美少女モンクにTS転生した俺はとにかく殴る!たまに蹴る!〜底辺の脳筋ジョブと言われたが筋肉を極め知識チートで無双する〜

🔨大木げん

文字の大きさ
185 / 197
第四部 美少女モンクと大魔王

第155話 それぞれの戦い① (三人称多元視点です)

しおりを挟む
 ヴィクトリア聖国の聖都セイダードで、シェンヒム大司教はよくとおる声で大音声で叫んだ。

「たった今、大輝石の声が届きました! 皆さん、聖女エリーは今まさに大魔王を打倒せんと、魔王軍の本拠地に攻め込んでいるそうです! 今こそ我々教会の聖職者や神殿騎士は一丸となって、大魔王の放ったモンスターを駆逐するのです!」

「「「おおー!」」」

 活発化したモンスターの総攻撃により、一時は聖都セイダードの結界ギリギリまで押されていた防衛線は、シェンヒム大司教の話を聞いて奮起した人々の力で再び息を吹き返した。

「こちらの事は心配いりません。少しでも多くモンスターを受け持って、邪魔素生無ジャマソーナ塔にモンスターが行かないようにしましょう。 大魔王との決戦は頼みましたよ、我が弟子エリー、そして守護天使ルイよ」

 姿の見えぬ愛弟子にそう言い残すと、得意のレクイエムでアンデッドモンスターを倒しながら、シェンヒム大司教も前線へと繰り出した。前へ前へと……更に前へと……




 モロダジャナ王国の飛空艇ドックでは、高ランクの冒険者達を乗せて、次々にビーギン村へと離陸していた。荒くれ者の冒険者をまとめているのは、シュドウの同僚の武闘派の飛空艇技師達だ。

 すでにシュドウより魔導無線機で詳細な連絡を受けており、モンスターが集中して集まってくる邪魔素生無ジャマソーナ塔のあるビーギン村付近へと冒険者達を輸送中だ。

 先に出発した飛空艇は、ビーギン村付近で冒険者達を降ろした後にマリンバード王国へと向かい、そちらでも兵士、冒険者を輸送する手はずになっている。

「良いかお前ら! 俺達のエリーちゃんを安心させてやれ!」 

「「「おおー!!」」」

 吟遊詩人として数々の路上ライブをおこない、ズイーブド大陸各地にファンがいるエリーの人気は、留まるところを知らない。


 

 アラーユ大陸のマーダ神殿では、テンチョク大神官が転職待ちや転職後の猛者たちに激を飛ばしている。

「良いか、お主らは世界各地から集まったツワモノ達じゃ。視点を変えてみよ。モンスターが向こうからわざわざやって来ておるのじゃ。それすなわちレベルを上げ放題ということじゃぞ! じゃんじゃんレベルを上げてマーダ神殿に戻ってきなさい。特別にお布施は無しで転職を導いてしんぜよう」

 通常の人生では得られない第一・第二職業でのレベルカンストを目指して、世界屈指の猛者たちが意識を改めた。「俺達は襲われる側じゃない、狩るのは俺達の方だ」と。




 ブーグリの勇敢な戦士グリが、ブーグリの仲間と共に西へと進む。アラーユ大陸の邪魔素生無ジャマソーナ塔のある場所はブーグリの洞窟からそう遠くはなかった。

「ぽっくんの友達のルイを助けるポク~!」

 しかし、その歩み(飛行)はとても遅かった。いつ辿り着けるかは、誰にもわからない……

  
 

 水の大輝石からいち早く詳細を伝えられた水の勇者ケオルグは、水の巫女メアリーの真の姿である水竜モードの背中に乗って高速で移動している。すでにクシャルト大陸に上陸し、邪魔素生無ジャマソーナ塔のある場所へと川をさかのぼっている。

 共にジャマソーナ塔の破壊に向かうのは『海牛かいぎゅう宮』を守護する水闘士スイントでもある弟子のバトルジュゴンだ。

 そして、頼りになる仲間がもう一人。

漢女おとめ宮』を守護する水闘士スイントマルコである。

 マルコはルイとのタイマン勝負で負けを覚悟した時に、死を擬態していた。自ら発光して消失のエフェクトを偽装した後に、真の姿である小さなクマノミの姿になって隠れてやり過ごしていたのだ。

