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第五章 王室
新しいダンジョンの発見
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グループ電話の前日の朝
「よっ、少年、うっ、ミカゲがこんなんなっちゃって。純粋な子だったのに」
(いや、ミカゲさん、根っからのスケベですよ。俺もかなわないです)
「え? そんなことなかったわよ。自分でもしないし。すごくいい子だったのに」
(自分でもするとかどうかのチェックもするんですか?)
「少なくとも姉と一緒のとき、という条件は付くけどね。ミカゲはリン君が開発しちゃったんじゃないの」
(いや、天性のスケベだと思います。だいたいインストさんがいるのに自分でするわけないでしょう。ひょっとして、ミカゲさんの前世って日本人ですか?)
「そういうプライバシーの質問はなしよ。どうしてそう思うの?」
(なんか、一番しっくりくるんですよ。その性的なものではなく、笑いのツボとか、そういったルーツの部分です)
「じゃあ、教えてあげよう。全然違いま~す!」
(え? はずれですか。じゃあ、髪の色と目の色がそう感じさせるのかな。ほかの人は前世でいうともろ外人だから)
「ミカゲはね、前世もこの世界なのよ。実はマリもよ。そういう魂は神への適性が高いのよ。それなのにあなたは、希少なミカゲの魂を悪魔に売り渡したりして!」
(世界の選択はランダムって言ってませんでしたっけ?)
「そうよ。でもね、そんなに多くないわよ。言っちゃうか。なんと67個」
(なんか微妙な数ですね)
「そう、しかもだんだん減ってるのよ」
(なんか、怖い話ですね)
「世界が減っても魂の数はなかなか減らないから、それぞれの世界の人口が増えるのよ」
(そうだったんですか。しかし、こういった世界、どうやってできたんですかね)
「研究が進んで結論出てるわよ。前世の地球の人類もかなりいいところまで解明してたじゃない。まあ、一部だけだけど」
(あ、そうだ、ラクタさん、話変わりますが、俺たち悪魔退治したいんですけど。この近くにいますか?)
「いるわよ。あなたの隣に」
(そういう冗談要らないっすよ)
「そうね。いるけど、組合からの討伐依頼でなくていいの?」
(昨日エリーゼさんから聞いたんですけど、自分たちで見つけて退治してもいいんですって。報酬は強さとかにかかわらず一定だということですけど)
「エリーゼってマリといる悪魔よね。どうやって話したのよ」
(昨日ミカゲさんと秘術箱触ってて、偶然音を届ける方法を見つけたんですよ)
「なるほどね。空気を繋げたのね」
(その通りです。さすがですね)
「悪魔の話に戻すわよ。ダビデの腹心のダンデってのがいるのよ。ダビデよりは弱いわよ。やってみる?」
(そうですね。この前と同じ手でやってみます)
「居場所だけど、ダビテのダンジョンの地下3階に連絡通路があるのよ」
(なんかデパートの新館と本館みたいですね)
「そうそう、まさにそんな感じよ。マップの魔法で教えてあげるね。ほら、ここ覚えがあるでしょ。ここに隠し扉があるのよ」
(わかりやすいです。ありがとうございます。でも、よく知ってますね)
「私、200年ぐらい前にこの世界に落ちて、悪魔マップを作ったことあるのよ」
(そうなんですか)
「神と悪は直接対決することはなくなって、人を使ってゲームするようになったのよ」
(それ、趣味悪くないですか?)
「直接やったら、人たくさん死ぬよ? 以前はそれやっちゃっててさ、世界1つなくしたりして、これまずいねってんで、人使ってやろうってことに決めたのよ」
(戦わなきゃいいじゃないですか)
「そのフレーズ、あなたたち人にそのまま返すわよ。あっと、5分経ったから、帰るね!」
***
ダンデの居場所をユカリさんたちに報告して、隠し扉まで確認し、組合に新ダンジョン発見の報告に行ってきた。明日から攻略を開始する予定だ。
ちなみに、今日のリンリン番はオスカルさんなのだが、彼女の働きぶりを報告せねばなるまい。
オスカルさんの裸エプロンが素晴らしかった。背が高いんで、前が少し見えてしまっていて、エロ過ぎるのだ。
それを必死に隠そうとする仕草がいいんだよなあ。隠しちゃダメっ、って言ったときのあのオスカルさんの「なんで?」の顔が面白くてたまらんかった。
そして、夜はオスカルさんがいつもと違って1人ということで、妙に恥ずかしがって、とても新鮮だった。
本当にこの世界が楽しくてたまらない。
「よっ、少年、うっ、ミカゲがこんなんなっちゃって。純粋な子だったのに」
(いや、ミカゲさん、根っからのスケベですよ。俺もかなわないです)
「え? そんなことなかったわよ。自分でもしないし。すごくいい子だったのに」
(自分でもするとかどうかのチェックもするんですか?)
