だから、私はきみを呪う

囚われの御先祖様 神々の交渉

 「さて、レイラちゃん。
   今、君の御先祖様は何処にいるでしょう？」

瞼を閉じて瞼の裏に風景が映る。

「足に枷を付けられて海の浜辺に。」

「では、何故そんな事をするんだと思う？」

「私は君よりずっと強いねぇ？
  君の先祖を※調服ちょうふく出来るね。」

※調服…相手を呪い殺す事。怨敵、悪魔、敵意ある人などを信服させ、障害を破ること。

「あ、待って。ペッパーがレイラちゃんに
  なんか言ってる。代わるわ。」

─すぅうう。

「お久しぶりです。ペッパーです。」

「レイラちゃん。」

「夜刀神に先祖が囚われているね。
  完全に取り戻す事は出来ないけど、
  先祖の自由が保証できるように
  私から夜刀神に交渉してあげよう。」

「レイラちゃんの先祖の身の安全と
   レイラちゃん達への試練のご褒美に
   レイラちゃんが分割払いが出来るように…」

「金花鳥キンカチョウ2枚。」

「そう夜刀神に伝えてご覧。」

「難しい方の華にしてはいけないよ。
   国違いの金花鳥キンカチョウになってしまう。」

「そして、忘れずに夜刀神に
   こう伝えておくれ。」

「私、お前嫌い。」

─すぅうう。

「…んで。ペッパーはなんて？」

〖ありのままを伝えて…〗


「アハハw…あいつ必ず私、お前嫌いって、
  伝言するもんな。良いよ。それでいい。」

「ただし、レイラちゃんにも対価を請求する。
  あいつの言う通り2回の分割払いだ。」

「出来るだろう？」

第三の試練 
ペッパー様に奢られながらも ご褒美
星と甫ちゃんの尾骨と尻尾