187 / 197
第四部 美少女モンクと大魔王
第157話 最強キャラの無自覚無双
しおりを挟む
「ここは俺に任せて先に行け!」
「ザック行くよ!」
ルイの指示を聞いたシーラは、そう一声かけると不死鳥ザックに飛び乗り北西の水の塔へと向かった。
「え~っと、ルイお姉ちゃんが言ってたのは……水の塔には『ぶつりむこうバリア』がはってあるから魔法しか使えないってことだったよね」
「ぴえっ!」
「だからてきも魔法しか使えないから、いつもリフレクトの魔法をかけておくのと……『サイレント』とかの魔法が使えないようになる魔法をてきにかけるのが良いんだっけ」
「ぴえっ!」
「だけどわたしはつおいから、こうげき魔法でなぐってたおすのがてっとり早いってルイお姉ちゃんは言ってたよね。ねぇザック、魔法ってなぐれるの?」
「ぴえっ、ぴぇ~!」
「そうだよね、魔法じゃなぐれないよね。あれ? でも『魔法剣士』の人は、『魔法剣』で戦うんだから……魔法でなぐるって言えるのかな?? よくわからないけど、まぁ良っか! それじゃあ塔に入るよ! リフレクト✕2」
水の塔の一般モンスター『闇の魔法使いレベル~』が次々とシーラとザックに襲いかかってきたが、どのレベルの敵も聖竜装備でサポート・ブーストされたシーラの高い知性と精神のステータスから繰り出される魔法で、ワンパンで倒されていく。
敵は団体様で襲って来るのだが、シーラとザックは魔道士系の敵の、遅い素早さステータスとは違い桁違いに素早い。そのためシーラの範囲魔法の一撃で、敵の攻撃を食らうことなく次々に殲滅して上階へと上がっていく。
向かうところ敵なしで楽々と進むシーラとザックは、ルイに絶対に取ってくれようにと言われた八階の宝箱までたどり着いた。宝箱を開けると、光輝く透明の鱗がまだらに黒ずんだクリスタルドラゴンが現れた!
「わぁ、ドラゴンだ! でもなんか元気がなさそうだね。お父さんみたいに黒くなってるし……」
先制攻撃でクリスタルドラゴンの繰り出した氷結ブレスを、あっさりとザックが『真炎の障壁』でガードし、シーラが火系極大魔法ファイザムで追い討ちをかけるが、魔法は跳ね返されてしまった。
「あっ、このドラゴンさんには、永久リフレクトがかかっているんだったね。いっけない!」
跳ね返ってきたシーラ自身の放ったファイザムを、瞬時に続く連続魔法で相殺した。
戦闘で倒す事よりも、自身のルーツと同種であるドラゴンとの出会いの方に興味津津なシーラ。戦闘に集中しつつも、じっくりと観察をする。
「お父さんと同じって事は……メッタメタにぶったぎってあげてから浄化してあげれば良いんだ! よーし! まっててね、いま切りきざんでたすけてあげるから!」
シーラの物騒な発言に、思わず身じろぎしてしまうクリスタルドラゴン。
「あっ! でも破邪の剣は今いないから……ぶったぎるのはできないかぁ。とっくんして聖竜気はじょうずに使えるようになったから、なんとかできないかなぁ。あっ、お父さんを喚べばいいのか! えっ? お父さん? 自力でやってみよ? 良いくんれんになるぞ?」
『聖竜玉の道標』を通じて聖竜王ファーヴニルから声が届いた。
「ぴえっ、ぴえぇ!」
ザックが浄化の炎を生み出し、シーラにまとわせる。
「あっ、ザックありがとう! 聖竜気と一緒にあわせればすごくよくなるね!」
「ぴえっ、ぴえぇ!」
「え~っと、このまま殴ればいいの? ルイお姉ちゃんみたいに?」
「ぴえ!」
有り余るステータスに物を言わせてクリスタルドラゴンに接近し、浄化の炎を組み合わせた桃色の聖竜気でフルボッコにするシーラ。
殴った所から黒ずみがどんどん取れて行くが、物理無効フィールドの為ダメージは入っていない。
「よ~し! そろそろ仕上げだよっ!」
クリスタルドラゴンから距離を取り、全身の聖竜気を極限まで両の掌に集中させ、一気に撃ち出す!
