恋愛 出会いから婚約まで

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仕事

 またぁ、よくもまぁこんなに何回も同じ展開があるものだわ。
「お願いだ、俺の話を聞いてくれ。また会ってくれるって言っていたじゃないか」
「社交辞令で申し上げただけですわ。それを貴方様が勘違いをされただけで」
「嘘だったのか、この俺を馬鹿にしやがって、いくら伯爵令嬢だからって図に乗ってるんこっちへ来い。世の中がどうゆうものかお前に分からせてやる」
そう言うと男は、同僚のメアリーの腕を掴み暗闇へ引っ張り込もうとした。
「痛い。やめてください。人を呼びますよ」
いつもの通り成り行きを見ていたが、このままではやはり危険とメアリーを助けようと歩み寄ろうとした時、横から男の腕を掴む人影が出てきた。
「いい加減にしたらどうだ。ここがどこだかわかってやっているのか」
冷ややかな視線を男に落としながら鎧の男がそう吐き捨てた。国王陛下の間の入り口警護にあたっている騎士だった。騎士に腕を持たれた男はなおも抵抗し鎧の男に殴りかかろうとしたが素手と鎧ではかなうはずもなくすぐに溝内に拳をくらい動かなくなった。騎士はその男を肩に担ぎ上げるとその場を後にしようとしたが、私に前でなぜか立ち止まり、私の顔を見ていた。私が驚き何かあるのかと周囲をキョロキョロ見ていると
「エリーゼじゃないか。どうしてここにいるんだ。服装と髪型が違うから一瞬見間違えたかと思ったぞ」
と・・その声には聞き覚えがあった。
「えっ、もしかしてドラガル様」
騎士は、さっき沈黙させた男を床に落とすと鎧の面を上げた。そこにはドラガルの顔があった。
「えっ、どうしてここにいるの」
「それはこっちのセリフだが・・」
私がまた話しかけようとすると
「今はお互い仕事中だからまた後で」
ドラガル様はそう言うと落とした男を再び担ぎ上げ暗闇へと消えていった。茫然とやり取りを見ていたメアリーが私に駆け寄ると
「ちょっと、エリーゼどういうこと。あの方と知り合いなの」
と問うてきた。私は少し慌てて
「知り合いっていうか。まぁ・・・」
と軽く返答した。メアリーの問い掛けはそこで終わることなく
「ちょっと教えなさいよ。今まで色恋沙汰に無縁のあなたが異性と会話しているところなんて今まで見たことないんだから、気になってしょうがないじゃないの」
「はぁ、今は仕事中なのでまた今度」
私はそう言うとメアリーの追求を振り切り侍女待機室へと戻った。待機室に戻ってからもメアリーの追求は収まることはなく、かなりうるさくなってきたため簡単に今までの出会いについて話をした。
「そういうこと。それでエリーゼは彼の事どう思っているの。ただの友達ってことはないでしょ」
「そう言われても困っているところを助けてもらったぐらいで」
「どうなのよ、白状しなさいよ。」
「白状もなにも、別に友人としか思ってないんだから答えようがないじゃない。」
「あぁ、やっぱり恋愛に疎いあなたから色恋沙汰を聞くのはもう少し先のようね。せいぜい飽きられないように頑張りなさいよ。優しそうな人だしいいんじゃないの」
私はメアリーが言った『優しそう』に同感したため
「そうね」
と返答した。そのあと私はメアリーから指摘された自分の思いについて考えたが一向に答えが出るようには思えず考えるのをやめることにした。
 その日の仕事終わり、いつものように馬の世話をしていると簡素なシャツにズボンとブーツを身につけ腰に剣をさしたドラガル様が片手に小荷物を持って厩舎にやってきた。
「エリーゼおはよう、もうそろそろ仕事は終わりそうか。今食堂で朝食を詰めてもらってきたんだが一緒にどうだ」
「あっおはようございます。もうすぐ終わるので上で待っていてもらえますか」
「わかった」
ドラガル様はそう言うと厩舎の二階へと上がっていった。私は急いで仕事を終わらせ、厩舎の二階へと上がっていった。ドラガル様は以前は、結婚前の淑女が男性と一つの部屋で過ごすことはよくないと断っておられたがここは王宮の部屋とは違い馬の厩舎であるため大丈夫と私が何度も言うため仕方なく私の意見に合わせ厩舎の二階で二人だけで時々過ごしてくれるようになった。ドラガル様は私より四歳年上で騎士であり時々融通が利かない所もあるが歩み寄ろうとしてくれるところもあるので接しやすい。二階に上がるとテーブルの上に朝食のサンドイッチとあたたかなスープが準備してあった。
「お待たせしました。お気遣いしていただきありがとうございます」
「エリーゼも夜勤明けなのだろう。疲れているのは一緒だから大丈夫だ」
二人で朝食を摘まみながらお互いの仕事について話を始めた。
