは末のお姫様である曾祖母の為に建てられた屋敷。
極道と水商売は切り離せないもので、高祖父から継がれた「来島」の名は今でも夜の街で影響力がある。
その曾祖母の代からは完全に女系の家となり祖母は歓楽街の顔役、母は高級クラブのママとそちらの道へ逸れて今に至っていた。
祖父も父も鳳一郎が子供の頃に亡くなり、もうこの家に男は自分一人。
防犯も兼ねて「なるべく雛子ちゃんと一緒に居て」と言いつけられていた訳で、こういう仲になるのは時間の問題だったのかもしれない。
「鳳一郎、数学のテストどうだった?」
「悪くないけど、うちの学校で高得点取ってもな……参考書読むか」
高校二年生の冬ともなると流石に天井が見えてくる。
色事に溺れてばかりいられず、二人とも受験はするつもりなので勉強も忘れてない。
来島家の面々は成績が良かろうと、どうにも素行の悪さが共通していた。
現在は文筆業やメディア進出などカリスマホステスとして名を馳せている姉三人も、強く怖く美しくという伝説を残す歴代スケ番である。
「いい男たるもの紳士であれ」と厳しく育てられ、確かにその方が格好良いと鳳一郎も納得しているものの。
ちなみに祖母からの言いつけによりペン習字も日課でやらされているので、万年筆を持つ鳳一郎の指にはインクの跡がなかなか消えない。
将来の話や具体的にやりたいことを訊かれても困るが、とりあえず鳳一郎には夜を生きるつもりなど無かった。
店やら家やらは姉らが居るので任せて良い。
ただ少し怖いと思うことがあるとすれば雛子とのこと。
気が紛れたら振られるのではないか、とか。
学生らしく普通に告白を経て始まった交際なら良かったのに。
一言で表すなら、雛子から誘われて鳳一郎が流された形。
性依存なら本来は医療を頼るべきなのだろうが、関係を持つ選択をした責任は取って最後まで付き合うつもり。
ただ、その「最後」とはどうやって訪れるのか。
突然別れを切り出されそうな気もする。
あのブラックコーヒーに似た暗褐色の目は何を考えているのか読めず、雛子の本心が分からなくて鳳一郎の腹には不安が居座っている。
「集中しないと終わらないよ?」
問題集を開いても上の空でいたら、雛子に注意された。
誰の所為と思っているのやら。
とはいえ、鳳一郎が勝手に振り回されているだけなので何も言えず。
夕食も勉強も終わって、入浴後にはすっかり緩んだ空気で満たされる。
まだ宵の口でも心地良い微睡みが全身に伸し掛かる頃。
往々にして、世話を焼かれているのが焼いているのか分からなくなる時があった。
鳳一郎がドライヤーの風を当ててやると、洗い立ての淡い金髪はラベンダーを匂い立たせながら砂漠の砂嵐のように広がる。
広くて厚い胸、背中を預けた雛子はすっぽり収まっていた。
湯冷めしないまま頭を温められて、心地良さからもう眠そうな様子。
「なぁ、寝るんならもう布団入った方が……」
「続きしようって言ったのに」
鳳一郎が丁寧に櫛を掛けていると、小さな手に部屋着の裾を引かれて捕獲完了。
子供のような姿を晒しておきながら不意にこうして心臓を跳ねさせる。
それも悪くないので、黙って従うまで。
先程まで世話する為に触れてはいたが、欲情して手を伸ばすのはまるで違う。
寝室で最初に交わすキスが一番甘い。
雛子が着ているミントグリーンの前開きパジャマは肌触りの良いフリース素材。
ふわふわに包まれているのは可愛いので脱がしてしまうのは罪悪感もありつつ、やはり裸が見たい。
布団に座り込んだままボタンを外せば、クリーム色を溶かした白い肌。
夕方は制服を着せたままだったのでほとんど肌を見ずに終わってしまったが、童顔に似合わず身体つきだけはすっかり大人だった。
健康美なイメージの強い白のブラトップでも、肉感的な雛子が身に着けると自然な色気が出る。
Lサイズでもカップに収まりきらない、大きめの林檎が二つ実ったような重量感のある乳房。
