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2章:セントフィリアの冒険
24話.オルゴラズベリーの借金返済の冒険⑤:働く龍王
※ロイ君視点です。
「じゃあ早速オルには働いてもらいます」
「おー!」
僕の号令にオルは腕を上げた。
思いの外やる気でいてくれているようだ。
やっぱりいい奴だな。こいつ。
だと言うのに、僕はまだ震えを隠している。
最低だ。
先程カフェでの話し合いで、僕はオルと2つのルールを決めた。
1つ目は正体がバレない事。さっきのように口を滑らすなんて言語道断だ。
2つ目は必要以上に人間離れした力を使わないこと。
目立つのは困るし。オルはうっかりでも街を壊したりしそうだし。
その2つについてオルは分かったと二つ返事で了承してくれた。
オルに僕やこの街に敵対するような素振りは見られなかった。正体がバレだからといって、力で解決するどころか、弱々しい一面すら見せて、正体を知らなきゃ可愛らしい女の子にしか見えない。
あるいは、それがオルの本質なのかもしれない。
そこまでわかっていて何故こんなにオルを怖いと思ってしまうのか。
いつオルが暴れだすかわからない。
何故かそう思ってしまうのだった。
でも、オルを信じてみるべきだという気持ちも強くて。
僕は僕の気持ちが分からなかった。
今は結論を後回しにしてなるべく普通に装っている。
いや、あるいはそれさえ欺瞞で、僕は無意識に魔獣四王オルゴラズベリーを怒らせてはいけないと思って演技をしているだけなんじゃないか?
今はやめよう。
まずは予定通りオルに働いてもらって、
そこでオルが本当に噂通り凶暴な魔獣じゃないのか。
自分の本当の気持ちが何なのか見極めよう。
こうして、オルとの労働が始まった。
まずは、荷物運びだ。
そういえば、さっきの衝撃の告白で忘れてたけどこいつかなりのポンコツだった筈だ。
仕事とかできるのか?
それとも、さっきまでは実は道化を演じていた知恵者だった、とかありえるのか?
「みろ!ロイ。私の仕事な振りをっ」
オルは荷物を何十個も積み重ねて持っていた。
すごい力だ。
僕が驚いてるのを見て、オルは得意げな顔をしている。
けど、そんなに重ねたら……
積み重なった荷物はグラグラと揺れ始め、ドシャッと音を立てて崩れ落ちた。
「こらー!何やってんだー!!」
「ごめーん」
まったく。やっぱり演技なんかじゃなくて素だな、これは。
頭に手を当てて、これみよがしに困ったという仕草をする。
だけど、こっちの方が知恵者より好感が持てる。
無邪気なオルを見ていたら自然と笑みが溢れてきた。
さて、気を取り直して次は皿洗いだ。
この祭り用のエリアでは多くの飲食店のシェフたちが出張出して屋台を出している。
他のエリアは魔獣四王の影響で閑散として人がおらず、集客などできないからだ。
だから屋台はこのエリアに集中していた。
そして、ここで使われる皿を洗わせることがオルに与えた次の仕事だ。
屋台で使われた皿はオルに渡され、それをオルが洗い、また屋台で使われるというサイクルだ。
まぁ、皿洗いくらいなら問題なくできるだろう、と僕は思っていたがそれはいつぞや食べた高級品、ケーキよりも甘い考えだった。
「ごめーん、また割っちった。何でわれたんだろーな。ちょっと強く握っただけなのに」
半分に割れた皿を手で持って、オルは申し訳なさそうに言った。
「強くにぎるなっ!!」
結局その後も3枚に1枚は皿を割っていく始末だった。
これは弁償だな。
じゃあ次は少し趣向を変えて注文をやらせてみよう。力仕事じゃないし、案外うまくいくかもしれないぞ。
「注文入ったよー。えっとハチミツジュースと、蒸しポテトと、あと忘れちゃった。ごめん」
注文もダメだった。
「じゃあこれ運んできて!」
「おっしゃ、まかせろーい!」
料理を渡すと、オルはやる気で出て行った。
だが、10秒もしないうちに戻ってきた。
どうしたんだ?