「私は王妃様の侍女をしていて剣術ができるから護衛も兼ねて夜勤をしているんです。昼間の仕事になるとどうしても人と接する機会が増えて煩わしいからあまり人と接することのない夜勤がちょうどいいのもあって・・」
「ふーん、そうだったのか。俺は国王陛下の間の夜間警護にあたっている。俺の場合は、顔と腕に傷があるから見栄え的にもよくないから昼間の勤務から夜の勤務に変更になった」
「そうなんですか。でもひどい話よね。傷があるからって実力に関係なく見栄えだけで夜勤にするなんて」
と私が言うと、
「実力もどううだか」
ドラガル様はそう言って苦笑いした。私がその言葉に対して真剣な表情で
「そんなことはないと思います。私が困っている時に助けてくださったし、相手を一撃でやっつけてしまうなんて普通ではできないことだし、何より人よりもたくさん努力している人が他の人に負けるなんてないと思います」
と私が言い切ると
「えっ」
ドラガル様はかなり驚いた表情で私の方を見ていた。私はしまったという顔をしてドラガル様に理由を話した。
「時々早く仕事が終わった時に厩舎の二階から中庭を見ていることがあって・・だいたい見るといつも決まった人が練習をしていて・・最近それがドラガル様だって気が付いたんです。剣を振っている姿を見て思い出したんですけど、侍女になる前、王宮で行われた騎士の大会でドラガル様優勝していたことがあったでしょ。私たまたまその大会を祖父と観ていてドラガル様かっこいいなぁって思ったんです。あの時ってまだ十代でしょ。私も剣を少し扱うからすごく憧れたのを今でも覚えています。あの時は、周囲の令嬢がうるさくて大変だったんですから・・」
「あぁ、あの時の試合を観ていたのか。それにしてもそんなに周囲がうるさかったのか、俺はそんな風には思わなかったが」
ドラガル様は不思議そうにそう言った。
「そうですよ。令嬢たちがキャーキャー言って、凄くモテてたみたいでしたけど・・」
私がそう付け足すと
「そんなことはないだろう。俺が歩くと令嬢たちは急いで逃げて行っていたぞ」
「あぁドラガル様は、乙女心がわからないんですねぇ。それは逃げてたんじゃなくて照れてたんです。ドラガル様って本当に恋愛に疎いですねぇ」
「そうか、そうではないと自分では思ていたんだが・・どうしても男兄弟だからなぁ。エリーゼに指摘された通り実際は分かっていなかったのかもしれないなぁ」
「その言い方だと今は分かってるみたいな感じですけど・・」
「まぁ」
ドラガル様は言葉を濁した。私は今も同じだなと心の中で思ったが深く追求せず話題を変えた。
「ドラガル様、今度私に剣の稽古をしてもらえませんか、ドラガル様は今も騎士をされているからあの時よりもっと強くなっているんでしょ」
「まぁ、鍛錬は積んでいるからそれなりには・・」
「じゃあ、よろしくお願いします」
「いいが、エリーゼは、剣を振るのが好きなのか」
「好きですよ。幼いころから教えてもらっていたので護身術と剣術は一応人並み以上にはできると自負しておりますし」
私が笑顔で言うとドラガル様は驚いた顔をしていた。私がドラガル様との剣の稽古を想像しながら
「あぁ剣の稽古が待ち遠しいなぁ。でも、ご迷惑じゃなかったらですけど・・」
と言うと
「あぁ別に今はすることはないからいつでも相手になるよ」
とドラガル様は笑顔で返答してくれた。
「ありがとうございます。あぁ今からすごく楽しみ。後で剣を磨いておかなくっちゃ」
するとドラガル様は驚いたように
「えっ、家から剣を持って来ているのか」
と尋ねてきた。
「勿論、いつ何が起こるか分からないでしょ」
私がウインクしながら言うとそれを聞いたドラガル様は嬉しそうに笑っておられた。
それからは、夕方ドラガル様に剣の稽古をつけてもらう日課が増えさらに充実した日を過ごすようになった。

いつものように夕方、ドラガル様と剣の稽古をしていた。
「なんで勝てないの。悔しい」
私が怒りながら剣を振っていると、ドラガル様は笑いながらサッとまた剣をかわした。どうしても勝てない。ドラガル様は強いがそれでも少しぐらいは驚かすことはできるだろうといつも思うが全くである。どちらかというと手加減されている感じだ。やはり王宮騎士にもなると桁が違うのか・・ドラガル様の剣は、太刀筋も綺麗で・・なんとかわし方まで綺麗に見えるのだ。
「ドラガル様、手加減してるでしょ」
私が怒りながらそう言うと
「じゃあ」
と言ってドラガル様は私の懐に一瞬にして入ってくると私の剣を叩き落とした。私が呆気にとらえているとドラガル様は私の剣を拾い私に渡しながら
「疲れたから休もうか」
と声を掛けてきた。私は負けたことが悔しかったが実際ドラガル様の動きに付いて行けていなかったので
「はぁ、疲れた」
と言い大きな木の木陰の芝生に腰を下ろした。するとドラガル様も私の横に腰を下ろし
