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第四章 敵討ち
側妃の救出
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私たちは門番の死角に降り立った。
マークがさっきから邪魔で、もう帰っていいと言っているのだが、私たちと離れると殺されると言って、まとわりついて来る。はっきり言って鬱陶しい。秘密を知りすぎて殺されたいのか、と脅してもついてくる。もう面倒だから放置することにした。
『未婚の女は妖精たちに守らせるが、他は殺していいのか?』
シルバが確認して来たので、そのままの言葉をエドワードに伝える。
「殿下、未婚の女性以外は殺していいか、とシルバが聞いています。未婚の女性は妖精たちに守らせるとも言ってます」
この伝言がどうにも煩わしい。シルバに聞いてみた。
(あなたは他の人には念話できないの?)
『出来るが、出来ないことにしておかないとまずいぞ』
(……確かにその通りね)
意思疎通が出来ると知ったら、シルバを直接利用したいと思う人間が増え、私は邪魔になるだろう。
「母は殺さないで欲しい。それ以外は問題ない」
エドワードが当たり前のことを言った。
(この人は何を言っているのかしら。お母様を殺さないのは、あたり前じゃない。誰を助けるために、乗り込むと思ってるのよ!)
『まあ、そう言ってやるなよ。未婚じゃないから殺しました、ってなったらまずいだろ。念のためだよ、きっと。それより、お前がすごい顔してるんで、イケメンがビビってるぞ』
エドワードは確かにビビっていた。
「念のために言ったのだ。確認しないで惨事になったら大変だろう。だから、そんな怖い顔をしないで欲しい」
私は深呼吸した。戦いを前に少し神経がたかぶってしまっていたようだ。
「失礼しました。では、お母様と未婚の女性以外には手加減しません」
『よし、まずは門番からだな』
門番が二人、門の前に立っている。どうするのかと見ていたが、何も起きない。
『よし、行くぞ』
(何したの?)
『念話で催眠術ってのをかけた。誰かが通っても、誰も通っていないと思うように暗示をかけたんだ。門番を倒すのは侵入しましたって、宣伝しているようなものだからな』
(すごいね、シルバ)
シルバが褒められて照れているのが何となく分かる。
「殿下、行きますよ」
私はエドワードに声をかけた。
「え? 作戦とか事前の打ち合わせはしないのか?」
エドワードがいい質問をしてくれた。
「ええ、作戦を立てるほどの相手ではないですから」
以前シルバに言われた台詞だ。誰かに言ってみたいと思っていたのだ。
私はスタスタと門に歩いて行き、門番に咎められることもなく、門を通過した。おっかなびっくりでマーク、そして、エドワードも通過する。
「あれも魔法なのか?」
エドワードは門番を気味悪そうに見て、私に尋ねた。
「殿下、毎回説明が必要ですか?」
「いや、いい、すまん。邪魔しないようにする」
『グレース、何だかカリカリしてないか? 俺がついているから、安心して、リラックスしていろよ。イケメン王子にお母さんがどこか聞いてみてくれ』
「王子はイケメンなんかじゃないわよ! シルバの方が100倍格好いいわよ! 私と王子をくっつけようとしないでよっ」
私はこんなときなのに、大声を出してしまった。エドワードとマークがびっくりしている。
さきほどから私が不機嫌なのは、戦いの緊張のためではないことが、ようやく私自身にも分かった。私はシルバがエドワードと私のことを全く嫉妬していないことに腹を立てていたのだ。
『グレース、悪かった。グレースには王妃が似合ってるって、勝手に思ってしまった。こんな細かいA型野郎にお前は勿体無いよ。すまん、完全に俺が間違っていた」
(A型野郎ってのはよくわからないけど、私の伴侶は私が決めるんだからね)
私は少し落ち着いてきた。今回のように私が訳の分からない癇癪を起こしても、シルバは絶対に自己弁護しない。まず最初に私の気持ちを考えてくれて、私の気持ちを否定するようなことは一切言わない。私の気持ちをそのまま受け止めてくれるのだ。
『そうだな。もちろん、グレースが決めることだ。ところで、そこに突っ立ってるデクの棒王子にお母さんがどこにいるか聞いてくれるか?』
(デクの棒は言い過ぎよ。ちょっと待ってね)
「殿下、お母様はどちらですか?」
本当にデクの棒のように固まっているエドワードを見て、私はクスッと笑ってしまった。
「あ、ああ、いつものところだと思う。中庭を突っ切った本殿にいると思う」
エドワードは、怒ったり、笑ったり大変な女だと思っただろう。でも、これが本当の私なのだ。
『一直線に歩いて行っていい。障害物は俺が排除する。王子、グレース、マークの順で歩いてくれ』
私はエドワードとマークに伝言し、エドワードとマークに挟まれる形で寝殿の中庭を進んだ。
(ねえ、誰も出てこないよ)
『妖精たちに誰も外に出させないよう命令した。男はいないようだな』
(そんなことが出来るの!?)
