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第六章 悪魔討伐
作戦会議
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全員が食堂に会しての作戦会議。いつものようにフローラさんが司会進行役だ。オスカルさんが補佐、エリーゼさん、キョウコさんが書記を務める。
「みんなで揃うのは1週間ぶりね。早速始めるわよ。まず、王室についてだけど、カトリーヌが国王にかましてくれたわ。後宮の方はキョウコとルミで仕切ってくれて、シルビアの意向を王太后、正妃で実践する体制にしました。この国の王宮は抑えたと言えます」
カトリーヌさんが補足する。
「国内の全関所のフリーパス、全公共機関でのVIP待遇を約束してくれました。また、王室と連絡したい場合には、シルビアに秘術箱を持たせているので、シルビアに連絡すればよいです」
なるほど、この国では言ってみれば、最恵国待遇という訳だ。
フローラさんが再開する。
「王室からのちょっかいはもうなくなりますので、王室関係はいったんこれで終了です。そうだ。リンリン君。王妃が会いたがっていたけど、絶対に会っちゃだめよ」
「はい、心得ています」
「次に今後についてです。リリス様から7人の悪魔の討伐依頼が来ておりますので、我ら眷属は当然リリス様に従いますが、リンリン君とフレアさんも手伝ってくれます。というか、我々だけでは勝てないです」
全員が拍手で歓迎してくれる。そうか、フレアさんも手伝ってくれるのか。
「昨日リリス様にお会いして、転移魔術の手ほどきを受けてきました。悪魔なら転移できるのが当たり前ですので、今日の午後、転移魔術を私の従者に伝授します。ラリル姉妹はオスカル、キョウコはエリーゼから手ほどきを受けてね。転移魔術はマスタから従者に伝授するものだそうです」
関係者は首肯している。
「それでは、次にターゲットと戦闘態勢について、オスカルから説明してもらいます。オスカル、頼むわ」
オスカルがアザゼルの依頼書をみんなに見せた。
「これが次のターゲットのアザゼルだ。侯爵級の悪魔でランクはS級だ。ダビデがS級、ダンデがA級といえばおおよその目安はつくと思う。3姉妹の色気仕掛けが成功すれば、勝算は高いが、失敗したときには苦戦すると思うので、油断しないように。作戦はいつもと同じだが、フォーメーションを変える」
オスカルさんが以下の態勢を書いた紙を張り出した。
カトリーヌ
ミカゲ
ユカリ ルミ
リンリン
ララ リリ ルル
フローラ
エリーゼ キョウコ
フレア
オスカル
「悪魔とは知っての通り精神戦だ。インスト様の加護を持つミカゲ、リンリン、キョウコが攻撃、ほかは迎撃に専念してほしい。あと、リンリンの女使いのスキルは強力だが、指示の完了後にアイドルが発生するため、当面は退却時のみ使用する。じゃあ、フローラに司会を返します」
「了解。もう一つ大事な夜伽の順番についてです。今日は特別体制最後のルルです。明日から、平常運転に戻して、私、カトリーヌ、ルミ、エリーゼ、オスカル、ミカゲの順でいい?」
全員異議はないようだ。
「それでは今日は転移魔術の習得と新フォーメーションのシミュレーション、明日はアザゼル討伐に行きましょう」
***
その夜、3日連続の3姉妹との楽しい夜を過ごした。
彼女たちの幼少期の話を聞いた。お父さんが事業に失敗したらしく、家は非常に貧しかったらしい。まさに飲まず食わずの状態だったようで、そんな時に助けてくれたのがオスカルさんだという。
オスカルさんが剣の稽古に行く途中の公園に彼女たち3人が住んでいた時代があったらしく、見かねたオスカルさんが、両親をレイダース家の使用人に採用し、使用人用の住まいを彼女たち一家にあてがってくれたそうだ。
