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二章:冷たい鳥籠(雛子過去編)
25:炎*
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その日は午後から一人で出掛けるつもりが、思わぬ物を見つけてしまったので予定よりも家を出るのが随分と遅れてしまった。
夕飯も外で取って、鷹人が戻ってきたのは子供が寝るくらいの時間。
「お帰りなさいませ」
メイド服の雛子が玄関まで出迎えに来たのは世話役の義務か。
風呂上がりで乾かしたばかりらしく纏め上げた金髪はしっとり艶めき、仄かに色付いた肌はボディソープが匂い立った。
昨日、バスルームで泡まみれで抱き合った時に噎せ返るようだった薔薇。
同じフレグランスを使っていても肌質で香り方が変わるものらしい。
書斎であんなものを見つけてしまった所為だ。
やたらと甘く感じられて、苛立ちに似た情欲が疼く。
鷹人の自室まではほとんど細い腕を引っ張る形。
着いて早々、ドアの内側に雛子を追い詰める格好になって鍵を掛けた。
「……すぐ始めるぞ」
低い声で鷹人が告げると、ドアとの間に挟み込まれた雛子は動揺一瞬。
見上げてくる双眸が戸惑いで揺れた。
それでもキスを求めれば黙って応じ、差し込んだ舌を迎え入れる。
「ン……っ、ふぅ……」
キスは嫌でないと言ってくれたのは昨日のこと。
苦しげではあるが確かな快楽として受け止め、雛子の唇から熱っぽい声が零れ落ちる。
ああ、思い出してしまった。
父に押さえ付けられながら口腔を舐め回され、不快感に眉根を寄せて呻く雛子の姿。
あの時は切れ切れに拒絶の言葉を繰り返しては泣いていた。
自分の親よりも年上の男に奪われるのはさぞかし悲しいだろう。
アルバムの写真は切り取られた一場面に過ぎず。
USBメモリの中身は幾つもの動画だった。
今よりも短かった金髪に幼い面差し。
乱れた中等部の制服から覗く、まだ華奢な身体つき。
書斎の机の上を舞台に様々な悍ましい行為の数々を受ける雛子が映っていた。
時に卑猥な台詞を口にすることを命じられて中に出され、時に俯せのままペンで尻を調教され。
この数日、鷹人が酷いことをしてもどこか諦めたような冷めたような色の表情。
おずおずと自ら腕を緩めて受け入れ、本気で抗ったりしなかったのに。
写真や動画では無力感で打ちのめされて、ぐったりと泣き腫らしていた。
汚される艶姿を晒す雛子から痛々しくも目が離せず。
ランプに照らされた涙はまるで橙色の宝石。
潤んだ暗褐色の双眸から零れ落ちる様は綺麗だった。
ただでさえ凶暴な嗜虐心が空腹のように牙を剥いて涎を垂らす。
鷹人の中にある魔女の鍋へ混ざり込み、また大きく色を変えてしまう。
こんな写真や動画だけでは足りない。
父には見せたその顔を、どうしてもこの目で見たかった。
欲しい、欲しい。
その美しい絶望を寄越せ。
「あの、鷹人様……ベッド行きませんか……?」
貪るキスはそのまま唇を喰らいそうな激しさ。
酸欠で呼吸の乱れた雛子がドアに凭れ掛かって申し出てくる。
もう蕩けてきた目に、薔薇色に染まった頬。
唾液の糸が消えてしまうのをやたら惜しい気持ちで見送って、鷹人も荒く息を吐いた。
「っん……や、あぁ……」
開いた口で返事の代わりに白い首を甘く噛んだ。
ドアを背にしたまま痛みに仰け反る雛子の身体を掻き抱くと、ずるずると崩れるように座り込む。
身長差があるので立ったままでは少し触れ難く、揃ってカーペットが敷かれた床の上。
駄目だ、もう待てない。
せめてソファーまで運んでやるべきなのだろう。
ここでは廊下に声が届いてしまうが、そんなことどうでも良くなる。
書斎からずっと燻っていた情欲の火。
昼間は雛子の部屋に押し入ってしまいたいところを何とか抑え、外出すれば頭が冷えるかと思ったが彼女の顔を見た途端に熾きてしまった。
「……何か嫌なことがあったのなら聞きますけど、話したくないならそれも構いませんよ。破かれると困るので自分で脱ぎますね」
雛子がボタンを外し始めたのは従順な訳でない。
割り切ったような、呆れのような溜息。
共に過ごして数日、雛子の中身も見えてきた。
可愛らしい印象とは裏腹に物事を柔らかく受け止めてどこか冷静。
偏差値の高い名門私立の冠羽女学園なら確実に賢いだろう。
