時ヲ震ワス鐘 ~御嶽山大噴火~

星野 未来

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【 2014年9月27日 午前11時50分 】

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 私が叫んだが、周りの登山客は、呆気に取られている。
 でも、もう時間がない。急がないと……。

「お願い、逃げてーーっ! もうすぐこの御嶽山が噴火するのーーっ! お願いだから、みんな逃げてーーっ!」

 私はいつしか頂上の御嶽神社へと到着していた。
 逃げるよう叫びながらも、紫苑のことを探す。

「みんな逃げてーーっ! もうすぐ噴火が起こるのーーっ! 紫苑ーーっ! 紫苑ーーーーっ!!」

 すると、あの彼の声が聞こえてくる。

「…………。桂花ーーっ!」

 ふと、声のする方を見下ろすと、御嶽神社の石段の左下の岩場に、紫苑の姿が目に入った。

「紫苑ーーっ! 逃げてーーっ! もうすぐ御嶽山が噴火するのーーっ!」

 携帯電話の時計を見ると、午前11時51分。
 もう時間がない!

 私は走った。
 石段を転びそうになりながらも、紫苑の元へと必死に走った。
 でも、紫苑は私の方へと山へ登ろうとしている。

「紫苑、今すぐ下山してーーっ! 下りるのーーっ! 登っちゃダメーーっ! 走って下りてーーっ!」

 そして、無情にもそれは起こってしまった……。

『ズゴゴゴゴ……』

「な、何だ……?」

 周りの登山客も、この異変に気付き始めた。

『ズガァーーンッ!! バラバラバラ……』

 噴火が始まった……。


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