その後、オスカルさんは、よく一家に遊びに来て、食事を差し入れてくれたそうで、3人の胸の成長は、オスカルさんのおかげなので、オスカルさんに感謝しなさい、と言われた。
はい、感謝します。
「みんなで揃うのは1週間ぶりね。早速始めるわよ。まず、王室についてだけど、カトリーヌが国王にかましてくれたわ。後宮の方はキョウコとルミで仕切ってくれて、シルビアの意向を王太后、正妃で実践する体制にしました。この国の王宮は抑えたと言えます」
カトリーヌさんが補足する。
「国内の全関所のフリーパス、全公共機関でのVIP待遇を約束してくれました。また、王室と連絡したい場合には、シルビアに秘術箱を持たせているので、シルビアに連絡すればよいです」
なるほど、この国では言ってみれば、最恵国待遇という訳だ。
フローラさんが再開する。
「王室からのちょっかいはもうなくなりますので、王室関係はいったんこれで終了です。そうだ。リンリン君。王妃が会いたがっていたけど、絶対に会っちゃだめよ」
「はい、心得ています」
「次に今後についてです。リリス様から7人の悪魔の討伐依頼が来ておりますので、我ら眷属は当然リリス様に従いますが、リンリン君とフレアさんも手伝ってくれます。というか、我々だけでは勝てないです」
全員が拍手で歓迎してくれる。そうか、フレアさんも手伝ってくれるのか。
「昨日リリス様にお会いして、転移魔術の手ほどきを受けてきました。悪魔なら転移できるのが当たり前ですので、今日の午後、転移魔術を私の従者に伝授します。ラリル姉妹はオスカル、キョウコはエリーゼから手ほどきを受けてね。転移魔術はマスタから従者に伝授するものだそうです」
関係者は首肯している。
「それでは、次にターゲットと戦闘態勢について、オスカルから説明してもらいます。オスカル、頼むわ」
オスカルがアザゼルの依頼書をみんなに見せた。
「これが次のターゲットのアザゼルだ。侯爵級の悪魔でランクはS級だ。ダビデがS級、ダンデがA級といえばおおよその目安はつくと思う。3姉妹の色気仕掛けが成功すれば、勝算は高いが、失敗したときには苦戦すると思うので、油断しないように。作戦はいつもと同じだが、フォーメーションを変える」
オスカルさんが以下の態勢を書いた紙を張り出した。
カトリーヌ
ミカゲ
ユカリ ルミ
リンリン
ララ リリ ルル
フローラ
エリーゼ キョウコ
フレア
オスカル
「悪魔とは知っての通り精神戦だ。インスト様の加護を持つミカゲ、リンリン、キョウコが攻撃、ほかは迎撃に専念してほしい。あと、リンリンの女使いのスキルは強力だが、指示の完了後にアイドルが発生するため、当面は退却時のみ使用する。じゃあ、フローラに司会を返します」
「了解。もう一つ大事な夜伽の順番についてです。今日は特別体制最後のルルです。明日から、平常運転に戻して、私、カトリーヌ、ルミ、エリーゼ、オスカル、ミカゲの順でいい?」
全員異議はないようだ。
「それでは今日は転移魔術の習得と新フォーメーションのシミュレーション、明日はアザゼル討伐に行きましょう」
***
その夜、3日連続の3姉妹との楽しい夜を過ごした。
彼女たちの幼少期の話を聞いた。お父さんが事業に失敗したらしく、家は非常に貧しかったらしい。まさに飲まず食わずの状態だったようで、そんな時に助けてくれたのがオスカルさんだという。
オスカルさんが剣の稽古に行く途中の公園に彼女たち3人が住んでいた時代があったらしく、見かねたオスカルさんが、両親をレイダース家の使用人に採用し、使用人用の住まいを彼女たち一家にあてがってくれたそうだ。
その後、オスカルさんは、よく一家に遊びに来て、食事を差し入れてくれたそうで、3人の胸の成長は、オスカルさんのおかげなので、オスカルさんに感謝しなさい、と言われた。
はい、感謝します。
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