「我ら水の大輝石に連なる者として、クシャルト大陸の塔は命をかけてでも落としてみせる! 大魔王は頼むぞ!」

 現在生きている中で、最も勇者らしい勇者、カエルの勇者ケオルグはそう自らに誓った。


 

 火の国ではクマンモ八世が、女王太子ベアトリス、火の巫女ホルンを両脇に従えて、クマンモ戦士団と共に火の大輝石のあるソーア大火山を守護していた。

「儂ら火の国の王族は、火の勇者であったクマンモ一世の遺志を継ぎ、火の大輝石と国民を守りきるんじゃもん! みな、踏ん張るのじゃもん!」

 

  
 カナリメアン大陸では旧ジョアーク帝国の帝国兵と、旧レジスタンスの面々がお互いに助け合って各地のモンスターを蹴散らしている。

 竜騎士ケインは、飛竜モードになったローズの背中に乗り仲間と共に飛び立った。共に行くのは旧レジスタンスのフーリオ、サリア、ガオ、そして暗黒騎士レオナルドだ。

 ミンクは暫定政府のトップとして旧帝都で全体の指揮をとっている。ミンクは指導者としての能力も高く、戦略飛空艇師団『黒い翼』をうまく使い、淀みなく各地へ人員を派遣していた。 




 ドワーフ王国ではエレーナ=スゲーナ=ドワジカシフ女王自ら前線に立ち、あらゆる武器を駆使してモンスターを屠っていた。

「わっはっはっ! 新技術を用いた武器の試し斬りにちょうど良い機会が訪れたぞ! みなのもの! 存分に検証して、鍛冶師としてさらなる高みを目指すぞ」

 ムキムキマッチョのドワーフ軍団を率いてエレーナ女王は無双していた。


 

 カッファリ大陸では、たまたまクエストをクリアする為に訪れていた勇者アイスが調子にのっていた。

「やっぱり俺がいないと世界は助からないんだな」

「勇者様さすがです~!」

「ルイの願いは俺が叶える!」

「あなた達はいくら鍛えても、本当に変わらないわね。今後が心配になるわ」

 カッファリ大陸の邪魔素生無ジャマソーナ塔のある場所へと飛空艇グローリーは突き進む。

 
 
  
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

神様から転生スキルとして鑑定能力とリペア能力を授けられた理由

瀬乃一空
ファンタジー
普通の闇バイトだと思って気軽に応募したところ俺は某国の傭兵部隊に入れられた。しかし、ちょっとした俺のミスから呆気なく仲間7人とともに爆死。気が付くと目の前に神様が……。 神様は俺を異世界転生させる代わりに「罪業の柩」なるものを探すよう命じる。鑑定スキルや修復スキル、イケメン、その他を与えられることを条件に取りあえず承諾したものの、どうしたらよいか分からず、転生した途端、途方にくれるエルン。

レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。 そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

趣味で人助けをしていたギルマス、気付いたら愛の重い最強メンバーに囲まれていた

歩く魚
ファンタジー
働きたくない元社畜、異世界で見つけた最適解は――「助成金で生きる」ことだった。 剣と魔法の世界に転生したシンは、冒険者として下積みを積み、ついに夢を叶える。 それは、国家公認の助成金付き制度――ギルド経営によって、働かずに暮らすこと。 そして、その傍で自らの歪んだ性癖を満たすため、誰に頼まれたわけでもない人助けを続けていたがーー 「ご命令と解釈しました、シン様」 「……あなたの命、私に預けてくれるんでしょ?」 次第にギルドには、主人公に執着するメンバーたちが集まり始め、気がつけばギルドは、愛の重い最強集団になっていた。

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜

サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。 父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。 そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。 彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。 その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。 「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」 そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。 これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。

外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!

武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。 しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。 『ハズレスキルだ!』 同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。 そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』

処理中です...