一方のショーツは色だけ合わせて、剥いた白桃じみた大きさの尻には随分と小さくアンバランス。
無骨な手を添えて、柔らかい頬から首にキスの雨を降らせる。
昨日咲かせた桜に似たキスマークも再び吸い付き赤が濃くなった。
鎖骨や肩にも散った薄いそばかすにも愛しむように。
そうしているうちにも、下がっていく手は乳房を支える形で布越しに優しく揉む。
張り詰めたブラトップは軽く指先だけで下げると、弾けるように乳房が溢れてしまう。
色付いた先端は甘そうなコーラルピンク。
まだ柔らかい乳首を親指と中指で摘んで、人差し指で撫でてやるとすぐに応えるように固く尖り出す。
「脱がせて良いか?」
「ん……うん……」
ここまで来ておいて煮え切らない返事。
というのも、ブラトップを愛用しているのは腹を見られたくないという理由も含まれるらしい。
括れと筋肉の張りがあるので弛んだ印象が無い腰も、触れてみると柔らかい下腹が掌に収まる。
鳳一郎からすればもっと肉がついていても抱き心地が良くて好みなのだが、雛子としてはコンプレックスらしく恥ずかしがるのが何だか可愛い。
ほとんどサイドが紐のようなショーツも引き下ろすと、濃い金色の翳りまで鳳一郎の前に。
長い髪を下ろして服を脱ぎ捨てた雛子は丸みのある柔らかさがルノワールの裸婦画を思わせる。
きっと陽光の下が似合う芸術じみた美しさも、夜の寝室では仄暗い艶が匂い立つ。
鳳一郎が劣情混じりの視線を這わせれば、流石に雛子も羞恥で息が乱れて肌に仄かな桃色を帯びる。
これからもっと恥ずかしい目に遭わせるのに。
「上、乗りな」
命令しても飽くまでも甘い声色。
今日はシックスナインに決めたものの、体格差が大きく大人と子供のようなので不都合は色々と。
何しろお互いに寝転がった状態では口まで届かないのだ。
そこは日数を重ねて試行錯誤。
枕で支えながら鳳一郎だけ緩く上体を起こせば問題なし。
鼻先の距離、何も隠す物がない雌の部分。
尻に乗られて圧迫されるよりも、自分から顔を近付ける形で舌を伸ばす。
「んやぁ……ッ」
戸惑ったような雛子の声は確かに甘さが絡んでいた。
何をされているのか見えない分、耳や下腹部が酷く敏感になる。
白くて丸い尻は脂が乗っていて見事な量感。
押し開くと濃い桃色の花弁に、合わせ目でまだ莢に包まれた珠。
戦慄く蕾までも全部丸見えで可愛い。
あまり奥まで舌を突き込むと痛がるので、花弁はしゃぶるだけ。
こうしていると甘い雌の匂いで頭が痺れそうになる。
溢れてきた蜜と唾液が混ざり合って淫らな水音。
莢を押し開いて膨らんできた珠に吸い付くと、また泣きそうな吐息が雄の部分に吹き掛かる。
優しくしたいのにいつも溺れてしまう。
堪える癖があるのか、雛子は最中にあまり声を上げない。
感じてばかりでは愛撫が疎かになってしまうので、達するのは交互に。
蕩けた表情が見たいと思いつつも、どうか泣いていませんようにと小さな祈り。
情交から小一時間ほどして目が覚めた。
横向きで寝ていた鳳一郎の胸に、雛子が収まって静かな寝息を繰り返している。
二人とも体格が良い方なので一つの布団では狭く、二つ並べてはいるのだが寒い日はこうなりがち。
「……寝たか」
常夜灯の下、金髪が乱れて無防備な寝顔。
終わった後の雛子は再びふわふわしたフリースのパジャマをしっかり着込むので、何だかぬいぐるみのような抱き心地。
こうしていると甘ったるいくらいに暖かい。
眠気や寒さに負けそうになりつつ、鳳一郎は居心地の良い布団からゆっくりと抜け出した。
部屋着のままでは流石に冷えるので着替えねば。
ハンガーから外したコートを羽織って、出掛ける支度を始める。
夜はこれから、甘い時間はこれから。
ただし違う意味で。
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