116 / 143
第十章 ダムール帝国
ダムール王の後悔
しおりを挟む
ダムール帝国では第三王女テレジアをリンリンなる子供に献上するかどうか、喧々諤々の協議中であった。
宰相を先頭に文官は賛成、王を筆頭に武官や王室は反対で、国を二分する大問題に発展していた。使者の滞在期間は1週間。明日にはテレジアを連れていくか、別のものを連れていくかを決めなければならない。
当のテレジアは大反対。
冗談じゃないわ。ようやく成人し、これからいくつもの武勇をあげようと思っていたのに訳のわからないエロガキに嫁ぐなんて、あり得ないわ。国にとっても大損失よ。
結果、ダムール帝国は大失策を犯すことになる。
翌日、ロナウン宰相が1人の女性を連れて、マリとロザンヌに謁見した。
「こちらがリンリン様に献上する姫でございます」
ロザンヌが合点がいかない表情でロナウンに聞く。
「私の記憶にない顔なんだけど、どこの姫? 旦那様は別に妃を増やしたい訳じゃないのよ。各国を平等に扱うために、各国の王の娘なら娶ってもいいということなのよ。その辺りは分かっているのかしら」
「王の娘は軍事部門の要職についておりまして、献上は難しいとの結論になりました」
「ふふふ、ロナウン、よくも仲介したを私の顔を潰してくれたわね。マリ様、申し訳ございません。このようなもの達のためにわざわざご足労いただいて」
あのロザンヌが土下座をして謝っている。ロナウンは痛恨の失策を犯してしまったのではないかと背筋に冷たい汗が流れる。
「いいのよ、ロザンヌ。女の子が増えなくて良かったじゃない。もう用はないから帰りましょう」
「マリ様、私は父に今回の件を報告してから帰ります」
「分かったわ。何かあれば手伝うから何でも言ってね。じゃあ、早くお兄ちゃんに会いたいから、私は帰るわよ」
そう言って、マリは姿を消した。ロザンヌはさっきはマリの手前、リンリンが舐められているという表現は使わなかったが、ロザンヌの顔が潰されたことなんて、彼女にとってはどうでも良かった。ロザンヌは、リンリンが舐められていることに激怒していた。
「さて、ロナウン。マリ様は帰られたわ。マリ様は全く意に介さなかったけれど、私のこの怒りはどこにぶつければいいのかしらね。お前か? それともダムール王か? あるいはダムール帝国か?」
ロナウンは震え上がった。ロナウンは自分がテレジアという王女を献上するよう走り回ったことを必死に説明した
「そうか。では、悪いのはダムール王とテレジアか。私は癒し系なのでな。攻撃系の仲間を呼んでくる。今から2人でお前たちの王族を攻め滅ぼすから、首を洗って待っているがいい!」
そう言い残して、ロザンヌはロナウンの前から消えてしまった。ロナウンは慌てて王宮に戻り、ロザンヌが激怒して、ダムール帝国の王室に攻め込んで来ると報告した。
「はっはっは、流石の頭脳明晰なロナウン殿でも、分野が違うと見当違いに慌てふためくものなんですなあ」
武官の1人がたかが女1人を恐れてどうする、と言い放った。いや、1人ではなく2人だと言い返したら、更なる失笑をかってしまった。
「もうよい。お前達には忠告したからな。ワシはロザンヌ姫に許しを乞うてくる」
「この臆病者をひっ捕えて、牢にぶち込んでおけ!」
ダムール王がそう言うのを聞き、ロナウン宰相はもうどうとでもなれと全てを投げ捨てた。
***
ロザンヌはメイリンに事の次第を説明した。メイリンの眉がどんどん吊り上がって行く。
「許し難い奴らね」
メイリンは怒り心頭だ。
「でしょ? もう滅ぼすしかないと思うの」
ロザンヌが思いを吐いた。
「そうね。王族を滅ぼしましょう」
「賛成してくれると思ったわ。お姉様達に知らせると星を滅しちゃいそうだから、ここは私たち2人で行きましょう」
「分かったわ」
ロザンヌとメイリンはダムール帝国に転移した。
ロナウンを牢にぶち込んだ王と家臣たちは、ロナウンの臆病さをネタにして、リンリンなど大したことないなどと話し始めていた。
そこに突然2人の美しい女性が現れた。1人の方は見たことのある顔だ。そうだ、ロザンヌ姫だ。
「ロナウン宰相の言うことを聞いていれば、死なずに済んだものを」
ロザンヌが王たちを睨んだ。
「で、出あえい! 侵入者だ。殺しても構わん」
「あら、今の言葉で死刑決定よ」
