黄仁の花灯り

鳥崎蒼生

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温泉

第1章 3-4

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翌朝、石鹸を確認すると、良い感じに固まっている。一昨日の物から1つを型から外し、半分に切る。中はまだ少し柔らかい。ネリっとした手応えがある。
ひとまず半分で手を洗ってみる。多少の泡立ちしかないが、洗った後の手がしっとりしているように感じた。
炎珠エンジュ鈴明リンメイにも試してもらったが、同じような感想だった。
残りを炎珠に渡して、洗濯に使ってもらうことにした。汚れのひどい部分に使ってもらって、感想を聞いてもらう手はずになっている。
もう半分は小刀で削って、みじん切りにして、用意してもらった酒壺の小さめの物にそれを入れて、熱湯を注ぐ。
中身をしっかり溶かした後、実を入れてカシャカシャと振る。
ある程度振ったところで、蓋を開け、中を確認すると、ちゃんと泡立っていた。
どうやらこれも、見た目だけは成功したらしい。
それで鈴明と炎珠に試しに髪を洗ってもらう。初めは戸惑っていたが、使い終わって、髪が乾いた頃には、おおよろこびしていた。水だけで洗った時は、パサついていた髪も、今は指通り良く艶めいていた。
本当は泡活草を練り込んで、石鹸を使用した際に泡立たせたいが、それを作るには改良を重ねるしかない。
なんせ、日本には泡活草に変わる薬品がすでに開発されていたので、植物を使う必要はなかった。
ただ、知識として泡立つ実がムクロジと言う名前という事と、昔はそれが石鹸代わりに使われていたという物があった。
それを応用して、記憶の中の泡立つ石鹸を作ろうと思ったわけだから、半分は手探りだ。
今回はこれでも上出来だろう。
後は洗濯物の汚れの落ち具合だけだ。汚れのひどい部分が綺麗になれば、固形の石鹸の効果が分かるだろう。
残りの石鹸は取りあえず、そのまま干しておく。固まり具合を確認したい。干して水分が蒸発すれば、もう少し固くなるかもしれない。
午前中に出来ることを全て終え、昼食を軽く取った後、昨日の言葉通り、宇航様が私の部屋へ迎えに来た。
宇航様に言われるがまま、馬車に乗り小半刻。(日本の時間軸で言えば、一刻は2時間、判刻は1時間、小半刻は30分)宇航ユーハン様は口を開かず、たまに茶に手をつけるぐらいだ。
これからどこへ行くのか聞きたかったが、聞ける空気感ではなく、何故か怒っているようにも感じられる。
ピリピリした時間の中、空気は重いし、すでに帰りたい気持ちで一杯だった。
視線も合わせられず、外を覗いてみると、どうやら山道を進んでいるようだ。
こんな所に連れてきた目的は、全く分からないが・・・もしかしたら泡活草のあった村へ向かっているとか?
それならば、昨日話をしているだろうし、こんな雰囲気にはならない気がする。
色々思考を巡らせていると、急に馬車が止まった。
「降りよう。」
そう言って宇航様が腰を上げたので、私も立ち上がった。
馬車から降りる際、足の不自由な私を気遣って宇航様が手を貸してくれる。
怒っていたのではないのか・・・
そう思いながら、馬車から降りきった所で、宇航様に抱えられた。
あまりに突然のことに声も出なかったが、
「ここから先は少し登り坂で、足下も悪い。だから少しだけ我慢してくれ。」
宇航様がそう答えたので、私は何も言わなかった。
あまり褒められたことではないが、こうして抱えられるのは、初めてではないし慣れてしまっているのかもしれない。
辺りは木々が生い茂り、少し湿気の多く、木の葉が空を覆って、少し薄暗い場所だ。土の湿った匂いに混じって、少し甘い匂いがする。
そのまま坂を登り切った所で、光が私の顔を照らし、眩しくて思わず目を細める。
「着いたよ。」
宇航様は私を地面に下ろし、杖を渡す。
細めていた目を開いて、飛び込んできた光景に息をのんだ。
黄色い布を敷き詰めたような、一面の花畑。
先ほどの光景の先にこんな景色があるとは・・・。これほどまで群生した菜の花を見るのは初めてだ。
菜の花といえば油、そう菜種油の材料だ。
なんと言うことでしょう。あれほど求めていた油の材料がこんな所に!