食事をいつも美味そうに食べる辺り楽しむ余裕もあれば図太さも垣間見えた。
悲劇に襲われてきても流されず、自我が強い。
容姿とのギャップは落胆するものでも魅力的でもある。
鷹人にとっては後者、ますます興味を引いた。
本当の雛子はどんな人間なのか。
しっかり着込んだ衣服を剥ぎ取ってしまいたくなるような願望。
雛子がボタンを外し始めた時に胸元を開くだけに留めて、敢えて着せたまま。
そういえばメイド服で事に及ぶのは初めてか。
昨日の朝は口での奉仕のみで着せたまま、反対に夜は風呂なので全部脱いでしまった。
加えて、最上家の女中に手を出したり昔の彼女とそういう遊びをしたことも無い。
ブランケットに隠れて雛子を愛でたのは今朝のこと。
同じように長いスカートの中に潜り込み、これでは躾の悪い犬。
薄布に包まれた下腹部に鷹人が顔を寄せた。
写真や動画も合わせて、どれもこれも少女趣味な白い下着。
やはり父の趣味なのだろうか。
そんなことを考えてしまい、つい乱雑な手でショーツを脱がして放り捨てる。
「や……っ、あぁ、駄目ですって……」
膝を割ると流石に雛子も恥ずかしがって内腿を震わせたが、キスだけで感じるのでもう花弁は潤んでいた。
風呂上がりで汗ばむとボディソープの薔薇が蘇る。
スカートの薄暗がりの中で雌の匂いと混じり合い、誘われるまま口付けて鷹人は夢中でしゃぶりつく。
ここは泥濘んで乾かない、雛子の傷。
嘆きの涙は突き刺した父が残らず飲み干してしまったのだろうか。
いや違う、無表情ではあるが決して無感情ではない。
淫らな水音を立てながら蜜の味に溺れていると発情が頭まで回って目眩がする。
鷹人が身を起こしてスカートから這い出た時、床に寝そべる雛子は切なげな目で見つめてきた。
父でなく鷹人自身に向けられたもの。
今、抱いている男は誰なのか。
本当なら剥き身のまま突っ込んで、種を撒いて、自分だけのものにしてしまいたかった。
理性の欠片で踏み止まって、焦れる手で避妊具を着けた雄を雛子の中へ打ち込む。
鷹人も今まで温かな恋なら何度かしてきたつもり。
それでもこちらから相手を温めることが出来ず、いつも気が咎めて別れてしまう。
だから執着や束縛なんて知らなかった。
こんなのは初めてだ、誰かのことを独占したいと心から思うなんて。
雛子が欲しくて堪らなくなる。
恋情は情欲の炎と絡んで暴れ狂って、内側から焼き尽くしそうな熱を持つ。
夕飯も外で取って、鷹人が戻ってきたのは子供が寝るくらいの時間。
「お帰りなさいませ」
メイド服の雛子が玄関まで出迎えに来たのは世話役の義務か。
風呂上がりで乾かしたばかりらしく纏め上げた金髪はしっとり艶めき、仄かに色付いた肌はボディソープが匂い立った。
昨日、バスルームで泡まみれで抱き合った時に噎せ返るようだった薔薇。
同じフレグランスを使っていても肌質で香り方が変わるものらしい。
書斎であんなものを見つけてしまった所為だ。
やたらと甘く感じられて、苛立ちに似た情欲が疼く。
鷹人の自室まではほとんど細い腕を引っ張る形。
着いて早々、ドアの内側に雛子を追い詰める格好になって鍵を掛けた。
「……すぐ始めるぞ」
低い声で鷹人が告げると、ドアとの間に挟み込まれた雛子は動揺一瞬。
見上げてくる双眸が戸惑いで揺れた。
それでもキスを求めれば黙って応じ、差し込んだ舌を迎え入れる。
「ン……っ、ふぅ……」
キスは嫌でないと言ってくれたのは昨日のこと。
苦しげではあるが確かな快楽として受け止め、雛子の唇から熱っぽい声が零れ落ちる。
ああ、思い出してしまった。
父に押さえ付けられながら口腔を舐め回され、不快感に眉根を寄せて呻く雛子の姿。
あの時は切れ切れに拒絶の言葉を繰り返しては泣いていた。
自分の親よりも年上の男に奪われるのはさぞかし悲しいだろう。
アルバムの写真は切り取られた一場面に過ぎず。
USBメモリの中身は幾つもの動画だった。
今よりも短かった金髪に幼い面差し。
乱れた中等部の制服から覗く、まだ華奢な身体つき。
書斎の机の上を舞台に様々な悍ましい行為の数々を受ける雛子が映っていた。
時に卑猥な台詞を口にすることを命じられて中に出され、時に俯せのままペンで尻を調教され。
この数日、鷹人が酷いことをしてもどこか諦めたような冷めたような色の表情。
おずおずと自ら腕を緩めて受け入れ、本気で抗ったりしなかったのに。