もう1人の女がそう言ったかと思うと、女の背後から金色の孔雀の羽根のようなものが現れた。いや、羽根ではない。金色の手だ。実は千手観音なのだが、ダムール帝国の者達には金の孔雀の羽根にみえた。
千手観音の千本の手からありとあらゆる魔法が飛び出す。一度に1000の魔法を放つチートスキル「千手観音」、メイリンが従者となってすぐに顕現した固有スキルだ。
炎、氷、土、水、重力、時空といった様々な魔法が宮殿内を縦横無尽に飛び回る。凄まじい音が鳴り響き、気の小さいものであれば、音だけで気絶しそうだ。しかし、誰一人として、かすり傷すら負わなかった。ただ、宮殿はそこかしこに穴が開き、天井は今にも崩れ落ちて来そうだ。1000もの魔法を完全に制御できている。恐るべき力だ。
「どう? 綺麗でしょう。次は全員の眉間に当てるわよ」
メイリンが微笑んだ。
宮殿にいた全員が慌てて額を床につけて平伏した。王も同様だ。
「あら? 伏せても当たるわよ」
ロザンヌが何を無駄なことをと言い放った。
額を隠しているのではなく、必死に謝っているのだが、勘違いされてしまったのだろうか。このままでは全員殺されてしまう。
「ま、まって、待ってください」
王が悲鳴をあげる。
「何よ、今さら何を待つのよ?」
ロザンヌがウンザリした顔でいう。
「テ、テレジアを献上します」
「別に要らないわよ。貰わなくて済んだのに、やっぱり来ちゃいました、になったら、マリ様に私が叱られちゃうじゃない。メイリン、やっちゃいなよ」
「すいませんでした。私の判断間違いでした。私の命を捧げますので、どうか家臣はお助け下さい」
王が必死に懇願して来る。
「あら? そんなこと言っちゃった。これで殺したら、私たちが悪者になっちゃうじゃない。仕方ないなあ。王は許すか。ロザンヌ、軍隊の方行こう」
「OK」
お騒がせ2人組は消えてしまった。
王はぼろぼろの宮殿に膝をついたまま、呆然としていたが、はっとして、
「王妃や王女たちを助けろ。絶対に逆らわないように伝言してくれ」
と兵士たちに早馬を出すように命令した。
まさかあんなデタラメな力を持った化け物だとは思わなかった。何なんだ、あの力は。王は自分の下した判断を改めて悔いた。
宰相を先頭に文官は賛成、王を筆頭に武官や王室は反対で、国を二分する大問題に発展していた。使者の滞在期間は1週間。明日にはテレジアを連れていくか、別のものを連れていくかを決めなければならない。
当のテレジアは大反対。
冗談じゃないわ。ようやく成人し、これからいくつもの武勇をあげようと思っていたのに訳のわからないエロガキに嫁ぐなんて、あり得ないわ。国にとっても大損失よ。
結果、ダムール帝国は大失策を犯すことになる。
翌日、ロナウン宰相が1人の女性を連れて、マリとロザンヌに謁見した。
「こちらがリンリン様に献上する姫でございます」
ロザンヌが合点がいかない表情でロナウンに聞く。
「私の記憶にない顔なんだけど、どこの姫? 旦那様は別に妃を増やしたい訳じゃないのよ。各国を平等に扱うために、各国の王の娘なら娶ってもいいということなのよ。その辺りは分かっているのかしら」
「王の娘は軍事部門の要職についておりまして、献上は難しいとの結論になりました」
「ふふふ、ロナウン、よくも仲介したを私の顔を潰してくれたわね。マリ様、申し訳ございません。このようなもの達のためにわざわざご足労いただいて」
あのロザンヌが土下座をして謝っている。ロナウンは痛恨の失策を犯してしまったのではないかと背筋に冷たい汗が流れる。
「いいのよ、ロザンヌ。女の子が増えなくて良かったじゃない。もう用はないから帰りましょう」
「マリ様、私は父に今回の件を報告してから帰ります」
「分かったわ。何かあれば手伝うから何でも言ってね。じゃあ、早くお兄ちゃんに会いたいから、私は帰るわよ」
そう言って、マリは姿を消した。ロザンヌはさっきはマリの手前、リンリンが舐められているという表現は使わなかったが、ロザンヌの顔が潰されたことなんて、彼女にとってはどうでも良かった。ロザンヌは、リンリンが舐められていることに激怒していた。
「さて、ロナウン。マリ様は帰られたわ。マリ様は全く意に介さなかったけれど、私のこの怒りはどこにぶつければいいのかしらね。お前か? それともダムール王か? あるいはダムール帝国か?」