「せ~い~せ~い~破ぁー!!」
バシュゥウー!!
シーラが突き出した手の平からクリスタルドラゴンを包み込むほどの桃色の光が放出され、一気にクリスタルドラゴンの全身を生来の透き通る半透明に染め上げていく!
黒い呪いから断末魔の声のような音があがり、クリスタルドラゴンは完全に浄化された。
頭をたれ、シーラに思念を飛ばすクリスタルドラゴン。『新たなる聖竜王様に生涯お仕えします』
クリスタルドラゴンの発するその声は若干ふるえていた。
「よろしくね、クリちゃん!」
クリスタルドラゴンとは反対に、ニコニコ笑顔のシーラ。ふぅ、良いことをした、と満足気である。
クリスタルドラゴンとは実体を保ったままの召喚契約を結び、宝箱の中身である最強の刀『まさむね』を回収したシーラは、ザックと共に最上階を目指す。
水の塔最上階のボス『闇の大魔道士』とは壮絶な魔法の撃ち合いとなったが、魔法合戦はシーラの圧勝だった。
「お、おのれ! かくなる上は! ホホホ! ワタクシは魔法だけではなくマナを纏った身体強化による肉弾戦も得意なのですよ! 覚醒バーサクゥ! 更に、魔封空間発動!」
水の塔最上階に仕組まれた罠により、ここまで魔法オンリーの塔でありながら物理と切り替わり魔法を封じてきた闇の大魔道士!
「え~っと、本当ならここからルイお姉ちゃんの出番だったんだよね。今はいないからわたしがなぐれば良いんだね! あっ、でもただなぐるんじゃなくて、聖竜気みたいに魔法をこぶしに宿してなぐれば良いんじゃない!? きっと魔法でなぐるってそういうことなんだね!」
両手にそれぞれ火系極大魔法ファイザムと氷系極大魔法アイスザムのエネルギーを纏わせて闇の大魔道士をボッコボコにするシーラ。
「ぴえぇ!」
温かい炎に包まれるシーラとザック。ザックがルイの注意を忘れずに、『復活の炎』をかけた。
「とどめだよ!」
闇の大魔道士にシーラのとどめの一撃が入って、HPが0になった瞬間に闇の大魔道士は自爆した!
「うわっ! いったぁ~い! ヒールザム! もう! 本当に自爆するなんて、ルイお姉ちゃんの言ったとおりだったね」
大ダメージをくらってしまった事に、ぷんすこ怒るシーラ。
「よ~し! これで水の塔は私達のものだね、ザック!」
自分の役目をやり遂げたニコニコ笑顔のシーラ。
だがシーラは気付いていなかったが、本日ファンサ5世界に『魔法拳』という新スキル体系が確立され、『魔法拳士』というジョブが新たに誕生した瞬間だった。
「ザック行くよ!」
ルイの指示を聞いたシーラは、そう一声かけると不死鳥ザックに飛び乗り北西の水の塔へと向かった。
「え~っと、ルイお姉ちゃんが言ってたのは……水の塔には『ぶつりむこうバリア』がはってあるから魔法しか使えないってことだったよね」
「ぴえっ!」
「だからてきも魔法しか使えないから、いつもリフレクトの魔法をかけておくのと……『サイレント』とかの魔法が使えないようになる魔法をてきにかけるのが良いんだっけ」
「ぴえっ!」
「だけどわたしはつおいから、こうげき魔法でなぐってたおすのがてっとり早いってルイお姉ちゃんは言ってたよね。ねぇザック、魔法ってなぐれるの?」
「ぴえっ、ぴぇ~!」