「ごめん、あんまり美味しそうだからつい食べちゃった」
「食欲抑えてっ!」
そうして、夕方になる頃にはもうクタクタだ。
僕も仕事は初めてだったが、
仕事内容よりもオルにツッコミ疲れた。
仕事は終わったけど、オルがやらかした損害でかえって借金増えてるし。
まだ付き合いは続きそうだ。
仕事前に考えていた"オルが実は知恵者な説"なんてとんでもない愚説だ。
とても恐怖なんて感じてる場合じゃなかった。
は~あ、大体仕事やってて思ったけど、あんな無邪気なやつを怖がれって方がおかしいんだよな。
けど忙しさが終わった今、やっぱりまだ少し怖さを感じる。
その理由は、親からの教えが根底にあるのだろう。
僕たち子供は大抵大人たちからいかに魔王が恐ろしいかを教えられる。
曰く魔の王、つまり魔王は世界を滅ぼすべく生まれた天災。
その昔、初代魔王は突如として現れ、
村を踏み潰し、街を薙ぎ払い、都市を燃やし尽くしたと言われている。
だが、ある日魔王は突然行方をくらました。
そして、その初代魔王の子孫が当代魔王、パンドラだ。
けど初代魔王の失踪理由は今も分からずじまい。
当時、時を同じくして失踪した勇者と戦って相打ちになったという説が最も有力とされている。
事実そうなんだろうな。
ところが真相がハッキリしないもんだから、
初代魔王は恐怖の象徴として、人々の心に根付き今でも語り継がれている。
ただこの話の怖いところは、初代魔王は御伽話と違って実在した天災であるということだ。
それが僕たち人間の魔王に対する恐怖を駆り立てる。
そして、魔獣四王はその魔王に匹敵すると言われる怪物だ。
新参とはいえ、魔王と同列の力を持つ魔獣なんて怖くないはずがない。
今は無邪気でも、いつ豹変するか分からない危険な爆弾。
つまるところ、オルを心の底から信じられないことが僕がオルを怖がる理由なんだ。
魔獣は人間の敵という常識が、僕の心を縛っている。
そしてオルがいい奴だって思いたい自分もいるから、こんなに思い悩んでいる。
「ロイ!ロイ?」
オルからの呼び掛けでハッとする。
長考してついうわの空になってしまっていたな。
だけど、そんな中途半端な気持ちで相手に臨むことは、やっぱり1番やってはいけないことだってようだ。
「やっぱ怖い?私のこと?」
「え?」
オルは僕の心の内など、とっくに見透かしていたんだ。
そうだった。こいつは普段おちゃらけてるけど、こういう物事の核心には目ざといんだった。
途端に心臓の音がやけにうるさくなるのを感じる。
バレた?
どうなる?
怒るのかな。僕のことを見限るのかな。
最悪暴れられる?
いや、それとも……
僕にとって1番嫌な可能性が脳裏に浮かぶ。
いや、僕なんてオルにとったらちっぽけな人間だ。それはないか。
そう思った。
いや、そう思いたかった。
だが、どうやらその1番嫌な可能性が答えだったと、僕はオルの顔を見て悟った。
気づいてしまったのだ。
今まで見たことのない寂しそうなオルの表情に。
「いや、いいんだ。分かってるさ。人間が私たち魔獣を怖がるのは本能だって。そりゃそうだよなぁ。力が違いすぎるもん。やっぱ、セレーネやルナの夢は無謀なのかなぁ」
そこには、僕のイメージする竜王オルゴラズベリーの姿はなく、ただ友達に裏切られたような少女の姿があった。
そして、裏切ったのは……
僕だった。
やめろよ。そんな顔されたら、
僕が悪いみたいじゃないか。
だが、そこでようやく気づいた。
オルが僕は向き合う時、魔獣と人間なんて垣根を一切気にもしていないことに。
そして、1番それを気にいていたのは僕だった。
そうやって立場を気にして態度を変えられることは、僕が1番嫌いでやって欲しくないことだった。
くそっ!なにやってんだよ。僕は。
そもそも、オルはただ愚直ながらも僕を助けようとしてくれただけだ。
それで、街の復興を手伝ってくれて、ちっぽけな僕のこともちゃんと領主の息子じゃなくて、ロイドとして接してくれた。
そんなやつは今まで1人もいなかった。
例えかけ離れた力を持っていて、怖いのがしょうがなくても、僕がオルを信じる理由なんてそれだけでいいはずだ。
なのに、僕は逃げたんだ。
この恐怖から。
けど、まだ遅くないなら、言わせてくれ!
まだ怖いけど、
今度こそ、ちゃんと向き合うから。
「オル!ご……」
その時、突然何者かに口を塞がれた。
??!?
なんだ?一体?
