スケルトンに転生した。冒険者に倒され続ける毎日だったが、冒険者を倒すとレベルアップするんだな

もぐすけ

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ダンジョン篇

女スケルトンとの遭遇

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 あのリードというニヤけた優男は、若い女を連れて来ては、俺を練習台にしてボコって行く。

 これまでの会話から推測すると、リードは新人冒険者のトレーナー資格を持っているようだ。

 連れて来る新人がどういうわけかいつも若い女だが、全く羨ましくない。容姿がイケていない女ばかりだからだ。

(いい女がわざわざ冒険者する必要なんてないわな。キャシーってのも、パッとしなかったな)

 普通の冒険者は俺の部屋の前を素通りして行き、滅多に入ってこない。宝箱も何もなく、俺が出現するだけだからだ。

(まずはここからどうにかして出たい。ん? またリードの奴か?)

 思った通りリードだったが、いつものように女連れではなく、今回は一人だった。

 俺は一人でいるときは、自分の意志で動けるのだが、冒険者に対しては、自分の意思ではなく、反射行動で襲いかかるように出来ているみたいだ。スケルトンの習性なのだと思う。

 今回もお約束どおり、反射的にリードにのろのろと襲いかかり、呆気なく首を飛ばされた。

 首が転がっても、目は回らない。スケルトンには目がないからだと思う。どうやって見えているのかはさっぱり分からないが、リードが大きな袋を持っているのが見えた。

(何を持って来たんだ?)

 リードは袋を開いて逆さにして、中のものを全部出した。白い骨がガラガラと地面に転がった。

 ばらばらに散らばった骨が震え出し、互いにくっついて一体のスケルトンとなったが、すぐにリードがスケルトンの首を刎ね飛ばした。

 そして、リードはそのまま部屋を出て行った。

 俺は倒れているスケルトンを見た。

(俺と少し形が違う。違う種類のスケルトンか?)

 俺が復活した後、しばらくして倒れていたスケルトンも復活した。

 スケルトンに対しては、反射的な攻撃は起動しなかった。

(あれは生者に反応するアンデッドの本能なのかもな)

 俺は立ち上がったスケルトンをまじまじと観察した。

 胎盤が広がっていて、くびれを感じさせる体型で、俺よりも背が頭半分ほど低い。

(お、女!? 女体だったのかっ。裸どころか骨まで丸見えじゃんっ。て、骨に興奮してどうするんだよ、俺はっ)

 女スケルトンは周りをキョロキョロと見ている。俺に気づいて、しばらく俺をじっと見ていたが、俺が手を振っても反応せず、部屋を出て行こうとした。

 俺は慌てて女スケルトンの腕を取った。女スケルトンはしばらく取られた腕を見て、その後、俺を見た。

(意思がある? おわっ)

 俺は殴られて、頭蓋骨が首から外れた。

 女スケルトンは転がった俺の頭蓋骨をじっと見た後、部屋を出て行った。

(今のは何だったんだ?)

 女スケルトンは考えて行動しているように見えた。行動に明確な意思を感じたのだ。

(この部屋から普通に出て行ったよな)

 この部屋から出られないのは、どうやら俺だけのようだ。

 ひょっとすると出られるようになっているのかと思い、試しに俺も出てみようとしたが、やはり出られなかった。目に見えない膜のようなものがあり、それが体全体を押し戻すのだ。

(くそっ、やはり出られないか)

 その日は一ヶ月前に転生して来たときと同じように、あちこち色々なことを試してみたが、やはりどうしても部屋の外には出られなかった。
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