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ダンジョン篇
思わぬ展開
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案の定、ビートの話は寝ぼけていた、ということになった。
ダンジョン最弱のスケルトンが、冒険者を倒すなんてあり得ない話だし、アンデッドが子供を守るなんてのは、もっとあり得ないからだ。
思った通りの結末だったのだが、それ以来、リズが何となく周りを気にしているように見えた。リズには「霊感」というスキルがあり、ひょっとすると、俺の気配を感じることができるのかもしれない。
だが、ロキたちはいったん孤児院に戻るらしい。ようやくお別れだ。
俺は子供の命が大丈夫かどうかは気になるが、別に子供好きというわけではない。それどころか、子守りはむしろ嫌いだ。
(子供はダンジョン禁止にしろよな)
俺はロキたちを地下一階に登るところまで見送ったが、地下一階はやはり怖くて、俺はそこで別れることにした。
ロキ、ビート、チェキ、リズの順に地下一階への階段を登って行った。
ホッとする気持ちと寂しい気持ちが混じったような感情が湧き上がって来た。
(アンデッドでも、こういう気持ちになるんだな)
俺は頭を切り替えて、地下三階に落ちる落とし穴に向かって歩き出した。地下三階での探検を続けるためだ。
しばらく歩いていると、突然、上の階の地下一階から、人が一人、目の前に落ちて来た。
(リズ!?)
「やっぱりいた。スケルトンのおじさん!」
さっき見送ったばかりのリズだった。
俺はどうするか迷ったが、とりあえず逃げ出すのはやめた。
「おじさん、いいスケルトンでしょう。私、分かるのよ」
(俺がいいスケルトン? もう六人殺してるぞ)
「おじさん、私、霊と交信できるの。おじさんと話したいのだけど」
(何だと!?)
俺は首を縦に何度も振った。誰かと話しがしたくて仕方がなかったのだ。
「やった! やっぱり意思が通じるのね。私と両手を繋ぐと、思念を交えることが出来るはずなの。手を繋がせてくれる?」
俺は全く警戒しないで、両手を差し出した。これまで遠くから見守っていて、リズはいい子だと感じていたからだ。
リズが俺の両手を握った。
(おじさん、私の思念が分かる?)
リズは口を閉じたままだが、リズの声が頭の中に聞こえて来た。
(おお、分かるよ)
(おじさん! やっぱり話せるのね! 私はリズっていいます。はじめまして)
(ああ、名前は知っていたよ。俺はボーンていうんだ。よろしくな)
俺とリズは、両手をつないで、お互いに顔を見合わせている形だ。骨と少女ってところだ。
(おじさん、助けてくれてありがとう)
(ビートの話は信じないのではなかったのか?)
(あんなあり得ない話を夢に見ないと思ったの。それで霊感を高めて感じるようにしたら、おじさんの気配を感じられたの。でも、近づいても逃げちゃうから、おじさんの気配を感じながら、わざと落とし穴にはいったの)
(そうだったのか。他の三人はどうした?)
(先に孤児院に帰ったよ。私はおじさんと話してから、帰るって言ったから)
(そうか。で、何を話すんだ?)
(殺人の相談)
(殺人……?)
ダンジョン最弱のスケルトンが、冒険者を倒すなんてあり得ない話だし、アンデッドが子供を守るなんてのは、もっとあり得ないからだ。
思った通りの結末だったのだが、それ以来、リズが何となく周りを気にしているように見えた。リズには「霊感」というスキルがあり、ひょっとすると、俺の気配を感じることができるのかもしれない。
だが、ロキたちはいったん孤児院に戻るらしい。ようやくお別れだ。
俺は子供の命が大丈夫かどうかは気になるが、別に子供好きというわけではない。それどころか、子守りはむしろ嫌いだ。
(子供はダンジョン禁止にしろよな)
俺はロキたちを地下一階に登るところまで見送ったが、地下一階はやはり怖くて、俺はそこで別れることにした。
ロキ、ビート、チェキ、リズの順に地下一階への階段を登って行った。
ホッとする気持ちと寂しい気持ちが混じったような感情が湧き上がって来た。
(アンデッドでも、こういう気持ちになるんだな)
俺は頭を切り替えて、地下三階に落ちる落とし穴に向かって歩き出した。地下三階での探検を続けるためだ。
しばらく歩いていると、突然、上の階の地下一階から、人が一人、目の前に落ちて来た。
(リズ!?)
「やっぱりいた。スケルトンのおじさん!」
さっき見送ったばかりのリズだった。
俺はどうするか迷ったが、とりあえず逃げ出すのはやめた。
「おじさん、いいスケルトンでしょう。私、分かるのよ」
(俺がいいスケルトン? もう六人殺してるぞ)
「おじさん、私、霊と交信できるの。おじさんと話したいのだけど」
(何だと!?)
俺は首を縦に何度も振った。誰かと話しがしたくて仕方がなかったのだ。
「やった! やっぱり意思が通じるのね。私と両手を繋ぐと、思念を交えることが出来るはずなの。手を繋がせてくれる?」
俺は全く警戒しないで、両手を差し出した。これまで遠くから見守っていて、リズはいい子だと感じていたからだ。
リズが俺の両手を握った。
(おじさん、私の思念が分かる?)
リズは口を閉じたままだが、リズの声が頭の中に聞こえて来た。
(おお、分かるよ)
(おじさん! やっぱり話せるのね! 私はリズっていいます。はじめまして)
(ああ、名前は知っていたよ。俺はボーンていうんだ。よろしくな)
俺とリズは、両手をつないで、お互いに顔を見合わせている形だ。骨と少女ってところだ。
(おじさん、助けてくれてありがとう)
(ビートの話は信じないのではなかったのか?)
(あんなあり得ない話を夢に見ないと思ったの。それで霊感を高めて感じるようにしたら、おじさんの気配を感じられたの。でも、近づいても逃げちゃうから、おじさんの気配を感じながら、わざと落とし穴にはいったの)
(そうだったのか。他の三人はどうした?)
(先に孤児院に帰ったよ。私はおじさんと話してから、帰るって言ったから)
(そうか。で、何を話すんだ?)
(殺人の相談)
(殺人……?)
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