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終結
寿命
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地下七十九階はアンデッドのフロアだった。このフロアでは、アンデッドに強い騎士エイデンと神官イメルダの独壇場だった。
フロアの主はゴーストドラゴンだった。物理絶対耐性、魔法絶対耐性を持ち、騎士のホーリーセイバー、神官のホーリーライトのみダメージを与えることが出来る。
女体剣には「子供作り」という誤解を生むような名前の秘術があり、仲間の剣技をコピー出来る。リサもホーリーセイバーで闘った。
アンジェラは支援魔法を中心に担当し、イメルダに魔力供給を行った。
ホワイトイーグルはダンジョン制覇を進めて行くうちに、敵に合わせて多種多様な対応が出来るようになっていき、パーティとしての強さがぐんぐん上がって行った。
四人は半日以上かけ、ようやくゴーストドラゴンを倒した。さすがにかなり疲労しているが、またしてもあの話になった。
だが、今日は少し展開が違った。
「アンデッドフロアが近づいているのは、気配でわかっていました。はっきりとどの階なのか分からなかったため、気配がなくなるまでは、私が担当した方がいいというのが私の考えでした。アンデッドはもうしばらく現れませんので、マモル殿に代わります」
「そうだったのね、腹黒貴族。そうやって言えばよかったのに」
アンジェラがチクリと皮肉を言った。
「エイデン様、またお会いできまして?」
「もちろんです。これからは日替わりで参ります。では、御免」
女三人がマモルの顔を覗き込んだ。
「むむ、おかしいです。マモル殿が現れません」
期待していたリサが疲れも忘れて烈火の如く怒りだした。
「エイデン! ふざけるのもいい加減にしなさいよ。早くマモルを出しなさいっ!」
「リ、リサ様、もう少しお待ちを。マモル殿、マモル殿、マモ……」
「リサ、久しぶり」
「マモル?」
「うん、エイデンさんには少し驚いたよ。いることに今までずっと気づけなかったんだ」
リサはマモルに抱きついた。
「じゃあ、これから一日はマモルとリサでゆっくりと休むといいわ。私たちはあっちの方にいるからね」
そう言って、アンジェラとイメルダがゴーストドラゴンの屍の向こう側へと歩いていった。
「マモル、一日ずつ交代でシェアすることになったんだけど大丈夫?」
「うん、しばらくは大丈夫だよ」
「しばらくってどういうこと?」
「本当は僕は消えるはずだったんだ。ジークさんを召喚したときにね。でも、なぜか消えずにいたんだ。多分、エイデンさんのおかげだと思う」
「そういえば、どうして召喚したの?」
「今となっては間違いだったと気づいたんだけど、リサに好きになってもらいたかったんだ。強い僕なら好きになってくれるんじゃないかと思って、強くなりたいと願っていたら、ジークさんが僕の中に入って来たんだ」
「私がキースなんかと付き合うって意地悪したから?」
「うん、キースさんの強さを羨ましいと思った」
「私も酷いことをしたわ。マモルは何をしても許してくれるって、マモルの愛を確かめたくて、どんどんエスカレートしていって。素直にマモルを好きって言えばいいだけだったのに」
「リサが僕を好きでいてくれたってことが分かって、召喚したことをすごく後悔した。でも、アンジェラさんがジークさんを好きになって、イメルダさんがエイデンさんを好きになって、召喚してよかったと思えてきた」
「そうね……。このままではいられないの?」
「僕たちは今、三人で一つの魂を燃やしているんだ。このままだとあと十五年ぐらいしか生きられないと思う」
「そうなの?」
「うん、間違いないと思う」
「……ねえ、モモ様に聞いてみない?」
「そうだね。あの人なら何でも知ってそうだ」
「「しかも、お金さえあれば、何でも教えてくれる」」
「うふふ、私たち気が合うわね」
「そうだね。八十階まで行ったら組合から報酬出るから、それで聞きに行けばいいね」
「ねえ、マモルとの約束、ここでする?」
「ジークさんやエイデンさんに丸見えだけどいい?」
「や、やめておくわ。モモ様に聞いてから考えましょう。今日はキスだけで我慢するわ」