『まあな。奴らも自分の保護対象を守りたいから必死だよ。俺と戦ったら殺されるからな』
私たちは誰にも会うことなく本殿に入った。エドワードは不思議そうにしている。
エドワードの母は室内で一人で刺繍をしていた。
「あら? エドワード、どなたかお連れしたの? 侍女が見当たらないのよ。どうしたのかしら?」
「お母様、リチャードが死にました。すぐに逃げましょう」
「え? そうなの? あ、あなたはグレース!?」
「おばさま、ご無沙汰しております。さあ、すぐに逃げましょう」
リチャードの母は何が起きているかを察したようだ。すぐにエドワードの横まで来た。
『撤退だ』
「撤退よっ」
中庭に出ると、門から兵士が入って来るところだった。
私たちはすぐにシルバの重力魔法で上昇を開始した。弓兵が弓矢を構えようとしたが、なぜか弦が切れてしまい、弓を射ることができないようだ。
(シルバって、ほとんど神様ね!)
『よせよ、奴らほど性格悪くないぞ』
私たちは無事にエドワードの母を寝殿から脱出させることに成功した。
マークがさっきから邪魔で、もう帰っていいと言っているのだが、私たちと離れると殺されると言って、まとわりついて来る。はっきり言って鬱陶しい。秘密を知りすぎて殺されたいのか、と脅してもついてくる。もう面倒だから放置することにした。
『未婚の女は妖精たちに守らせるが、他は殺していいのか?』
シルバが確認して来たので、そのままの言葉をエドワードに伝える。
「殿下、未婚の女性以外は殺していいか、とシルバが聞いています。未婚の女性は妖精たちに守らせるとも言ってます」
この伝言がどうにも煩わしい。シルバに聞いてみた。
(あなたは他の人には念話できないの?)
『出来るが、出来ないことにしておかないとまずいぞ』
(……確かにその通りね)
意思疎通が出来ると知ったら、シルバを直接利用したいと思う人間が増え、私は邪魔になるだろう。
「母は殺さないで欲しい。それ以外は問題ない」
エドワードが当たり前のことを言った。
(この人は何を言っているのかしら。お母様を殺さないのは、あたり前じゃない。誰を助けるために、乗り込むと思ってるのよ!)
『まあ、そう言ってやるなよ。未婚じゃないから殺しました、ってなったらまずいだろ。念のためだよ、きっと。それより、お前がすごい顔してるんで、イケメンがビビってるぞ』
エドワードは確かにビビっていた。
「念のために言ったのだ。確認しないで惨事になったら大変だろう。だから、そんな怖い顔をしないで欲しい」
私は深呼吸した。戦いを前に少し神経がたかぶってしまっていたようだ。
「失礼しました。では、お母様と未婚の女性以外には手加減しません」
『よし、まずは門番からだな』
門番が二人、門の前に立っている。どうするのかと見ていたが、何も起きない。
『よし、行くぞ』
(何したの?)
