【R18】悪役令嬢(仮)、豪華な牢屋に監禁される

たかはし

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なるほど~!この国ではこれがおもてなしなのか~!①

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「もちろん最高ですぅ!…なんて答えが返ってくるなんて思ってないですよね?王弟殿下」

やって来たのはあのバカ王子であるロベルトさまの叔父にあたるフィリップさま。御年21歳である。まあこれも例にもれずイケメンですよ。しかも自分がイケメンだってわかってて武器にしてるタイプ。
現国王の一番下の弟で、実質親と子供ほど年が離れてるのよね。第一王子である王太子のユーリさまと同い年で、よき友…らしい。あと臣籍降下をしているんだけどその年で婚約者がいない変わり者な元王子として評判だ。顔は良いからより取り見取りらしいんだけどね。実際のところは遊んでるとか遊んでないとか情報が錯綜しててよくわかんないけども…。
まあ今まで会ったことなかったから本当の所はどんな人物なのかはわかんないんだけど、アレの血筋だと思うと…ねえ?

「これはこれは手痛い反応だ。味方もいない、自国でもない、そんな場所であんな騒ぎになったというのにその態度がとれるとは…。ハイドワーフの姫は現状がお分かりでないらしい」

またしても高い所から見下すように鼻で笑われた私は、どこかでブチッと何かが引きちぎれる音を聞いた。そして目の前の男に掴みかかろうとするも、二人の間にある鉄格子がガシャンと音を鳴らしてそれを拒んだ。

そう、この部屋には目立つところに鉄格子がある。窓はもちろんはめ殺しで、ラピ〇タでヒロインが呪文をつぶやいて石が光った時に入れられていた部屋の窓みたいに格子状になっている。
そして何よりも唯一の出入り口である扉の前に、もう一つの壁のように鉄格子があるのだ。ここまで言えばもう誰にでもわかるだろう。この部屋は豪華な部屋のように作られているが、実のところ貴人を押し込んでおくための牢屋なのだ。

「あら、私にあれだけの事実無根なことをしてきた人の親族が、よくもまあそんなことを言えますね?私が国にこれまでのことを報告していないとでも?」

私はドワーフと人間、双方にとって私は重要な人物(とされているはず)なので、日ごろから何かあってはいけないと監視の魔道具を持たされているのだ。つけた人以外には取り外し不可能の物をね。
心臓が止まらない限り使用者が危険だと感じた時、不快だと感じた時、ありとあらゆる強い感情を抱いた時にそれは発動するようになっている。もちろん記憶の戻る前の人形のようなハイドワーフにでも反応するような高性能なやつ。異世界ってすげー!

そのおかげで彼らに何か言われたりされたりするたびにその魔道具が働いて、その現場の映像をドワーフと人間双方のお偉いさんの持つ魔道具へと送信していたはずだ。
つまり私があの二人に何をされていたのかは筒抜けだったということだ。わざわざ学園でいびってたのに、ご苦労様でしたってことよね。
まあでも私がそんな魔道具を持っているというのはそれこそ両国でも一握りの人しか知らないだろうから、目の前の王弟殿下は知らないでしょうね。年齢的にも立場的にも政治の中心近くにいるとは思えないし。

「いいえ。貴女は約400年ぶりのハイドワーフと聞いていますからね。あちらの元老院から監視用の魔道具などを持たされているでしょうからね。あちらは今回のことを把握していることでしょう」

あ、あっさりと見破られてるよ元老院のおじいちゃん達ーーーー!!!!

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