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義兄(あに)との遭遇
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私はわかる。
義兄の視線を
興奮する息遣いを
義兄が27日くらいにわざわざ、
新潟から東京に来るということを
予想通りだった。
義兄は狐賀氏と別れる手筈を整えている
私に脈があると思っている。
だから、8月の27日。
おばあさんにお守りの授与《じゅよ》をしてる時、あれは私にこう声をかけた。
「ご利益あるんですかぁ。お姉さん。」
巫山戯た髪の毛の色。
テープロープだらけの
サイバーパンクの原宿系の服。
変な色のサングラス。
声は…まあ、ありふれた若者。
ああ。art.ぼっくるか。
─すぅううう。
(私の顔が青白いことになぜ気づかない?)
(まだご婦人の授与の最中だと言うのに…。)
ご婦人に ようこそお参りくださいました。と言い、私は思い切り息を吸い頭を整理する。
(…本当に来たか。)
(また配信のネタにして、
これを笑いものにしてやろう。)
「そうですね。
こちらの幸運守りは幸せになれますように…
…という意味がございますよ。」
(本当に末永く、頭お幸せに。)
すると踵を返し、とぼとぼと帰っていった。
「ようこそお参りくださいました。」
(帰る?…よかった。何事も無かった。)
これが1度目の遭遇。
2度目は職場の最寄り駅。
私は義兄のせいで精神が荒み、体が冷えるので季節外れのコートを着ながら、洗い物の装束をビニール袋に入れて持って帰った日の事だった。
コートが不要なくらい少し日が出て暑かった。
代官山ファッションに身を包んだ、ファンタスティックビーストのパチモンが改札の前をそわそわとポケモンのエンカウントしたらバトルが始まる系のNPCのように義兄が居た。
心のHPがない。
急いで駆けていけば、
あれに声掛けられずに済むだろうか。
─タッタッタッ。
「すみません!すみません!すみません!
すみません!すすみません!すみません!」
(ああ。エンカウントとしてしまった。
これはもう仕方ない身なりを整えているし、
話だけは聴いて、この場を乗り切るか。)
横からNPCに声をかけて振り向かせた時みたいにぬるりと私は仕方なしにそれの方を向いた。
すると、
凄くそわそわしながら義兄はこう言った。
「あの、ナンパじゃあないんですけど…。」
(うんうん。ナンパではない。と。)
「見た目がすんごい好みで…。」
(見た目がすんごい好みぃ!?)
義兄が驚いた顔で沈黙する程には
度し難い顔を私はしていたんだと思う。
(それ…もう、ナンパじゃね?)
「ごめんなさい。」と私は言って、
義兄の空を切る手をを無視して通った。
義兄の視線を
興奮する息遣いを
義兄が27日くらいにわざわざ、
新潟から東京に来るということを
予想通りだった。
義兄は狐賀氏と別れる手筈を整えている
私に脈があると思っている。
だから、8月の27日。
おばあさんにお守りの授与《じゅよ》をしてる時、あれは私にこう声をかけた。
「ご利益あるんですかぁ。お姉さん。」
巫山戯た髪の毛の色。
テープロープだらけの
サイバーパンクの原宿系の服。
変な色のサングラス。
声は…まあ、ありふれた若者。
ああ。art.ぼっくるか。
─すぅううう。
(私の顔が青白いことになぜ気づかない?)
(まだご婦人の授与の最中だと言うのに…。)
ご婦人に ようこそお参りくださいました。と言い、私は思い切り息を吸い頭を整理する。
(…本当に来たか。)
(また配信のネタにして、
これを笑いものにしてやろう。)
「そうですね。
こちらの幸運守りは幸せになれますように…
…という意味がございますよ。」
(本当に末永く、頭お幸せに。)
すると踵を返し、とぼとぼと帰っていった。
「ようこそお参りくださいました。」
(帰る?…よかった。何事も無かった。)
これが1度目の遭遇。
2度目は職場の最寄り駅。
私は義兄のせいで精神が荒み、体が冷えるので季節外れのコートを着ながら、洗い物の装束をビニール袋に入れて持って帰った日の事だった。
コートが不要なくらい少し日が出て暑かった。
代官山ファッションに身を包んだ、ファンタスティックビーストのパチモンが改札の前をそわそわとポケモンのエンカウントしたらバトルが始まる系のNPCのように義兄が居た。
心のHPがない。
急いで駆けていけば、
あれに声掛けられずに済むだろうか。
─タッタッタッ。
「すみません!すみません!すみません!
すみません!すすみません!すみません!」
(ああ。エンカウントとしてしまった。
これはもう仕方ない身なりを整えているし、
話だけは聴いて、この場を乗り切るか。)
横からNPCに声をかけて振り向かせた時みたいにぬるりと私は仕方なしにそれの方を向いた。
すると、
凄くそわそわしながら義兄はこう言った。
「あの、ナンパじゃあないんですけど…。」
(うんうん。ナンパではない。と。)
「見た目がすんごい好みで…。」
(見た目がすんごい好みぃ!?)
義兄が驚いた顔で沈黙する程には
度し難い顔を私はしていたんだと思う。
(それ…もう、ナンパじゃね?)
「ごめんなさい。」と私は言って、
義兄の空を切る手をを無視して通った。
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