「少なくとも姉と一緒のとき、という条件は付くけどね。ミカゲはリン君が開発しちゃったんじゃないの」
(いや、天性のスケベだと思います。だいたいインストさんがいるのに自分でするわけないでしょう。ひょっとして、ミカゲさんの前世って日本人ですか?)
「そういうプライバシーの質問はなしよ。どうしてそう思うの?」
(なんか、一番しっくりくるんですよ。その性的なものではなく、笑いのツボとか、そういったルーツの部分です)
「じゃあ、教えてあげよう。全然違いま~す!」
(え? はずれですか。じゃあ、髪の色と目の色がそう感じさせるのかな。ほかの人は前世でいうともろ外人だから)
「ミカゲはね、前世もこの世界なのよ。実はマリもよ。そういう魂は神への適性が高いのよ。それなのにあなたは、希少なミカゲの魂を悪魔に売り渡したりして!」
(世界の選択はランダムって言ってませんでしたっけ?)
「そうよ。でもね、そんなに多くないわよ。言っちゃうか。なんと67個」
(なんか微妙な数ですね)
「そう、しかもだんだん減ってるのよ」
(なんか、怖い話ですね)
「世界が減っても魂の数はなかなか減らないから、それぞれの世界の人口が増えるのよ」
(そうだったんですか。しかし、こういった世界、どうやってできたんですかね)
「研究が進んで結論出てるわよ。前世の地球の人類もかなりいいところまで解明してたじゃない。まあ、一部だけだけど」
(あ、そうだ、ラクタさん、話変わりますが、俺たち悪魔退治したいんですけど。この近くにいますか?)
「いるわよ。あなたの隣に」
(そういう冗談要らないっすよ)
「そうね。いるけど、組合からの討伐依頼でなくていいの?」
(昨日エリーゼさんから聞いたんですけど、自分たちで見つけて退治してもいいんですって。報酬は強さとかにかかわらず一定だということですけど)
「エリーゼってマリといる悪魔よね。どうやって話したのよ」
(昨日ミカゲさんと秘術箱触ってて、偶然音を届ける方法を見つけたんですよ)
「なるほどね。空気を繋げたのね」
(その通りです。さすがですね)
「悪魔の話に戻すわよ。ダビデの腹心のダンデってのがいるのよ。ダビデよりは弱いわよ。やってみる?」
(そうですね。この前と同じ手でやってみます)
「居場所だけど、ダビテのダンジョンの地下3階に連絡通路があるのよ」
(なんかデパートの新館と本館みたいですね)
「そうそう、まさにそんな感じよ。マップの魔法で教えてあげるね。ほら、ここ覚えがあるでしょ。ここに隠し扉があるのよ」
(わかりやすいです。ありがとうございます。でも、よく知ってますね)
「私、200年ぐらい前にこの世界に落ちて、悪魔マップを作ったことあるのよ」
(そうなんですか)
「神と悪は直接対決することはなくなって、人を使ってゲームするようになったのよ」
(それ、趣味悪くないですか?)
「直接やったら、人たくさん死ぬよ? 以前はそれやっちゃっててさ、世界1つなくしたりして、これまずいねってんで、人使ってやろうってことに決めたのよ」
(戦わなきゃいいじゃないですか)
「そのフレーズ、あなたたち人にそのまま返すわよ。あっと、5分経ったから、帰るね!」
***
ダンデの居場所をユカリさんたちに報告して、隠し扉まで確認し、組合に新ダンジョン発見の報告に行ってきた。明日から攻略を開始する予定だ。
ちなみに、今日のリンリン番はオスカルさんなのだが、彼女の働きぶりを報告せねばなるまい。
オスカルさんの裸エプロンが素晴らしかった。背が高いんで、前が少し見えてしまっていて、エロ過ぎるのだ。
それを必死に隠そうとする仕草がいいんだよなあ。隠しちゃダメっ、って言ったときのあのオスカルさんの「なんで?」の顔が面白くてたまらんかった。
そして、夜はオスカルさんがいつもと違って1人ということで、妙に恥ずかしがって、とても新鮮だった。
本当にこの世界が楽しくてたまらない。
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