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第四部 美少女モンクと大魔王
第156話 さすエリ (エリー視点)
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「ここは俺に任せて先に行け!」
ルイちゃんの号令に合わせて私達四人は弾けるように飛び出した。
私は相棒チョコザのチョコに乗って北東にある風の塔へと急ぐ。
ルイちゃん一人を残すのは、心配な気持ちももちろんある。でも、普段は抜けているルイちゃんだけど、ことバトルとなるやとんでもなく強いうえにカンがよい。だから、絶対の信頼を寄せて後ろは振り返らない。
元々決まっていた、自分の役割を果たす事に集中だ。
ルイちゃんならそうした方が絶対に喜んでくれる。
チョコがいるとはいえ、私が単独行動をする事をルイちゃんは心配をしていた。けれど、他でもないルイちゃんに鍛えてもらって、私は強くなった。一人でも大丈夫だと安心させてあげたい。
チョコ・ザ・クイーンのチョコはレベルが上がって、黒チョコザのように自在に空を飛べるようになっている。
デスジード城の本城が崩壊したので、北東の風の塔の最上階へ直接行こうとしてみたけれど、空からは侵入できなかった。
想定通りなので、落胆はない。自分自身とチョコにバフをてんこ盛りし終えると、予定通り一階から攻略だ。
この塔に出てくる通常モンスターは、事前に教わっていた通り『アダマンチェス』だった。
体がアダマンタイトでできているアダマンチェスは、物理・魔法に高い耐性をもつという厄介な敵だ。普通なら私には到底倒せないだろう。
なので、普通じゃないことをする。
回避をチョコに任せて、薬を調合する。
私の切り札の一つ『ドレインチッス』だ!
『おとめのチッス』と『ワームのぬけがら』を調合して出来るこの『ドレインチッス』は薬師最凶の攻撃手段!
防御無視の必中で大ダメージを与え、与えたダメージ分のHPを回復できるという、優れモノだ。
チョコによる急接近しての一撃離脱で、置土産としてドレインチッスを使用すると、魔法でも物理でもない無属性のこの調合薬は凄くよく効いた。
ルイちゃんによると、こういう事を「シヨーの穴」というらしい。
アダマンチェスを倒し、ドロップアイテム『アダマンのかけら』を回収して塔を登って行く。
アダマンチェスは出現総数に限りが有るので、あえてウロウロと探し回り、こちらから敵を探す形となる。
出来るだけ数を間引いておけば、風の塔の最上階を護るボス『キングアダマンチェス』との闘いの時に、お供が少ない状態で戦闘する事ができるからね。
狩るのは私、ハンターエリーだ。
……なんてね。
おっと、集中集中。
アダマンチェスを求めて念入りに塔内を探したけれど、全部で15体いる内の8体しか倒せなかった。
ボス戦は厳しい闘いになるかもしれない。
最上階の扉を開く前に、再び自分自身とチョコにバフをかけまくる。
よし! 準備は万端だ!
バン!
っと、勢いよく扉を開けた途端に、一体のアダマンチェスがこちらに突進してきたけれど、チョコの素早い回避能力で難なく避ける。
「ぐははは! よく避けたな侵入者よ! だがそれもここまでだ!」
アダマンチェスに周囲を護られている真ん中のやつ!
アダマンタイトの体のくせに、ちょっと太っていて、偉そうな髭を生やして、王冠をかぶったとってもわがままそうな個体!
あいつがキングアダマンチェスだね!
「しかし、それもここまでだ! ひとたび出撃した我がアダマンチェス軍団が、敵を全滅しなかった事は一度もない! 戦えば必ず勝つ! それが我輩のポリシーである!」
出撃って言ってるけど、この部屋に攻め込んでるのは私だからね!
キングアダマンチェスの合図で7体のアダマンチェスがいっせいに襲いかかってきた!
「絶壁愛!」
奇御魂の盾で、バリアを張ると、その周囲に張り付いたアダマンチェス達は、考えなしにひたすら突進しつつ、殴りかかってくる!
アダマンチェスはそういう『あるごりずむ』で動いているらしい。それを利用して中から調合薬で退治する!
