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第二章 小屋
新しい生活のスタート
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「よっ、少年、何とかやっていけてるじゃない」
(ラクタさん、待ってましたよ。いろいろと聞きたいことが)
「ちょっと、そんながっついてる子はモテないわよ」
(えーと、一番聞きたいのは・・・。これからもまた毎日来てくれるんですか?)
「おっ、私に惚れた? うーん、ヒトとは無理」
(いや、そういう気持ちはゼロというか、どっちかっていうと、マイナスですので)
「は? 相変わらず、失礼なやつね。私はあなたのせいで死にかけたのよ」
(え? どういうことですか)
「あなたに加護与えたでしょう。あれね、すごく疲れるのよ。で、あなた、いきなり9999個も私から奪っていったでしょ」
(いや、ほしいって言ってないです)
「この女神の私がよ、2年も生死のはざまをさまよってたのよっ」
(それは、ご愁傷さまです。でも、治ってよかったですね)
「ふん。回復した途端、また、あなたの監視役よ」
(って、ことはずっと来てくれるんですね。よかったぁ。ほんと、心細かったです)
「まあ、見張ってないと、あなたはえらいことになるからね」
(そうそう、「女神ラクタの加護」って何ですか?)
「ふふふ、私って、善行の女神なのよ。私の加護がつくと、善人のスキルしか取得できなくなるのよ」
(え? それって、加護というより、呪いでは・・・?)
「何言ってんのよ、失礼ね。ちょっと考えて見なさいよ。例えば、「憎しみの気持ち」がMaxってどういうことかわかる? 世の中の全てが憎い人でもせいぜいレベル99よ。そんな気持ちをLv9999で持ったら、精神崩壊するわよ」
(たしかにそれはちょっと)
「あとそうね、「仇討ち」なんてMaxで取っちゃったら、自分の敵討ちだけでなく、世の中のすべての仇討ちを背負っても足りないぐらいよ。何しろ、あなたは何でもMax値で取っちゃうから、早く加護をつけないと大変なことになっていたのよ」
俺はスキルを見てみる。
(「怒りの鉄拳」だけ取得してますが、これは善行スキルなんですか?)
「ああ、それね。よくわからないから、拒否しなかったのよ」
(は? そういうときは安全策で拒否すべきでは?)
「またあ、そんなことしてると、まじめだけが取柄のつまんない男になっちゃうじゃない。わかんないときはスルーするわよ」
(相変わらず、どんなことにもいい加減ですね。あと、ここはどこなんでしょう?)
「あっ、もう5分だわ。またね、少年!」
(あ、ラクタさん、まだ質問が・・・・)
(仕方ない、明日聞くか)
「リンリンくん、起きた?」
「おはようございます。フローラさん」
マリのお母さんの名前はフローラさんだ。名前の通り、花のように美しい人だ。
「朝ごはんできたわよ、一緒に食べましょう」
「ありがとうございます。今、行きます」
(ラクタさん、待ってましたよ。いろいろと聞きたいことが)
「ちょっと、そんながっついてる子はモテないわよ」
(えーと、一番聞きたいのは・・・。これからもまた毎日来てくれるんですか?)
「おっ、私に惚れた? うーん、ヒトとは無理」
(いや、そういう気持ちはゼロというか、どっちかっていうと、マイナスですので)
「は? 相変わらず、失礼なやつね。私はあなたのせいで死にかけたのよ」
(え? どういうことですか)
「あなたに加護与えたでしょう。あれね、すごく疲れるのよ。で、あなた、いきなり9999個も私から奪っていったでしょ」
(いや、ほしいって言ってないです)
「この女神の私がよ、2年も生死のはざまをさまよってたのよっ」
(それは、ご愁傷さまです。でも、治ってよかったですね)
「ふん。回復した途端、また、あなたの監視役よ」
(って、ことはずっと来てくれるんですね。よかったぁ。ほんと、心細かったです)
「まあ、見張ってないと、あなたはえらいことになるからね」
(そうそう、「女神ラクタの加護」って何ですか?)
「ふふふ、私って、善行の女神なのよ。私の加護がつくと、善人のスキルしか取得できなくなるのよ」
(え? それって、加護というより、呪いでは・・・?)
「何言ってんのよ、失礼ね。ちょっと考えて見なさいよ。例えば、「憎しみの気持ち」がMaxってどういうことかわかる? 世の中の全てが憎い人でもせいぜいレベル99よ。そんな気持ちをLv9999で持ったら、精神崩壊するわよ」
(たしかにそれはちょっと)
「あとそうね、「仇討ち」なんてMaxで取っちゃったら、自分の敵討ちだけでなく、世の中のすべての仇討ちを背負っても足りないぐらいよ。何しろ、あなたは何でもMax値で取っちゃうから、早く加護をつけないと大変なことになっていたのよ」
俺はスキルを見てみる。
(「怒りの鉄拳」だけ取得してますが、これは善行スキルなんですか?)
「ああ、それね。よくわからないから、拒否しなかったのよ」
(は? そういうときは安全策で拒否すべきでは?)
「またあ、そんなことしてると、まじめだけが取柄のつまんない男になっちゃうじゃない。わかんないときはスルーするわよ」
(相変わらず、どんなことにもいい加減ですね。あと、ここはどこなんでしょう?)
「あっ、もう5分だわ。またね、少年!」
(あ、ラクタさん、まだ質問が・・・・)
(仕方ない、明日聞くか)
「リンリンくん、起きた?」
「おはようございます。フローラさん」
マリのお母さんの名前はフローラさんだ。名前の通り、花のように美しい人だ。
「朝ごはんできたわよ、一緒に食べましょう」
「ありがとうございます。今、行きます」
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