「そうだよね、魔法じゃなぐれないよね。あれ? でも『魔法剣士』の人は、『魔法剣』で戦うんだから……魔法でなぐるって言えるのかな?? よくわからないけど、まぁ良っか! それじゃあ塔に入るよ! リフレクト✕2」
水の塔の一般モンスター『闇の魔法使いレベル~』が次々とシーラとザックに襲いかかってきたが、どのレベルの敵も聖竜装備でサポート・ブーストされたシーラの高い知性と精神のステータスから繰り出される魔法で、ワンパンで倒されていく。
敵は団体様で襲って来るのだが、シーラとザックは魔道士系の敵の、遅い素早さステータスとは違い桁違いに素早い。そのためシーラの範囲魔法の一撃で、敵の攻撃を食らうことなく次々に殲滅して上階へと上がっていく。
向かうところ敵なしで楽々と進むシーラとザックは、ルイに絶対に取ってくれようにと言われた八階の宝箱までたどり着いた。宝箱を開けると、光輝く透明の鱗がまだらに黒ずんだクリスタルドラゴンが現れた!
「わぁ、ドラゴンだ! でもなんか元気がなさそうだね。お父さんみたいに黒くなってるし……」
先制攻撃でクリスタルドラゴンの繰り出した氷結ブレスを、あっさりとザックが『真炎の障壁』でガードし、シーラが火系極大魔法ファイザムで追い討ちをかけるが、魔法は跳ね返されてしまった。
「あっ、このドラゴンさんには、永久リフレクトがかかっているんだったね。いっけない!」
跳ね返ってきたシーラ自身の放ったファイザムを、瞬時に続く連続魔法で相殺した。
戦闘で倒す事よりも、自身のルーツと同種であるドラゴンとの出会いの方に興味津津なシーラ。戦闘に集中しつつも、じっくりと観察をする。
「お父さんと同じって事は……メッタメタにぶったぎってあげてから浄化してあげれば良いんだ! よーし! まっててね、いま切りきざんでたすけてあげるから!」
シーラの物騒な発言に、思わず身じろぎしてしまうクリスタルドラゴン。
「あっ! でも破邪の剣は今いないから……ぶったぎるのはできないかぁ。とっくんして聖竜気はじょうずに使えるようになったから、なんとかできないかなぁ。あっ、お父さんを喚べばいいのか! えっ? お父さん? 自力でやってみよ? 良いくんれんになるぞ?」
『聖竜玉の道標』を通じて聖竜王ファーヴニルから声が届いた。
「ぴえっ、ぴえぇ!」
ザックが浄化の炎を生み出し、シーラにまとわせる。
「あっ、ザックありがとう! 聖竜気と一緒にあわせればすごくよくなるね!」
「ぴえっ、ぴえぇ!」
「え~っと、このまま殴ればいいの? ルイお姉ちゃんみたいに?」
「ぴえ!」
有り余るステータスに物を言わせてクリスタルドラゴンに接近し、浄化の炎を組み合わせた桃色の聖竜気でフルボッコにするシーラ。
殴った所から黒ずみがどんどん取れて行くが、物理無効フィールドの為ダメージは入っていない。
「よ~し! そろそろ仕上げだよっ!」
クリスタルドラゴンから距離を取り、全身の聖竜気を極限まで両の掌に集中させ、一気に撃ち出す!
「せ~い~せ~い~破ぁー!!」
バシュゥウー!!
シーラが突き出した手の平からクリスタルドラゴンを包み込むほどの桃色の光が放出され、一気にクリスタルドラゴンの全身を生来の透き通る半透明に染め上げていく!