「これぞアダマンホイホイ作戦!」って、ルイちゃんが言ってたね。相変わらず変なネーミングだけど、効果は抜群だよ、ルイちゃん!
群がるアダマンチェスを一体ずつドレインチッスで処理していき、全てのアダマンチェスを倒した。
「ば、バカな!? 吾輩の手駒達がこうもやすやすと破壊されていくとは!? 一体どうなっているのだ!? キィ~ングスキャン! む……これと言ってステータスの強みもないただの小娘ではないか!? ジョブは吟遊詩人と薬師!? ますますわからん!」
一人で勝手に騒いでいるキングアダマンチェスにチョコで突進してのドレインチッス!
「ぐおお!? 痛い!? だがそれほどではないな! 吾輩のアダマンボディは無敵なりぃぃぃ!」
わ!? あまり効かなかったっぽい。
ボスの中にはドレイン耐性をもつ者がいるってルイちゃんが言ってたから、キングアダマンチェスもそうなのかも!?
もう一回!
再び接近してドレインチッスを試してみたけど、逃げられた!?
「ぐはははっ! そう同じ手を何度も食らうか、このたわけめ! 吾輩はキングなるぞ! 手駒共を上回るステータスをもっておるに決まっておろう! くらえ! キングパァーンチ!」
もの凄い速さでパンチを繰り出して来たけど、素早さならチョコの方が上だ。私達には当たらない。前情報通り近接系の戦闘スタイルなのかな。
攻防が続く中で再びキングアダマンチェスが接近してきた!
「くらえ! キングパァーンチ! と見せかけてキ~ック!」
チョコにかすった!
今のは危なかった! わざわざ叫んでくれなかったら直撃していたかもしれない!?
「なぜ当たらん!? 絶大なステータスからの必殺キックを躱されたことなど、今まで一度もないというのに!?」
あ……
この人? 多分今までステータスだよりの戦闘しかしてこなかったんだろうな……実際とんでもなく強いし。
私達の攻撃もかわされるから、ここはあれでいこう。『乙女のチッス』と『竜の牙』を調合して……
「チョコ! チョコデコイ(命名ルイちゃん)からのエービーでいくよ!」
「ぴえぇ!」
チョコの体から羽根が大量に空中に飛び出したかと思うと、三つのチョコザの形をとった。
そしてその羽根でできたチョコザ達は、キングアダマンチェスの周囲を不規則にぐるぐると回り牽制をする。
「ふん! 吾輩にこんなものはきかん!」
ボスッとキングアダマンチェスがデコイを殴るが、羽根で形造られている為に一瞬ブワッとなるだけで何ともない。
そしてデコイの内の一体が死角に取り付いた瞬間に、チョコが『チョコ・ラ・エービー』を使い私達と一瞬で位置を入れ替わる!
すかさず調合した『ドラゴンチッス』をキングアダマンチェスに使い、再び瞬間移動で距離を取る!
「ぐわぁ!? むっ!? 毒を盛られたかと思いきや、吾輩力が湧いてきたようだぞ! さすが吾輩! 毒をも力に変えるスーパーな王であるな!」
……残念でした。それは元々毒じゃなくて対象者に『竜属性』を付与してボス耐性を与えるものなんだよ。味方に使えば状態異常を防げるし、敵に使うと……こうなるんだよね!
マナを込めて竜属性特効のアポロンのたてごとでキングアダマンチェスに攻撃をすると、キングアダマンチェスは悲鳴をあげた。
「ウギョワァ~!」
音波攻撃は避けられないでしょ!
「な、何事だ!? 吾輩がこんな大ダメージを受けるなんてありえないぞ!?」
私の調合薬で弱点を作られちゃったからありえるんだな!
くらいなさい!
慌てふためくキングアダマンチェス相手に、チョコで移動しながら次々とアポロンのたてごとを奏で、攻撃する。
「ジョワッ!」
謎の叫び声を遺してキングアダマンチェスは爆発し、その後、光があふれた。モンスター討伐の証だ。
『アダマンのインゴット』を手に入れた。ドロップアイテムも手に入れたので確かに倒したよ。
よし!
