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第一章 イグアスのダンジョン
生活用品の購入
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商店街は賑わっていた。
ルシアと一つずつ家具を選んで購入するのは、とても楽しかった。ルシアも始終笑顔だったので、楽しんでくれていると思う。
店員たちは、俺たちのことを新婚だと思っているようだった。
俺に家具のテイストやこだわりはないので、全てルシアに任せた。
「おじさんも意見いってよ。あ、でも、これなんか可愛いわよね」
「そうだな、いいと思うぞ」
「もう、さっきから、そうだな、しか言わないじゃない」
ベッド2台、ダイニングテーブル1台、椅子を2脚、各種食器とカトラリーを購入した。
また、下着や衣服も買い込んだ。何だかよく分からないのだが、ルシアは俺から現金を受け取らず、必ず俺に直接お店に支払いをさせた。おかげで、生まれて初めて女性の下着売りのお店にも入った。
ルシアの衣類を見て、こんな小さなものを着るのか、ととても不思議に思った。内臓とか本当に詰まっているのか? なんて奇妙のことも考えてしまった。
最後に、ルシアの防御服を購入しに防具屋に入った。今のままでは、万一、俺の守りが遅れたときなどに、ルシアが傷ついてしまうのが心配だったのである。
あまりゴツくならず、女の子らしい雰囲気を残せる防具を何点か購入し、着させてみせると、大人の女の雰囲気が出て、とても似合っていた。
「おじさん、ありがとう」
ルシアが嬉しそうに目に涙を浮かべて礼を言うので、
「礼は不要だ。お前の魔力がなければ、俺は何もできん」
と答えたら、ルシアは俺に腕を組んできて、
「ライル、こういう時は、どういたしまして、って言うのよ」
と囁いた。ルシアが俺のことを初めてライルと呼んだ。
俺はちょっと驚いたが、
「どういたしまして」
と素直に言われたとおりに復唱した。
「それでいいのよ。よく出来ました」
そう言ってルシアは笑った。
***
いったん俺たちは地下4階のセーフティゾーンに住居を構えた。
地下4階のセーフティゾーンは4という数字を嫌い、ほとんどの冒険者は入って来ない。実際、ライルがいた半年間の最初の訪問者はルシアだったのである。
死んだ5人の冒険者は、ルシアを襲うにあたって、そういうことも計算に入れていたはずだ。
地上にも近く、地下4階のセーフティゾーンを住居に選んだのは悪くはなかったのだが、誰かが入ってくる可能性はゼロではない。また、家具を購入しているうちに、もう少し広いところに住みたくなった。
それと、俺たちは自然と男女の関係になってしまっていて、途中で入ってこられるのは、ちょっとまずいのだ。ダンジョンでダンジョの関係と上手いこと言ったと俺は思ったのだが、本当におじさんて嫌ね、とルシアに呆れられた。
そういう事情もあり、俺たちは少しずつ住居を地下深くに引っ越して行くようになった。最終目的地は誰にも入って来られないぐらい難度の高い階のもう少し下ぐらいの階層だ。その階層の敵を全滅させ、そこに広々とした豪邸を作るつもりだ。
そして、現在、最深不倒の地下58階まで俺たちは住居を移していた。住居といっても普段はダイニングテーブルと椅子2脚しか出していない。
そんなある日、地下58階のセーフティゾーンで、ルシアとお茶を飲みながらくつろいでいたところ、同フロアに冒険者の反応を感知した。
イグアスで最も有名なダンジョン攻略パーティの「月の光」が、ダンジョン攻略を再開したのである。
ルシアと一つずつ家具を選んで購入するのは、とても楽しかった。ルシアも始終笑顔だったので、楽しんでくれていると思う。
店員たちは、俺たちのことを新婚だと思っているようだった。
俺に家具のテイストやこだわりはないので、全てルシアに任せた。
「おじさんも意見いってよ。あ、でも、これなんか可愛いわよね」
「そうだな、いいと思うぞ」
「もう、さっきから、そうだな、しか言わないじゃない」
ベッド2台、ダイニングテーブル1台、椅子を2脚、各種食器とカトラリーを購入した。
また、下着や衣服も買い込んだ。何だかよく分からないのだが、ルシアは俺から現金を受け取らず、必ず俺に直接お店に支払いをさせた。おかげで、生まれて初めて女性の下着売りのお店にも入った。
ルシアの衣類を見て、こんな小さなものを着るのか、ととても不思議に思った。内臓とか本当に詰まっているのか? なんて奇妙のことも考えてしまった。
最後に、ルシアの防御服を購入しに防具屋に入った。今のままでは、万一、俺の守りが遅れたときなどに、ルシアが傷ついてしまうのが心配だったのである。
あまりゴツくならず、女の子らしい雰囲気を残せる防具を何点か購入し、着させてみせると、大人の女の雰囲気が出て、とても似合っていた。
「おじさん、ありがとう」
ルシアが嬉しそうに目に涙を浮かべて礼を言うので、
「礼は不要だ。お前の魔力がなければ、俺は何もできん」
と答えたら、ルシアは俺に腕を組んできて、
「ライル、こういう時は、どういたしまして、って言うのよ」
と囁いた。ルシアが俺のことを初めてライルと呼んだ。
俺はちょっと驚いたが、
「どういたしまして」
と素直に言われたとおりに復唱した。
「それでいいのよ。よく出来ました」
そう言ってルシアは笑った。
***
いったん俺たちは地下4階のセーフティゾーンに住居を構えた。
地下4階のセーフティゾーンは4という数字を嫌い、ほとんどの冒険者は入って来ない。実際、ライルがいた半年間の最初の訪問者はルシアだったのである。
死んだ5人の冒険者は、ルシアを襲うにあたって、そういうことも計算に入れていたはずだ。
地上にも近く、地下4階のセーフティゾーンを住居に選んだのは悪くはなかったのだが、誰かが入ってくる可能性はゼロではない。また、家具を購入しているうちに、もう少し広いところに住みたくなった。
それと、俺たちは自然と男女の関係になってしまっていて、途中で入ってこられるのは、ちょっとまずいのだ。ダンジョンでダンジョの関係と上手いこと言ったと俺は思ったのだが、本当におじさんて嫌ね、とルシアに呆れられた。
そういう事情もあり、俺たちは少しずつ住居を地下深くに引っ越して行くようになった。最終目的地は誰にも入って来られないぐらい難度の高い階のもう少し下ぐらいの階層だ。その階層の敵を全滅させ、そこに広々とした豪邸を作るつもりだ。
そして、現在、最深不倒の地下58階まで俺たちは住居を移していた。住居といっても普段はダイニングテーブルと椅子2脚しか出していない。
そんなある日、地下58階のセーフティゾーンで、ルシアとお茶を飲みながらくつろいでいたところ、同フロアに冒険者の反応を感知した。
イグアスで最も有名なダンジョン攻略パーティの「月の光」が、ダンジョン攻略を再開したのである。
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