黒い呪いから断末魔の声のような音があがり、クリスタルドラゴンは完全に浄化された。
頭をたれ、シーラに思念を飛ばすクリスタルドラゴン。『新たなる聖竜王様に生涯お仕えします』
クリスタルドラゴンの発するその声は若干ふるえていた。
「よろしくね、クリちゃん!」
クリスタルドラゴンとは反対に、ニコニコ笑顔のシーラ。ふぅ、良いことをした、と満足気である。
クリスタルドラゴンとは実体を保ったままの召喚契約を結び、宝箱の中身である最強の刀『まさむね』を回収したシーラは、ザックと共に最上階を目指す。
水の塔最上階のボス『闇の大魔道士』とは壮絶な魔法の撃ち合いとなったが、魔法合戦はシーラの圧勝だった。
「お、おのれ! かくなる上は! ホホホ! ワタクシは魔法だけではなくマナを纏った身体強化による肉弾戦も得意なのですよ! 覚醒バーサクゥ! 更に、魔封空間発動!」
水の塔最上階に仕組まれた罠により、ここまで魔法オンリーの塔でありながら物理と切り替わり魔法を封じてきた闇の大魔道士!
「え~っと、本当ならここからルイお姉ちゃんの出番だったんだよね。今はいないからわたしがなぐれば良いんだね! あっ、でもただなぐるんじゃなくて、聖竜気みたいに魔法をこぶしに宿してなぐれば良いんじゃない!? きっと魔法でなぐるってそういうことなんだね!」
両手にそれぞれ火系極大魔法ファイザムと氷系極大魔法アイスザムのエネルギーを纏わせて闇の大魔道士をボッコボコにするシーラ。
「ぴえぇ!」
温かい炎に包まれるシーラとザック。ザックがルイの注意を忘れずに、『復活の炎』をかけた。
「とどめだよ!」
闇の大魔道士にシーラのとどめの一撃が入って、HPが0になった瞬間に闇の大魔道士は自爆した!
「うわっ! いったぁ~い! ヒールザム! もう! 本当に自爆するなんて、ルイお姉ちゃんの言ったとおりだったね」
大ダメージをくらってしまった事に、ぷんすこ怒るシーラ。
「よ~し! これで水の塔は私達のものだね、ザック!」
自分の役目をやり遂げたニコニコ笑顔のシーラ。
だがシーラは気付いていなかったが、本日ファンサ5世界に『魔法拳』という新スキル体系が確立され、『魔法拳士』というジョブが新たに誕生した瞬間だった。
0
あなたにおすすめの小説
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
無能烙印押された貧乏準男爵家三男は、『握手スキル』で成り上がる!~外れスキル?握手スキルこそ、最強のスキルなんです!
飼猫タマ
ファンタジー
貧乏準男爵家の三男トト・カスタネット(妾の子)は、13歳の誕生日に貴族では有り得ない『握手』スキルという、握手すると人の名前が解るだけの、全く使えないスキルを女神様から授かる。
貴族は、攻撃的なスキルを授かるものという頭が固い厳格な父親からは、それ以来、実の息子とは扱われず、自分の本当の母親ではない本妻からは、嫌がらせの井戸掘りばかりさせられる毎日。
だが、しかし、『握手』スキルには、有り得ない秘密があったのだ。
なんと、ただ、人と握手するだけで、付随スキルが無限にゲットできちゃう。
その付随スキルにより、今までトト・カスタネットの事を、無能と見下してた奴らを無意識下にザマーしまくる痛快物語。
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
気づいたら美少女ゲーの悪役令息に転生していたのでサブヒロインを救うのに人生を賭けることにした
高坂ナツキ
ファンタジー
衝撃を受けた途端、俺は美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生していた!?
これは、自分が制作にかかわっていた美少女ゲームの中ボス悪役令息に転生した主人公が、報われないサブヒロインを救うために人生を賭ける話。
日常あり、恋愛あり、ダンジョンあり、戦闘あり、料理ありの何でもありの話となっています。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる