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■第7章: 雪上決戦!
【 第2話: 聖なる夜① 】
しおりを挟む俺は、恐る恐る寝室の扉を開けた。
すると、浴室の方でシャワーを浴びる水の音がする。
ミャーは、先にシャワーを浴びているようだ。
俺は、天蓋カーテンを開け、円形のベッドの上に腰掛けた。
やがて、シャワーの音が消え、浴室から頬を綺麗なピンク色に染めたミャーが出てきた。
今日は、水色のうさちゃんガウンだ。
モカブラウンの濡れた髪をブルブルと横に振ると、水の雫が飛び散った。
さすが、15歳だ。化粧なんてなくても、肌のキメは細かくて、まるで剥きたてのゆで卵のように、ツルンとして若々しい。
ミャーと一瞬、目が合う。
ミャーがそれに気付くと、高潮した顔を猫ニャンニャンの手で覆い、俺に背中を向ける。
ガウンの下から出ているミャーのかわいい尻尾が、ゆっくりと波打つように動いている。
かなり興奮しているようだ。
これは、やばい……。
「ミャー、俺もシャワー浴びてくるね……」
「うん……♥」
俺は、ミャーの横を通り過ぎると、そそくさと浴室へ入っていった。
シャワーを浴びている最中、俺はミャーのことで頭がいっぱいだった……。
確かにミャーと一緒にベッドでニャンニャンしたい……。
だが、血を吸われるのは怖い……。
「(俺は、どうしたらいいんだ……)」
シャワーを浴び終り、恐る恐る浴室から出てみると、ミャーが天蓋カーテン越しに、ベッド中央でちょこんと女の子座りをしているのが見えた。
俺が浴室から出たことに気付いたミャーは、恥ずかしそうに俺の方を見て、こう言ったんだ。
「タロー、あのね……。その……」
『ゴクリ……』
俺は思わず、次の言葉にドキドキしながら、唾を飲み込んだ……。
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