ロナウンは震え上がった。ロナウンは自分がテレジアという王女を献上するよう走り回ったことを必死に説明した
「そうか。では、悪いのはダムール王とテレジアか。私は癒し系なのでな。攻撃系の仲間を呼んでくる。今から2人でお前たちの王族を攻め滅ぼすから、首を洗って待っているがいい!」
そう言い残して、ロザンヌはロナウンの前から消えてしまった。ロナウンは慌てて王宮に戻り、ロザンヌが激怒して、ダムール帝国の王室に攻め込んで来ると報告した。
「はっはっは、流石の頭脳明晰なロナウン殿でも、分野が違うと見当違いに慌てふためくものなんですなあ」
武官の1人がたかが女1人を恐れてどうする、と言い放った。いや、1人ではなく2人だと言い返したら、更なる失笑をかってしまった。
「もうよい。お前達には忠告したからな。ワシはロザンヌ姫に許しを乞うてくる」
「この臆病者をひっ捕えて、牢にぶち込んでおけ!」
ダムール王がそう言うのを聞き、ロナウン宰相はもうどうとでもなれと全てを投げ捨てた。
***
ロザンヌはメイリンに事の次第を説明した。メイリンの眉がどんどん吊り上がって行く。
「許し難い奴らね」
メイリンは怒り心頭だ。
「でしょ? もう滅ぼすしかないと思うの」
ロザンヌが思いを吐いた。
「そうね。王族を滅ぼしましょう」
「賛成してくれると思ったわ。お姉様達に知らせると星を滅しちゃいそうだから、ここは私たち2人で行きましょう」
「分かったわ」
ロザンヌとメイリンはダムール帝国に転移した。
ロナウンを牢にぶち込んだ王と家臣たちは、ロナウンの臆病さをネタにして、リンリンなど大したことないなどと話し始めていた。
そこに突然2人の美しい女性が現れた。1人の方は見たことのある顔だ。そうだ、ロザンヌ姫だ。
「ロナウン宰相の言うことを聞いていれば、死なずに済んだものを」
ロザンヌが王たちを睨んだ。
「で、出あえい! 侵入者だ。殺しても構わん」
「あら、今の言葉で死刑決定よ」
もう1人の女がそう言ったかと思うと、女の背後から金色の孔雀の羽根のようなものが現れた。いや、羽根ではない。金色の手だ。実は千手観音なのだが、ダムール帝国の者達には金の孔雀の羽根にみえた。
千手観音の千本の手からありとあらゆる魔法が飛び出す。一度に1000の魔法を放つチートスキル「千手観音」、メイリンが従者となってすぐに顕現した固有スキルだ。
炎、氷、土、水、重力、時空といった様々な魔法が宮殿内を縦横無尽に飛び回る。凄まじい音が鳴り響き、気の小さいものであれば、音だけで気絶しそうだ。しかし、誰一人として、かすり傷すら負わなかった。ただ、宮殿はそこかしこに穴が開き、天井は今にも崩れ落ちて来そうだ。1000もの魔法を完全に制御できている。恐るべき力だ。
「どう? 綺麗でしょう。次は全員の眉間に当てるわよ」
メイリンが微笑んだ。
宮殿にいた全員が慌てて額を床につけて平伏した。王も同様だ。
「あら? 伏せても当たるわよ」
ロザンヌが何を無駄なことをと言い放った。
額を隠しているのではなく、必死に謝っているのだが、勘違いされてしまったのだろうか。このままでは全員殺されてしまう。
「ま、まって、待ってください」
王が悲鳴をあげる。
「何よ、今さら何を待つのよ?」
ロザンヌがウンザリした顔でいう。
「テ、テレジアを献上します」
「別に要らないわよ。貰わなくて済んだのに、やっぱり来ちゃいました、になったら、マリ様に私が叱られちゃうじゃない。メイリン、やっちゃいなよ」
「すいませんでした。私の判断間違いでした。私の命を捧げますので、どうか家臣はお助け下さい」
王が必死に懇願して来る。
「あら? そんなこと言っちゃった。これで殺したら、私たちが悪者になっちゃうじゃない。仕方ないなあ。王は許すか。ロザンヌ、軍隊の方行こう」
「OK」
お騒がせ2人組は消えてしまった。
王はぼろぼろの宮殿に膝をついたまま、呆然としていたが、はっとして、
「王妃や王女たちを助けろ。絶対に逆らわないように伝言してくれ」
と兵士たちに早馬を出すように命令した。
まさかあんなデタラメな力を持った化け物だとは思わなかった。何なんだ、あの力は。王は自分の下した判断を改めて悔いた。
0
あなたにおすすめの小説
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる