だから、私はきみを呪う

ほし めぐま

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巫女はや4年 長い長い夜 前半

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 前もって伝えておくと、九尾の狐が類稀なれど世界に複数いるように、夜刀神様も決して世界でたった一柱の存在という訳では無いのだ。

そう、あれはちょうど巫女になってから
4年経とうした時にそれは起こった。

日常を生きていても、
私の心の目は時折、私の守護獣達を写す。

そこには血まみれで倒れるライガが目に映る。

何故?

その答えは榊乃葉氏の配信で呆気なく分かる。

「かっぱに憑いてた夜刀神が
  かっぱがいつまで経っても
  帰ったこないから、
  レイラちゃんを襲いに来たんだよ。」

「同族殺しになるから助けてやれない。
  しかも、相手の方が俺より格上だ。」

「他の神に助けを乞いな。」

娘のように可愛がっていたライガ達がボロボロなのに、夜刀神様の助けがないことが確定した。

─すぅうう。

「おみゃえ(お前)、かっぱに手を出すから
  こうなるにゃ。」

「かっぱに夜刀神が憑いてるものなの?」

配信中も通話していたので、
鬼の谷氏が猫様に聞く。

「かっぱが住んでる川の主が夜刀神なんて、
  よくあることにゃ。」

「おみゃえ、なんでもタダで助けてもらえると
  おみょう(思う)なよ!」

「はぁ…まあ、おみゃえ、
  みゃあ(我)のお兄様に代わるから、
  お兄様に助けを求めてみるといいにゃ。」

─すぅうう。

「僕の猫が鳴いてる。
  誰が僕の猫を鳴かせた?」

(え…。どう答えればいいと?)

「お前か。小娘?」

「すみません。
  よくわかりませんが、助けて欲しいのです。」

「その夜刀神か。対価は?」

「…現金ならば払えます。」

「いらない。ならば僕の答えは一つだ。」

─すぅうう。

「お兄様。かえってしまったにゃ。」

「…仕方ないにゃ。一度きりだぞ。」


猫様がかっぱの夜刀神に飛びかかる。

─すぅうう。

「谷ちゃん。猫は?」

「夜刀神の所。」

「ああ、もう。仕方がない。」

榊乃葉氏《せんせい》が矢を構えて、夜刀神を撃つ。矢と猫様の一撃がかっぱの夜刀神の首がもぎとった。

「ただいみゃ。谷ちゃん。
  コーラちょうだい?」

「怪我を治したらあげるから。」

─すぅうう。シャアア!!

この晩はまだ続く。
どうやら私は世界に目をつけられていたらしい。

「にぃちゃんが対価に合わない事をして、
  にぃちゃんが大怪我負った。
  狐女。どうしてくれる?」


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