写真や動画では無力感で打ちのめされて、ぐったりと泣き腫らしていた。
汚される艶姿を晒す雛子から痛々しくも目が離せず。
ランプに照らされた涙はまるで橙色の宝石。
潤んだ暗褐色の双眸から零れ落ちる様は綺麗だった。
ただでさえ凶暴な嗜虐心が空腹のように牙を剥いて涎を垂らす。
鷹人の中にある魔女の鍋へ混ざり込み、また大きく色を変えてしまう。
こんな写真や動画だけでは足りない。
父には見せたその顔を、どうしてもこの目で見たかった。
欲しい、欲しい。
その美しい絶望を寄越せ。
「あの、鷹人様……ベッド行きませんか……?」
貪るキスはそのまま唇を喰らいそうな激しさ。
酸欠で呼吸の乱れた雛子がドアに凭れ掛かって申し出てくる。
もう蕩けてきた目に、薔薇色に染まった頬。
唾液の糸が消えてしまうのをやたら惜しい気持ちで見送って、鷹人も荒く息を吐いた。
「っん……や、あぁ……」
開いた口で返事の代わりに白い首を甘く噛んだ。
ドアを背にしたまま痛みに仰け反る雛子の身体を掻き抱くと、ずるずると崩れるように座り込む。
身長差があるので立ったままでは少し触れ難く、揃ってカーペットが敷かれた床の上。
駄目だ、もう待てない。
せめてソファーまで運んでやるべきなのだろう。
ここでは廊下に声が届いてしまうが、そんなことどうでも良くなる。
書斎からずっと燻っていた情欲の火。
昼間は雛子の部屋に押し入ってしまいたいところを何とか抑え、外出すれば頭が冷えるかと思ったが彼女の顔を見た途端に熾きてしまった。
「……何か嫌なことがあったのなら聞きますけど、話したくないならそれも構いませんよ。破かれると困るので自分で脱ぎますね」
雛子がボタンを外し始めたのは従順な訳でない。
割り切ったような、呆れのような溜息。
共に過ごして数日、雛子の中身も見えてきた。
可愛らしい印象とは裏腹に物事を柔らかく受け止めてどこか冷静。
偏差値の高い名門私立の冠羽女学園なら確実に賢いだろう。
食事をいつも美味そうに食べる辺り楽しむ余裕もあれば図太さも垣間見えた。
悲劇に襲われてきても流されず、自我が強い。
容姿とのギャップは落胆するものでも魅力的でもある。
鷹人にとっては後者、ますます興味を引いた。
本当の雛子はどんな人間なのか。
しっかり着込んだ衣服を剥ぎ取ってしまいたくなるような願望。
雛子がボタンを外し始めた時に胸元を開くだけに留めて、敢えて着せたまま。
そういえばメイド服で事に及ぶのは初めてか。
昨日の朝は口での奉仕のみで着せたまま、反対に夜は風呂なので全部脱いでしまった。
加えて、最上家の女中に手を出したり昔の彼女とそういう遊びをしたことも無い。
ブランケットに隠れて雛子を愛でたのは今朝のこと。
同じように長いスカートの中に潜り込み、これでは躾の悪い犬。
薄布に包まれた下腹部に鷹人が顔を寄せた。
写真や動画も合わせて、どれもこれも少女趣味な白い下着。
やはり父の趣味なのだろうか。
そんなことを考えてしまい、つい乱雑な手でショーツを脱がして放り捨てる。
「や……っ、あぁ、駄目ですって……」
膝を割ると流石に雛子も恥ずかしがって内腿を震わせたが、キスだけで感じるのでもう花弁は潤んでいた。
風呂上がりで汗ばむとボディソープの薔薇が蘇る。
スカートの薄暗がりの中で雌の匂いと混じり合い、誘われるまま口付けて鷹人は夢中でしゃぶりつく。
ここは泥濘んで乾かない、雛子の傷。
嘆きの涙は突き刺した父が残らず飲み干してしまったのだろうか。
いや違う、無表情ではあるが決して無感情ではない。
淫らな水音を立てながら蜜の味に溺れていると発情が頭まで回って目眩がする。
鷹人が身を起こしてスカートから這い出た時、床に寝そべる雛子は切なげな目で見つめてきた。
父でなく鷹人自身に向けられたもの。
今、抱いている男は誰なのか。
本当なら剥き身のまま突っ込んで、種を撒いて、自分だけのものにしてしまいたかった。
理性の欠片で踏み止まって、焦れる手で避妊具を着けた雄を雛子の中へ打ち込む。
鷹人も今まで温かな恋なら何度かしてきたつもり。
それでもこちらから相手を温めることが出来ず、いつも気が咎めて別れてしまう。
だから執着や束縛なんて知らなかった。
こんなのは初めてだ、誰かのことを独占したいと心から思うなんて。
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