「いつも思うのだが、エリーゼはかなり強いと思うのだが・・・女にしておくのが惜しいぐらいに」
と話しかけてきた。私は先負けたことも忘れ少し得意になり
「令嬢だって甘くみていたでしょ。私も生まれてきた性別を間違えたんじゃないかって時々考えちゃう。男に生まれてきたらドラガル様に負けないように稽古して騎士の中で一番になるんだけど・・・もちろんドラガル様に勝って」
ウインクしながらそう言うと
「俺もそんな簡単には負けるつもりはないが、正直男だったら本当にどうなるか。ちょっと燃えるな。どちらにしてもいいライバルにはなれそうだが、こんなに話が合うと」
ドラガル様は笑いながらそう言った。私はそう言われたことがすごく嬉しかった。私も同じように考えていたから・・
「私が剣と護身術を教えてもらった騎士様は、性別は関係ないって男の子に教えるのと同じ方法で私に剣術を教えてくれました。当時は稽古がきつくて大変でしたけど騎士様はとても面白い方だったのできつい稽古も楽しかった。騎士様、今頃どうされているのかしら、私が田舎を離れる時に実家に戻ってのんびりすると言われ家をあとにされたから、それから連絡もなくってちょっと寂しいかなぁ。孫がいるって言われていたから孫の稽古で大変なのかしら。私も大きくなったからまた会って色々話がしたいんですけど」
「その騎士はなんって名前なんだ」
「それが名前は最後まで教えてくれなかったの」
「多分、私と身分が違い・・あっ照れ臭かったんじゃないかしら」
「えっ身分?」
「えっ、そうそうドラガル様は誰に剣術を教えてもらったんですか」
「祖父だが」
「ふーん、そうなんですか。私が教えてもらった騎士様と剣の太刀筋が似てるように感じたから、騎士団によって似たりするんですかねぇ」
「まぁ憧れるとどうしても真似をすることがあるからなぁ」
そう言いながらドラガル様は芝生の上に横になった。やはり疲れていたのか横になって幾ばくもなく寝息が聞こえてきた。やっぱり無理をさせているのかしら、そういえば私と約束をしたら自分の時間もできないしもう少し会う時間を減らした方が負担が少なくなるかしら・・そんなことを考えているうちに私も眠たくなりドラガル様と同じように芝生に横になった。
どれぐらいの間眠ったのか、ふと気が付くと私の上にはドラガル様の上着がかけられていたが横にドラガル様の姿はなかった。起き上がり周りを見渡すと泉のほとりで顔を洗っているドラガル様がいた。私は立ち上がり上着を持ちドラガル様に駆け寄った。
「上着ありがとうございました。ドラガル様があまりにも気持ちよさそうに休まれたので私も眠ってしまいました。淑女としてダメですねぇ。ドラガル様といるとつい安心してしまって」
「エリーゼも疲れているんだろう。俺とよく過ごしているがしっかり休めているのか」
と心配そうに私に方を見てきた。
「えっ大丈夫です。それより私に付き合っているドラガル様の方が負担になっているのでは、これからはちょっと控えるようにしますね」
私がそう言うとすぐに
「俺は大丈夫だが、さっきはあまりにも気持ちよかったからつい寝てしまったが、時間は持て余しているから今まで通りで大丈夫だが」
と返答してきた。私はそれが嬉しくて今の素直な気持ちを口にした。
「そうですか。そう言ってもらえるんだったら甘えようかなぁ。私もいつもすることがなくて時間を持て余していたからドラガル様と過ごす時間が楽しくて。でもいつも付き合ってもらってばっかりだから何かお返しがしたいですけど、どうしたらいいかなぁ」
私が何をしたらいいか考えていると
「別に気にしなくていい、こちらも好きで付き合っているのだから。そうそうエリーゼは買い物とかに行ったりしないのか」
と急に尋ねられた。
「普通の令嬢はそうなんでしょうけど・・私はあまり出掛けたりするのが好きじゃなくて・・どちらかというと厩舎で馬の世話をしている方が好きです」
「そうかぁ、出掛けるのはあまり好きではないのか」
ドラガル様にそう言われ私はなぜだか気持ちに焦りを感じ
「いえ、好きではに事はないんですけど・・出掛けるとなったら色々準備が大変でしょ。それを考えるとどうしても出掛けるのが億劫になってしまうんです」
と急いで返答した。
「まぁ俺もほとんど仕事の用事でもない限り出掛けたりしないが・・もしエリーゼがよかったらだが今度時間があったら一緒に出掛けないか。軽い気持ちで」
私はドラガル様に誘われたことが嬉しく
「そうですね。ドラガル様が一緒だと楽しそうですね」
と返答した。それを聞いたドラガル様は微笑みながら
「じゃあ、また連絡する」
と返答した。
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