「宇航様!何故、私が欲しいものが分かったの?しかもこんなに沢山!」
「村へ行く途中で見つけて、気分転換に綺麗な花でもみれば、桜綾も喜ぶかと思ったのだ。」
「はい!嬉しいです!油の材料がこんなに・・・」
なんか会話がかみ合っていないような気がする。
「桜綾・・・ここに連れてきたのは、油の材料を見せるためではないよ。花をみて欲しかったのだが?」
目を細くしながら私を見る。
(あぁまたやってしまった・・・何度やらかせばいいのだか・・・)
そう思って自分の額を平手で叩く。
「宇航様。もっ勿論、花が美しいです。あぁなんていい匂いかしら。あは、あははは」
宇航様の目が更に細くなっている。今更、誤魔化せないか。
「君の頭には、石鹸のことしかないのかい?これでは先が思いやられる・・・」
大きなため息を一つ。
確かに、申し訳ないことをした。きっと本当にこの景色を見せたくて、忙しい合間に連れてきてくれたのだろう。
「ごめんなさい。宇航様の心遣いを無にするような事を言いました。でも嬉しかったのは本当です。綺麗なのも。」
取り繕った所で、口から出てしまったものは取り返せるはずもない。
失望させてしまったことに後悔と恐怖が湧いてくる。
ここで宇航様に嫌われれば、私はどうなってしまうか分からないからだ。
「仕方ないね。桜綾らしい。石鹸を作り終えたら、次は何に夢中になることやら。」
私の心配とは反対に、宇航様は袖で口を隠しながらも、声を出して笑っている。
くるくると変わる宇航様の表情に、戸惑いながら、怒ってはいない事に安堵する。
しかし、本当に見事な菜の花畑だ。黄泰でも春には花を咲かせていたが、本数が集まれば、こんなにも香りが強いとは。
そういえば、記憶に菜の花の芥子和えという料理があった。こちらにもからし菜は存在するから、似たものを作れるかもしれない。
「宇航様、この花のもう一つの楽しみ方は知っていますか?」
「愛でる、油になる以外にという事か?」
「そうです。もう一つこの花には使い方があるんです。試して見ますか?」
宇航様は頭をかしげながら、考えているが、答えは思いつかないらしい。
こちらでは食さないのかもしれない。菜の花の芥子和え。桜の記憶だが、ここには練り芥子はないが、からし菜はある。
もし、からし菜が手に入らなければ、他の物を作ってもいい。珠璃の街では、海鮮なら簡単に手に入るだろう。
私は周りに咲いている菜の花の蕾の多い物を選び、引き抜いていく。
それを見て宇航がギョッとしているが、かまわずに片手で握れるだけの菜の花を取った。
それをもって、宇航の元に戻る。
「それを持ち帰るのか?油にするなら少ないのでは?」
「宇航様、油は種からでないと。これは花だから、油にするためではないんです。でも、お詫びに今度は私が宇航様を驚かせます!」
そう言って菜の花を持った手を上に持ち上げると、土が降ってくる。
顔を直撃した土を払いながら、口に入った土を吐き出す。
それをそばで笑っている宇航様が、そっと私の顔に手を伸ばしたので、反射的にかがんでしまった。
宇航様はそんな私を見て、怒るわけでもなく、自分も屈んで再び顔に手を伸ばし、私の頬を親指で擦る。
「土が付いている。」
拭き取った後、私の手から菜の花を取ると、もう片方の手で私を立たせる。
杖を拾い上げて私に持たせると、再び抱き上げられてしまった。
「桜綾は本当に面白いね。見ていて飽きない。部屋に飾っておけば、私の暇な時間に癒やされるかもしれない。」
「私は人形じゃありません。それにわざとではないし。」
来た時とは違い、宇航様は終始笑顔だったが、何故に来るときはあんなに怒っていたのだろう?という疑問が湧いた。
「宇航様。なぜここへ来るときは怒っていたの?」
「怒ってはいなかったが?桜綾が黙っていたから、私も黙っていた。後、その・・・少し眠かった。」
(何じゃそりゃ。)
無表情で黙りこくっていたのは、眠かったから?という事か。
気が抜けるような意外な答えだった。しかし、眠いのに眠らずここへ連れてきてくれたのだ。
足場の悪い下りを器用に降りていく宇航様だが、本当は疲れているのではないかと心配になった。
ただでさえ、領主という立場上、仕事も多いだろう。しかも、朱有から珠璃まで馬を走らせてきているのだ。
その仕事内容を私は知らないが、本来なら私などにかまっている時間はないはずだ。
