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第六章 領地経営
王家領の税制改革
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王は行方不明だった第一王子のエドワードの謁見を受けていた。
「陛下、宰相マルクスと家臣団から命を狙われており、リッチモンド邸に匿って頂いておりました。このたび、マルクスがグレースによって断罪されましたので、ようやく我ら親子も外に出られることが出来ました」
王はエドワードが無事に帰って来たことを喜んでいた。
「うむ、心配しておったぞ。私も力不足ですまなかった。ところで、グレースは一緒ではないのか?」
王は少し残念そうだ。
「グレース嬢とは婚約解消しました」
王は驚いたようだが、少し長い沈黙があり、状況を推測出来たようだ。
「そうか。お前にとっては苦渋の決断だったのだろう。グレースが義理の娘になるのを楽しみにしておったが致し方あるまい」
グレースは王が幼少の頃に憧れていた姉の容姿そっくりだった。王はグレースを目の届くところに置いておきたかったのだが、これ以上グレースに固執して、嫌われてしまっては元も子もない。王はグレースを義理の娘にする作戦は諦めることにした。
「ところで、陛下、リッチモンド家ですが、画期的な領地経営を行っており、急激に財政状況を盛り返しているのをご存知でしょうか」
王はこの手の話には自然と拒絶反応が出てしまうようになっていた。
今までありとあらゆる手を尽くしても、財政の建て直しが不発に終わったからこそ、やりたくもない貴族潰しに手を染めたのだ。今さらそんなうまい方法が出てくるはずはない。人の不正を止めることは出来ないのだ。
「どんな手法だ?」
王は息子の話を適当に聞き流すつもりでいた。
「妖精契約している未婚の女性を税務官に抜擢するのです。もちろんベテランの補佐をつけます。そして、グレースの妖精であるモフドラ様から不正を禁止するようそれぞれの妖精に指示をしていただくだけです。それで、不正のない公平な納税が実現します」
王は最初の方をまじめに聞いていなかったため、エドワードにもう一度、説明をし直してもらった。
王の表情がみるみる明るくなって行った。
「行ける、行けるぞ。エドワード、お前を皇太子に立てるぞ。税制改革は全てお前に任せる。すぐに妖精契約している未婚の女性を募集するのだ」
エドワードは跪いて誓いを立てる。
「ありがたき幸せ。ご期待にそうよう全力を尽くします」
王命を受け退出しようとするエドワードを王は引き止めた。
「もう一つやって欲しいことがある。マルクスの一派を根こそぎ検挙して、グレースの前に連れて行き、断罪をしてもらってくれ。グレースの父を殺害するよう命じたのは私だ。私も罰を受ける」
「かしこまりました」
エドワードは王の執務室を退出した。
「陛下、宰相マルクスと家臣団から命を狙われており、リッチモンド邸に匿って頂いておりました。このたび、マルクスがグレースによって断罪されましたので、ようやく我ら親子も外に出られることが出来ました」
王はエドワードが無事に帰って来たことを喜んでいた。
「うむ、心配しておったぞ。私も力不足ですまなかった。ところで、グレースは一緒ではないのか?」
王は少し残念そうだ。
「グレース嬢とは婚約解消しました」
王は驚いたようだが、少し長い沈黙があり、状況を推測出来たようだ。
「そうか。お前にとっては苦渋の決断だったのだろう。グレースが義理の娘になるのを楽しみにしておったが致し方あるまい」
グレースは王が幼少の頃に憧れていた姉の容姿そっくりだった。王はグレースを目の届くところに置いておきたかったのだが、これ以上グレースに固執して、嫌われてしまっては元も子もない。王はグレースを義理の娘にする作戦は諦めることにした。
「ところで、陛下、リッチモンド家ですが、画期的な領地経営を行っており、急激に財政状況を盛り返しているのをご存知でしょうか」
王はこの手の話には自然と拒絶反応が出てしまうようになっていた。
今までありとあらゆる手を尽くしても、財政の建て直しが不発に終わったからこそ、やりたくもない貴族潰しに手を染めたのだ。今さらそんなうまい方法が出てくるはずはない。人の不正を止めることは出来ないのだ。
「どんな手法だ?」
王は息子の話を適当に聞き流すつもりでいた。
「妖精契約している未婚の女性を税務官に抜擢するのです。もちろんベテランの補佐をつけます。そして、グレースの妖精であるモフドラ様から不正を禁止するようそれぞれの妖精に指示をしていただくだけです。それで、不正のない公平な納税が実現します」
王は最初の方をまじめに聞いていなかったため、エドワードにもう一度、説明をし直してもらった。
王の表情がみるみる明るくなって行った。
「行ける、行けるぞ。エドワード、お前を皇太子に立てるぞ。税制改革は全てお前に任せる。すぐに妖精契約している未婚の女性を募集するのだ」
エドワードは跪いて誓いを立てる。
「ありがたき幸せ。ご期待にそうよう全力を尽くします」
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「もう一つやって欲しいことがある。マルクスの一派を根こそぎ検挙して、グレースの前に連れて行き、断罪をしてもらってくれ。グレースの父を殺害するよう命じたのは私だ。私も罰を受ける」
「かしこまりました」
エドワードは王の執務室を退出した。
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