初体験が5歳という伝説の「女使い」冒険者の物語 〜 スキル「優しい心」は心の傷ついた女性を虜にしてしまう極悪のモテスキルだった

第四章 温泉宿

マリの心配事

ここの温泉旅館の夕食は、部屋だしではなく、食堂で食べるスタイルだった。

お風呂を出た後、食堂にみんなで集まって、食事をした。

港に近いだけあって、海鮮料理が多い。日本と同じように刺身があって驚いた。醤油に似た調味料やワサビに似た薬味もあり、とてもおいしかった。

これまでの旅の話をしたり、小さいときに両親と旅行したときの話が出たり、この世界に来て、こんなにゆっくりとみんなと話せたのは初めてだろう。

この国では16歳以上からお酒が飲めるため、妻たちは全員お酒を飲んで、宴会を始めた。

それぞれにいろいろな過去があるが、今はこの場でみんなと同じ時間を過ごしている。この楽しい時間がいつまでも続くことを願おう。

お酒の飲めない俺とマリは、先に帰ると言って、部屋に戻ってきた。

そういえば、マリと2人になるのは久しぶりだ。

「お兄ちゃん、マリのことお嫁さんにしてくれないでしょ」

最初は何を言われているのかわからなかった。マリは上手く自分の言いたいことが言えないようで、とうとう泣き出してしまった。

マリは自分が女として見られていないこと、俺から妹や娘のようにしか見られていないことを敏感に察しているようだ。

マリはこのままだと俺がマリを一生女として見てくれないのではないかと、不安になったようだ。

そういわれると、確かに、このまま一緒に大きくなると、身内としか感じないのではないか、と俺自身も思った。そのため、マリの不安を取り除いてやることができないでいた。

そのとき、俺たちのことを心配して、フローラさんが早めに部屋に戻ってきた。

マリが泣いているのを見て驚いたが、俺が理由を話すと、納得した顔になった。

「マリ、どうしたい？」

フローラさんがマリに優しく話しかけた。

「お母さん、私、お兄ちゃんのお嫁さんになりたい」

「まだ無理なの。お嫁さんになれるのは16歳からよ。それまでマリはどうしていたい？」

マリは黙っている。

「リンリン君、悪いんだけど、オスカルのところに行ってくれる？」

「はい、わかりました」

今日の夜伽はオスカルたちとだった。俺はオスカルの部屋に行ったが、まだオスカルたちは帰ってきてなかった。俺はマリのことを少し考えて、そのまま寝てしまった。

＊＊＊

朝起きると、オスカルとラリル3姉妹が一糸まとわぬ姿で俺の手足に抱きついて寝ていた。右手にオスカル、左手にララ、右足にリリ、左足にルルだ。

何と俺も一糸まとわぬ姿だった。

俺は昨夜いったいこの4人に何をされたのだろうか。。。

それにしても、ラリル3姉妹の胸はすごいな。最近こればっかりだけど、本当に凄いのだ。メロンと同じぐらいのが、こんな小さな上半身に所狭しとのっかっていて・・・。

いや、揉むでしょ。見れば揉むでしょ。

ところが、右がオスカル、左はララにがっちりとガードされていて、手が動かせない。起こしてしまうのもかわいそうだし。

そうだ！　このララのおっぱいを何とか左手で、と一生懸命手の甲を曲げようとするのだが、もうあと少しのところで届かない。

ちょっと変態チックだが、仕方ない。唯一自由に動く頭をこのララのおっぱいに近づけて、むしゃぶりついてしまおう。

と思ったところで、部屋をノックする音がした。

「リンリン君、オスカル、そろそろ起きて～」

あ、フローラさんだ。おい、こら、オスカルさん起きて。

「フローラさん、オスカルさんたちを起こしてから、食堂行きます」

「了解。待ってるわよ～」

オスカルさんたちが起き始めた。裸であることに気づいて、すぐに服を着始める。その間、なぜか俺の方をちらちら見る。

「あのお、昨日何しました？」

俺が聞くと4人がびくっとする。一体何があったんだろう。

「あの、リンリン、昨日のことはもう忘れましょう。過ぎたことです」

「はあ、そう、しますか？」

「「「ええ」」」

俺、一体何したんだよ！？