馬車たどり着き、帰路に就く。
相変わらず、ガタガタと揺れて落ち着きのない乗り心地だが、宇航様は何食わぬ顔で座っている。
「宇航様、眠いのなら少し寝たら?ってこの揺れじゃ、難しいかな。」
自分が言ったのに自分で否定して、何が言いたいのだか。
すると宇航様が手招きして、私に横に座れという仕草をする。
揺れに気をつけながら、少し離れて隣へ座ると、突然太ももに宇航様の頭が乗っかってくる。
驚くが、動けば宇航様の頭が落ちてしまうので、動けない。
「さっき抱えてやっただろう。その礼だと思って、少しの間、膝を貸してくれ。」
そう言われると、何も言い返せないが、これで宇航様が楽になるのなら、これぐらいはなんともない。
黙ってそのまま馬車に揺られることにした。
宇航様は目つぶり、微動だにしない。よく耳をこらすと、すぅすぅという寝息が聞こえてくる。
よほど疲れていたのだろう。宇航の身長からすると狭すぎる馬車の中、しかも揺れのひどい状態でも、窮屈な姿勢でも眠れるのだから。
やはり馬車の改良をいずれ師匠と考えてみるのもいいかもしれない。
自動車の知識はなくても、私の持っている物を応用すれば、出来る日が来るかもしれない。それには私も馬車の構造を知っておかなければならない。それを考えれば、今すぐにそれを実行するのは難しいが、いつか出来ればと思う。
それに大がかりな事は師匠もきっと好きなはずだ。
今度、馬車の構造についても聞いて見よう。師匠が分からなければ、馬車を作っている所へ行ってみてもいいかもしれない。
宇航様が眠っている間、私の思考はまたも飛んでいたようで、馬車が止まったことに気が付かなかった。
出てこない私達を心配して、御者が声をかけてきて、初めて気が付いた。
寝ている宇航様を起こすのは、申し訳ない気もしたが、部屋で休んでもらう方が良さそうだと思い、宇航様を揺すって起こした。
「あぁもう着いたのかい?」
私の膝から頭がどけられると、自分の足が痺れていることに気が付いた。
「桜綾、降りないのかい?」
「お気になさらず、領主様はお先に屋敷へお戻りください。」
足が痺れているとは言いづらい。宇航様には早く屋敷に戻って頂きたいのだが・・・
宇航様に笑顔を向けながら、手振りで外へと伝える。
それを見て気が付いたらしく、宇航様はまたも私を抱え上げる。
「領主様、下ろしてください。痺れただけだから、すぐに治ります。それに、この恰好はさすがに・・・」
「足を使いすぎたとでも言えばすむ。それにこれは私が招いたことだからな。」
屋敷の中に抱き抱えられて入るのを、使用人達が見ている気がして、顔が赤くなる。
(恥ずかしすぎる・・・早く部屋に着かないかな・・・)
宇航様は何食わぬ顔をしているが、私は顔を隠すので精一杯だ。
そろそろ部屋に着こうかというとき、よりにもよって母に出会ってしまった。
「桜綾!どうしたの?宇航様、何があったのです?桜綾は大丈夫なのですか?」
母の心配性には困った物だ。
「大事ない。少し歩かせすぎてしまった様でね。杖をつくのも辛そうだったから、抱えて戻っただけだ。」
用意したかのようにでまかせな言葉が出てくる。
「お母様、大丈夫です。領主様のお手を煩わせてしまいました。領主様、ここで大丈夫でございます。母もおりますので。」
私がそういうと、そっと下ろしてくれた。おかげで痺れもなくなっている。
その後すぐに御者が追ってきて、菜の花を手渡してくれた。
馬車のことを考えすぎて、忘れていた。
「領主様、今日の夕食はこちらでお召し上がりですか?」
「そのつもりだ。その前に少しだけ休ませてもらう。ではこれで。」
宇航様はそのまま身を翻し、元来た道を戻っていった。
母は私の側で、足を心配そうに見ている。
「お母様、お願いがあるのですが、一緒に夕食を作ってはもらえませんか?」
突然の申し出に、嫌がられるかと思ったが、母は嬉しそうに目を細める。
「いいわよ。私もたまには腕を振るわないと、鈍ってしまうわ。でも足は大丈夫なの?」
「はい。領主様が気遣ってくださったおかげで、大丈夫です。」
私の様子を見て安心したのか、私は母に支えられて、厨房へと向かった。
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