「子供のとき以来だね」
二人で一緒に寝るのも、子供のとき以来だった。
フロアの主はゴーストドラゴンだった。物理絶対耐性、魔法絶対耐性を持ち、騎士のホーリーセイバー、神官のホーリーライトのみダメージを与えることが出来る。
女体剣には「子供作り」という誤解を生むような名前の秘術があり、仲間の剣技をコピー出来る。リサもホーリーセイバーで闘った。
アンジェラは支援魔法を中心に担当し、イメルダに魔力供給を行った。
ホワイトイーグルはダンジョン制覇を進めて行くうちに、敵に合わせて多種多様な対応が出来るようになっていき、パーティとしての強さがぐんぐん上がって行った。
四人は半日以上かけ、ようやくゴーストドラゴンを倒した。さすがにかなり疲労しているが、またしてもあの話になった。
だが、今日は少し展開が違った。
「アンデッドフロアが近づいているのは、気配でわかっていました。はっきりとどの階なのか分からなかったため、気配がなくなるまでは、私が担当した方がいいというのが私の考えでした。アンデッドはもうしばらく現れませんので、マモル殿に代わります」
「そうだったのね、腹黒貴族。そうやって言えばよかったのに」
アンジェラがチクリと皮肉を言った。
「エイデン様、またお会いできまして?」
「もちろんです。これからは日替わりで参ります。では、御免」
女三人がマモルの顔を覗き込んだ。
「むむ、おかしいです。マモル殿が現れません」
期待していたリサが疲れも忘れて烈火の如く怒りだした。
「エイデン! ふざけるのもいい加減にしなさいよ。早くマモルを出しなさいっ!」
「リ、リサ様、もう少しお待ちを。マモル殿、マモル殿、マモ……」
「リサ、久しぶり」
「マモル?」
「うん、エイデンさんには少し驚いたよ。いることに今までずっと気づけなかったんだ」
リサはマモルに抱きついた。
「じゃあ、これから一日はマモルとリサでゆっくりと休むといいわ。私たちはあっちの方にいるからね」
そう言って、アンジェラとイメルダがゴーストドラゴンの屍の向こう側へと歩いていった。
「マモル、一日ずつ交代でシェアすることになったんだけど大丈夫?」
「うん、しばらくは大丈夫だよ」
「しばらくってどういうこと?」
「本当は僕は消えるはずだったんだ。ジークさんを召喚したときにね。でも、なぜか消えずにいたんだ。多分、エイデンさんのおかげだと思う」
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「今となっては間違いだったと気づいたんだけど、リサに好きになってもらいたかったんだ。強い僕なら好きになってくれるんじゃないかと思って、強くなりたいと願っていたら、ジークさんが僕の中に入って来たんだ」
「私がキースなんかと付き合うって意地悪したから?」
「うん、キースさんの強さを羨ましいと思った」
「私も酷いことをしたわ。マモルは何をしても許してくれるって、マモルの愛を確かめたくて、どんどんエスカレートしていって。素直にマモルを好きって言えばいいだけだったのに」
「リサが僕を好きでいてくれたってことが分かって、召喚したことをすごく後悔した。でも、アンジェラさんがジークさんを好きになって、イメルダさんがエイデンさんを好きになって、召喚してよかったと思えてきた」
「そうね……。このままではいられないの?」
「僕たちは今、三人で一つの魂を燃やしているんだ。このままだとあと十五年ぐらいしか生きられないと思う」
「そうなの?」
「うん、間違いないと思う」
「……ねえ、モモ様に聞いてみない?」
「そうだね。あの人なら何でも知ってそうだ」
「「しかも、お金さえあれば、何でも教えてくれる」」
「うふふ、私たち気が合うわね」
「そうだね。八十階まで行ったら組合から報酬出るから、それで聞きに行けばいいね」
「ねえ、マモルとの約束、ここでする?」
「ジークさんやエイデンさんに丸見えだけどいい?」
「や、やめておくわ。モモ様に聞いてから考えましょう。今日はキスだけで我慢するわ」
「子供のとき以来だね」
二人で一緒に寝るのも、子供のとき以来だった。
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