私とチョコでやりきったよ、ルイちゃん!
ルイちゃんの号令に合わせて私達四人は弾けるように飛び出した。
私は相棒チョコザのチョコに乗って北東にある風の塔へと急ぐ。
ルイちゃん一人を残すのは、心配な気持ちももちろんある。でも、普段は抜けているルイちゃんだけど、ことバトルとなるやとんでもなく強いうえにカンがよい。だから、絶対の信頼を寄せて後ろは振り返らない。
元々決まっていた、自分の役割を果たす事に集中だ。
ルイちゃんならそうした方が絶対に喜んでくれる。
チョコがいるとはいえ、私が単独行動をする事をルイちゃんは心配をしていた。けれど、他でもないルイちゃんに鍛えてもらって、私は強くなった。一人でも大丈夫だと安心させてあげたい。
チョコ・ザ・クイーンのチョコはレベルが上がって、黒チョコザのように自在に空を飛べるようになっている。
デスジード城の本城が崩壊したので、北東の風の塔の最上階へ直接行こうとしてみたけれど、空からは侵入できなかった。
想定通りなので、落胆はない。自分自身とチョコにバフをてんこ盛りし終えると、予定通り一階から攻略だ。
この塔に出てくる通常モンスターは、事前に教わっていた通り『アダマンチェス』だった。
体がアダマンタイトでできているアダマンチェスは、物理・魔法に高い耐性をもつという厄介な敵だ。普通なら私には到底倒せないだろう。
なので、普通じゃないことをする。
回避をチョコに任せて、薬を調合する。
私の切り札の一つ『ドレインチッス』だ!
『おとめのチッス』と『ワームのぬけがら』を調合して出来るこの『ドレインチッス』は薬師最凶の攻撃手段!
防御無視の必中で大ダメージを与え、与えたダメージ分のHPを回復できるという、優れモノだ。
チョコによる急接近しての一撃離脱で、置土産としてドレインチッスを使用すると、魔法でも物理でもない無属性のこの調合薬は凄くよく効いた。
ルイちゃんによると、こういう事を「シヨーの穴」というらしい。
アダマンチェスを倒し、ドロップアイテム『アダマンのかけら』を回収して塔を登って行く。
アダマンチェスは出現総数に限りが有るので、あえてウロウロと探し回り、こちらから敵を探す形となる。
出来るだけ数を間引いておけば、風の塔の最上階を護るボス『キングアダマンチェス』との闘いの時に、お供が少ない状態で戦闘する事ができるからね。
狩るのは私、ハンターエリーだ。
……なんてね。
おっと、集中集中。
アダマンチェスを求めて念入りに塔内を探したけれど、全部で15体いる内の8体しか倒せなかった。
ボス戦は厳しい闘いになるかもしれない。
最上階の扉を開く前に、再び自分自身とチョコにバフをかけまくる。
よし! 準備は万端だ!
バン!
っと、勢いよく扉を開けた途端に、一体のアダマンチェスがこちらに突進してきたけれど、チョコの素早い回避能力で難なく避ける。
「ぐははは! よく避けたな侵入者よ! だがそれもここまでだ!」
アダマンチェスに周囲を護られている真ん中のやつ!
アダマンタイトの体のくせに、ちょっと太っていて、偉そうな髭を生やして、王冠をかぶったとってもわがままそうな個体!
あいつがキングアダマンチェスだね!
「しかし、それもここまでだ! ひとたび出撃した我がアダマンチェス軍団が、敵を全滅しなかった事は一度もない! 戦えば必ず勝つ! それが我輩のポリシーである!」
出撃って言ってるけど、この部屋に攻め込んでるのは私だからね!
キングアダマンチェスの合図で7体のアダマンチェスがいっせいに襲いかかってきた!
「絶壁愛!」
奇御魂の盾で、バリアを張ると、その周囲に張り付いたアダマンチェス達は、考えなしにひたすら突進しつつ、殴りかかってくる!
アダマンチェスはそういう『あるごりずむ』で動いているらしい。それを利用して中から調合薬で退治する!