『念話で催眠術ってのをかけた。誰かが通っても、誰も通っていないと思うように暗示をかけたんだ。門番を倒すのは侵入しましたって、宣伝しているようなものだからな』
(すごいね、シルバ)
シルバが褒められて照れているのが何となく分かる。
「殿下、行きますよ」
私はエドワードに声をかけた。
「え? 作戦とか事前の打ち合わせはしないのか?」
エドワードがいい質問をしてくれた。
「ええ、作戦を立てるほどの相手ではないですから」
以前シルバに言われた台詞だ。誰かに言ってみたいと思っていたのだ。
私はスタスタと門に歩いて行き、門番に咎められることもなく、門を通過した。おっかなびっくりでマーク、そして、エドワードも通過する。
「あれも魔法なのか?」
エドワードは門番を気味悪そうに見て、私に尋ねた。
「殿下、毎回説明が必要ですか?」
「いや、いい、すまん。邪魔しないようにする」
『グレース、何だかカリカリしてないか? 俺がついているから、安心して、リラックスしていろよ。イケメン王子にお母さんがどこか聞いてみてくれ』
「王子はイケメンなんかじゃないわよ! シルバの方が100倍格好いいわよ! 私と王子をくっつけようとしないでよっ」
私はこんなときなのに、大声を出してしまった。エドワードとマークがびっくりしている。
さきほどから私が不機嫌なのは、戦いの緊張のためではないことが、ようやく私自身にも分かった。私はシルバがエドワードと私のことを全く嫉妬していないことに腹を立てていたのだ。
『グレース、悪かった。グレースには王妃が似合ってるって、勝手に思ってしまった。こんな細かいA型野郎にお前は勿体無いよ。すまん、完全に俺が間違っていた」
(A型野郎ってのはよくわからないけど、私の伴侶は私が決めるんだからね)
私は少し落ち着いてきた。今回のように私が訳の分からない癇癪を起こしても、シルバは絶対に自己弁護しない。まず最初に私の気持ちを考えてくれて、私の気持ちを否定するようなことは一切言わない。私の気持ちをそのまま受け止めてくれるのだ。
『そうだな。もちろん、グレースが決めることだ。ところで、そこに突っ立ってるデクの棒王子にお母さんがどこにいるか聞いてくれるか?』
(デクの棒は言い過ぎよ。ちょっと待ってね)
「殿下、お母様はどちらですか?」
本当にデクの棒のように固まっているエドワードを見て、私はクスッと笑ってしまった。
「あ、ああ、いつものところだと思う。中庭を突っ切った本殿にいると思う」
エドワードは、怒ったり、笑ったり大変な女だと思っただろう。でも、これが本当の私なのだ。
『一直線に歩いて行っていい。障害物は俺が排除する。王子、グレース、マークの順で歩いてくれ』
私はエドワードとマークに伝言し、エドワードとマークに挟まれる形で寝殿の中庭を進んだ。
(ねえ、誰も出てこないよ)
『妖精たちに誰も外に出させないよう命令した。男はいないようだな』
(そんなことが出来るの!?)
『まあな。奴らも自分の保護対象を守りたいから必死だよ。俺と戦ったら殺されるからな』
私たちは誰にも会うことなく本殿に入った。エドワードは不思議そうにしている。
エドワードの母は室内で一人で刺繍をしていた。
「あら? エドワード、どなたかお連れしたの? 侍女が見当たらないのよ。どうしたのかしら?」
「お母様、リチャードが死にました。すぐに逃げましょう」
「え? そうなの? あ、あなたはグレース!?」
「おばさま、ご無沙汰しております。さあ、すぐに逃げましょう」
リチャードの母は何が起きているかを察したようだ。すぐにエドワードの横まで来た。
『撤退だ』
「撤退よっ」
中庭に出ると、門から兵士が入って来るところだった。
私たちはすぐにシルバの重力魔法で上昇を開始した。弓兵が弓矢を構えようとしたが、なぜか弦が切れてしまい、弓を射ることができないようだ。
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