自分の体が浮遊して、とてつもない速さで移動してることが感覚で分かった。
「む、ぐ」
口を抑えられ、うまく言葉が出せない。
「はーい!ロイドおぼっちゃまぁ。さっきぶりですねぇ。さっきはフラれてしまいましたが、商談の続き。このあとタップリさせてくださいねぇ。死ぬまで」
かろうじて、聞こえる声から、僕を攫った男が昨日商談を断った怪しい男だったと分かった。
ただ、不思議とそんなことはどうでもよくて、
今はオルに何も言えないままでいることが、
どうしよもなく、胸に杭が刺さるように心に残った。
___________________________
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「じゃあ早速オルには働いてもらいます」
「おー!」
僕の号令にオルは腕を上げた。
思いの外やる気でいてくれているようだ。
やっぱりいい奴だな。こいつ。
だと言うのに、僕はまだ震えを隠している。
最低だ。
先程カフェでの話し合いで、僕はオルと2つのルールを決めた。
1つ目は正体がバレない事。さっきのように口を滑らすなんて言語道断だ。
2つ目は必要以上に人間離れした力を使わないこと。
目立つのは困るし。オルはうっかりでも街を壊したりしそうだし。
その2つについてオルは分かったと二つ返事で了承してくれた。
オルに僕やこの街に敵対するような素振りは見られなかった。正体がバレだからといって、力で解決するどころか、弱々しい一面すら見せて、正体を知らなきゃ可愛らしい女の子にしか見えない。
あるいは、それがオルの本質なのかもしれない。
そこまでわかっていて何故こんなにオルを怖いと思ってしまうのか。
いつオルが暴れだすかわからない。
何故かそう思ってしまうのだった。
でも、オルを信じてみるべきだという気持ちも強くて。
僕は僕の気持ちが分からなかった。
今は結論を後回しにしてなるべく普通に装っている。
いや、あるいはそれさえ欺瞞で、僕は無意識に魔獣四王オルゴラズベリーを怒らせてはいけないと思って演技をしているだけなんじゃないか?
今はやめよう。
まずは予定通りオルに働いてもらって、
そこでオルが本当に噂通り凶暴な魔獣じゃないのか。
自分の本当の気持ちが何なのか見極めよう。
こうして、オルとの労働が始まった。
まずは、荷物運びだ。
そういえば、さっきの衝撃の告白で忘れてたけどこいつかなりのポンコツだった筈だ。
仕事とかできるのか?
それとも、さっきまでは実は道化を演じていた知恵者だった、とかありえるのか?
「みろ!ロイ。私の仕事な振りをっ」
オルは荷物を何十個も積み重ねて持っていた。
すごい力だ。
僕が驚いてるのを見て、オルは得意げな顔をしている。
けど、そんなに重ねたら……
積み重なった荷物はグラグラと揺れ始め、ドシャッと音を立てて崩れ落ちた。
「こらー!何やってんだー!!」
「ごめーん」
まったく。やっぱり演技なんかじゃなくて素だな、これは。
頭に手を当てて、これみよがしに困ったという仕草をする。
だけど、こっちの方が知恵者より好感が持てる。
無邪気なオルを見ていたら自然と笑みが溢れてきた。
さて、気を取り直して次は皿洗いだ。
この祭り用のエリアでは多くの飲食店のシェフたちが出張出して屋台を出している。
他のエリアは魔獣四王の影響で閑散として人がおらず、集客などできないからだ。
だから屋台はこのエリアに集中していた。
そして、ここで使われる皿を洗わせることがオルに与えた次の仕事だ。
屋台で使われた皿はオルに渡され、それをオルが洗い、また屋台で使われるというサイクルだ。
まぁ、皿洗いくらいなら問題なくできるだろう、と僕は思っていたがそれはいつぞや食べた高級品、ケーキよりも甘い考えだった。
「ごめーん、また割っちった。何でわれたんだろーな。ちょっと強く握っただけなのに」
半分に割れた皿を手で持って、オルは申し訳なさそうに言った。
「強くにぎるなっ!!」
結局その後も3枚に1枚は皿を割っていく始末だった。
これは弁償だな。
じゃあ次は少し趣向を変えて注文をやらせてみよう。力仕事じゃないし、案外うまくいくかもしれないぞ。
「注文入ったよー。えっとハチミツジュースと、蒸しポテトと、あと忘れちゃった。ごめん」
注文もダメだった。
「じゃあこれ運んできて!」
「おっしゃ、まかせろーい!」
料理を渡すと、オルはやる気で出て行った。
だが、10秒もしないうちに戻ってきた。
どうしたんだ?
「ごめん、あんまり美味しそうだからつい食べちゃった」
「食欲抑えてっ!」
そうして、夕方になる頃にはもうクタクタだ。
僕も仕事は初めてだったが、
仕事内容よりもオルにツッコミ疲れた。
仕事は終わったけど、オルがやらかした損害でかえって借金増えてるし。
まだ付き合いは続きそうだ。
仕事前に考えていた"オルが実は知恵者な説"なんてとんでもない愚説だ。
とても恐怖なんて感じてる場合じゃなかった。
は~あ、大体仕事やってて思ったけど、あんな無邪気なやつを怖がれって方がおかしいんだよな。
けど忙しさが終わった今、やっぱりまだ少し怖さを感じる。
その理由は、親からの教えが根底にあるのだろう。
僕たち子供は大抵大人たちからいかに魔王が恐ろしいかを教えられる。
曰く魔の王、つまり魔王は世界を滅ぼすべく生まれた天災。
その昔、初代魔王は突如として現れ、
村を踏み潰し、街を薙ぎ払い、都市を燃やし尽くしたと言われている。
だが、ある日魔王は突然行方をくらました。
そして、その初代魔王の子孫が当代魔王、パンドラだ。
けど初代魔王の失踪理由は今も分からずじまい。
当時、時を同じくして失踪した勇者と戦って相打ちになったという説が最も有力とされている。
事実そうなんだろうな。
ところが真相がハッキリしないもんだから、
初代魔王は恐怖の象徴として、人々の心に根付き今でも語り継がれている。
ただこの話の怖いところは、初代魔王は御伽話と違って実在した天災であるということだ。
それが僕たち人間の魔王に対する恐怖を駆り立てる。
そして、魔獣四王はその魔王に匹敵すると言われる怪物だ。
新参とはいえ、魔王と同列の力を持つ魔獣なんて怖くないはずがない。
今は無邪気でも、いつ豹変するか分からない危険な爆弾。
つまるところ、オルを心の底から信じられないことが僕がオルを怖がる理由なんだ。
魔獣は人間の敵という常識が、僕の心を縛っている。
そしてオルがいい奴だって思いたい自分もいるから、こんなに思い悩んでいる。
「ロイ!ロイ?」
オルからの呼び掛けでハッとする。
長考してついうわの空になってしまっていたな。
だけど、そんな中途半端な気持ちで相手に臨むことは、やっぱり1番やってはいけないことだってようだ。
「やっぱ怖い?私のこと?」
「え?」
オルは僕の心の内など、とっくに見透かしていたんだ。
そうだった。こいつは普段おちゃらけてるけど、こういう物事の核心には目ざといんだった。
途端に心臓の音がやけにうるさくなるのを感じる。
バレた?
どうなる?
怒るのかな。僕のことを見限るのかな。
最悪暴れられる?
いや、それとも……
僕にとって1番嫌な可能性が脳裏に浮かぶ。
いや、僕なんてオルにとったらちっぽけな人間だ。それはないか。
そう思った。
いや、そう思いたかった。
だが、どうやらその1番嫌な可能性が答えだったと、僕はオルの顔を見て悟った。
気づいてしまったのだ。
今まで見たことのない寂しそうなオルの表情に。
「いや、いいんだ。分かってるさ。人間が私たち魔獣を怖がるのは本能だって。そりゃそうだよなぁ。力が違いすぎるもん。やっぱ、セレーネやルナの夢は無謀なのかなぁ」
そこには、僕のイメージする竜王オルゴラズベリーの姿はなく、ただ友達に裏切られたような少女の姿があった。
そして、裏切ったのは……
僕だった。
やめろよ。そんな顔されたら、
僕が悪いみたいじゃないか。
だが、そこでようやく気づいた。
オルが僕は向き合う時、魔獣と人間なんて垣根を一切気にもしていないことに。
そして、1番それを気にいていたのは僕だった。
そうやって立場を気にして態度を変えられることは、僕が1番嫌いでやって欲しくないことだった。
くそっ!なにやってんだよ。僕は。
そもそも、オルはただ愚直ながらも僕を助けようとしてくれただけだ。
それで、街の復興を手伝ってくれて、ちっぽけな僕のこともちゃんと領主の息子じゃなくて、ロイドとして接してくれた。
そんなやつは今まで1人もいなかった。
例えかけ離れた力を持っていて、怖いのがしょうがなくても、僕がオルを信じる理由なんてそれだけでいいはずだ。
なのに、僕は逃げたんだ。
この恐怖から。
けど、まだ遅くないなら、言わせてくれ!
まだ怖いけど、
今度こそ、ちゃんと向き合うから。
「オル!ご……」
その時、突然何者かに口を塞がれた。
??!?
なんだ?一体?
自分の体が浮遊して、とてつもない速さで移動してることが感覚で分かった。
「む、ぐ」
口を抑えられ、うまく言葉が出せない。
「はーい!ロイドおぼっちゃまぁ。さっきぶりですねぇ。さっきはフラれてしまいましたが、商談の続き。このあとタップリさせてくださいねぇ。死ぬまで」
かろうじて、聞こえる声から、僕を攫った男が昨日商談を断った怪しい男だったと分かった。
ただ、不思議とそんなことはどうでもよくて、
今はオルに何も言えないままでいることが、
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