【R18】残念イケメンによる眠り聖女の起こし方

たかはし

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二人でお風呂に入ります ①

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「まったく、うちの坊ちゃまはアリシアさまのことになると頭が残念になりますねぇ」

いつの間にかどこかの部屋へ入っていたようですが、突然誰かに声をかけられました。しかしその少しトゲを含んだ高い声には聞き覚えがあります。この声は…

「モニカ?」

「正解ですアリシアさま。ひと月のお勤めお疲れ様でした」

にこりと姿勢も正しくそう言ってくれたのはエルナンドさまの屋敷のメイド長であるモニカでした。彼女はエルナンドさまが生まれる前から仕えているそうで、何事にも精通しています。エルナンドさまにとってのもう一人の親のような存在ですね。もちろん私にも礼儀正しく心地よい場所を提供してくれます。
そして私の知る数少ない常識人でもあります。

「長い間眠っているのも大変でしょう。こちらに軽いものが用意してありますので、坊ちゃまはアリシアさまをソファに…」

モニカが私をもてなそうとエルナンドさまに促そうとしていましたが、その前にすることがあるとばかりに奥の間に進んでいきました。モニカには申し訳ないのですが、これもいつものことです。

「ごめんなさいモニカ」

「いいのですよアリシアさま。ひと月ぶりのアリシアさまに坊ちゃまが”待て”をできるはずがないのですから」

ふふふ、と笑いながらモニカがついてきてくれました。また違う場所を整えてくれるみたいです。他の人にも声をかけて次々と忙しく動いています。もう少しすればこんな風にモニカがいるのが私の日常になるのだと思うと、なんだか少し嬉しくも思います。ああ、早く半年たたないかなぁ。

そうして到着したのはお風呂場でした。これもいつものことですがエルナンドさまが私のドレスを優しく脱がせてくれます。今まではお風呂の着替えはすべてメイドがしてくれましたが、眠り聖女になってからからはエルナンドさまがしてくれるようになりました。
一応服を脱がせるといっても背後からになるので胸やあ、あそこ…を見られたりはしません。もちろん身長差があるので上から覗きこまれれば全て見られてしまいます。しかし腰まであるふんわりとウェーブがかった私の髪でところどころ見えなくなるので、まだ安心して背中を任せることができますね。
もちろん男性に肌を見せることは恥ずかしいですが、婚約者はこうやって相性を見たり、絆を深めたりするんですって。

「ああ、いつ見てもアリシアの肌はきれいだね。細いのにぷにぷにで、いつまでも触りたくなる」

エルナンドさまが目を細めてそう言ってきます。男性らしい大きな手で両肩を掴まれ、耳元でそう囁かれては鼓動が激しくなるのも無理はありません。私は耳どころか全身真っ赤になってしまいます。
そんな私の様子を見て気を良くしたのか、エルナンドさまが体を離してくださいました。
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