「これぞアダマンホイホイ作戦!」って、ルイちゃんが言ってたね。相変わらず変なネーミングだけど、効果は抜群だよ、ルイちゃん!
群がるアダマンチェスを一体ずつドレインチッスで処理していき、全てのアダマンチェスを倒した。
「ば、バカな!? 吾輩の手駒達がこうもやすやすと破壊されていくとは!? 一体どうなっているのだ!? キィ~ングスキャン! む……これと言ってステータスの強みもないただの小娘ではないか!? ジョブは吟遊詩人と薬師!? ますますわからん!」
一人で勝手に騒いでいるキングアダマンチェスにチョコで突進してのドレインチッス!
「ぐおお!? 痛い!? だがそれほどではないな! 吾輩のアダマンボディは無敵なりぃぃぃ!」
わ!? あまり効かなかったっぽい。
ボスの中にはドレイン耐性をもつ者がいるってルイちゃんが言ってたから、キングアダマンチェスもそうなのかも!?
もう一回!
再び接近してドレインチッスを試してみたけど、逃げられた!?
「ぐはははっ! そう同じ手を何度も食らうか、このたわけめ! 吾輩はキングなるぞ! 手駒共を上回るステータスをもっておるに決まっておろう! くらえ! キングパァーンチ!」
もの凄い速さでパンチを繰り出して来たけど、素早さならチョコの方が上だ。私達には当たらない。前情報通り近接系の戦闘スタイルなのかな。
攻防が続く中で再びキングアダマンチェスが接近してきた!
「くらえ! キングパァーンチ! と見せかけてキ~ック!」
チョコにかすった!
今のは危なかった! わざわざ叫んでくれなかったら直撃していたかもしれない!?
「なぜ当たらん!? 絶大なステータスからの必殺キックを躱されたことなど、今まで一度もないというのに!?」
あ……
この人? 多分今までステータスだよりの戦闘しかしてこなかったんだろうな……実際とんでもなく強いし。
私達の攻撃もかわされるから、ここはあれでいこう。『乙女のチッス』と『竜の牙』を調合して……
「チョコ! チョコデコイ(命名ルイちゃん)からのエービーでいくよ!」
「ぴえぇ!」
チョコの体から羽根が大量に空中に飛び出したかと思うと、三つのチョコザの形をとった。
そしてその羽根でできたチョコザ達は、キングアダマンチェスの周囲を不規則にぐるぐると回り牽制をする。
「ふん! 吾輩にこんなものはきかん!」
ボスッとキングアダマンチェスがデコイを殴るが、羽根で形造られている為に一瞬ブワッとなるだけで何ともない。
そしてデコイの内の一体が死角に取り付いた瞬間に、チョコが『チョコ・ラ・エービー』を使い私達と一瞬で位置を入れ替わる!
すかさず調合した『ドラゴンチッス』をキングアダマンチェスに使い、再び瞬間移動で距離を取る!
「ぐわぁ!? むっ!? 毒を盛られたかと思いきや、吾輩力が湧いてきたようだぞ! さすが吾輩! 毒をも力に変えるスーパーな王であるな!」
……残念でした。それは元々毒じゃなくて対象者に『竜属性』を付与してボス耐性を与えるものなんだよ。味方に使えば状態異常を防げるし、敵に使うと……こうなるんだよね!
マナを込めて竜属性特効のアポロンのたてごとでキングアダマンチェスに攻撃をすると、キングアダマンチェスは悲鳴をあげた。
「ウギョワァ~!」
音波攻撃は避けられないでしょ!
「な、何事だ!? 吾輩がこんな大ダメージを受けるなんてありえないぞ!?」
私の調合薬で弱点を作られちゃったからありえるんだな!
くらいなさい!
慌てふためくキングアダマンチェス相手に、チョコで移動しながら次々とアポロンのたてごとを奏で、攻撃する。
「ジョワッ!」
謎の叫び声を遺してキングアダマンチェスは爆発し、その後、光があふれた。モンスター討伐の証だ。
『アダマンのインゴット』を手に入れた。ドロップアイテムも手に入れたので確かに倒したよ。
よし!
私とチョコでやりきったよ、ルイちゃん!
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