奴隷の少女を最終的に妻に迎えたいので買ってきた

たかはし

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貴族のミゲルと奴隷のヒサコ

「かわいい子がいっぱいだといいなぁ」

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暇を持て余した子爵の三男ミゲルは日課になっている一言を口にした。

「つまらん……」

俺は自慢じゃないけど父上と母上、それから侯爵の伯父上に目をかけられてるから三男にしては自由にさせてもらってるし特別頭がいいわけではないけど金髪碧眼で身長は高く顔は平均よりも上だから女にも不自由したことは無かった。
でもなぁ女ってすぐドレスが欲しいだの宝石が欲しいだの言うくせにおしゃべりは中身が無くてその上長い。おもしろくもない話を20分30分も聞かされる俺はそれだけでげんなりする。そしてキーキーと甲高い声でべったり体を押しつけてくるくせになかなかやらせてくれない。やれてもマグロだしもう何人咥えこんでるんだかって具合だ。


「まだ幼い少女だったらもうちょっと違ったりおもしろいこと話してくれたりするかなーでもなー同じ貴族の子だったら今までの女達と同じようにくっそつまらん話をしそうだしなー…………」

ごろごろとソファの上でああでもないこうでもないと独り言をしていたら天井裏から紙が落ちてくる。

「何なに?≪奴隷で異国の少女≫?……………。あ!わかった!奴隷なら俺の好きなように扱えるし異国の者なら俺の知らない話をしてくれるかもしれないし少女なら俺好みに育てることができる!!いいことづくめだな!感謝するぞダリス!」

天井裏から紙を落してきたのはここ10年俺のお目付け役と護衛、それから間者もこなすスーパーな俺の従者だ。

ダリスの進言でピーンと来た俺は外に出る準備をする。金はいくらあってもいいから父上にお願いして大金貨3枚を頂いてから街に繰り出した。





「なあダリス。いるんだろ?奴隷市場はどこにある?」

馬に乗って街を歩く人々よりも高い目線で遠くを見ながら言うと小鳥が俺の手綱を持つ手に止まった。
その小鳥は足が青と黒で塗られている特別なものでこれはダリスが俺に道案内をする時によく使っている。

「おっ来たな!道案内の小鳥よ俺を奴隷市場へ導いてくれっ」

俺がそう言うと小鳥は飛び立ちまず俺の上を2回ほど回ってから飛んで行き曲がるべき角の屋根に止まった。

「よーし!俺の可愛い奴隷ちゃん待ってろよ~っ」





奴隷市場は回廊のような場所に全ての奴隷が集められ性別、用途別、スキルの有無で分けられて展示されている。
もちろん身分が違う者が共に奴隷を見るわけはなく庶民や冒険者には1階層、買付けの商人は2階層、貴族は3階層で分かれて奴隷を選ぶようになっているが、今回の俺は異国の少女を希望しているから条件に合ったものを個室で選ぶことになっている。

「かわいい子がいっぱいだといいなぁ」

俺はふかっとしたソファに腰を下ろし少女達が連れてこられるのを待った。




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奴隷少女と男の物語を楽しんでいただけたらと思います。
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